Wat00350 宇宙飛行士募集のお知らせ(長文)

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  宇宙飛行士の募集についての、掲載が他のネットにありましたので
 興味のあるかたは、ご覧ください。

MIYA.


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NIFTY-Serve “航空フォーラム”より転載です。

          宇宙飛行士募集開始!

 宇宙開発事業団(NASDA)の報道文です。改変不可ですが転載可ですので、複数
のネットのIDを持っておられる方は、どんどん転載してください。
 内容は、皆さん新聞・テレビ等ですでに知っておられると思いますが、宇宙飛行
士の募集についてです。

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日本人宇宙飛行士候補者の募集について

平成3年6月26日
宇宙開発事業団

 我が国は、米国が提唱した宇宙ステーション計画に欧州、カナダと共に参画して
います。宇宙ステーションは、高度約400kmの地球周回軌道上に建設される恒久的
有人施設です。宇宙ステーションの軌道上での組立ては1995年頃から開始され、19
98年頃には我が国の実験モジュール:JEM が打ち上げられます。2000年頃には宇宙
ステーションの基盤施設が概ね出来上がり、定常的に運用する予定です。

 この宇宙ステーション運用に備えて、宇宙飛行士の選抜・訓練についての日米共
同の経験蓄積が重要であるため、日本人宇宙飛行士候補者2名を訓練し、そのうち
の少なくとも1名にスペースシャトルの搭乗機会を提供するとの提案がNASAからあ
り、我が国はこれに参加することになりました。このため、宇宙開発事業団は、下
記のとおり宇宙飛行士候補者を募集いたします。

           記

1. 採用人員 宇宙飛行士候補者1名ないし2名
2. 募集受付期間 平成3年7月1日から8月31日まで
3. 選抜結果発表 平成4年5月頃予定
4. 募集に関する連絡先 宇宙開発事業団 宇宙飛行士募集室
            TEL:03-3453-7711、7712

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 そして応募要項は以下の通りです。

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宇宙飛行士候補者募集要項

平成3年6月
宇宙開発事業団

1. 採用人員
 宇宙飛行士候補者 1名ないし2名


2. 職務内容

(1)宇宙飛行士候補者は、米航空宇宙局(NASA)が平成4年7月から開始するスペー
スシャトル搭乗運用技術者(ミッションスペシャリスト:MS)の養成訓練に派遣さ
れます。
 約1年の基礎的訓練の後、訓練結果を見てMSに認定され、スペースシャトルのシ
ステム運用等の実施訓練およびミッション遂行のための訓練を経て、スペースシャ
トルに搭乗します。スペースシャトルに搭乗するのは少なくとも1名であり、搭乗
できない場合もあります。搭乗する時期は、MSに認定されてから4年から5年後にな
ります。
 その後、引き続き宇宙ステーション搭乗員としての訓練を受け、1998年以降に計
画されているJEMの組立・検証等の任務に着く予定です。(JEM: Japan Experimen
tal Module 日本の実験モジュール)

(2)宇宙ステーション等への搭乗のほかに宇宙ステーションの開発、宇宙環境利
用等の開発業務に従事します。

(3)宇宙飛行士の訓練には、ジェット機を用いた無重力飛行、ウォータサバイバ
ル等の訓練が含まれ、また実際の宇宙飛行では無重力、宇宙放射線等の特殊な環境
下での作業となります。


3. 応募条件

(1)日本国籍を有すること。
(2)年令35歳以下であること
(3)大学(自然科学系)卒業以上であること
(4)自然科学系の研究、設計、開発等に3年以上の実務経験を有すること(平成3
年3月31日現在/大学院在籍期間は実務経験と見なします)
(5)宇宙飛行士としての訓練活動、宇宙飛行活動等を円滑に実施することのでき
る能力(英語、科学知識、技術等)を有すること
(6)宇宙飛行士としての訓練活動、宇宙飛行活動のために適した身体的心理的特
性を有すること

身体的特性
 身長:149cm以上193cm以下
 血圧:最高血圧140mHg以下かつ最低血圧90mHg以下
 視力:両目とも裸眼0.2以上かつ矯正視力1.0以上
 色神:正常
 聴力:正常
 その他心身ともに健康であり、共に宇宙飛行士としての業務に支障がないこと

心理的特性
 協調性、適応性、情緒安定性、意思力等国際的なチームの1員として長期間宇宙
飛行士の業務に従事できる心理的特性を有すること

(7)日本人の宇宙飛行士としてふさわしい教養を有すること
(8)10年以上宇宙開発事業団に勤務が可能であり、かつ、海外での勤務が長期間
可能であること
(9)所属機関(又は、それに代わる機関)の推薦が得られること

4. 選抜方法

 応募書類による審査の後に以下の内容の選抜試験を行います。

第1次選抜:平成3年9月22日(日)と23日(月)、東京にて実施
 英語試験(筆記試験、ヒアリング)、一般教養試験(筆記試験)、基礎的専門試
験(筆記試験)、心理適性検査(筆記試験)

第2次選抜:平成3年11月頃(約1週間)、東京にて実施
 一般医学検査 面接試験(心理、英語、専門、一般)

第3次選抜:平成4年4月頃(約10日間)、筑波宇宙センターとNASAジョンソン宇宙
センターで実施
生理適性検査、NASA医学検査

各選抜の詳細については、選抜対象者に通知します。
なお、最終選抜者の発表は平成4年5月頃を予定しています。


5. 応募手続

(1)応募書類
 1)宇宙飛行士候補者志願書
 2)経歴書
 3)健康状況調査書
 4)健康診断書
 5)大学卒業証明書または修士・博士課程終了証明書

 上記1)〜4)の書類は次の方法で請求してください。

 住所、氏名、年令、職業、電話番号を記入した用紙(便箋等)及び返信用の封筒
(角2号縦33cm/横24cm程度のものに返信先を記入し250円切手を貼付したもの)を
同封の上「宇宙飛行士募集室」へ郵送してください。折り返し返信用の封筒にて応
募書類用紙を送付します。
 また第1次選抜の合格者には推薦書用紙を送付しますので、第2次選抜までに推薦
書を「宇宙飛行士募集室」に提出していただきます。

(2)応募書類の提出方法
 応募書類一式は、書留にて「宇宙飛行士募集室」へ郵送してください。

(3)受付期間
 平成3年7月1日から8月31日まで(当日消印有効)

(4)応募書類用紙請求及び応募書類郵送先

郵便番号105
東京都港区浜松町2-4-1 世界貿易センタービル内郵便私書箱第1号
 宇宙開発事業団 宇宙飛行士募集室
  TEL:03-3453-7711、7712
6. 処遇

(1)身分
 選抜終了後、宇宙開発事業団の職員として採用されます。

(2)給与
 宇宙開発事業団職員給与規定によります。
(例:平成3年4月1日現在)
  大卒30歳:初任給約30万円+諸手当、期末手当(年間)約5.35カ月分
  大卒35歳:初任給約42万円+諸手当、期末手当(年間)約5.35カ月分

 なお、諸手当には、扶養手当、運動手当、住居手当、特殊勤務手当等があります。

(3)主な勤務地
  宇宙開発事業団筑波宇宙センター及びNASAジョンソン宇宙センター(テキサス州
ヒューストン)

(4)その他
 宇宙開発事業団職員として就業規則等諸規定が適用されます。

7. その他
(1)本募集についての問い合わせは「宇宙飛行募集室」にしてください
(2)応募書類は一切返却しません
(3)応募書類は宇宙飛行士候補者の選抜の目的以外には使用しません
(4)合否についての照会は一切受け付けません
(5)第1次選抜についての交通費、宿泊費等の旅費は応募者の負担とします。

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以上