Wat00187   「科学朝日」6月号にご批評を!!

#0000 kimot    8905090403

 「科学朝日」6月号について、ご感想、ご批判、ご意見など、
 ぜひ、よろしくお願いします。
                   科学朝日 木元・拝

#0001 sci1731  8905142338

早速6月号を買って参りました。「仮説・地球解体新書」は私好みで
面白く読ませていただきました。感想は後ほどupいたします。

「編集部から」に、「サイエンスネットに天文・自然保護などの
専門ボードが出来て、盛り上がっています。」と書いてありました。
          ^^^^^^^^^^^^^^^^^^
                                                        Shadow

#0002 sci1902  8905201604

さてと、大変遅くなりました。(いやなにしろこのところ忙しいもので・・・と
言い訳しておいて、と。)

キーワード ヒト・ゲノム
んー、いわんとしていることは分かりますが。
究極のカルテねえ。(おいしんぼみたいだなあ。)まあ、すべての遺伝子の解明
はだいぶん先になるでしょうし、病気が皆遺伝で支配されるかって言うとそうで
もないわけで・・・環境の因子が多い病気はいくらでもありますし、ましてや感
染症のようにあんまり遺伝とは関係ないのもありますしねえ。
ただ、これ読んでる人はほとんどが、遺伝病なんて関係ないもん、ぼくちゃん健
康だもん、と思っているのかもしれない。どんな人でも遺伝病の遺伝子の50個
や100個(いやもっと多かったかな)持っているということは意外と知られて
いない。まあ、うまいことに大概のものは劣勢遺伝子であるので発病しないです
むことの方が圧倒的に多い。(つまりほとんどの人は、遺伝子を持っていると言
ってもヘテロで持ってるわけですね)ところが、たまたま結婚した相手が同じ遺
伝子の持ち主だと生まれてくる子供には二本の遺伝子がそろってしまう、つまり
ホモになってしまう可能性があるわけで、これが書かれているところの「配偶者
の選択時には照合を勧告」なわけですねえ・・・こんなこと誰でもあることで、
そう、地上にいる人ひとりの例外もなく起こりうることですよ。遺伝子の照合を
してまあ、ほとんどの場合同じ劣勢遺伝病の遺伝子を持っていることはないので
すが、何万組かに一組くらいはきっとそろっちゃうんですよね。さてそこからが
問題なわけで、それを記事のように勧告して子供を作らせないようにするか、は
たまた何にもおしえないで、不幸な病気をもったこどもが生まれてくるのを自然
に任せるか・・・これには私は答えを出すことはできない。コラムを書いた武部
さんは、人生を味気なくするということで、勧告には反対のようですが・・・本
当に重度の治らない病気をもったこどもを持つのが「味気ある」人生なのか、そ
ういうのをあらかじめ予防しようとするのが「味気ない人生」をおくらせること
になるのか・・・私には答えを出せない。
もちろん、変な情報をリークしたり、コラムにあるような告知の仕方には問題が
あると思いますけど、一括してどうこうは言えないような気がします。良い方向
に使うのならばそれなりの価値がある研究であると思いますが。何か、ゲノム解
明全体を揶揄するような書き方には、かちんと来ますね。
ちなみに。人は古来から経験的に(?)劣勢遺伝病の存在を知っていたようで、
古事記にでてくるイザナギとイザナミの最初の子供ヒルコは、どうも先天奇形だ
ったようで川に流されちゃったりします。また、法律(? 慣習)でも「同母の
兄弟は結婚してはいけない」決まりでして当時の通い婚の形式ですと、父親を同
定するのは難しく、母親が違うことが「他人である」一種の証だったわけですね。
また、現代の民法でも傍系3親等まで(だったっけ?)は結婚しちゃいけないん
ですね。直系は、もちろんペケでありましょう。
病院に、入院してくる患者さんから問診をしますがその時必ず、「親族結婚、特
にいとこ婚」の有無をききます。いとこ婚ですと、かなりの遺伝子が同じである
可能性が高いわけでそれだけ遺伝病の確率も高くなります。(一般の婚姻が何万
分の1の確率ならばいとこ婚では、8−16分の1の確率になります。)
このコラムへの感想が余りにも長くなりましたので、これ以降は項をかえます。
              感想続く           つちねこ

#0003 sci1902  8905201604

E.J.コーリーさん
うーん。偉い。あんたが大将!
いやあ、偉いなあ。賞もいらない、特許も取らない。大人物です。
プロスタグランディンですねえ。いろんな種類があります。薬としても、様々な
働きがありあちこちで使われています。抗炎症作用で使ったり、子宮収縮作用で
産婦人科で出産時に使ったり。プロスタグランディンは、元々は前立腺からでて
くるもんですけど、この「前立腺」という名前良くまあ付けたものですねえ。
PRO=前、STA=立つ、GLAND=腺ですがな。まあ、男性の前の方をお
っ立てる役割がありますから。ついでに、スラングで売春婦のことをPROST
−ATEとかいうんですね・・・あ、記事とは全然関係なくなってしもた。ごめ
んなさい。

沖縄・慶良間列島はザトウクジラの繁殖地
うわあ、すごいなあ。いってみたいなあ。ふーん。きれいなところだなあ。
ところで、東京湾にもイルカがいるって知ってます? 前、九州から船で上京し
たときみたことあります。いるかはいるか? 

カメラが捕えた十勝岳の火砕流
これは、昼間の写真のように写っていますが、実は夜なんですね。AM00:4
9とかで。フィルムもですからASA1600なんだ。きれいな写真ですね。い
やいや、日本はきれいなところがいっぱいある。(なんて、火山の写真で不謹慎
な)

特集1
詳しくはパス。私個人としては、地球空洞説の方が好きだったりする。この際、
こんじん様を科学朝日超常現象部門特別顧問にむかえて地球空洞説の特集をしち
ゃうとか。(そうなると、非科学朝日になってしまうのだろうか)
>こんじん様 今、モ*ニン*と言う雑誌に、地球空洞説の漫画が連載されてい
ます。

清流保全のため「四万十の日」宣言
”しーまんとー、悲しみーのーかーわあー、何もー知らずにいー流れるー”
四万十川にささぐ、より

NEWS SUMMARY
おーいおいおい。科学朝日まで「スパコン」はないでしょうに。スーパーコンピ
ュータとかいてあげておくんなまし。

膜構造
今流行なんですね。しかし、テントもあれだけでかくなるとホンと、仮設のイメ
ージはなくなりますわなあ。リングリングサーカスの頃は、そんなに騒がれなか
ったような気がします。(キャッツも、テントだったかな?)やっぱり、TOK
YO DOMEの力が大きいのでしょうか。材質も進歩しているようですし、こ
れからはドームの時代なのかも知れない。相模原でも、ドームつきのテニスクラ
ブとかあって、雨の日でもフルにコートをつかってテニスができるようなところ
もありますしねえ。
          ゴミ感想だなあ。今日は土曜日ゴミの日  つちねこ

#0004 sci1902  8905201605

シャボン膜アート
わあ、こういうのって好きだなあ。ビデオのCMでもありますよね。
シャボン玉って作ろうと思えば直径1メートルのとかでもできるんでしょ? そ
ういうすでかいので見てみたいなあ。

黄金世代へ。
月刊朝日のCM.どーも、このロゴだと、ビールに見える。似てません?
いつも見る度、ビールのCMかと思ってしまう。「黄金・・・」というコピーも
ビールみたいだし。

連載バイオ探偵ゼミナール
フーン。意外な結末。でもこれだと、化粧品との因果関係がないですねえ。たま
たま、その日にフェオフォーバイドを含むものを食べた、ということで。
私の推理は全然別でした。でも自分の推理には、結構自信を持っていたので読み
ながら「も、これっきゃないヨー、絶対。」かなんか思っていたのに、ハズレて
しまったので悲しい。
私の推理:女子顔面黒皮症、という病気があります。皮膚科の疾患ですが、原因
は化粧品です。一種のアレルギーです。人間いろんなアレルギーをいろんな人が
持っていますが、この病気になる人は化粧品の中の成分に対するアレルギーを持
っているわけです。で、このアリサ(仮名)さんは、その激烈なタイプのやつで
即時型でアレルギーを起こしたのではないか、と想像したのでした。発赤・湿疹
等のほか水疱を形成してもべつにおかしくはないとおもいますし。確定診断をす
るために、パッチテスト等の、抗原抗体反応を調べればよい、それで解決、そう
おもいます。
 P.S 教授が、エライザ(ELISAだったかな、スペルは。フルネームは
忘れた。たしか、Eナントカ−ENZYMEかな? Lナントカ IMMUNO
 SERUM ASSEYかなんか、全然覚えてませんが、免疫学的実験の手法
の名前ですね。)に間違えたのは、ざーとらしくて笑っちゃいました。
そうそう、シズカチャンと言うと、私は工藤静香をおもいうかべます。

釧路湿原に暮らす
今回は、歴史の(?)お話し。いや、連載ならではですねえ。
そういえば、本多勝一氏の北海道探検記とか読みますと、馬そりの話とかあった
ような覚えが・・・湿原の中の植生と、それを利用した人間との歴史的なはなし
ですね。付いている地図を見ますと、本当にミヤコザサっていうのは限られたと
ころにしかないのですね。お、国後島なんかも良さそうな・・
しかしまあ、需要が少なくなり、また湿原保護の観点からそうやたらに湿原で馬
を飼うことはできなくなってきたとのこと。世の中の移り具合がうまいことマッ
チしたと言っていいのでしょうか。釧路湿原の方でも、道産子なんか乗せてくれ
るところがあるのですか? 道産子ってまだ見たことがない。乗ってみたいなあ
。(わたしゃ、サンザンオール寸足らずだから、普通の馬よりも、道産子の方が
あっているような気がするなあ)
                  ゴミだし    つちねこ

#0005 sci1902  8905201606

特集2
細胞内共生
詳しくはパスですが、気になるところと言いましょうか、以前から疑問に思って
いたことがありますので、質問の形で(おお、こんなところにも爆弾が・・・)
お聞きしたいと思うのです。
よく、ミトコンドリア外来説というのを聞きます。つまり、ミトコンちゃんは、
本来細胞が持っていた器官ではなくて別の生命(?)が共生しているのだと。証
拠の一つとして、その膜が二重膜であることを挙げる人がいます。確かに、下図
のように考えれば二重膜であることによって説明の一つは付くのですが・・・
1************              2****************
 *     *  ○            *       **
 *      *  ↑MITOCHONDORIA      *       *○
 ************                **************
  ↑CELL
3****************         4   *****************
 *        *             *        *
 *    **   *             *   ◎    *
 *    *○*  *             ****************
 *    **   *
 ***************
で、質問なんですが、細胞分裂が起こるときにはこういった外来の情報もまた娘
細胞に伝えられるのでしょうか。獲得形質は遺伝しませんから、ミトコンドリア
に関するかぎり情報は伝えられないのではないかと思います。いかに長い間時間
がたとうとも伝えられない情報は、次代には発現しないわけで、そうしますと次
の代の細胞もまた改めてミトコンドリアの侵入を待つことになる。首尾良く侵入
してもらったところで、その情報はまたまた次代には伝えられませんから・・・
の繰り返しになってしまう。
話は脱線しますが、今流行のRETROVIRUSなどは、ホストの遺伝子に侵
入して自己の情報をホストのDNAに組み込んでしまう。ミトコンドリアさんも、
そういうことができれば一回の侵入で良いことになるのですが。
仮説にあるところの、m−RNAの離れ業、がそれに近い役割をはたしているん
でしょうか。うんがー、よくわからない。

空飛ぶサーフィン
やってみたい!

追いつめられたオガサワラオオコウモリ
だれだ、だれだ? た*ば**か*が歩くのページと思ったのは? 

                   ゴミの山    つちねこ

#0006 sci1902  8905202032

げげっ。関連発言の#2の文中で、「れっせいいでんし」というのを
全部「劣勢遺伝子」と変換している。
あーこりゃこりゃ。本当は「劣性遺伝子」です。
あーはずかしい。

おわびとていせいでございました。
             つちねこ

#0007 sci3332  8905211255

 科学朝日は通常は「立ち読み」や「図書館読み」で済ませてしまうのですが・・・
「サイエンス・ネット」のIDをもらったお礼(?)に6月号に限って20円の消費
税まで払って買わせていただきました。
 
 今月は「武者小路バヌアツ」さん、冴えていますね。5月号では少々不調だったの
で心配していたのですよ。しかし、これだけの物を毎月1ページもコンスタントに書
き続けられるとは常人ではない。いちど本人にお会いしたいものです。私はこの3月
まで大学院生として動物行動学の研究室にいたのですが、そこでもバヌアツさんのこ
とは「こやつ、何者じゃ?」と話題になっていました。おそらく理学系の、生き物を
相手とする本職の研究者のひとりであろうとは見当がつくので、いろいろと「あいつ
はこんなに言葉扱いがうまくないから違うだろう」とか「某教授は駄じゃれはうまい
けど一般教養に欠けるからバヌアツさんであるはずがない」とか結構楽しませてもら
ったものです。これからも面白いものをたくさん書いてください。
 
 立花さんの「CELLS」も面白いですね。でもCELLSをやっているのは今で
は航空宇宙研や大阪府立大だけではありません。名古屋大学環境医学研や、石川島播
磨重工の活動の方が注目に値します(少なくとも学会発表の Activity を見るかぎり
では)。「立花隆が歩く」コーナーではどうしても取材範囲や記事の内容が立花さん
個人が物理的に取材可能な範囲に限定されてしまうのでしょう。「CELLS」は科
学朝日の特集コーナーでもっと大規模に扱うべき大きなテーマだったのではないでし
ょうか。
 
 昭和初期の大阪の町並みの航空写真。「ほたるの墓」の舞台はこんな所だったので
すか。いかん、また涙がでてきた。

 石川先生の「細胞内共生と進化」はいままで何度話を聞いてもよくわからなかった
「シンビオニン」の最近の動向がわかりやすくレビューされていてよかった。「共生
説」の将来を考えると、このあぶらむしの研究は本当に楽しみですね。

 初めての書き込みで言いたいことを言ってしまった。 わははは・・・

                              Agnus

#0008 sci2754  8905212346

  木元さん、始めまして。美優と申します。
  科学朝日の感想に、書き込むのは初めてです。何故ならば、いま
までに科学朝日を買った事が内からです。すみません。今後はなる
べく買うようにしますので、よろしくお願い致します。
  私は、科学に関しては全くの素人なのですが、科学に関する本や
番組を見て、なるほどと思ったり驚いたりする方なので、私の感想
が役に立つかどうか疑問ですが、これからは感想をアップするよう
にします。

<立花隆が歩く>閉鎖系生命意地システム
  このシステムには、前々から関心がありました。と言っても一人
で空想していただけですが。記事によると、2つのシステムがある
わけですね、1つは、地球を小さくしたようなもので、植物や動物
や微生物と陸地や海や湖をある閉鎖された空間に押し込めるもので、
私が想像していたものです。ただ、私が思っていた物とは違って、
人間が一人暮らすのに必要な面積が少ないのには驚きました。学生
の頃は、一人の人間に必要な酸素を供給するには、木が44本必要
だと教わったような気がするので。
  もう1つは、人口的に調整を行うというもので、記事では、酸素
と二酸化炭素の、濃度の調整と、排拙物の処理についてですね。基
本的には、1つめのシステムに任せればいいのですが、処理が追い
付かないので、人口的に処理を行うとの事、しかし、その処理にも、
エネルギ(資源)が必要なのではないでしょうか。
  将来宇宙ステーションが実現する為には、必要な技術なのですか
ら、特集にしてもいいのではないでしょうか。期待しています。

<特集1>仮説  地球解体新書
  記事を見たかぎりでは、いままでの常識を大きく覆すような事は
ないようですね。地球は、固い核があり、その周りには流体があり、
一番外には、冷たくそして薄い殻がある。興味ぶかいのは、磁場の
要因となるダイナモ原理です。私には、理解できませんでしたが、
流体運動により磁場が発生するというのは、知りませんでした。こ
れまでは、太陽風によって磁場が発生するという説だったような気
がするのですが、ただ、気になるのは、ダイナモ原理に依っては解
明されない現象が多くあるようなので疑問だと思いますが。
  ちょっと細かいのですが、ソ連のボーリングのシステムで、ビッ
トを回転させるのに、地上から泥水を注入し、それがタービンに当
たって回転するという事ですが、注入された泥水はどうやって回収
するのでしょうか、パイプの中を通して回収ならば、その方法がむ
ずかしいように思うのですが。

<シリコンの英雄たち>モークリーとエッカート
  いやー、管理人こと馬上康成様の翻訳を見ることができるなんて、
なんか不思議な気持ち。
内容に関しては、いままでに、ENIACに関する本などと同じな
ので、これといってないのですが。61ページの下の写真が何か良
く分かりませんでした。

<特集2>細胞内共生と進化
  構成が、kimotさんこと木元さんですね、思わず、力を入れて読み
ました。
私には、少々むずかしくて分かりずらくおもいました。特に、専門
用語が多く、戸惑いました。しかし、これは私の勉強不足がいけな
いようです。あくまでも、科学朝日は科学を知っている人むけなの
でしょうから。

<みんなの広場・編集部から>
  たしかに、編集部からにサイエンスネットのことがあります。将
来は、ここの感想をみんなの広場に載せるとか。

途中に、適当でない言葉や間違いがありましたら、ごめんなさい。

                  科学記事ウォッチに初アップで緊張の美優

#0009 sci1731  8905292320

書くと言って置きながら、なかなか書かずにいてすいません。(誰も待ってないか…)

地球解体新書は、島村先生ほかの、第一線で活躍されている先生方の執筆で、
なかなか良かったと思います。全体的に読んでみて思ったのは、
「地球の中身は全然判っておらんではないか。」ということでありました。
地球にCTスキャンでもかけてみれば一発で判るんでしょうが、それをやるには
どれだけのダイナマイトを爆破させなければならないだろうか・・・。
私も海底地震計の投入・回収作業をやったことがありますけど、なぜかどこも
同じ形をしてるんですよね。(挿絵の通り)

ボーリングというのは、実際にそこにある物を採れるので、非常に有効な手段
だと思います。ですから、本文にもあるように、もっとお金を掛けてもいいと
思うんですが。そういえば、国際深海掘削計画(ODP)が日本近海で行なわれて
いますが、また新聞で乗船記を連載していただければ面白いと思います。掘削船は
ジョイデス・レゾリューション号で、ボーリング坑内での地震観測や温度測定が
行なわれるそうです。日本は海洋国と言いながら、海洋調査船や掘削船のなんと
乏しいことか・・・。(日本沈没で田所博士が似たような事言ってました。)

地球磁場の問題は、地球物理学最大の難問でありまして、ダイナモ理論も、電流が
磁場を起こし、その磁場がまた電流を発生させ・・・、と難解なものであります。
フレミングの右手の法則をあてはめていくと、腕を色々にねじまげて、身体を曲げて
いるうちに、最後には逆立ちしてしまうとも言われています。
太陽風の影響という説は初耳です。どんな理論なのでしょうか。

以上簡単ながら、地球解体新書の感想でありました。
                                                        Shadow

#0010 kimot    8906040212

 科学朝日の木元でございます。
 そろそろ7月号も刷り上がる季節となりました。早いものですね。

Shadow様
 早速の6月号のお買い上げ、本当にありがとうございました。
 「仮説・地球解体新書」の特集は、最後までタイトルが決まらず、編集会
議(といってもたった7人の編集部ですので、コーヒーがわくと会議になり
ます)で、「地球を解体する、という特集ですネ」という声に対して、「解
体、解体....解体新書」と別の者がいい、そこで編集長がツルの一声で
「地球解体新書」と決めたものです。実に、いいかげんなものですね。

 ちなみに、島村先生は、うちの編集長の友人だそうで、今回、「ご出馬」
をこころよく引き受けて下さいました。
 「なかなか良かったと思います」とのお言葉、うるうる、と感涙にむせん
でおります。なかなか地味なテーマなので、玄人うけしている、というのは
本当にうれしい限りであります。ところで、幣誌の挿絵は、可能な限り「ね
つぞう君」がないように努力しております。でも実は、海底地震計の形まで
凝っているとは、知りませんでした(すいません、自画自賛でした)。
 海洋調査船のお話、もっともと思います。ところで先日、東大の海洋研究
所の船が新調されたと聞きましたが、あれは地質学的分野の研究にも対応し
ているのでしょうか。ところで、有名なジョイデス・レゾリューション号が
どこか行きやすい港へ来たら、遠くからでも見てみたいと思います(装備の
説明を受けてもわかりませんのです、私には)。

 ダイナモ理論のお話で思いだしたのは、赤や青の丸が並んだシートをひろ
げ、その上にひとがのって、ルーレットで決まる「左手、青」「右手、黄」
とかいった支持に従い、体がだんだんねじれていく遊びです。なんといいま
したか、忘れてしまいました。
 こんなつまらないことしか思いうかばず、申し訳ありません。

 ところで。「サイエンスネットに天文・自然保護などの専門ボードが出来
て、盛り上がっています」と書いたのは私です。これも、「演出」となるの
でしょうか?ごかんべん下さい、僕にはうっすらとそう見えたのです。

つちねこ様
 詳細なフォロー、ありがとうございました。
 ちなみに、ヒューマン・ゲノム・プロジェクトに関して、1月号で特集し
た際に、ウチの編集長が口走った冗談を書きますのでかんべんして下さい。
「へえ、そんなに人のDNAというのは長いのか....なるほどねえ、
落語ならこうだナ、『げのむげのむ、ごこうのスリキレ...』」
 素敵な編集長であります。

 ところで、実は、「劣勢遺伝子」というのは良い表現ではないでしょうか。
 たとえば先天異常の問題に詳しい木田盈四郎先生は、劣性遺伝子をわざわざ
「隠したがりの遺伝子」と言い替えています。同様に、「勢いが弱い」という
ような意義であると考えれば、「劣勢遺伝子」は、「性質が劣る」というよう
な意味合いに人心を誘導する現在の用語より、いいネーミングと考えます。
 あるいは、強勢遺伝子、弱勢遺伝子とか...

 小生は、ヒトゲノム解読と、その知識の運用とは別物として考えたいと思
います。全体社会の苦悩よりも、個々の人間の苦悩を救うべく努力してきた
民主主義社会の理念へ、もう少しの間よりかかっていたい気がするからです。
 プライバシーが危機となるのは、偏見があるためです。そしてその偏見は、
分子生物学が創造したものではありません。つまり、分子生物学へ問題の帳
尻をもっていくよりは、むしろ、「悪い血」などという意識を少しでも変え
ていく方に精力を費やすべきなのです。
 私のごく身近な人で、自分の長男が結婚相手に選んだ女性が気に入らず、
「あんな女との間には、なにか欠陥のある子が生まれると思うわ」と迫った
人がいました。もしも遺伝子がホモになって生じる欠陥ならば、男の方にだ
って因子があるし、ひいては文句を言った母親ゆずりの因子かもしれないで
すのにね。私は、つちねこさんの概説に、感謝しております。

 話題転換、コーリーさんは本当に人柄がいいお顔をしてらっしゃいますね。
ところで、プロスタグランジンの語源を初めて知りました。ありがとうござ
いました。

 「ザトウクジラ」「十勝岳の火砕流」、ともにご感想たまわり、恐縮です。
巻頭のカラー・トピックスは私の担当ページなので、うれしく思いました。
 ところで、科学朝日は給料が悪いセクションなので、こんじん様にはとて
も「おいでませ」できませぬ。
 サマリーは、新聞記事をもとにしています。ソースに忠実、というのは言
い訳にはなりませんが、以後気をつけます。
 ところで、名古屋のキャッツは、テントですね。新幹線から見えます。
 シャボン膜アート、これは実践してみたい!!です。

 月刊朝日のCMがビールに見える、というのは、社内外で定評です。
 椎名誠が、「本の雑誌」の最新号巻末で、出演の経緯に触れています。
 しかし、月刊朝日をお買いになった人はいらっしゃいます?

 バイオ探偵ゼミナールのご推理、さすがはプロ、おそれいりました。
 これは、やはり臨床医でいらっしゃるからですね。
 しかし、化粧品に原因の一端があった場合、化粧品メーカーの責任は問われ
うるのでしょうか。
 エライザには、小生もちょっとくすっとしました。藤本先生は、読者のくす
ぐりがうまいです。

 釧路湿原、7月号はハードな自然破壊告発です。待て、次号!

 細胞内共生で、爆弾命中いたしました。
 ミトコンドリアがもともと細胞内共生体であるという説(つまり、ホスト細胞
に依存したバクテリアのなれの果てとみる説)が復活してきた理由としては、膜
構造と同時に、ミトコンドリアがDNAを持つことが確認されたことが大きいと
思います(葉緑体も同様です)。
 ところで、分裂時にはミトコンドリアも娘細胞へ分配される、つまりミトコン
ドリアが持つ遺伝情報は受けつがれていきます。
 ここで、もしミトコンドリアの起源が外来の共生体であるとするならば、これ
はホスト側の視点で見れば、獲得形質の遺伝、と同様の事態であるはずです。つ
まり、後天的に手にいれた形質を、孫子の代まで伝える、ということであるから
です。しかし、突き放してみると、ウイルスの垂直感染と同様である、ともいえ
ます。
 細胞進化における共生説に関して私が感じた醍醐味のひとつは、ここにありま
す。つまり、種が受け継いでいくさまざまな形質について、それを単一の種から
考えるのではなく、複数の種の共同作用としてもとらえてみる、新たな視点を提
示しているようにみえるからです。
 小生は詳しくはありませんが、たとえば大腸菌などが外部から導入されたプラ
スミドによって発現する形質は、獲得形質、ということばになじむものでしょう
か。獲得形質、というのは、どこか、ひとつの種での出来事のみを表現する用語
におもえます。
 そして、共生体からホストへの遺伝情報の委譲が生じるということが立証され
れば、あらためて、獲得形質という用語に新たな装いを与えることが必要になる
のかもしれません。キリンの首はのびないかもしれないが、後天的に獲得された
形質が子孫へ伝わる可能性はある、というようなかんじで。

 ちなみに、男性からはミトコンドリアは次代に受け継がれません。われわれが
持っているミトコンドリアは、すべて母親ゆずりのものです。
 これは、ミトコンドリアDNAが、セックスによって組替えされないというこ
と、つまり核内DNAよりもはるかに「頑固」であることを意味します。
 以前、ヒトのDNAの変異を分子時計の手法で調べ、人類の祖先が20万年ほ
ど前にいたひとりの女性にいきつく(イブ仮説、というそうです)という研究が
発表されましたが、それは、多くの人のミトコンドリアを調べたものでした。

 妖星ゴラスに続く、コマ送り劇場、どうもありがとうございました。

Agnus様
 HITO−netではときおりご尊書き込み(ご尊顔、と書こうとして指がと
まどいました)を拝読させていただいております。わたくしは確か、HITOで
は、一回しか書き込みをしたことがありません。そのうちにまたお邪魔しようか
と思っております。

 バヌアツさんは、おほめの言葉に「けけけけ」と大喜びでした。ちなみに、武
者小路バヌアツというペンネームですが、単なる駄じゃれとともに、本人がバヌ
アツという国をたいへん気に入っているためです。

 CELLSのご意見、ありがとうございました。
 たしかに、貧乏編集部でして、たとえば米国のBiosphereUなどまで足をのばし
たり、といったことは困難です。ちなみにあの記事は、編集部で行先をまず選定
しています。
 また、研究機関の現況の点、これは大変貴重なデータをたまわりました。編集
サイドは、どうしても up to date の情報を得られている分野が限られており、
まとまった書物などを取材の糸口としていくことが少なくないので...本当に、
ありがとうございました。
 CELLSはいずれ、環境管理技術、という視点から、大規模に取り上げてみ
たいと思っております。よろしくお願いいたします。

 昭和初期の大阪の町並みの航空写真、小生も改めてAgnus様の書き込みを
みて、ページを繰りました。ちなみに私は、トトロのような体形をしております。

 細胞内共生と進化について、「最近の動向がわかりやすくレビューされていて
よかった」とは、もううれしい限り...石川先生は、たいへんこなれた文章を
お書きになる方でして、なんといいますか、原稿にストーリー・テリングのよう
な雰囲気があるのです。それが、わかりやすさの背景でしょう。

 今後とも、なにか気に入った記事がありましたら、「立ち読み」「図書館読み」
から、ぜひ「オーナー読み」へとクラススイッチして下さいまし。

美優様
 書き出しの段落から、「今後はなるべく買うように」......編集者は、
こういうありがたいもったいないなんとお礼してよいかわからないお言葉に接し
ますと、もうそのままエクスタシーであります。ありがとうございました。

 閉鎖系生命意地システムのご感想、いたみいります。
 非生物的過程による処理には、「エネルギ(資源)が必要なのでは」というご
指摘、その通りだと思います。つまり、完全な自給自足を、長期間維持するのは
本当にたいへんみたいです。あらためて、地球の偉大さを感じます。
 「将来宇宙ステーションが実現する為には、必要な技術なのですから、特集に
してもいいのでは」。まったく、その通りと思っています。実は、今回の記事が
立案される前に、ちょっと検討していたのです。やがて、やりたいと思います。

 なお、閉鎖維持生命系の解説書としては、
 新田慶治著「小地球をつくる」(丸善、税抜き1200円)
があります。

 地球解体新書は、たしか2月ころ、編集長が、「穴を掘る話はなんだかおもし
ろい気がする」と暴発的発言をしたのがきっかけでした。そのときやはり、注入
された泥水はどうやって回収されるか、というのが話題になりました。担当者は、
どうやら注入しっぱなしで、やがて穴から地上へ出て来るといってましたが、ほ
んとかな、と今でも半信半疑です。

 シリコンの英雄たち、の写真ですが、これは単なるイメージ・イラスト(コラ
ージュ)です。なにを隠そう深い意味は、実はありません。

 小生の担当した「細胞内共生と進化」を、なんと、「思わず、力を入れて読み
...」とのお言葉、もうアルギンZ・リポビタンDぶっかけ卵ごはん、といっ
たスタミナ源でございます。勇気100倍、もりもり、でございます。本当に、
温かいお言葉、ありがとうございました。
 専門用語が多くわかりづらかった、とのご指摘、恐縮しております。これは、
たしかに反省点です。一般向け雑誌なのに難解である、というのは、雑誌編集に
あたるわれわれの力不足であります。あらためて、おわびいたします。なんと申
しましょうか、専門誌ではない「科学朝日」のような雑誌の存在意義とは、科学
の話題をわかりやすく伝える、ということにあるからです。
 ちょびっと言い訳をさせていただくと、今回のテーマは、生物学の中でも大変
野心的な分野のひとつであります。当然、論争もあります。そして「共生」とい
う言葉自体、なにか学問的なもの以外の「手垢」が、べっとりついたものになっ
ている気がしていました。「複数種の微生物が寄り集まって細胞ができた」とい
う説と、その検証方法について、裏付けをきちんと紹介せずに、ただ「うわずみ」
だけで記事をつくってしまうことは、ぜひ避けたかったのです。ムードに流され
ない、硬派なものとしたかったのです。すいません、居直りでした。

 みんなの広場には、かつて社務猫閣下にご登場いただきました。
 ところで、科学朝日の感想と同時に、感想ではないが「みんなの広場」あてに
投稿したい、というものも改めて募集したく存じます。7月号の感想コーナーか
ら、改めてお願い文にこの点を添付しようと思います。

    以上、皆様、どうもありがとうございました。7月号もぜひ、
    よろしくお願いします。

#0011 sci1004  8906040315

その節は木元さまにはお世話になりました.
わたしの駄文がみんなの広場に載ったから,2月号が売り切れたんじゃあ!
と,オフの際に岡記者に聞こえるように言ったらば,思いっきり苦笑され
てしまいました.チャンチャン

というわけで,遅れましたが数日中に感想芋を出します.遅れてごめんなさい.
社務猫

#0012 sci1731  8906042043

どうも、週末アクセッサーのShadowです。

ジョイデス・レゾリューション号の寄港地をお尋ねでしたので、
先日某中日系の新聞に載った記事を捜してみたのですが、処分された後だった
ようでして・・・。

手元にある資料によりますと、
          第126次航海:4月23日(東京港出航)〜6月19日(東京)
                  伊豆・小笠原弧調査
          第127次航海:6月24日(東京)〜8月20日(新潟)
                  日本海T(日本海盆・大和海盆)
          第128次航海:8月25日(新潟)〜10月5日(入港地未定)
                  日本海U(大和堆・隠岐海嶺・孔内地震観測)
          第129次航海:10月19日(出航地未定)〜12月18日(入港地未定)
                  南海トラフ(孔内温度観測 {ONDO計画})

となっておりますです。未定の所も、もう決まっていると思います。
第126次と127次の間がチャンスですね。

「ねつぞうくん」がないように注意しているとのお話。小さな所にも手を抜かない
編集部の力の入れようは、とても素晴らしいと思います。海底地震計の挿絵も
アンカー(足)の部分が違うような気もしましたが、たぶん気のせいでしょう。
先日太平洋横断を目指して失敗した気球まで描いてあって、たいへん感心しております。

一つ感想を述べ忘れていたんですけど、深海底を覆うキタクシノハクモヒトデの
写真。なんとなく背筋にゾゾっと来るものがありました。これが地表でなくて
ヨカッタ。これって餌は足りてるのでしょうか。(足りてるから居るのでしょうが)

                                                秋田帰りの Shadow

#0013 kimot    8906042349

>社務猫さま こころまちにしております。

>Shadowさま 貴重なデータを、わざわざお調べいただき、恐縮しており
        ます。どうもありがとうございました。
        なお、地震計の足は申し訳ございませんでした。今度、
        担当者に、「うりうり、読者レベルは極めて高いぞう」
        と申し伝えておきます。
        また、気球にお気づき下さいまして、うれしうございま
        す。最初の地球輪切りのカラーページにも、実はそれら
        しいものが書き込まれてありますが、こちらはお目にと
        まりましたでしょうか。
        まあ、編集者の少ない娯楽です....。
        クモヒトデは小生の担当でした。ありがとうございまし
        た。こんなのが干潟にうようよいなくて、よかったです。

                   科学朝日 木元・拝

#0014 sci1082  8906051000

 そろそろ、7月号も店頭に並ぶ季節となりました。早いものですね。

 というわけで、ついにNotusの感想芋も種切れになってしまたのじゃぁ。
でも、6月号は(神保町の交差点で)とても役に立ちました。一言お礼を述べ
させていただきます。

 本文を読み、感想を読み、その答を読むと、普通の読者より、だいぶ得した
気分になりますね。エライザさんなんて、なんのことやら、分かりませんでし
たもんね。皆様ありがとうございます。
                              Notus

#0015 kimot    8906051248

Notus様、ありがとうございました。今後とも、よろしく
お願い申し上げます。
                  科学朝日 木元・拝

#0016 sci1731  8906052233

ん〜、地球の輪切りの方はどこにあるか判りませんでした。
しかし、「プレートの一生を地震波で探る」の図にも気球が登場しているのを
見つけました。
                                                        Shadow

#0017 kimot    8906060253

ありがとうございます。ちなみに、輪切りの絵の中のやつは、
14ページの「仮説」というでかい字の上の方に、星を2つ
上下に置いて、なんとなくそれらしくみえるようにしてあり
ます。チョット、クルシカッタカナ

なお、先日の書き込みでいい加減なことを書いてしまいました。
コラでのボーリングでは、穴の中央に水の復路となるパイプ
だかがあって、一方で地上にはオニのようにでかい吸い上げ
ポンプで水の帰りをよくしているのだそうです。
ただ水をぶちこんでいるだけではないそうです。
             科学朝日 木元・拝

#0018 sci1731  8906062315

これかな? とも思ったのですが、ちょっと自信がなかったもので。
ボーリング孔の中央にはボーリング・コアが入って行くと思うんですが・・・。
                                                        Shadow

#0019 sci2754  8906062316

  木元様、私のような素人の質問にレスをいただきまして感激しま
した。ありがとうございます。
  紹介いただきました、閉鎖維持生命系の解説書も探して買いたい
と思います。
  専門用語の件ですが、そうですね、深く正確な科学記事を作成す
るためには、専門用語が必要だと思います。今後は、科学朝日で勉
強したいと思います。

  7月号は、買いました。ある程度大きな書店でなければ置いてな
いので、苦労しましたが、それだけの価値があると思います。その
うち感想をアップします。しかも、私の好きなAV関連ですから。
                                                美優

#0020 kimot    8906080435

Shadow様
 またまたのお運び、恐縮至極でございます。ところで、ボーリングの
標本をとるエリアとの関係について。担当者が本日不在でわかりません。
すいません。

 しかし、前に排水の話を聞いた時にも、細かい構造がわからんといっ
ておったので、今後も期待しないでくだせーまし。実は、例の巨大ポン
プも、現地を訪問した新妻先生は写真撮影を禁じられていたそうです。
 ごめんなさい。

美優様
 うへへへぇぇぇぇっ、土下座っ、はいつくばりっ、であります。

 「今後は、科学朝日で勉強」「7月号は、買いました」「価値」

 なんという、有難いお言葉の群れ.....(・_;) ウルウル。
 これで今月も、ややこにお乳を飲ませてやれますだよ、うるうる。

 ご感想を、お待ち申し上げております。
                       科学朝日 木元・拝

#0021 sci1004  8906100541

 なんとも7月号が出てから,6月号の話しをするのもマが抜けている気も
するのですが,無料モニター期間(分かる人にはわかる)最後の号なので,
御礼方々,感想芋です.

 ☆地球解体新書
 そんなに凝った雑誌作りをされていたのですか.新体裁になっての第一
印象が”凝ってるなあ”でしたから,その上を行くのですね.凝れるという
のは,雑誌作りにゆとりがある証拠.たのもしいですねえ.
 僕が中学生のころが,プレートテクトニクス理論を授業で聞けた第一世代
に当るのでしょうか,当時の先生が,鼻をピクピクもので最新理論として教
えてくれたことを,これを読んで思い出しました.わっはっは,”一般の人
にも分かりやすい説明で20年前に登場して”だって.なるほどね,だから
中学で説明できて,ピクピクなわけだ.(チナミニ 3-4ネンノ タイムラグ アリ)
 おかげで,いきなり懐かしい思いをさせていただいたので,導入部分から
苦もなく読まさせて戴きました.

 なんか,NHKの「地球大紀行」なんか見てますと,プレートの動く理由
は”海嶺押し広げ説”と”ベッドカバーずり落ち説”の併用で説明されてい
て(つまりプレートの出入り口ね),確定的理論だと思っていたのですが,
うーん,つまりはまだ情報不足というところですね.

 しかし,石油の起源がマントルだったりしたら,OPECがぶっ飛ぶ可能
性もありますねえ.いやあ,おもしろい.

 ところで,この特集の2ヶ所,左上にある欄外コラムはいいですね.他の
特集でも,もっとあればいいなあ.(あれ,前の号にあったような気もする)

 ☆コラムetc..あぶないヘビにご用心
 このはなし,妙に印象に残りました.ヤマカガシの血清が数人分とは驚き.
 だれも顧みないくらいに需要されていないのか,供給に値しないと思われて
いるのか.  血清の値段,ベラボーだったりしてね.
  中村市と下妻市,まあアダ花だったふるさと創生も,こうすれば多少は救
いかな.金の延べ板を中学生に撫ぜさせたどこかの町!,見習ったらあ.

 ☆種のアイデンティティのゆらぎ
 おもしろくってタメになる,これだけの狭いスペースでいい話しを仕入させ
ていただきました.まったく知らない話しで,予備知識もなく読んだから,
ヘー!としか感嘆できないのが情けないです.日本の研究ではないと思います
が,ケーザイガクにも経済形態において,共生をモデルHに一票!

 7月号を読んでから,6月号の感想をかくのもまたをかし.   社務猫

#0022 kimot    8906100828

社務猫様
 ありがとうございます。雑誌の仕事をしておりますと、新年号を出してか
ら年越しの支度にかかる、というのが例年ですので、ひと月のラグというの
は実に観測誤差の範囲のようなものでして、はい。

(ところで、「無料モニター期間」というのは、かつて社務猫様の書き込み
を弊誌の読者投稿欄にて掲載させていただいた薄謝で、弊誌をお買い上げく
ださった、ということでございます。本当に薄謝ですが、掲載させていただ
いた分にはきちんとお払いしますので、何卒、よろしくお願い申し上げます)

 小生が高校の時の地学の先生は、公立高校なのにたしか70歳を過ぎてい
たおじいさんでした(しわちゃん、というあだ名でした)。プレートテクト
ニクス理論については、小生は公教育の場で教わった記憶がありません。し
かし、小生は授業中ほんとうによく寝ていたので、単に聞いていなかっただ
けかもしれません。同理論は、「日本沈没」で知りました。しかし、日本沈
没を小説で読む以前に、「日本以外全部沈没」というパロディものをSFマ
ガジンかどこかで読んだような気もするので、はっきり申しまして、小生の
理解の基礎は、わやくちゃです。
 なお、現在もプレートテクトニクス理論を受け入れない学者(小生が知っ
ている方はもう名誉教授クラスのご年配ですが)も結構おられるようです。

 石油・天然ガスの起源に関しては、ゴールドの著書「地球深層ガス」(日
経サイエンス、2500円)が最近和訳されました。

 特集の欄外2カ所に設けたコラムですが、あれは誌面にメリハリをつける
ためのアート上の工夫です。今回はともかくとして、たとえば写真があると
見た目いいのだが、不足している、なんて時にしばしばやります。ご好評の
ようなので、ちょっと念頭に置いておきます。

 ヤマカガシ血清ですが、きっと新聞の論説委員がこのヘビに咬まれて死ん
だら、あっという間に供給が充実したりしてコラコラ。あるいは、「一杯の血清」
とか...同時に咬まれた3人で分けざるを得ない悲しい話なのですオイオイ。

 共生、という概念は、どうしてもイソギンチャクとクマノミが出てきて、
「動物たちも仲良くしてるんだよ、チャンチャン」という話題になりがちな気がし
て、やはりガッチリととらえたいなあ、と思っておりました。その点、細胞
内共生と、それに基づく細胞進化の話題は、取材・編集していて非常にわく
わくするテーマでした。小生は経済学はまったくわかりませんが、細胞内共
生が示す世界は、いろいろ学問分野へ貢献する可能性があるようにも感じま
した。
 ところで「モデルH」とはどのようなものでしょうか?ご教示下さいます
れば幸いでございます。ひょっとして、経済学でも共生モデルが既に存在す
るのか、と思いまして。

 7月号のご感想芋もお待ち申し上げております。  科学朝日 木元・拝

#0023 sci1004  8906101840

 モデルHって,なんだっけえ,おっかっしいなあ,とネット上の自分のアーティ
クルを確認したら,途中でごっそり行抜けしていました.通信ソフトが悪いのかな
あ.とにかく,気がつかなくてごめんなさい.以下,抜けた箇所を再送します.
 (こんな現象,はじめてだなあ)

  ☆種のアイデンティティのゆらぎ
 おもしろくってタメになる,これだけの狭いスペースでいい話しを仕入させ
ていただきました.まったく知らない話しで,予備知識もなく読んだから,
ヘー!としか感嘆できないのが情けないです.日本の研究ではないと思います
が,ケーザイガクにも経済形態において,共生をモデルとして説明する研究が
あるそうですが(ギョエーっぽいとか,よく知らない),マーグリスの共生説
の図なんか,テーコクシュギのアナロジーとしたらおもしろそ.ペレストロイカ
のソ連なんて,これからは資本主義との経済共生かな? なんても考えたりし
てね....なんとも太陽活動−景気連動説より品がないなあ.あはは.

 ☆電脳日和下駄
 いやあ,だんだんと,科学朝日版ブラックアングルとなってきましたねえ.
 科学朝日を後ろからめくらせる男,武者小路バヌアツ.憎いねえ.
 その6は,今のところベスト1にしたいですね.色紙プレゼントに一票!

 7月号を読んでから,6月号の感想をかくのもまたをかし.   社務猫

#0024 sci2139  8906102138

ソ連のコラ半島における学術ボーリングに関する記事が1985年3月15日発
行の =今日のソ連邦 第6号= に「地殻の奥をのぞく」と題して載っていま
した。
泥水に関するところは次の様に書かれています。

「ボーリングのさいには、装置のほんの数mの部分が回転するだけなのだ。回転
するターボドリルの部分には、循環泥水によって力が伝えられる。ボーリング孔
内の壁はケーシングで固定されておらず、この点が世界で2番めに深い米国(オ
クラホマ州)のパーサ・ロジャースのボーリング(約9700m)と違う。  

− 中略 −

岩石中の温度の変化はどうか? 地下8000mまでは、温度の上昇は予想どお
り100mにつき1度だった。だが、地下1万mでは、予想の100度を超えて、
180度もあった! 冷たい循環泥水は熱くなって地表へ戻ってきた。」

この記事から推測すると、

   地上からボーリング用のパイプを通して高圧の泥水を孔底のターボドリル
  に送りこみ、タービンを回して先端のリング状のビットに回転をあたえ、岩
  盤を円筒状に掘り、岩芯(コア)はビットと減速機構を備えたタービンとの
  間にあるコアバーレルに一時的に貯えられる。
   タービンを回した泥水は、そのコアとバーレルの間隙を通ってビットから
  ボーリングパイプの外側に流れ、そのまま地上に向って上昇するが、この時
  にリング状ビットで切られた岩石の屑(掘り屑・カッティングス)を孔底か
  ら地上に運び、常に孔底をきれいにする役目をしている。
   コアがバーレルに一杯になったらボーリングパイプを引き上げ、コアバー
  レルを地上に回収してコアを取り出し、空になったコアバーレルを再び孔底
  に降ろして掘さくを続ける。
   したがって、泥水を送りこむポンプとしては、タービンを回すためのエネ
  ルギーと管内・管外の圧力損失に対抗するため、かなり大きな吐出圧力を持
  ったものになるので、巨大なポンプでありましょう。
   そして、地上に戻ってきた泥水は掘り屑と分離処理されて冷却され、再び
  ポンプによって孔内に送り込まれ、循環を繰り返す。
           ・・・と、このように考えられます。
                     僭越ながらのタンサイボーグ

#0025 kimot    8906111419

社務猫様
 あ、行抜けでございましたか。再送のお手間を強要したみたいで、本当に
申し訳ございません。

 やはり経済学でも、共生をモデルとした研究があるのですか。でも、ギョ
エー傾向が強いのでは、やはり...ですね。
 各種生物の合体という側面をみると、これは大英帝国の肥大か、北米の民
族構成の変遷か、はたまた最近のM&Aの様子(巻頭にマーグリス説を掲げ
たOO商事の社史、なんてのが出来たら、非常におかしいです)とのアナロ
ジーだけで終ってしまうかもしれません。あるいは、サンゴ=中国、褐虫藻
=香港・経済特区、とか.....。

 電脳日和下駄、おほめの言葉、ありがとうございました。
 ちなみに、6月号のどどいつには、隠しキャラクタがあるんだそうですが、
お気づきでございましたでしょうか。

 國より会社                   ■
 土よりコンクリ                 ■  あ、テトリスだ
 計画がわりに目先の利              ■■

 この後に、「それでも社名はOOOO」と続くのだそうです。
 ほんとはもっとのんびりした話を書きたいのだそうです。

タンサイボーグ様
 うへへへへェェーーっ。土下座でございまするうっ。NZ゚ NZ゚ NZ゚
 本当に、ありがとうございました。おそれいりましてございます。

 早速、担当者にプリントアウトして渡しておきます。

 小生は素人で、ボーリングの技術的話題につきましてはお手上げ状
態ですが、引用なさっていた「今日のソ連邦」のあの短い文面から、
これほど詳細な推測をなさるタンサイボーグ様は、ひょっとしてこの
方面に専門的な知識をお持ちの方なのでは...わざわざお書き込み
たまわり、恐縮でございます。ありがとうございました。

 今後とも、もし「科学朝日」をどこかでお見かけになられましたら、
パラパラとめくってやって下さいませ。よろしくお願い申し上げます。

                科学朝日 木元・拝

#0026 sci1004  8906112159

我解都都逸.社務猫

#0027 sci1509  8906122137

I do, too. 
         TAKA