Wat00157 3/6のフロン元年番外編について質問 #0000 sci1089 8903072312 なぜ上方ほどオゾンの減少が著しい? 3月6日の「フロン元年番外編」興味深く拝見致しました。 ところで、不思議だったのは、高度の高いところほどオゾン濃度の低下が著し いことでした。もし、地上から上昇するフロンが原因だとすれば、地上に近い大 気の下層ほど、オゾン濃度の低下が著しくなるのではないかと、単純な脳味噌は ”?”を送って来ます。 フロンによるオゾンの分解や、オゾン生成のメカニズムとも関係するのでしょ うが、上記の事実は、現在有力とされているメカニズムで説明できるのでしょう か?もし説明できないとすれば、それは、大気上層でのオゾン濃度の低下は、別 の原因によることになりはしないでしょうか? このあたり、もしご存じでしたら、教えていただけませんでしょうか? Martha #0001 sci1082 8903111113 Marthaさん、お久しぶりのTokio 改め 税金泥棒です 私の知る限りでは、オゾンを分解するのは、フロンが(主に紫外線で)分解されて 出来る、塩素原子のせいだということです。フロンが分解されずに、高度の高いとこ ろまで行っているのなら、高いところでオゾン濃度が低下しても、構わないことにな ります。いちおう、モデルを作って計算している人もいますが、そういう傾向になる ようです。 ところで、私のところでは「番外編」がなかったように思います。Niftyで検 索したのですが、東京版では、フロン元年の5は無かったのでしょうか?仏カンヌ海 岸のトップレスの写真を見て、「科学部もなかなかやりますね」と思ったのですが。 #0002 sci1089 8903122345 あれあれ、科学欄を丹念にフォローしていないのがバレてしまったようです。 フロン元年の5を見ていれば、言わずもがなの質問でしたか。 はずかしい。 Martha もし塩素が問題なら、フルオロカーボンを用いるわけにはいかないもんでしょうか。 とはいうものの、貴重なフッソ資源を成層圏へ垂れ流しにするのはもったいない のか。 あるいは、フルオロカーボンでは極性が小さすぎて使いものにならないのか.. #0003 sci1082 8903131119 ちょっと舌足らずだったようですね。Niftyに接続されている、平和情報セン ターの、朝日新聞記事データベースに、「その5」が無かったという意味です。答は 書いてありません。単体の塩素は、NOx とも反応するそうですので、成層圏下部は そのへんもからんで、オゾンの減少が、現われにくいのかも知れません。 フルオロカーボンならどうか、というようなことは、多分、化学会社で盛んに研究 している所だと思います。周期律表で下にある臭素なんてのも、オゾン層にとっては アカンようです。 そういえば、昔、コンコルドのような超音速旅客機がオゾン層を破壊するという話 がありましたが、その場合の化学反応はどうなっているのでしょうね?水素(水)だ ってアカンのやないかな? カンヌの写真を見て、西オーストラリアの××海岸を思 いだして、一人でニヤニヤしていた 税金泥棒でした。 #0004 sci2919 8903152214 上空ほどオゾン破壊が激しい理由について 1988年3月号サイエンス(日経サイエンス社発行)に掲載された『南極のオゾ ンホール』という論文中に、安定で化学作用を起こさないフロンガスは対流圏では 分解されず、対流圏の上の成層圏で、強い紫外線にさらされて塩素原子のような反 応性に富む物質に分解されこの塩素によってオゾンが破壊される。と書いてありま した。紫外線に依ってオゾンが破壊されるのならば、太陽に近いほど紫外線は強く なるから上空ほどオゾンが破壊されるのではないでしょうか。詳細はサイエンスを お読み下さい。 OSAM #0005 sci2919 8903152216 上空ほどオゾン破壊が激しい理由について 1988年3月号サイエンス(日経サイエンス社発行)に掲載された『南極のオゾ ンホール』という論文中に、安定で化学作用を起こさないフロンガスは対流圏では 分解されず、対流圏の上の成層圏で、強い紫外線にさらされて塩素原子のような反 応性に富む物質に分解されこの塩素によってオゾンが破壊される。と書いてありま した。紫外線に依ってオゾンが破壊されるのならば、太陽に近いほど紫外線は強く なるから上空ほどオゾンが破壊されるのではないでしょうか。詳細はサイエンスを お読み下さい。 OSAM #0006 sci2919 8903172327 フロンガスもフルオロカーボンに含まれるのでは? OSAM #0007 sci1089 8903211319 フロンガスは、塩素を含むので”クロロフルオロカーボン”と呼ばれている と思います。 Martha