Wat00142 科学面(2月21日/22日)の感想コーナー #0000 sci1004 8902240103 科学面(2月21日/22日)の感想はこちらに ちょっと遅くなりましたけど. #0001 sci1004 8902240103 ☆「化学兵器」に鈍感な日本 通産省と外務省の対立っていうのは,大抵この図式ですよね.対外的評判を 気にする外務省と,国内(大)企業利益を代表する通産省. だけど,日本に対する懸念の声に通底するものといえば,それは日本人の経 済行動のモラルの無さにたいしてなんでしょうね.日本人の経済行為っていう のは,大阪風にいえば「いけいけ」式なわけで,つまり,儲りさえするならな んでもする,といったようなことが,対外的に日本経済の特質と写っているの は否定できないんですよねえ.そのツケが溜り溜って,過去の繊維摩擦しかり, 自動車摩擦しかり・・・ だからね,「経済への影響に迷惑顔」なんてのは,海外からみたら,言い訳 にもならないんですよねえ.つまり「試練」の一側面には,日本の繰り返して きた倫理観の欠如した経済行為への反省も含まれて然るべきだと思うんですヨ. などと,いろいろ考えさせられる記事でした. この記事,英訳してウチの留学生に読ませてみようかなあ. ☆温室効果の影響北極でキャッチ このタイトル,ちょっと直した方がよくありませんか? 影響がキャッチされた んだと思って記事を読んだら,影響をキャッチするつもりだ っていう記事なんで すね.まぎらわしいなあ. サブタイトルに「来月調査」とはあるけどね. 「温室効果の影響北極で調査開始」のほうがいいと思うんだけど. ☆夜空にもう一つの「かに」 これ,本家より蟹らしいですねえ.しかしきれいに四方にガスが噴出してるんで すねえ.ふーん.ところで6等星の1/3000の明るさって,何等星だ?(計算 しればわかるけどね) ☆地殻の割れ目拡大か この記事,もっと詳しい図解がないと難しいですねえ.さっぱりわかんないや. あとで大学の地学の教科書と見比べながら読むとします.でもかなりヤバイ状態 なんでしょうね. 院生浪人 #0002 sci2782 8902251410 ◎地殻の割れ目拡大か 2月13日付の「深海は生きている−6−」で 音波探測機で「ここがマグマのわき出している 地殻の裂け目とみてよいでしょう。わき出たマグマが両側に拡大して いく様子がわかります」とあり感激していましたが、海底下約3km の様子を「開口割れ目モデル」で解析してしまうなんて、”すごい”の 一語に尽きます。 ところで、素人の疑問なのですが、「細長いようかんを曲げれば、ひび 割れができますね。あれと同じですよ」とありますが、フィリピン海 プレートが北西に進んで日本列島の下に潜り込んでいるなら、地殻の 割れ目は、北東−南西方向に走らないのでしょうか? ダサイエンチスト PS.院生浪人さん (^_^)これ意匠登録済みですか? 機会があったら 使わしてもらいたいのですが。あっ、こんな事ここへ書き込むべき ではなかったかな!? #0003 sci1731 8903012121 フィリピン海プレートの話の前に太平洋プレートの話をします。 太平洋プレートが日本列島の下に潜り込むとき上側の地殻が反発して 地震を起こすことはよく知られています。一方、これとは全く逆のメカニズム による地震も起こっているのです。例えば1933年の三陸沖地震が上げられます。 この地震は、沈み込むプレートの引っ張る力によって引き起こされた、正断層 タイプの地震で、その張力方向は海溝軸に直交します。つまり、御指摘の ”割れ目が出来る”センスの地震であります。 ところが、フィリピン海プレートの境界にて発生する地震では、このような タイプの地震はほとんどありません。むしろ、張力軸が東西で、圧縮軸が 南北になる水平ずれ断層を示すものがほとんどです。 要約すると、フィリピン海プレートの境界部では、割れ目をつくるような 応力場ではない、ということです。 と、こんなところで良かったでしょうか。。 最近は週1・2のアクセス Shadow #0004 sci2782 8903041842 Shadow 様 ありがとうございました。 大変参考になりました。 フィリピン海プレートの境界部では、南北になる水平ずれ断層を示すものが ほとんど。 ということですが、これは太平洋プレートとフィリピン海プレート との力関係によるためなのでしょうか? 「週2・3のアクセス」を望む ダサイエンチスト #0005 sci1731 8903052352 ダサイエンチスト様(なんとなく書きづらい)、 実の所を申しますと、その辺の所は良く解っていないのですよ。 東南海地震や南海道地震のように、低角逆断層を示す地震も起こることは 起こります。 断層の方向は、南北ではなく、北東−南西 あるいは 北西−南東 になります。 (圧縮応力は南北です) もし、このうち北西−南東の面を断層面に取れば、 フィリピン海プレートとユーラシアプレートの相対運動の方向に適合します。 私が想像するところでは、フィリピン海プレートと太平洋プレートでは、沈み込み の形状が異なるため(曖昧!!)ではないかと思います。 太平洋プレートでは、500km以上の深さにまで達していますが、 フィリピン海プレート北端部では、わずか数十kmにしか潜り込んでいません。 海溝の深さも、日本海溝に比べるとたいへん浅いものです。 余談: 昔、日本沈没という映画で、太平洋プレートの支えが無くなって日本が 沈没する、というストーリーがありました。 実際にこのようなことが起こったら・・・ 間違いなく海溝部はアイソスタシーを回復して、一大山脈が出来るでしょう。 ◎なぜ沈み込みの形状が異なると、地震のメカニズムが異なるのか・・・ これはまた機会があったらお話いたします。 休日出勤・Shadow