Wat00138 科学面(2月15日/16日)の感想コーナー #0000 sci1004 8902162226 ちょっと飛びますが, 科学面(2月15日/16日)の感想はこちらに #0001 sci1004 8902162227 ☆空調騒音 解消へ新兵器 たしかにあの騒音は曲によっては,気になるんですよねえ.特に,フォルテッシモ のあとにピアニッシモがすぐ続くような曲とか,曲の冒頭部分にピアニッシモがしば らく続くような曲(ボレロなんか典型)とか.音の小さな古楽(バロック等)なんて, ダクトのそばに座ろうものなら悲惨だったりしますけど. なるほど原理は簡単なんですね.だけど,文中にある”実際には,もう少し手の込ん だ技術がいる.”の内容の方がえらく大変そうに感じたりするんですけど.たとえば, マイクやスピーカーの諸特性の管理だとか,ダクト自体の共振の問題だとか,ダクト内 に機械を設置することの機械の耐久性の問題だとか・・・ しかし,写真が見にくいなあ. ☆居眠り航海 脳波で監視 数年前に,日産が,居眠り運転の運転パターンを検知して,運転者に警告を発する装 置を開発しましたけど,その後どうなったんでしょうねえ.まあそれはともかくとして この記事は,脳波を直接採取(?)し分析して,危ない脳波パターンを見つけたら警告 する装置のはなしですね. 確かに,そういうこともできるんだろうなあ,とは記事を読んで思いましたけど,端 末をかぶる人は,あんまりいい気持ちはしないだろうなあ.だって,自分の脳波を監視 されながら仕事する気分なんて,ちょっと恐ろしい感じがしませんか? こういう労働 阻害的な装置よりも,自動見張り装置を作った方がいいような気がします(そっちの方 が労働(者)阻害だったりして,ふーむ!).テクノロジーと人間の関係はむつかしい ですね. ☆UHI有効性で論議 この記事を読んでて恐いなあと思ったのが,最下段第一段落の”当初はECCSだけ では(中略),その後の研究でECCSだけで十分なことが分かった”という部分.そ の後の研究で”いい”事がわかったならいいけど,”悪い”ことがわかったら,ちゃん と発表してくれるのかなあ.だいたい,”後でだんだん分かって来るような”,そんな 技術を実用化していいのかなあ. すいません,記事の中味とズレましたね.この記事yamanさんかな? ☆上空1キロの気象 地上で観測 1400ヘルツを発信,とありますけど,どのくらいの音圧なんでしょうね.周波数 としては人間の可聴域内だから,音圧が大きいなら,やはり設置場所も限られてくると 思うんですけど.それと,発信時間はどのくらいのものなのかなあ.さらに,設置場所 の周りの環境が,観測結果に影響してくることはないのでしょうか.空港の近くなら, いろいろな周波数が大きな音圧で混在しているそうだから. でも,鉄塔が不要なのは確かにコストに効いてきますね. 観測実験のフォローをお願いしますネ.(Tokio会長は情報を持ってないのかな?) 院生浪人 #0002 komor 8902170934 ↑↑ 院生浪人さんがおっしゃるとおり、あの写真はブレてます。 すいません。 それから、騒音を逆位相の音をぶつけて消そうという考え は戦前からあります。ご指摘のように、単に位相をひっくり 返せばいいというわけにはいかないようです。 おもに米国だと思うのですが、5年ぐらい前から、戦闘機や 戦車の乗組員のヘッドフォンの中にこの種の消音装置を仕込 んでエンジン騒音を軽減するためにも使われています。87 年に無給油無着陸で世界一周をはたした「ボイジャー」の乗 り組み員も使っていました。−−BOSE製だそうです。 そのほか、自動車のマフラーに取付けるとか、高速道路の 壁に取付けるとかいろいろ研究されています。 日立プラント建設の話では、打ち消すのに最適な波にするた め、騒音に含まれる各周波数ごとに、位相や振幅を微妙に調節する 必要がある、ということでした。それでもって、実現できたのは デジタル制御それも高速に処理できるようになったおかげ、と 話していました。 一眼レフを持っていけばよかったと反省している−−有間皇子 #0003 tomar 8902171831 「上空1キロの気象、地上で観測」の筆者に代わって、光田先生に聞いて みました。 発信する音波の間隔は、1キロ上空を観測する場合には8秒。もう少し短 い距離なら4秒だそうです。音圧は詳しく測っていない、ビームの軸上では 数百ワット(電力にして、変換効率は?)になる。ビームの軸から離れると 弱くなり、すぐ近くでも自動車のエンジンのアイドリング音程度だというこ とです。 騒音のノイズについては、今後の実験で確かめる必要がある。しかし、こ の装置は飛行機の駐機場から十分離して使えばよいので、それほど問題には ならないだろう、ということでした。 記事の中にこうしたデータもあった方がよかったですね。 連載が終わり気の緩んだ大阪のおじさん #0004 sci1004 8902171833 ありま! え! あの写真,ブレてたの? 見にくいと言ったのは,矢印がなにを指しているの か分かりにくいなあ,という意味だったのですが.でも,オケの練習にフラッシュは焚 きにくいですね,実際. しかし,マフラーとか防音壁のことが記事にならなかったのは,もったいないなあ. きっと次のネタにちげぇねぇ(笑). 確かに,演算の微調整は,これはもう膨大なノウハウなのでしょうね.これは,コス トがかかっていそうです. というわけで,有間殿下におかれましては,早朝から貴重なお話有難うございました. ところで,いま流行の”うつのみこ”にちなんで”うまのみこ”とお呼びしましょうか 殿下. おおぼけだったりして,院生浪人 PS.京響って,日本唯一の自治体運営のオケなんですよねえ.つまり団員は公務員 なんですけど.でも,京都市はそういう予算をよく出しましたねえ.さすが,京都国際 音楽祭を開くだけの事はあります. おじさん,どうもありがとうございます.また来ます. #0005 komor 8902172117 ↑ ↑ いらんこと言うてもた と反省している−−有間皇子 #0006 yaman 8902180001 院生浪人様 いつも適確なwatchingですね。自分の書いた記事だけ でなく他の記事に対するご意見も興味深く読んでいます。他の人 が書いた記事に対しては、読者の立場であると共に、取材の苦労 や難しさも分かる立場もありますので。 さて、本題のUHIについてですが、時間の関係で20日まで に書き込みをするということで、ご了解下さい。 なお、その時に2月1日/2月2日の科学面の感想のうちステ ンレスの腐食問題についても書き込みをするつもりです。決して 忘れているわけでないのですが……。くどいようですが、黙って 読んでいる方にも「ここがわからない」「この言葉の意味は」と 言った感想を含めもどしどしお願いします。 お詫びのyaman #0007 sci1731 8902180107 音波で上空の気象を・・・、というお話についてですが、以前北海道大学を 訪れた際、屋上でパラボラアンテナのような物から、30秒間隔くらいで、 「ピィ!」 という音が出ていました。屋上のドアの脇の、体育用具倉庫の様な 部屋(失礼)の中に研究室があり、お話を伺ったところ、この装置で上空の 温度の不連続がわかる、とのお話でした。うるさいので、とても夜は出来ない とおっしゃっておりました。 しかし、北海道はいいとこだなぁ。。。 Shadow #0008 sci1004 8902180142 yamanさま,どうもどうもです. どうしたものか,ツーシンでのコミュニケーションというのは, それに関わる人間のACTを,加速してしまうような仕組みがある ようですね.はやくレスを入れねば,なんて,脅迫観念が湧いてき たりしますものねぇ. というわけで,わざわざ恐れ入ります.院生浪人. >おじさま.(すいませんねえ,僕が女性でなくって) わざわざ,お問い合わせまでしていただいてすみません.よくわ かりました.「深海は生きている」についても,キョーハクカンネン が湧いてきつつおりますので,近々. >Shadowさま ふーん,そおなんですかあ.ぴっですか.貴重な情報どうもです. #0009 sci1082 8902180916 あー、めちゃ忙しくてres できませんでした。 ボーサイケンの記事ですけど、これの情報した人は、マイクロ波の温度湿度測定シ ステムの方に興味があったのではないでしょうか。 音で風を測る器械はドップラーソーダーといいまして、実は私の所にも某魚探メー カの作ったシステムがあるんです。但し、写真に載っているような「コンパクト」な やつではなくて、アンテナが3台必要な「でっかい」やつです。原理は一緒です。 アンテナが1個で済むのは、以前のミリテクのコラム(経済部)で出ていた、ハイ テクレーダーのフェイズド・アレーという方式を使っているからです。でも、この方 式のは、米国の某メーカーで実用化済みなのです。 音圧では、どのくらいかすぐには分かりませんが、瞬間最大出力で1kwくらいだと、 思います。うちのシステムでは4.8kHzで、周りに遠慮して150wで稼働しています。ま ともにデータがとれるのは、200m位までです。条件が良ければ400m位かな。騒音にも 弱いです。 アメリカでは、電波によるウィンドプロファイラーというのが、あちこちの飛行場 に設置されているようです。ですから、本当に目新しいのは開発中の温度湿度測定シ ステムだけなんです。でも、これはもともと気象衛星のセンサーとして開発されたも ので、衛星の方では実用化されています。 あらあら、結局どこが新しかったのかしら?でも、光田先生にはお世話になってるし。 そうそう、こういうのが、トータルにコンパクトにできる、ってのが味噌なんでしょ うね。 今月中に光田先生に観測計画書を英文で出さなくてはいけないことになっている --Tokio #0010 yaman 8902192134 UHIについて まず、アイスコンデンサーですが、これは 格納容器の中に約一千の氷を作っておいて、一次冷却水の配管 が破れた時には、吹き出した蒸気を冷して凝縮させるものです。 こうすると、格納容器内の圧力が高くなるのをある程度防げます。 このため、放射性のガス漏出を防ぐのには都合よくなります。 また、コストのかかる格納容器もアイスコンデンサーのないと きに比べ小さくできます。もし、蒸気のままだと小さい格納容器 では蒸気が充満して圧力が高くなり過ぎるので、ある程度の大き さが必要になるからです。このような長所もあるのですが、格納 容器が小さいと定期点検などの作業がやりにくい点もあって、あ まり普及しなかったようです。 なぜアイスコンデンサーとUHIが、関係するかです。格納容 器の圧力が低いと、ECCSの水が入りにくいのだそうです。( この説明をすると長くなりますので今回は省略します)。そこで、 配管が破断して一次冷却水が流れ出すとすぐにUHIの水が入 って燃料棒を冷しておくのです。こうすると、ECCSの水が入 りにくくても燃料棒熔融をふせげます。 お尋ねの直接の回答になっていませんが、あの記事ではスペー スの関係もあり、分かりにくい面もあるとおもいますので、とり あえずです。お尋ねの点については、後日。またまたごめんなさ い。なにしろ、太くて、短くて、曲がらないおよそキーボードに 不向きな指でぽつぽつとうっていますので時間がかかるのです。 原発ネットにかきこんだ方がいいのかと迷っているyaman #0011 sci1004 8902201643 UHIの記事につきましては,あとでゆっくり高木仁三郎さんの本とでも 照合しつつ読もうかと,横着なことを考えて,記事の内容にはホッカムリを したまま感想薯を出荷したのですが,yamanさまから,”お前は記事を yomanといけない”と天のこえ. どうもすみません.ちゃんと読んで ないのがバレちゃいましたね.毎度毎度,恐縮です. そうなんですか.UHIとECCSにはそんな関係もあるのですね.では 上のアーティクルを手がかりにしつつ,真面目にもう一度読まさせていただ きます.ですから,どうかyamanさんもゆーっくりと打ち込んで下さい ませネ.こっちもゆーっくり読めますから(失礼!). >Tokio会長 どうもあてずっぽうが当たってしまいまして,お忙しいところすみません でした.ぼくのカンは,人様にとって悪い方へと当たるらしくて,疫病神と いわれております.そうそう,つづけて密書まで書き込んで頂きまして,恐 れ入ります.ちかぢか何かが起きますからお楽しみに. と,私信もさりげなく忍び込ませる,院生浪人でした. #0012 yaman 8902232333 UHIについて院生浪人さんのご意見について は、今後の話をする上で、前提となりそうなのでまず書いてお いたのです。決して、院生浪人さんが記事をよく読んでいないな どと言うつもりはありません。むしろ、あの記事について科学部 内でも「当初必要とされたUHIの必要性がない」と分かったこ とが、ニュースのポイントではないのか、という声もありました。 つまり、現在の核開発にもまだ試行錯誤的な面があるということです。 確か、物理化学の教科書だったと思いますが「蒸気機関は熱力 学から何も学ばなかった。しかし、熱力学に多くの事を教えた」 といった意味の言葉が書いてありました。つまり、蒸気機関は、 理論(熱力学)に基づいて開発されたのでなく、むしろ、蒸気機 関の開発改良を通じて学んだことから理論が作られたという意味 だと私は解釈しています。飛行機にしても事故の積み重ねから多 くの事を学んでいます。 試行錯誤による技術開発は、あらゆる分野についてまわるもの と思います。ステンレス腐食の所にも書きましたが、原子炉配管 の腐食についても予想しないことが起きました。その意味からす れば、原子炉は、まだ本当に完成した技術ではなさそうです。重 大事故は絶対に起こせません。しかし、本当に厳しい条件での安 全性の確認実験も出来ないのが、原子力開発の難しさでしょう。 情報公開に賛成のyaman #0013 sci1004 8902240223 まったくもってもうしわけありません,yamanさま.一人 で自己反省するのも寂しいですから,ちょっとばかし引合いに出 させて頂いたモノでして・・・・.だいたい,せっかくの資料を 上げて頂いた尊いお方に,そのような失礼なこと,思いもよりま せんです.ハイ.ひらにぃひらにぃお許しの程. >試行錯誤による技術開発は、あらゆる分野についてまわるもの >と思います。 僕も全くその通りだと思います.さらに・・・という問題意識 は,原発ボードの355番に多少卑下をしつつ書かせてもらいま した.でも,事故の積み重ねから多くの事を学ぶ・・前に学ぶべ き人類が蝕まれては,とは,どうしても思ってしまうんですヨ. と,ここからが見解の相違となるのでしょうね.いろいろな立場 を反映して・・・・. 原子力の技術者さん.「原子力はむつかしい」という声が聞け ないのはなんでなの? 他の分野の人はためらいなく言ってます ヨ、日常の如く.ね,会長だってそうでしょ?気象学はむつかし いって.(と,またまた引合いに出してしまふ) 要するに,原子力開発の試行錯誤は安全か,っていう視点は, あまりみかけないんですよねえ.不思議と. 情報公開を希求する,ただいまインプット中の院生浪人でした. ああっこれでは,yamanさんとの愛の交換日記じゃああ.でへへ. (SPLITで見比べながら書いたら,yamanさんと行組がいっしょ.) #0014 yaman 8902270011 院生浪人様、遅れに遅れましたが、お許し下さい。「UHIに ついて」の感想読ませて戴きました。なにせ、ごく最近ネット をのぞきはじめた初心者ですので、原発ボード355の書き込み まで読んでおりませんでした。確かに、原発に限らずこの世には 完璧な技術はまずあり得ないのだから、賛成、反対の立場を越え てもっと謙虚な立場で話し合う必要がある、と思います。そのた めにも、反対の人よりも圧倒的にデータをもっている国、電力会 社が積極的に情報公開すべきでしょう。 原発のPR館を見ても、反対の人が納得出来るとは、思えませ ん。むしろ、原発資料館的なものの方がお互いの論議を深めるう えで役立ちそうなのですが。 遅ればせのyaman