Wat00094 管理人さんの,第五世・・・の記事を読みました #0000 sci1004 8901111650 AERA1/17号を読みました. #0001 sci1004 8901111651 お,AERAリポートのトップを堂々と飾る丸まる2ページの記事ではないですか. ICOT旗揚げの記事に接したときは,ポシャりそうだなあという印象を持ってい まして,その後第5世代なんて言葉も聞かれなくなって,やっぱりかなあとか思って ましたが,久しぶりに第5世代コンピューターの記事...あれ!!最終段階だって. (ただの認識不足だったりして) そこまで実用段階に近かったのですか.基礎研究の苦手なお国柄としては,国際協力 までこなして,”ほぼ予想通り”なんて,よほど順調な進捗だったのでしょうね. しかし,第五世代計画が海外から警戒されているとは知りませんでした. 「三段論法」の原理で動いているとの事ですが,一番低次な部分では,やはりゼロと イチの四則演算で動いているのではないかと思うのです.ただ,人間がその第五世代の それと付き合う場合には,今までのようにコンピュータの一番低次な部分の作業(例え ばアセンブラでのプログラミング)を強要されることなく,述語論理でもって記述すれ ば事足りるような,そんな構造であると理解しているのですが間違ってるでしょうか? (もしかしてOSも,述語論理(Prolog)で記述してあるのかしら?) えー「科学朝日」には”地味”との記述がありましたが,馬上さんはどうお感じにな られたのでしょうか.ぜひお聞きしたいなあ.ついでにタコ部屋の様子なぞも.(作業 はタコ部屋でしているわけではないですよね?) 順調な基礎研究は,たいへん喜ばしいのですが,そればかりが注目されて,”成育” の遅い基礎研究がないがしろにされるようでは,いつまでたっても,日本は基礎研究が 不在だと言われてしまいますね. 今回の記事は,専門用語が並んでてちょっと難しかったなあと思いましたが,その 専門用語を無視して読んでも,現状は理解できますから,よい記事だと思いました. (オフでお会いしてるからお世辞言ってるんじゃあないぞ!)でも,コンピュータ関係 の記事を分かりやすく書くというのは,ご苦労が多いのではないかと思います. で,海外から参加した研究者にインタビューが取れると,もっと良かったとは思いま した.(外人の評判を聞きたがるのは,日本人の悪い癖かなあ) とりあえず,書き散らしでした.院生浪人 #0002 magam 8901112100 院生浪人さん 第五世代コンピューターのOS(オペレーティング・システム)はなんと、実に、 Prolog(プロログ)をベースにした論理型言語で書かれているのです。 これがICOT(新世代コンピューター技術開発機構)の最初にして最大のブレー クスルー(新技術の突破口)だったのです。これは世界初の論理型言語による本格 的OSです。 逐次型推論マシン(PSI=プサイ)のOSをSIMPOS(シンポス)といい、 今後に開発される並列型推論マシン(PIM=ピム)のOSは、PIMOS(ピモ ス?)といいます。PIMOSの方は現在開発途上です。 第五世代コンピューター計画は、基礎研究のプロジェクトです。もちろん付随した 応用研究もないことはないのですが、基礎研究が完成し、並列推論マシンができて から応用研究が花開く、という段どりです。しかも、応用研究の開花は、1891 年度を最終年度とするこのプロジェクトがピリオドを打ったあと、論理型コンピュ ーターのハードと基本ソフトを利用して、だれかが新境地を開いてくれるかどうか にかかっているのです。 ですから、現時点では『科学朝日』の高橋真理子さんが書かれたように、きわめて 「地味〜〜っ」というのが当たっていると思います。 第五世代コンピューターについてもっとくわしく知るには、院生浪人さんでしたら、 つぎの本が参考になると思います。オーム社刊の『第五世代コンピューター入門』 (渕一博監修)2100円。監修者はICOT研究所長ですし、執筆者には論理型 言語OS作成のリーダー古川康一さんが入っています。これを読むと、第五世代が 本質的に地味なものだということがよ〜く分かります。 じつは、この本は入門とうたっていますが、結構、専門的でむずかしいのです。私 にだって読んでも分からないところがたくさんあります。でも第五世代の確実な像 をつかむには、この本がおすすめです。院生浪人さんのレベルではない、本当の素 人向けの入門書ということになると−−私も、ここ何年かこの分野から離れていま したので、どんな本が出ているか、よく把握していません。そのうちに文系の人に も分かるような本を見つけたらアップします。どなたかご存じでしたら・・・ 第五世代の応用分野でもっとも期待されるのは、自然言語処理です。しかし、論理 型言語が人間の自然言語処理に適しているというのは、基本的にはそうですが、言 語にはまだ機械で処理するにはむずかしい問題が山積しています。これも、すぐに 成果が出るというわけにはいかないでしょう。第五世代のマシンを使ってスイスイ と自動翻訳ができると思ったら間違いです。ただ、いま進められている談話理解な ど(現時点では非常にプリミティブな段階ですが)の研究がより進んだ自然言語処 理の手がかりを与えてくれる可能性はあるでしょう。 今回のAERAの記事は第五世代コンピューター国際会議 ’88の取材と、渕さ ん、古川さん、内田さんとのインタビューなどからまとめたものです。ちょうど私 が別件で忙しい時期だったため、年明けてから補足取材をして・・・という最初の 話だったのですが、誌面の都合で急に年内出稿ということになり、やや未消化、取材 不足の原稿になったので申し訳なく思っています。 「計画はまず予想通りの順調な進行」というのは、あの正直な渕さんがいうのだか ら本当でしょう。(甘いかな?)。なんでも推論して解いてしまう、「2001年」 のあのHAL(ハル)のようなマシン、とか、自動翻訳も90%以上の精度で、な どという、初期に誇大に喧伝されたことを規準にしているのでなければ、だいたい うまく行っているのではないか、というのが私の印象です。しかし、並列処理のハ ードはともかく、ソフトの開発がこれからたいへん、という認識はICOTの人た ちも強く持っています。 私は科学朝日に所属していた5年ほど前に第五世代コンピューターの取材にかかわ ってから、第五世代ファン、渕ファンになってしまっているのです。ですから記事 のトーンが多少甘くなっているかもしれません。その点、心して読んでください。 冗談はさておき、このように第五世代コンピューター計画は本質的に「地味」で分 かりにくいものですから、新聞や雑誌にこれまであまり取り上げられなかったのだ、 と思います。個人的には「ト*ン」や「ニュ*ロ」などより、こっちの方がよほど 刺激的で面白いと思っています。 みなさんもPrologなんか、やってみませんか? 論理型言語って、やってみ て失望するようなものではないと思いますが・・・・ えー、それから肝心なことです。今後のこの件(AERAの記事)に関するご質問 ですがぁ〜〜 技術的にむずかし〜い質問、ややこしい質問、すなわち筆者の知識を試すような質 問をして、私に恥をかかせるようなことは夢々なさらないように…………… 文科系の管理人 馬上 #0003 magam 8901112125 あ、それから外人研究者の第五世代評価ですが、MITのAI(人工知能)研究所 の人とか、記事中に出てきたE・シャピロなどに話を聞きました。 でも、だいたい日本人研究者ですら第五世代をよく知っている人が少ないのです から外国人で日本の第五世代計画をよく知っている人はほとんどいないのです。 そんなわけで外交辞令ややや的はずれなコメントしかとれない場合が多いのです。 シャピロだけは例外で海外研究者で第五世代計画を知りつくしているのは彼くらい ですが、「身内」ですからもちろん好意的評価になります。彼は「うまく行ってい るんじゃないの」って返事でした。 ただ、アメリカ人研究者はまだPrologに対してはまだ懐疑的な人が多いよう です。なんといっても向こうではLispです。Prologも数年前に比べると アメリカでもポピュラーになってきました。しかし、まだ「次世代言語」といえる ほどの勢力には至っていないようです。 科学朝日3月号の「シリコン・・・」の 締切に追われている 管理人 馬上 #0004 sci2428 8901122020 初めて書き込みます。文科系向けの「第5世代コンピュータ」の本。 ◆私の一番のおすすめは── 「第5世代コンピュータを創る 渕一博に聞く」(赤木昭夫、日本放送出版協会、 84年、1500円) NHK解説委員の赤木氏(英文科卒)が新世代コンピュータ技術開発機構研究所長 の渕さんへのインタビューをまとめたもの。渕さんの発想法など、実に有益。 ◆もっと薄い簡単な本では── 「第5世代コンピューター」(那野比古、教育社入門新書、85年、950円) 「文科系のための第5世代コンピューター」(木村繁、朝日ブックレット、85年、 280円) 手軽だが、少し物足りないかもしれない。 ◆一般向けだが、あまり印象に残らないか、分かりにくいのは── 「第5世代コンピュータ」(元岡達他、岩波書店ニュー・サイエンス・エイジ) 「第5世代コンピュータの計画」(渕一博他、モナド文庫) ◆もし、お金があまれば── 「高度情報革命の発想」(大山茂夫、ダイヤモンド社、84年、1200円) 渕さんへのインタビューによる第5世代コンピュータの項を読んで頂くとありが たい。(渕さん自身が数十冊買って研究所員に配ってくれたので、正確さが認めら れたと自分では思っています。これが言いたかった??) NAMAZU #0005 reader 8901130325 馬上さん・・・・関連発言2番によると、 第五世代コンピューターが最終段階に到達 するんじゃなくて、ICOTのプロジェクト が最終段階になるのは、明治時代なのですね!!! 1891年・・・・うーん。すごい。 そうか! 黒船が来たとき、英語と日本語の 翻訳をしたのはプサイなんですね!! #0006 sci1004 8901130401 あらら,基調タイトルを打ち間違えてしまいました.ごめんなさい. いつもいつも,ゴタクをこねる度に御過分なるお言葉を賜わりまして,まことに 恐れ入ります.そうなんですか,マシンそのものが論理型言語を喰って動いている のですね.これはほんとにギョエーではないギョギョ!ですね.これは確かに大変 そうです.でも,そういうところから始めるから地味な基礎研究なのでしょうね. 馬上さんのRes.を見てて感じたのですが,こんどの第五世代マシンにおける ソフトとハードの関係は,いままでのマシンのソフトとハードの関係とは,開発事 情からして違ったモノになってくるのでしょうね.例えば,プログラム言語とハード との間の密着性の違いとか,ソフトウエアへの知的反映の可能性の増大だとか・・・ そうなってきますと、第五世代時代ではソフトウエアの経済的価値の見方も変わって 来るのじゃないかと思うのですが,これはずいぶん先の話になりそうです. ご推薦の本,図書館で見つけてきました.中をパラパラ見ますと,うーむ期限まで に読めるかしら.と,そこにNAMAZUさんのアドヴァイス(はじめまして,ICOTの 方かしら),ついでですからこの際,数冊まとめて読んでみようかなと思ってます. ありがとうございました.えっ,馬上さんは文系!? これはビックラ. 「シリコンの・・・」の連載おもしろく読んでます.無人島ゲームって危なそうだ けどおもしろそ.でも,どんなゲームなんでしょうね? お忙しいところ,ありがと うございました. 院生浪人 一つ前の匿名さん,単なるタイプミスなんだからそこまで言うことないでしょ? #0007 匿名 8901180809 ICOTについて「ジャーナリズム精神は健在ではないのでは?」 淵、古川、内田諸氏を取材したから正しいと言うのではおかしい。 竹下、安部氏を取材したから消費税は正しいと言っているような ものだ。ジャーナリズム精神は死んだとしか思えない。 シャピロが「良いと思うよ」と言ったと言うが、氏がFGCSの 招待講演で述べたことは「ICOTが釈迦力でやろうとしている CONCURRENT処理への真っ向からの論駁であった」と言うのが正しい。 そういう意見が、AI専門のBBSにちゃんと出ている。 FGCSを記事にするのならCONCURRENT PROCESSINGについての パネル討議を正しく再現すれば良かったのに・・・但し、にわか 勉強ではこのパネルの中味は理解できまいが。. #0008 sci1004 8901181548 匿名さんの書き込みを見まして,さっそく私の手元にあるウオッチ94番のログに ”正しい”というキーワードでJGREP(検索)を施してみましたところ,出力さ れた結果は,匿名さんの”正しい”という部分でしたよ.つまり,馬上さんは”正し い”など一言も使っておりません.(AERAにも無かった.) 匿名さんが,どの記述をもって”正しい”云々と理解されたのか,是非もう一度 書き込みをお願いしたいと思います. それから,シャピロ氏のコメントについてですが,馬上さんの書き込みにある 「うまく行ってるんじゃないの」とは,FGCSの講演がソースなのではなくて, 語学力抜群の馬上さんが個別にコメントを取ったものだと思うのですが.それに, 正しいとか正しくないとかの評価は,見当違いなのではないですか? もう一つ,AERAは,FGCSでのパネル討議を正しく再現するというような 事を期待する読者層を想定した雑誌だとは,到底思えませんね. > 氏がFGCSの招待講演で述べたことは「ICOTが釈迦力でや > ろうとしているCONCURRENT処理への真っ向からの論駁であった」 との情報は,ありがたく頂戴いたしました.ごちそうさま. でも,匿名で憎まれ口は見にくいと思う,ここの基調者 院生浪人. PS.憎まれ口でなければ,ごめんなさい. #0009 sci1902 8901182345 私は、コンプ−タのことは良く知りません。 ベ−シックしかしらんのです。で、だい5世代もう〜〜〜〜む。 そんな私の、ここを読んだ感想。 どおも、「おれはコンピュ−タには強いんだぞっ」と、 自ら言っている人ほど、 発言の仕方がエラソ−ですね。 どれだけエライのか知りませんが。 ぜんぜんエラクない つちねこ