Wat00090 科学朝日2月号のご感想をお寄せ下さい

#0000 kimot    8901070418

 科学朝日2月号を、発売させていただきました。

 宇宙論に基づく物質の生成から消滅を扱った特集「物質と宇宙の進化論」
 化学物質によるコミュニケーションを扱った特集「植物たちのことば」
 立花隆氏の野辺山宇宙電波観測所ルポ、などがメニューです。

 お買い上げいただければ編集部の大きな喜びでございますが、さらに厚か
ましいお願いとは存じつつ、感想などをこのボードにお寄せいただけないで
しょうか。ご批判やご質問など、何でも結構でございます。ただし、質問に
よっては回答不能であったり、ご満足いただけるお返事を差し上げられない
こともございます。当編集部の力量の不足のためでございますが、何卒この
点ご容赦下さいませ。
                         科学朝日 木元拝

#0001 kimot    8901070419

すいません、題字が化けています。

#0002 sci1017  8901081535

 私も「超・清浄化・技術」について一言。

 私は昨年「ウルトラクリーン化技術」という本を読むまでは、クリーン
ルームにはまったく関心がなく生活していました。ハードウエア生産に関
係がない仕事なので当然と言えば、当然ですが。

 以来、認識が変わりまして、半導体生産技術のなかでは避けて通れない、
しかも企業戦略として重要な位置付けがされているものであることを知
りました。一部の企業と大学だけが握っている高度な技術。それもつい最
近まで、科学的に検討されることの少なかった分野の問題です。

 外からゴミを持ち込まないことぐらいの考えでいましたが、それだけで
はなく化学反応も重要な問題になっているというリポート。半導体内部の
物理的な大きさの限界に達するまで、よりいっそうの神経質というほどの
汚染対策が必要になってくる重要な技術だと思います。時宜をえた良い企
画だったと思います。

 大見教授の言われるとおり、測定器で計れるようではなんにもならない
分野なんですね。

 これほどまで汚染対策のされている部屋ですから突然、片平キャンパス
に見学に行ってもきっと入れてはくれないでしょうね。
                          こっぺい

#0003 kimot    8901100151

早速のRESを、誠にありがとうございました。
平成元年最初の編集会議にて、早速、ご紹介
させていただきました。
部員一同のはげみとなり、また当ネットの意義
を改めて感じさせてくださる書き込みであった
と存じます。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
        科学朝日・木元・拝
こっぺい様

#0004 sci1082  8901101044

 科学朝日2月号が、やっと届きました。(東京に帰れてよかったと、言っている妻
の友人の気持ちがわかる)パラパラとめくったところで、早めに感想を。

 特集I物質と宇宙の進化論。昔、ガモフのビッグバンの話などを、読んだのですが、
ずいぶん、理論的にも、進歩したように感じました。というところで、あとでゆっく
り読みます。ところで、このSteven Hawkingという人は、現在、ケンブリッジ大学の
ルーカス教授(ニュートンがその職にあった)なのですね。amyotrophic lateral 
sclerosis (Lou Gehrig's desease)とかいう運動神経が退化していく病気で、車椅子
の生活だそうです。彼の書いた、"A Brief History of Time" はNew York Timesのベ
ストセラーリストに半年間載ったとか、こちらの方も読んでみたいものです(Science, 
2 Dec. 1988 より)。

 ナチス科学...「科学朝日」は昭和16年の創刊でしたか。戦争よりずっと前か
らかと思っていましたが。体制化科学で出発したのですか。「撃チテシヤマン」みた
いなスローガンとか、双眼鏡のおばけみたいな照準器の解説を覚えています。(隣の
おじいさんから貰って読んだのですよ、間違わないように)日本はどうだったのだろ
う、という疑問も湧いて来ます。「戦中の科学朝日に見る体制化科学」というような
企画も期待しています。

 「いい加減な」講義。本当に、いい加減な講義をしている私には、耳の痛いコラム
でした。担当しているのが必修科目なので、「落としても落としても、懲りずに受け
に来ざるを得ない」ので、「多少操作しても、講義登録者の全員が60点以上になる
ように」しているのです。

 惑星の逆立ち...高知の人ということで、興味をもちました。最近の研究では、
氷河時代(最後の)から後の気候の変動はミランコビッチ説で説明できる、としてい
るのが多いようです。本当に逆立ちしたかどうか、どうしたら分かるだろう?そのこ
ろの海流の向きとか、砂漠に残っている風紋とかでわかるかな?

 科学と報道。報道に責任があるというわけでは無いと思うが。報道を利用しようと
する人がいるという点には、気をつけたい。デキルモノナラ リヨウシテミタイガ...

と、いい加減な感想をアップする--Tokio デシタ

おっと、1月号のセンター見開きがはずれてしまった。

#0005 kimot    8901120414

sci1082 Tokioさま

 ご感想を、どうもありがとうございました。

 1月号のセンター見開きがはずれました点、おわびします。2月号の編集後記
で編集長がおわび申し上げているとおり、紙の方向による強度の違いをチェック
せずにいた当方の不備でございます。何卒、ご勘弁下さい。

 Steven Hawkingについて、ALS(またはルー・ゲーリック病)と正式な病名
をお書きいただき、恐縮しております。このような難病はいくつか種類があり、
専門外の人では神経疾患か筋肉変性疾患か、あまり区別をせずにいることがある
ためです。正直なところ、ハイレベルな読者は、編集者の恐怖でございます。

 なお、ホーキングに関しては、『ホーキングの宇宙』(地人書館、1500円)と
いう、その学説と伝記をインタビューを交えて紹介した本があります。著者はJ・
ボズローという『US・ニューズ・アンド・ワールド・レポート』『ナショナル・
ジオグラフィック』などで執筆している科学ジャーナリストです。付録として、
ケンブリッジ大学ルーカス教授職就任講演「理論物理学の終わりは見えているだ
ろうか?」の全訳もあります。
 本文が小生の身内の翻訳のため、あえて買って下さいとは申しませんが、図書
館などでご覧になっていただければ幸いです。

 『科学朝日』の創刊の趣意に、国家目的遂行の手段としての科学知識の普及、
といったことが強調されているのは、2月号の編集後記にて抜粋した通りです。
ただ、戦局が悪化した昭和18年以降はどんどん紙質も厚みも薄くなっており、
戦争末期の掲載論文は「どんぐりの食料化」といった情けないものになってきま
して、「戦中の科学朝日に見る体制化科学」というような企画をやるにしても、
どうも中身が伴いますかどうか。
 1991年には創刊50周年となりますので、いずれは回顧企画をやることに
なるとは思います。

 なお報道機関は、投稿や取材依頼など、どんどんなさって利用なすって下さい。
 よろしくお願い申し上げます。
                        科学朝日 木元・拝

#0006 sci1223  8901170013

 科学朝日2月号、読みました。

 前のUPの時に、「近所の本屋さんに置いてなくて困る」と書きましたが、実はあ
ったのです。それがなんと、コンビニエンスストアなんですよ。2月号は、そうい
うわけで近所で買えました。ご心配掛けてすみませんでした。

 今月号でおもしろかったのは、管理人さんの「シリコンの英雄たち」は別として
(いつもお世話になっているし、・・・)「ナチス科学の遠近」です。ナチスはめ
ちゃくちゃやっていたとは聞いていますが、これを読むとまったくそのようですね。
別に、木元さんが書かれたからというわけではありませんから、・・・念のため。
一読すると半分冗談のようですが、ようく読むと本当に恐ろしくなってきます。自
分の思想を合理化するためにはまったく考えられないようなことをやるものです。
ナチスは極端だったかも知れませんが、日本でもこれに近いことをやってたのでし
ょう。例えば、ちょっと違うかも知れませんが部落問題とかも同じことですよね。
科学に限らず、政治に利用されてしまってはおしまいですね。「アーリア物理学」
について、もう少し詳しく知りたいと思いました。この辺については、「記事の種」
がいっぱいありそうですね。よろしければ、続編を期待していますよ。

 ULTRA7久保田氏が、奇想科学をたくさん紹介されております。これらは、確かに
格調の「朝日」では書けないのでしょうか? でも、取り上げ方によってはおもし
ろいものになると思いますがねぇ。新聞では無理としても、本誌などでは読者層か
ら言ってもおもしろいと思いますが・・・。おもしろ・おかしくではなくて、あく
までもまじめに(といっても、ユーモアたっぷりに)連載物でどうでしょうか?
今のSFなども何十年か後には「奇想科学」等と評されていたりして・・・

      厚さは薄いけど、650円は安いと思っている ひらひら でした。

PS. 久保田様へ
 本来は、あちらにRESを書かなければ行けないのでしょうが、どさくさまぎれに
こちらに書いてしまいます。
 げげげっの話、おもしろいですねぇ。超古代史にしろ、おしっこの話にしろ、こ
の奇想科学にしろまったくすごいコレクションですね。これらが新聞の科学欄に連
載されればすごい人気になると思いますが、そうはいかないのですか? それとも、
もしかして記者をやめたときに出版をしようとか・・・。いずれにしても、これか
らも宜しくお願いいたします。(脳死に関しては、新しい話はないのですか?)

ps2.木元様
 タイミングを逸したresですみません。

#0007 kimot    8901180128

  sci1223 ひらひらさま

 科学朝日2月号のご感想、有難うございました。

 「ナチス科学の遠近」は、東大教養学部の中山茂氏から伺った話をもとにまと
めたものです。今後ドイツからは、ナチス時代を生きた各界の当事者の死去とと
もに、当時の問題により深く切り込んだ研究論文が出て来ると予想されています。
異動の多い新聞社のことですので、小生が科学朝日にいつまで在籍できるかわか
りませんが、どこかのメディアで、また同様のテーマの企画ができればと考えて
おります。なお、「アーリア物理学」につきましては、記事中で引用させていた
だきました、バイエルヘン著『ヒトラー政権と科学者たち』常石敬一訳(岩波書
店、1980)が大変くわしくまとめています。普通の図書館などでもよく見かける
本(表紙は緑色系統でした)ですので、これをご参照いただければと存じます。

 非正統的な科学についても、なにか取り上げ方を考えたく存じます。

 「650円は安い」、また、コンビニエンスストアでも科学朝日を買える、と
は、心強い限りのお話でございます。今後とも、よろしくお願い申し上げます。

                    科学朝日 木元・拝

#0008 ultra7   8901181935

 乱入でございます!!!
 
 ひらひら様、拙文の「ナチス奇想科学」のご支援、どうも、あり
がとうございます。
 
 そろそろ、ネタ切れが、見えて参りましたが、頑張ってみます。
 
 あの内容を朝日本紙でっていうのは、やっぱ無理ですが、科学朝
日なら、どうにかなるかなあ。(あっ、木元さんが、やな顔してる)
でも、話のウラ取りが難しい。
 
 まあ、人事異動で、私が科学朝日に行くことが、ないともいえま
せんので(あっ、木元さんが向こう向いてしまった)、その時は、
「マージナル・サイエンスの系譜」ってな、話でもやろうかなあ。
そんな、ことでもあったら、ご支援くださいネ。

 それから脳死については、もうすぐ、大討論会ボードを設置しま
すので、ふるってご参加ください。              
                                ultra7久保田・廃(人)