Wat00036 抗生物質とは? #0000 reader 8809092052 ガン細胞を正常細胞に近いものに戻す抗生物質を発見したという記事が 9月9日の朝刊総合面に掲載されていました。それはそれで喜ばしいこと ですが、記事の内容と関係なく、ふと、抗生物質という言葉の意味が わからないことに気がつき、サイエンスネットに質問させていただきます。 抗生物質とは、「抗・生物質」なのですか、それとも、「抗生・物質」 なのですか。 ご存じの方、よろしくお願いします。 ドランケン #0001 sci1429 8809110350 `antibiotic' だから、抗−生物・質 じゃないかな? 良くわかんないのに書き込みしちゃう私。 #0002 reader 8809111349 antibiotics は 正確にいえば「坑生」の部分の訳ですよね。 「坑生素」とか「坑生剤」とかいう訳もあるようです。 抗生物質というときは,an antibiotic substance というのが 厳密な言い方のようです。 だから,坑・生・物質じゃないんですか? ふらっとちゃん #0003 reader 8809111518 英語の感じからいけば SCI1429さんの書いてある 通りだと思うのですが 辞書をひくと 抗生物質は わかち 書きでは 「こうせい−ぶっしつ」となっています となると 「こう・せい−ぶっしつ」つまり「抗・生− 物質」となるのでしょうか もっと分からないのに書き込みしてしまう 侍ニッポン でした #0004 sci1089 8809231155 antibioticが、日本語の「抗生」(形容詞的)で "the antibiotic"が、「抗”抗生”的性質を持つもの」をさしていたのが、 (上の行、はじめの「抗」はよけいです。無視して下さい) いつのまにか antibiotic だけで "the antibiotic" つまり抗生物質を 意味するようになってしまったのでは? そして最後の"s"はたぶん複数をあらわすのでしょう。 いずれにしても、上の侍ニッポンさんのが正しいのでは? で、辞書をみると、"antibiotics"=抗生物質学 というのが載っていました。 (((抗生)(物質))学)となるのでしょうか。 Martha #0005 reader 8809250212 ‘抗生物質’とは生物によって生産され、微生物に増殖阻止作用を示す物質を いいます。 微生物とは細菌という意味ですが、抗癌作用を有する物質をも含め ‘抗生物質’という言葉を使うことがあります。 一番最初の抗生物質、ペニシリンは青カビから見つかりました。現在、抗菌作用 を有する抗生物質は数多く使用されていますが、抗癌剤としても十数品目が使用さ れています。 英語では antibiotics ですから 抗−生物質 でしょう。 #0006 reader 8809251313 お答えくださった、みなさん、ありがとうございます。 「坑−生物質」のほうが正しいとよいと思っていましたが、 そう簡単に決められないようですね。 ドランケン・酒多飲 #0007 sci1089 8810030148 >英語では antibiotics ですから 抗ー生物質 でしょう。 ちょっと理由が理解できませんでした。 私は生物学、あるいは薬学の専門家ではないので、手元の辞書を頼りにしていま す。 もし、ご指摘の通り「抗ー生物質」つまり "anti-biotics" だとすると、 「生物質」を意味する "biotics" という言葉がもともとあり、それに「拮抗」 を意味する "anti-" がついたものということになります。 手元の辞書を見た限りでは、「生物質」すなわち「生命あるいは生物体を構成 する物質(でいいのでしょうか?)」をさす "biotic" あるいは "biotics"という 言葉(名詞)は載っていません。 一方、"biotic" という形容詞はあって、「生物の、生物に関する」という説明 がされています。 これが、3番で書いたように、(anti-biotic)-s 抗生ー物質 という作りを 主張した背景なのです。 Martha