Wat00022 ゾンビパウダーあげちゃおうかな

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 ゾンビのウルトラ久保田でございます。
高知の菊地さん、拙稿へのお誉め(と取ってよろしゅうございましょうね?)
のお言葉ありがとうございました。

 一週間夏休みをいただき、家族と島のリゾートホテルで、水泳、テニスと
楽しんで参りました。どうだ、リッチであろう!。(と、いいたいが、実態
は、朝日の健康組合と契約してる淡路島の保養施設に一泊1500円で泊ま
ってきただけ。トホホ)

 よりトホホは、私がお休みしてるうちにフリートークが、アンチ・トロン
の梁山泊となってしまい、コンピューター・パープリンチャンの私の住むと
ころが、なくなってしまったこと。仕方なしに、ウオッチに参加させて戴き
ました。トホホ。

 私、あのゾンビは、フグ毒で墓場から蘇るかという、「ゾンビ論争」の取
材をして、外国の科学者と日本の科学者の「いかがわしい科学」に対するス
タンスの差を大きく感じました。

 欧米の科学者って「いかがわしい科学」に対し、賛成であろうが反対であ
ろうが、一流の科学者が自己の名誉をかけて、ちゃんと論争するんですよね。
(なかには、本気でやりすぎて、こちらの世界に帰って来なくなるクルッ
クスみたいな人もいますが・・・・)

 ところが、日本の科学者は、こういうものに拘らないのが「大人」の科学
者の態度ということになっている。なんでなのでしょう。君子あやうきに近
寄らずでしょうか。まあ、確かに最近は人玉の科学なんてのもありますが。

 超常現象でもなんでも、科学的に間違っていると思うものには、あくまで「
おかしい」と反論し、常識では考えられなくても、実験データなどが否定出
来ないと本人が思えば、超常現象でもなんでも支持する、という真に「科学
的」な態度が、なかなか日本の科学者から、現れないのはどうしてでしょうか。
 やっぱり、「科学」という物の持つ、歴史的、社会的な背景の差でしょうか。
 実は、こっそりゾンビパウダーを分けて貰ったのヨーーン、どうしても欲
しいと言う人には、誰をゾンビにしたいかによっては、特別プレゼントをし
てもいいかな、などと考えていないこともない、ウルトラ久保田であった。




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 死者をよみがえらせるゾンビパウダー、効き目をめぐり、ホットな科学論争★★

 その粉をふりかけると、死者を墓場からよみがえらせ、「ゾンビ」と呼
ばれる奴隷にできると言われる「ゾンビパウダー」を、東北大農学部の安
元健教授らが入手、分析したところ、パウダーに含まれるフグ毒の麻痺作
用がゾンビの秘密とされていたのに、パウダーには、実際にはフグ毒がほ
とんど含まれてはいないことが判明した。はたしてフグ毒が本当にゾンビ
作りの鍵なのかどうか、真夏の夜の夢じみた「ゾンビ論争」が、国際間の
科学者で真面目に戦わされている。

 フグ毒仮説は、南米・ハイチからこのパウダーを持ち帰った米国ハーバ
ード大の民族植物学者ウェイド・デイビス博士が唱えた説。彼は、ハイチ
にある未知の麻酔薬を探すためゾンビの謎に挑戦、八二年から八四年にか
けてハイチの秘密結社「ビサンゴ」に参加して、ゾンビを作るゾンビパウ
ダーを八種類手に入れた。

 どのパウダーにも必ずフグが加えられていることから、ゾンビの謎は、
フグ毒・テトロドトキシンの入ったパウダーを犠牲者の体に塗り、毒に因
る神経麻痺で仮死状態に一時陥らせ、奴隷として復活させることにあると
結論、彼はこの研究でハーバード大の博士号を取得、八五年には冒険談を
まとめた著書「蛇と虹」を出版、今年は彼を主人公にした同名の映画(邦
題・ゾンビ伝説)も封切られ、全米で人気を呼んだ。

 ゾンビパウダーが成分分析のために、フグ毒分析の権威である安元教授
の元に、送られてきたのは八四年頃のこと。
 しかし、テトロドトキシン専用の液体クロマトグラフィーで、パウダー
を百万分の一の含有量まで分析してみても、フグ毒は検出されず、マウス
に注射してもゾンビにはならなかった。

 原料だとして送ってきたフグも、元々無毒のハリセンボンの一種だった
上、フグ毒が皮膚から吸収されることは考えにくいことなどから、安元教
授は、同じようにパウダーからフグ毒を検出できなかったニューヨーク州
立のカオ教授と連名で、フグ毒でゾンビになることはあり得ない、とする
手紙を毒科学専門誌「トキシコン」に八六年に投稿した。

 カオ教授は同じ年に、ハーバード大の学内誌にフグ毒仮説に対するの反
論を掲載、今年四月には米国の科学雑誌「サイエンス」までデイビスの研
究に疑問を投げ掛ける記事を四ページに渡って載せる騒ぎとなった。

 安元教授は「フィクションとして楽しむならいいが、論文としてはテト
ロドトキシンに対して誤解がある。それに、パウダーの原料にするため子
供の墓を暴かせているなど、研究の倫理面にも問題があるのでは」と話し
ている。これら批判に対し、デイビス博士は「パウダーの成分にはばらつ
きがあるし、呪術師がパウダーの調合にいつも成功するわけではない」と
言い、サイエンス誌にも近く反論を載せるとも言う。

 医療人類学に詳しい大阪大学医学部の中川米造教授は「ゾンビが生き返
るかどうかは別にして、ブードゥー・デスと呼ばれるハイチの宗教の呪殺
は、文化人類学では有名な現象。麻酔薬のコカイン、精神鎮静薬のサーペ
ンティーナなど、インドや南米の現地人の民間薬から発見された有効な薬
は多く、彼らの医学自体は、決っしてばかにはできないものだ」と話して
いる。
    止




#0002 sci1082  8808201114


 ウルトラさん,安元教授という人は日本人でしょ.立派に論争に参加していると思
うんだけど?確か朝日の書評欄だったと思うけど,あちらの人の書いた本の中に,な
ぜ物理学者はUFOを研究しないのかというのが,書いてあったそうではないですか.
生産農家がみんなして生産そっちのけで品種改良ばっかりやってたらどうなります?
火の玉(人魂じゃないですよ)の科学だって生産が順調で余技にやっているのだと思
っていますがね.

 でも確かに,ウルトラさんのおっしゃられるような傾向もあります.縄文杉という
のが屋久島にありますが,専門家が縄文時代の杉だと言ったわけじゃないらしくて,
それを言った人は実は私の周りではあまり相手にされていない人なのです.かといっ
て反論されるでもなし,毎年のように研究発表していますが,ただただ無視されつづ
けています.一度,「あなたの言っていることはおかしい」と指摘した人もいるよう
ですが,喧嘩腰の論争になりついには周りから相手にするなと言われたらしいです.

 ゾンビに戻れば,「馬鹿にした」のはハイチの住民で,「馬鹿にされて」いるのは
ウェード博士(なんでしょうね,PhD を取ったのだから)をはじめ論争している人た
ちかもしれませんよ.
                             菊地時夫




#0004 ultra    8810071433


 朝日新聞科学面に載った記事が、あの「権威」ある(注;その筋では権威
ということ)雑誌「ムー」(注;いわゆるところの「オカルト」雑誌、出版
元は良い子の学研)で紹介されました。(注;なさけなー)
 紹介された記事は、もちろん、(注;笑いものとなった)死者が復活する「
ゾンビパウダー」です。(注;なさけなー)。

 実は、この権威ある雑誌には、以前にも取材の同行を頼まれたことがあり
まして(注;昔、totoさんらと、長野市の皆神山は、世界最大最古のピ
ラミッドだといって遊んだときです。みんなが遊んだおかげ=注の注;とい
うわけでもないが=で、今やこの山の入り口には、畳み2畳分の「世界最大
最古のピラミッド」という大看板がおっ立ち、「ピラミッド調査会」何ての
が出来て、長野市長が名誉顧問になってしまい、市の調査予算までついてし
まった!=笑い=)、まあ、その時はほかの仕事が忙しく、同行できすに残
念でしたが。

 最近アホなことばかりしてるので、部内外から、あんた来るところ間違え
たんじゃない、と冷たい言葉を浴びせられている、ウルトラ久保田であった。
(注;なさけなー)