Tax00046 ザル法・消費税

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::::::::::::::::    消費税についての意見    ::::::::::::::::

 消費税については竹下首相が、“あっ”という間に国会で
可決してしまったのが記憶に新しく、
 “あっ”という間のことだけあって運用されると、そのザルぶりは
みごとという他はない。
 こんな未熟児的な税制は竹下内閣と一緒に早く葬って欲しいものだ。

  以下に思いつくまま、そのザルぶりを挙げる。

 (1)おかしな特例措置
 “年間3000万円以下の事業者は消費税を納める義務はない”ために
払った税金分がちゃんと国に納められるのか、それとも事業者の懐に入るの
かが、消費者からは全然見えない。
 例えば、タクシーなんぞは運輸省が「タクシーは一律料金でなくてはならない!」
というものだから、公然と消費税分を収入にできる事業者がでてきてしまう
のである。

 (2)法の基の平等
 消費税については大蔵省の役人は「全ての人から平等に取るのが良い税金」
と言っているようだが、はたしてそうであろうか?
 税金というのは、まったく収入の無い“寝たきり老人”とか“幼児”からも
巻き上げるものなのだろうか? また、貧乏人からも大金持ちからも一律の税率で
徴収するものなのだろうか?
           (厳密には現在でも一律ではないが、以前と比べると
            高所得者に対する(所得税の)税率は、低くなっている)
 税金はやはり、収入のある者から徴収するものであって、高所得者から多く取
るべきである。
 この意味では以前の税制は(ネズミ小僧のような)一種の義賊的な発想があった分
優れていた。
                                                    1989・4・20
                                               ID要求中の黒川