Tax00041 歴史に消費税の前科を探してみよう。

#0000 sci2819  8904141903

 消費税について(歴史に消費税の前科を見よう)

 もともと酒は飲む、タバコは吸うの身分不相応な高額
納税者であった私が、いまさら消費税をうんぬんできる
かどうか知れませんが、私が感じたことも、このボード
にまぜてください。
 消費税、ないしは売上税というのは、現代に突然現わ
れたものではなく、歴史を見ると、ローマ時代からあっ
たようです。過去におこなわれた消費税を観察して、こ
れからおこること、消費税を導入した人たちの考えてい
ることを占ってみることも必要だと思います。

 消費税について、私が良くないと思う点は、次の二つ
です。
 1) 従来の税に比べ低所得層に重い税であること。
 2)  税収入を何に使うのか不明確であること。

 理由は、これまでにも多くの方がボードにアップさ
れているので、省きます。
 ギボンの「ローマ帝国の衰亡史」(だったかな、書名
をよく覚えていない)にローマが帝政だった頃にやはり
売上税があったと書いてあったと思いました。当時は戦
争をおこしたいとき、軍費を調達する目的で課税したこ
とが多かったそうです。戦争には昔からお金がかかるよ
うで、どのような形式でおこなったか、詳細は不明です
が、短期間に莫大な税収入を、国民の不満を表ざたにし
ないように得るのに都合のよい税制だったようです。こ
の本は、西洋で政治家になる人はたいがい一度は読むと
いわれるほどの有名な名著だそうで、チャーチルも愛読
したということをどこかで見たおぼえがあります。
 それほどの名著の書名を覚えてもいないで引用する私
もひどいですが、日本の政治家の方々も、おそらく読ん
だことのある人が多いのではないかと思います。
 この本にもあるよう売上税が、短期間に莫大な税収入
がある、あまり不満を表面化させずにすむ、という性格
があるということは政治家の常識のようです。
 そんなことは常識でも何でもないとおっしゃる向きの
ために、以下の例を、これもまたうろ覚えですが引用し
ます。
 石原完爾、って人を知っているかしら。理科系の人に
はあまり有名ではないけれども、昭和の前半期の日本陸
軍参謀で、満州国建国の立役者ということになっている
そうです。
満州国というのは、最近「ラストエンペラー」という映
画がヒットしたので皆さん御存じでしょう。日本陸軍が、
他所の国にいって、かってに作ってしまった国です。
 その満州国の建国青写真を石原完爾氏が考案するにあ
たって、陸軍の思惑だけでそんな安直に国を作れるわけ
がない、だいたい一国規模の予算をどうするのか、とた
ずねられたときに、「金は売上税を実施すれば、まかな
える。」と答えたとのことです。
 陸軍大学校を優秀な成績で卒業した人間の知識の守備
範囲に、上に見る売上税の特長が常識としてはいってい
たと考えていいのではないでしょうか。
 福祉や、また考えようによっては民主主義に逆行しか
ねない税制をどういう理由で、かくも強行に導入しなけ
ればならなかったのでしょうか、導入した人達の考えは
どのあたりにあったのか、よく見ていかなければならな
いと思います。
 以上、今日は会社でなんの資料もなしに書いているの
でここまでにします。あまりいいかげんなことを書いて
もいけませんから。
          千葉県柏市   sci2819 梅園