Sky00099 CCDカメラと天体観測

#0000 sci3100  9102171939

CCDカメラと天体観測

CCDカメラを利用して天体観測をされている方、これからやってみよう
と思って研究されている方はいませんか?


#0001 sci3100  9102172157

皆様へ
 私が所属している、日本アマチュア衛星通信協会(JAMSAT)では、
1995年に打ち上げが予定されているアマチュア衛星:PHASE−3
−D衛星にいくつかのモジュールを搭載する計画を進めています。

そのなかに電荷結合素子(CCD)カメラを利用した、衛星センサー並び
に衛星軌道上から可視光カラー静止画像を撮影する装置、があります。

現在、この衛星に搭載するCCDカメラとその光学系について調査、研究
をしているところです。地球から、数千KMから数万KMから離れた衛星
軌道上において、そこそこの光学系(ハッブル望遠鏡のような大光学系を
考えてはいけません。)により、どの程度のものを観測できるのか、どの
ようなものに焦点をあて観測するのが有効なのか、アマチュア天文家達は
どのようなものに興味があるのか、CCDカメラ素子や画像処理装置にど
のようなものを準備すれば良いのか、地上局側にはどのような設備を要求
するのか、等々に研究しております。アマチュア衛星に搭載するモジュ−
ルには、その重量、容積、消費電力に厳しい制限がありますので、極めて
小規模の光学系となります。そしてもちろんお金も・・・。
  すでにCCDカメラによって天体観測されている方、天体観測に関する
光学系に造詣の深い方がいましたらぜひコンタクトをとりたいと思ってい
ます。

  JAMSAT(日本アマチュア衛星通信協会)は、1972年に設立さ
れた、営利を目的とせず、アマチュア衛星の調査、研究開発を行ない、ア
マチュア衛星の発展に寄与すること目的とした任意団体です。会員のほと
んどはアマチュア無線家であり、無報酬の有志により運営されています。
末尾に「協会」がつくからといって、資産、事務員等の潤沢な団体を想像
されては困ります。
 JAMSATは、1978年にアメリカのデルタロケットで打ち上げら
れたAMSAT−OSCAR−8に搭載されたJモード中継器(*1)を製作
し、宇宙環境で良好に動作させたことをはじめ、1986年と1990年
に日本のH1ロケットで打ち上げられたFUJI−OSCAR−12(開
発名JAS−1)のデジタル系及びアナログ系の中継器(*2)の設計、製作
を行なうとともにFUJI−OSCAR−12及び同20(開発名JAS
−1b)のデジタル系中継機に用いるメールボックスシステムのソフトウ
ェアー(*3)の設計、製作も行いました。FUJI−OSCAR−20は現
在も順調に動作しており世界中のアマチュア無線家により使用されていま
す。

  JAMSATは、上記のPHASE−3−D衛星の設計や製作のプロジ
ェクトを含め、ドイツマーブルグに本部を持つAMSAT−DL、米国ワ
シントンDC郊外のスプリングフイールド本部を持つAMSAT−NA、
英国ロンドンに本部を持つAMSAT−UKなど同様の目的を持った関連
団体とも協力関係にあります。

略語説明
AMSAT:The Radio Amateur Satellite Corporation
JAMSAT:The Japan AMSAT Association
OSCAR:Orbital Satellite Carrying Amateur Radio
UoSAT:University of Surrey Amateur saTellite

(*1)Jモードアナログ中継器:地上より衛星へ145MHz帯を、衛星よ
り地上へ435MHz帯を使用する形式の中継機。”J”とは、Japa
n或いはJAMSATの頭文字であり、世界で始めて製作されたJモード
中継機。現在アマチュア衛星には、A,B,J,L,S,K,等のモード
がある。

(*2)アナログ系(JAモード)及びデジタル系(JDモード)の2つの中
継器を1982〜3年に設計、1984年〜5年に製作したもの。

(*3)デジタル系の衛星は、メイルボックスシステムを搭載している。アマ
チュアパケット通信規格(AX.25)に準拠し、最大16ユーザーが使
用できる。

---eof--
 Morry ,  JH1CMP/JAMSAT 91/02/17


#0002 sci6472  9103091317

始めまして、&と申します。
CCDカメラというと1番に思い付くのは、一般のビデオカメラ
の様な2次元CCDを用いたものですが、画素数から考えると
ファクシミリやデジタル複写機に用いられている1次元CCDが
適当ではないかと思います。
市場に出回っているかどうかはよく分かりませんが、
RGBフィルタが付いた各色5000画素の1次元CCD素子が、
東芝、日立などで作成されているはずです。
2次元ではないので結像レンズの像面上をメカニカルに操作する等
の必要性は生じますが、画質は2次元に比べて格段に良好になると
おもいます。
 resが遅すぎたでしょうか? 少しでも御参考になれば幸いです。
        91・3・9    &


#0003 sci6283  9103171813

 &さん,始めまして。 一次元CCDですか。確かに,ファクシミリなどで,大
活躍しているそうですね。
 残念ながら,天体の場合は,光量が少ないことが普通なので,スキャンするの
は画素当たりの露光時間が稼げないので損な場合が多いと思います。尤も,太陽
や月などでは使えるでしょう。あと,スペクトルは一次元なので,都合良さそう
ですね。
 天文雑誌を見ると,プロは1k*1k,2k*2kクラスの二次元CCDを使っている例が多
いはずです。カラー化は,フィルターを使って撮影した映像を合成するはずで,
銀板写真時代も粒状性・感度の有利さから,同様のテクニックを使っていました。
 ヘール5m望遠鏡も,銀板写真を廃止したそうだし,アマチュアでもCCDが主
流になる日は近いかもしれない。 デジタルデータであれば,Macなどのフルカ
ラーソフトで編集するのは容易になってきたし,これからが楽しみ(^-^)。
               Wings


#0004 sci6472  9103212255


 そうですよね、星って暗いんですよね。
完璧に事務機、家電のノリでCCD を考えて、安易にコメントしてしまいました。
スミマセン (^_^;) 。
 天文関係、もうちょっと勉強して、再登場致します。
                        &