Sky00086 富士山の気温・湿度について


#0000 sci2604  9008272300

 初めて書き込みをしますULW/P1です。暇があれば書き込みます。

 中学三年生の夏休みの理科の自由課題でわからないことがありますので
どうか教えて下さい。

 富士山の標高100mごとの気温・湿度を測ったのですが、結果が教科
書の考え方による予想と違ってしまいました。教科書には、「高い所に行
けば気圧が低くなる、そのことによって空気が膨張し気温が下がる。その
結果、飽和水蒸気量(露点)が下がり、湿度が上がる。」となっているの
ですが、結果をグラフに書いてみると、高さに対する温度と湿度のグラフ
の形がほぼ同じでした。つまり温度が下がっていくと、湿度も下がってい
ったのです。理論とは逆です。

 足りない頭で考えたのですが、足りないものは足りないので納得の行か
ない答えが出ませんでした。

 どうか助言、お願いします。

                       ULW/P1


#0001 sci2604  9008272326

付足しです。富士山の高さに対する気温・湿度に関した資料、ありましたら
よろしくお願いします。
                       ULW/P1


#0002 sci5961  9008300031

初めまして。思うんですが、もしかしてグラフの書き方を間違ってるんじゃな
いですか?正しい書き方をしていれば間違えるはずないんですけど・・・
どういうことを課題にしているのですか?大体でいいので、問題となるような
文章とかを書いてください。(ほら、参考書とか教科書とかの問題みたいな感じでね)
それがわかったらグラフを書いてみます。一応高校生なんで当たってみます。
それで砕けたら、理系の先輩をあてにします;;(私ってば文系だから;)

                           きむちあかるより


#0003 sci1082  9008300950

教科書に載っている「高度が上がると、湿度が上がる」というのは、
ある一つの空気の塊があって、それが高い所へ上がると、という意
--------------------------------------------------
味です。

  対流などで、上下の混合が激しい状態では、そうなると考えられ
ます。

 実際の大気では、必ずしも混合は激しくはないので、水のたくさ
んある、海面から離れるほど、湿度は下がります。理科年表で調べ
てみると、館野で900mb(1002m) 9.6゚C 73%, 800mb(1971m) 4.4゚C 70%,
 700mb(3047m) -1.2゚C 59%となっていますから、やはり高度が高い
程、湿度が下がっていることがわかります。

Notus


#0004 sci1250  9008301636

富士山での観測と,計算結果の違いですが,

計算のほうでは,低地にあった空気塊が上空に行くこと(気圧が下がること)
を前提にしていますよね.富士山では,低地と上空の空気との間に関係が
ないと考えられませんか?  上空は上空,低地は低地で空気の循環はスムーズ
にいかないとか? keii-i


#0005 sci5961  9008302012

富士山て寒いから、水滴になってもすぐ氷になって、それで乾湿計で
計れなかったんじゃないのか、なんてお馬鹿なことを考えた私・・・
(解決にも何にもなってない)

ちなみに、富士山ではないですが、

気温「C」          飽和水蒸気量「g/立方メートル」

  −5                 3.4
    0                 4.8
    5                 6.8
  10                 9.4
  15               12.8
  20               17.3
  25               23.1
  30               30.4
  35               39.6

というふうになっております。(東京書籍株式会社・新編新しい科学2分野  下
より    つまり、わたしが現役の頃の中学の教科書。(去年のよ;))

きむちあかるでした


#0006 sci2604  9009040059

 お答え、たいへんありがとうございます。おかげでレポートも
できました。お礼遅れてすみません。

 しかし、まだ疑問が残っております。おそらく間抜けな発言に
なるかもしれませんが、

 3000mにて湿度約60パーセント

ということです。なぜかと言いますと、富士山の3000mの当
たりでは雲が下から上へと流れてました。雲があるということは
水蒸気の量がその空気の水を含める限度をこえていることになる
と思います。確か、そう習いました。限度をこえるとなれば湿度
は100%になると思うのですが、いかがでしょうか。

                    ULW/P1


#0007 sci1082  9009041430

ULW/P1さん、お役に立てれば、嬉しい限りです。

 3000mにて湿度60パーセント(雲があるのに)ということ
ですが、あなた自身は雲の中、つまりガスの中にいたのでしょうか?
もしそうでなければ、100パーセントでなくても、不思議はあり
ません。実際、雨の日に湿度を観測しても、90パーセント程度と
いうことはよくあります。この場合、雨滴からは、わずかであるが
蒸発していることになります。

 もう一つの可能性としては、雲が水滴でなく、氷の粒でできてい
る場合です。但し、夏の富士山では、ありえないでしょう。一応、
話として聞いて下さい。氷の表面についての飽和蒸気圧は水につい
ての飽和蒸気圧より低くなります。で、湿度というのは、水に対す
る飽和水蒸気量(圧)に対するパーセントで表わします。ですから、
例え雲の中でも100パーセントにならないことがあります。

 その他に、測器、測定法の問題もあるかもしれません。その時の
温度、日照の状態、測定器には何を使ったか、など教えて頂ければ、
またアドバイスできるかも知れません。

Notus