Sky00016 天界ミステリー「墜ちた赤い星」


#0000 sci1260  8905110106

 ひらひら閣下に、我ガぼーえー軍ボードを耕していただいたてまえ、ワダクシ
も”SKY.SCI”のますますの発展を期すべく、ここにおごそかに、宇宙の
謎に迫る大アーティクル、

    天界のペレストロイカ、「墜ちた赤い星」

を、次の関連でお届けするものであるッ

        「糞(くそ)から科学へ!」「科学的社会鍋?」 ムカシトカゲ


#0001 sci1260  8905110106

 サンチャゴに雨が降る..そしてシリウスでも。

 かつて、シリウスは赤かった。ホメロス、キケロ、セネカたちは、みな
シリウスを赤い星だと書き残した。そしてプトレマイオスも、アルデバラ
ン、ベテルギウス、ポルックス、アンタレス、アークトゥルス、そして、
シリウスを、「ヒポキロス(赤・銅・黄色)」の6星、としている。

 もしもシリウスが現在も赤かったら、きっとレーニンもゲバラも毛も、
「巨人の赤い星」というかくめー根性マンガの主人公になっていたのに.
..頭にツルハシをぶちこまれたトロ子ちゃんは、「わたし、まけないわ、
スタ子さん。プリマはわたしよっ」と、天に輝くシリウスを見つめていた
はずなのに。

 とっ、こっ、ろっ、がっ、

 この「赤い星」は、あっさりブル転してしまいやんの。そう、どうして
なんだ、シリウスが白くなっちまったのは...天狼星もペレストロイカ
や四つの現代化を成し遂げてしまったのであろうか。

            (シリウスの色に関するデータ引用ネタ元:
             名古屋科学館友の会ジュニアだより1989・2)

                             ムカシトカゲ

追伸:どなたか、この謎解きにたちあがる勇者はおらんものかのう...


#0002 sci1223  8905150016

 ほほー、そういう話があるのですか。私などが考えたところで、大した物は
出てきませんが、おもしろいのでチャレンジさせてください・・・。でもホメ
ロスくらいは知っているものの、キケロ、セネカ???

 シリウスエンジンの車に乗っている方、エンジンの色はどうですか? サイ
エンスネットお星様愛好会の皆様、地球防衛軍の挑戦を受けてたとうではあり
ませんか。(依存心が強いなぁ)

       ムカシトカゲ大人、もう少し時間をください。
       と、今日の所は尻尾を丸めてしまうひらひらであった。


#0003 sci1260  8905240104

 うーむ、あまり書き込みがアリマセンデシタネー。こり過ぎて失敗、という
のの絶好例になってしまいましたかのう。

 とゆーわけで、とりあえずこれまで取り沙汰された学説を紹介して、エンド
ということにいたしましょう。

 第1の説は、「地平高度の低いときに見たから」とゆー、きわめて芸のない
もの。でも、わざわざそんな時にばかり見るものかどうか。それとも、古代人
はサーカディアンリズムが徹底していて、日没直後には寝てしまう健康人だっ
たのであろうか。

 第2の説は、「一時的に赤色巨星となった」という、これもなんだか御都合
第一にみえるもの。シリウスの伴星は白色わい星ですが、赤色巨星がここまで
「枯れる」には、100万年単位の時間が必要。それともシリウス本体が、い
きなりこーふんしてしまったんだろーか。きっと、男の子なんだね。

 第3の説は、「ガス星雲が色フィルタになった」とゆー説。つまり、太陽系
とシリウスの間にたまたま暗黒星雲みたいなんが挟まる位置関係になって、そ
こを通過する光は短波長がカットされてしまったというわけ。前者よりはあり
そうな感じがしますが、「困った時のあんこくせーうん」というノリを感じま
す。あ、どんつくどんどん、ホイルのみことォ.....

 第4の説は、「赤いと明るいが同じ単語であった」説。ととと、ずっこけま
すが、なんだか一番ありそうです。といっても、ワダクシはラテン語もギリシ
ャ語も知らぬ存ぜぬなので、もっともらしいコトはいえませんが。ただ、たと
えばアラビア語などに訳出される際にへくったとか、いろいろなファクタを考
えるだけで、いきなり司馬遼太郎的世界へと旅立てる感じがして、好きです。

 という次第で、この項は、こりでおしまい。じゃん、じゃん!

                           ムカシトカゲ

ツイシン: ひらひら閣下、どーもありがとうございました。


#0004 sci1395  8905240123

        いきなり第4の説に来て言語学の課題になるのですね。(^_^)

        たしかに「あかい」と「あかるい」が同じ単語であった、という
        のはありそうな気がします。現に日本語では語源が一緒(確かめ
        るまでもない)ですからね。

        いまごろ遅い、というわけで実はコンピュータの次に言語学に
        興味のあるMNEMOでした。


#0005 sci1223  8905270009

 あらあら、しばらく留守にした間に終わってしまっていたのね。そうとも知
らず、かばんの中にムカシトカゲさんの基調発言のハードコピーを毎日持参し
ておったのですよ。

 まだ決定的なものは見つかっていないのですが、ムカシトカゲさんの紹介さ
れた第一と第二の説は考えつきましたがおもしろくないので個人的にボツとし
ました。・・・と言うことで、ない脳みそを動かして考えました。

(1)星の名前が変わった説。
    ギリシア時代とローマ時代との間で、あの名前の指す星が変わって
   しまった。例えば、「シリウス(Syrius)」と言うのが、何かの神様の名
   前に由来しているとして、どこかで別の赤い星と入れ替わってしまった。
   ちなみに、野尻抱影さんの「星座の話」には次のように書かれています。

      ギリシャの神々はローマに伝わると、その民族の神々と同じ神格
     のものと見られた。ローマ神話を読む場合の参考に、次に主な神々
     を対照しておく。
     (ギリシャ) (ローマ)    (ギリシャ)  (ローマ)
      ゼウス        ユーピテル    ヘラ      ユーノー
      アテーナ   ミネルヴァ    ヘーファイトス ウルカヌス
      アポロン   アポロ      アレス     マルス
      ヘルメース  メルクリウス   アルテーミス  ディアーナ
      アフロディテ ウエーヌス    デメーテール  ケレース
      ポセイドン  ネプトゥーヌス  ディオニーソス バッカス
      プルートーン プルートー

   でも、それらしい組合せは見つかりません。

(2)言葉の遊び説。
    ギリシャ時代に流行ったしゃれではないか?つまりアルデバラン、ベ
   テルギウス、ポルックス、アンタレス、アークトゥルス、シリウスを組
   合せると「ヒポキロス」と言う単語が出来る。と言うものですが、ギリ
   シャ語なんてまったく分かりませんから、単なる思い付きです。
   (第4の説に似ていますね)

(3)星座の形が昔は違った説。
    恒星といえどもまったく位置を変えないものではありません。固有運
   動と呼ばれる星の動きがあります。手元に資料がありませんので正確な
   ところは分かりませんが、確かシリウスとポルックスは固有運動の非常
   に大きい星ではなかったかしら。だから今の大犬座には昔は他の赤い星
   が輝いていた!
    とはいえ、何万年のオーダーだったらともかく、数千年のオーダーで
   はそれほど動くとは思えません・・・やっぱり、これもボツですね。

 うーん、謎解きに挑戦はしたが力不足であった。ただ気になるのは、これも
野尻抱影さんの本だったと思いますが、今はそんなに明るくないが、昔は非常
に明るかった星があると書かれていたように記憶しています。(これも「星座
の話」かな?)
           とぼとぼと帰って行く ひらひら でありました。