Board    : 原子力発電                    
Text No. : 161       Text Title  : 全国原子力PR館                        
Author   : reader    Text Length : 2043 Byte    Date : Fri Apr 29 17:39:16 1988


全国原子力PR館
泊原子力発電所建設所広報分室 北海道岩内郡共和町 TEL 0135ー75ー3331
大間ATR展示館 青森県下北郡東通村  0175ー37ー2235
東通原子力準備事務所PR展示室 青森県下北郡東通村  0175ー46ー2225
六ヶ所原燃PRセンター 青森県上北郡六ヶ所村  0175ー72ー2345
宮城県原子力センター 宮城県牡鹿郡女川町  02255ー4ー3322
女川原子力PRセンター 宮城県牡鹿郡女川町  02255ー3ー3410
福島県原子力センター 福島県双葉郡大熊町  0240ー32ー2230
福島第一原子力発電所サービスホール 福島県双葉郡大熊町  0240ー32ー2101
福島第二原子力発電所サービスホール 福島県双葉郡楢葉町  0240ー25ー4111
茨城研原子力センター 茨城県那珂郡東海村  0292ー82ー3111
東海原子力館 茨城県那珂郡東海村  0292ー82ー1211
動燃東海展示館 茨城県那珂郡東海村  0292ー82ー2256
大洗工学センター展示館 茨城県東茨城郡大洗町 0292ー67ー4141
科学技術館 東京都千代田区北の丸公園  03ー212ー8471
東京電力エネルギー館 東京都渋谷区神南  03ー477ー1191
新潟原子力サービスホール 新潟県刈葉郡刈葉村  0257ー45ー3131
柏崎原子力広報研修センター 新潟県柏崎市荒浜  0257ー22ー1896
静岡県原子力広報研修センター 静岡県小笠郡浜岡町  05378ー6ー3111
浜岡原子力館 静岡県小笠郡浜岡町  05378ー6ー3481
でんきの科学館 名古屋市中区栄  52ー201ー1026
市立名古屋科学館 名古屋市中区栄  52ー201ー4486
能登原子力センター 石川県羽昨郡志賀町 0767ー32ー3511
福井原子力センター 福井県敦賀市吉河  0770ー23ー1710
敦賀原子力館 福井県敦賀市明神町  0770ー26ー1111
美浜原子力PRセンター 福井県三方郡美浜町  0770ー39ー1210
たかはまアトムプラザ 福井県大飯郡高浜町  0770ー72ー0357
原子力科学館 大阪府泉南郡熊取町  07245ー2ー1901
大阪科学技術館 大阪市西区靭本町  06ー443ー5321
動燃人形峠展示館 岡山県苫田郡上斎原村  086844ー2211
島根原子力館 島根県八束郡鹿島町  0852ー82ー3055
伊方原子力広報センター 愛媛県西宇和郡伊方町  0894ー38ー2036
伊方ビジターズハウス 愛媛県西宇和郡伊方町  0894ー39ー0860
九州エネルギー館 福岡市中央区薬院  092ー522ー2333
玄海原子力発電所展示館 佐賀県東松浦郡玄海町  09555ー2ー6409
原子力線展示館 佐世保市金比羅町  0956ー24ー3711
川内原子力発電所展示館 川内市久見崎町  0996ー27ー3506


Board    : 原子力発電                    
Text No. : 162       Text Title  : :原発関連機関名簿1                    
Author   : reader    Text Length : 8644 Byte    Date : Sat Apr 30 01:08:41 1988


      《 原発・核燃サイクルを推進、決定、影響を与える機関名簿 》

                    この名簿の利用法 たとえば・・

               一人でも、今すぐでもできること 『 電 話 』


 伊方原発の出力調整実験のときには、全国からたくさんの人が伊方や
四国電力に抗議の電話をかけました。仲間が多いほどぐーんとパワー
アップします。 原発に不安をもっている人が日本中にいっぱいいる
ことを知らせましょう。
事故、地震のとき、「どんな事故?」「放射能もれは?」「原因は?」
「自動停止は?」というふうに。
 もちろん、いつでも不安なことを聞いてみませんか。

 略 号:(社)=社長 (所)=所長 (会)=会長 (理)=理事長 (備)=備考

             【 原発・核燃サイクルを推進する主要産業 】
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 A  北海道電力   〒060-91 札幌市中央区大通東1−2
            011(251)1111        (社)中野 友雄
 B  東北電力    〒980 宮城県仙台市一番町3−7−1
            0222(25)2111        (社)玉川 敏雄
 C  東京電力    〒100 千代田区内幸町1−1−3
            03(501)8111         (社)那須 翔
 D  中部電力    〒461-91 名古屋市東区東新町
            052(951)8211        (社)松永 亀三郎
 E  北陸電力    〒930 富山県富山市桜橋通り3−1
            0764(41)2511        (社)森本 芳夫
 F  関西電力    〒530 大阪市北区中之島3−3−22
            06(441)8821         (社)森井 清二
 G  中国電力    〒732 広島市中区正小町4−33
            082(241)0211        (社)松谷 健一郎
 H  四国電力    〒760-91 香川県高松市丸の内2−5
            0878(21)5061        (社)佐藤 忠義
 I  九州電力    〒810 福岡市中央区渡辺通2−1−82
            092(761)3032        (社)川合 辰雄
 J  日本原子力発電 〒100 千代田区大手町1−6−1
    株式会社    03(201)6631         (社)岡部 寛
 L  電源開発    〒100 千代田区丸の内1−8−2
            03(212)2211         (社)藤原 一郎
 M  日本原燃サービ 〒102 千代田区平河町1−2−10 平河町第一生
      ス株式会社 命ビル  03(580)6911     (社)小林 健三郎
             (備)再処理工場の建設・運転
 N  日本原燃産業  〒102 千代田区平河町1−2−10 平河町第一生
    株式会社    命ビル  03(239)6521     (社)大垣 忠雄
            (備)ウラン濃縮プラント、低レベル廃棄物の最終貯
              蔵を担当
    日本原子力産業 〒105 港区新橋1−1−13 東新ビル
    会議      03(508)2411         (会)有沢 広巳→死去
    日本原子力文化 〒105 港区新橋1−1−13 東新ビル6階
    振興財団    03(504)1381         (理)瀬川 正男
    電気事業連合会 〒100 千代田区大手町1−9−4 経団連会館内
            03(279)3741         (会)那須 翔
 」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」。」」」」」」


                    【 原発および建設準備事務所 】
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届けNO  地 点 名          北 海 道 ・ 東 北
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A−1 泊発電所建設所 〒045-02 北海道古宇郡泊村大字堀村字ヘロカルハウ           ス789  0135(75)3331      (所)酒井 賢一
K−1 貯蔵工学    (備)高レベル放射性廃棄物貯蔵・研究施設の略
    センター      動然が幌延町に計画中
L−1 大間原子力   〒039-46 青森県下北郡大間町大字大間字大間平20
    調査所     0175(37)2125         (所)舟喜 階雄
M−1 六ヶ所建設準備 〒039-32 青森県上北郡六ヶ所村大字鷹架字道ノ下
N−1 事務所     69−31 (備)原燃産業とサービスが同居
            原燃産業側   0175(75)3012 (所)荒木 正能
            原燃サービス側 0175(75)3111 (所)佐藤 豊作
B−1 東通原子力準備 〒039-42 青森県下北郡東通村大字白糠字前坂下
    事務所     604 0175(46)2225     (所)小笠原 武
B−2 女川原子力   〒986-22 宮城県牡鹿郡女川町塚浜字前田1
    発電所     0225(53)3111         (所)伊藤 彰八
B−3 女川増設準備  〒986-22 宮城県牡鹿郡女川町鷲神浜字丸山8−5
    本部      0225(54)4311        本部長 梶山 紀幸
C−1 福島第一原子力 〒979-13 福島県双葉郡大熊町大字大沢字北原22
    発電所     0240(32)2101         (所)住谷 寛
C−2 福島第二原子力 〒979-06 福島県双葉郡楢葉町大字波倉字小浜作12
    発電所     0240(25)4111         (所)川人 武樹
B−4 浪江・小高原子 〒979-15 福島県双葉郡浪江町大字柵塩字弥乎迫
    力準備事務所  29−2 0240(34)4115    (所)佐藤 利男
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届けNO  地 点 名          関 東 ・ 中 部
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J−1 東海原子力発電 〒319-11 茨城県那珂郡東海村大字白方1−1
    所・第二発電所  0292(82)1211     (所)武田 充司(第二も)
    ・東海事務所                       事務所長 管野 幸夫
K−2 東海事業所   〒319-11 茨城県那珂郡東海村大字村松4−33
    核燃料再処理  0292(82)1111         (所)大町 朴
    施設      (備)プルトニウム燃料加工施設も含む
K−3 大洗工学セン  〒311-13 茨城県東茨城郡大洗町成田町4002
    ター      0292(67)4141         (所)野本 昭二
            (備)高速増殖実験炉「常陽」
D−1 浜岡原子力発電 〒437-16 静岡県小笠郡浜岡町佐倉5561
    所・総合事務所 0537(86)3481         (所)小杉 久夫
    ・浜岡建設所  事務所長 今井 福三郎    建設所長 蓮見 洸一
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届けNO  地 点 名          北 陸 ・ 近 畿
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B−5 巻原子力建設準 〒953 新潟県西蒲原郡巻町大字蓮田甲4261
    備本部     0256(72)8336         (所)佐藤 圓吉
C−3 柏崎・刈羽原子 〒945 新潟県柏崎市青山町16−46
    力発電所    0257(45)3131  (所)高岡 詳夫(建設所も同じ)
    ・建設所
E−1 能登原子力建設 〒925-01 石川県羽咋郡志賀町字末吉1−10
    準備事務所   0767(32)2666         (所)清水 昌夫
J−2 敦賀原子力発電 〒914 福井県敦賀市明神町1
    所・建設所   0770(26)1111 (所)町田 明  建設所長 渡辺一雄
J−3 敦賀事務所   〒914 福井県敦賀市清水町2−15−17
            0770(25)5611         (所)管野 幸夫
K−4 新型転換炉   〒914 福井県敦賀市明神町3
    ふげん発電所  0770(26)1221         (所)清水 英久
K−5 高速増殖炉   〒914 福井県敦賀市白木2−12−919−12
        もんじゅ建設  0770(39)1031         (所)管 貞峯
    準備事務所
K−6 敦賀事務所   〒914 福井県敦賀市清水町2−3−4
            0770(23)3021         (所)芦原 秀明
F−1 美浜原子力   〒919-12 福井県三方郡美浜町丹生66号 川坂山
    発電所     5−3 0770(39)1111     (所)奥田 喜亮
F−2 高浜原子力   〒919-23 福井県大飯郡高浜町田ノ浦1
    発電所     0770(76)1221         (所)中尾 孝
F−3 大飯原子力   〒919-21 福井県大飯郡大飯町大島1字吉見1−1
    発電所・建設  0770(77)1131         (所)山崎 吉秀
    準備所                                建設所長 柴田 充生
F−4 福井原子力   〒919-12 福井県三方郡美浜町丹生61号 東島5
    事務所     0770(39)1111         (所)岩田 恒雄
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届けNO  地 点 名         中 国 ・ 四 国 ・ 九 州
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G−1 島根原子力   〒690-03 島根県八束郡鹿島町大字片句654−1

    発電所・建設所 0852(82)2220         (所)中庭 一産
    ・原子力事務所            事務・建設所長 古稲 豊
H−1 伊方原子力    〒796-04 愛媛県西宇和郡伊方町九町コチワキ
    発電所          3−40−3 0894(39)0221  (所)千葉 幸
    ・建設準備所  建設準備所長 石原 寿
I−1 玄海原子力   〒847-14 佐賀県東松浦郡玄海町大字今村字浅湖
    発電所     4112−1 0955(52)6821  (所)弘永 英明
        ・建設所        建設所    0955(52)6262  (所)中島 正弘
I−2 川内原子力   〒895-01 鹿児島県川内市久見崎町字片平山1765
    発電所     −3 0996(27)3111      (所)北島 重樹
O−1 原子力船むつ  関根浜が母港となる。

K−7 人形峠事業所  〒708-06 岡山県苫田郡上斎原村1550
            0868(44)2211         (所)白橋 純治

Board    : 原子力発電                    
Text No. : 163       Text Title  : 原発関連                                
Author   : reader    Text Length : 8216 Byte    Date : Sat Apr 30 14:18:39 1988


              【 原発・核燃サイクルを推進する国家機関 】
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 
    原子力委員会  〒100 千代田区霞が関2−2−1
            03(581)5271(代)  03(581)2585(直通)
                          委員長代理 向坊 隆
    原子力安全   〒100 千代田区霞が関2−2−1
    委員会     03(581)5271(代)  03(581)1880(直通)
                                                   委員長 内田 秀雄
    通産省・資源  〒100 千代田区霞が関1−3−1
    エネルギー庁  03(501)1511
    科学技術庁   〒100 千代田区霞が関2−2−1  03(581)5271
    放射線審議会       〃    2−2−1 03(581)5271
    工業技術院        〃    1−3−1 03(501)1511
    経済企画庁        〃    3−1−1 03(581)8261
    農林水産省        〃    1−2−1 03(502)8111
    運輸省          〃    2−1−3 03(580)3111
    外務省          〃    2−2−1 03(580)3311
    文部省          〃    3−2−2 03(581)4211
 K  動力炉・核燃料 〒107 港区赤坂1−9−13
    開発事業団   03(586)3311         (理)林 政義
    放射線医学総合 〒260 千葉市穴川4−9−1
    研究所     0472(51)2111         (所)寺島 東洋三
    理化学研究所  〒351-01 埼玉県和光市広沢2−1
    0484(62)1111                 (理)宮島 龍興
    金属材料技術  〒153 目黒区中目黒2−3−12
    研究所                                          (所)中川 龍一
    金属鉱業事業団 〒105 港区虎ノ門1−24−14 常盤ビル
            03(503)2801                     (理)西家 正起
 O  日本原子力   〒100 千代田区内幸町2−2−2 富国生命ビル
    研究所 本部   03(503)6111           (理)伊原 義徳
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                     【 地 方 自 治 体 】(主要)
    自治体は推進の立場がほとんどですが、がんばって反対して
    いるところもあります。そういうところには励ましの声を!
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    北海道     〒060 札幌市中央区北3条西6丁目
            011(231)4111          横路 孝弘
A−1 泊 村     〒045-02 古宇郡泊村大字泊村35−2
            0135(75)2021          吉村 正治
K−1 幌延町     〒098-32 天塩郡幌延町宮園町9
            01632(5)1111          成松 佐喜男
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「 
    青森県     〒030 青森市長島1−1−1
            0177(22)1111          北村 正哉
M−1 六ヶ所村    〒039-32 上北郡六ヶ所村大字尾鮫字野附475
N−1         0175(72)2111          古川 伊勢松
L−1 大間町     〒039-46 下北郡大間町大字大間字大間104
            0175(37)2111          柳森 傳次郎
B−1 東通村     〒035 むつ市小川町2−14−1
            0175(22)1211          川原田 敬造
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「 
    宮城県     〒980 仙台市本町3−8−1
            022(263)2111          山本 壮一郎
B−2 女川町     〒986-22 牡鹿郡女川町女川浜字女川136
            02255(4)3131          須田 善二郎
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「 
    福島県     〒960 福島市杉妻町2−16
            0245(21)1111          松平 勇雄
C−1 大熊町     〒979-13 双葉郡大熊町大字下野上字大野634
            0240(32)2111          遠藤 正
C−2 楢葉町     〒979-06 双葉郡楢葉町大字北田字鐘突堂5−6
            0240(25)2111          結城 定重
B−4 浪江町     〒979-15 双葉郡浪江町大字権見堂字南深町45
            0240(34)2111          紺野 富夫
B−4 小高町     〒979-12 相馬郡小高町本町2−78
           024444-2111           鈴木 重郎治
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「 
    茨城県     〒310 水戸市三の丸1−5−38
            0292(21)8111          竹内 藤男
J−1 東海村     〒319-11 那珂郡東海村大字舟石川821
K−2         0292(82)1711          須藤 富雄
K−3 大洗町     〒311-13 東茨城郡大洗町磯浜町6881−275
            0292(67)5111          竹内 宏
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「 
    新潟県     〒950 新潟市新光町4−1
            0252(85)5511          君 健男
C−3 柏崎市     〒945 柏崎市中央町5−50
            0257(23)5111          今井 哲夫
C−3 刈羽村     〒945-03 刈羽郡刈羽村大字割町新田215−1
            0257(45)2249          近藤 光夫
B−5 巻 町     〒953 西蒲原郡巻町大字甲2690−1
            0256(72)3131          佐藤 莞爾
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「 
    石川県     〒920 金沢市広坂2−1−1
            0762(61)1111          中西 陽一
E−1 志賀町     〒925-01 羽咋郡志賀町字高浜町2−13−1
            0767(32)1111          野崎 外雄
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「。 
    福井県     〒910 福井市大手3−17−1
            0766(21)1111          中川 平大夫
J2・3 敦賀市     〒919 敦賀市中央町2−1−1
K4〜6        0770(23)4111          高木 孝一
F−1 美浜町     〒919-11 三方郡美浜町郷市13−8
F−4         0770(32)1111          綿田 光雄
F−2 高浜町     〒919-22 大飯郡高浜町宮崎第71号7−1
            0770(72)1111          田中 通
F−3 大飯町     〒919-21 大飯郡大飯町本郷119−4−2
            0770(77)1111          古池 和廣
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「 
    静岡県     〒420 静岡市追手町9−6
            0542(21)2255          斉藤 滋与史
D−1 浜岡町     〒937-16 小笠郡浜岡町池新田5585
            05378(6)3111          鴨川 義郎
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「。「「「          
    和歌山県    〒640 和歌山市小松原通1−1
            0734(32)4111          仮谷 志良
    日高町     〒649-12 日高郡日高町大字高家626
            0738(63)2051          一松 春
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「 
    愛媛県     〒790 松山市一番町4−4−2
            0899(41)2111          白石 春樹
H−1 伊方町     〒796-03 西宇和郡伊方町漆浦1992
            0894(38)0211          福田 直吉
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「 
    島根県     〒690 松江市殿町1
            0852(22)5111          恒松 制治
G−1 鹿島町     〒690-03 八束郡鹿島町大字佐陀本郷640−1
            0852(82)1111          青山 善太郎
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「 
    佐賀県     〒840 佐賀市城内1−1−59
            0952(24)2111          香月 熊雄
I−1 玄海町     〒847-14 東松浦郡玄海町大字諸浦348
            095552-2111           日高 一男
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「。「「「。「「「「「「「「「「          
    鹿児島県    〒892 鹿児島市山下町14−50
            0992(26)8111           鎌田 要人
I−2 川内市     〒895 川内市神田町3−22
            0976(23)5111           仁礼 国一
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 

Board    : 原子力発電                    
Text No. : 164       Text Title  : チェ事故2周年にしては・・・            
Author   : host      Text Length : 2234 Byte    Date : Sat Apr 30 17:42:34 1988


チェ事故2周年にしては、このボードは静かですね

                    From 大阪科学部・団藤

 実はこの1週間ほど、このボードから遠ざかっていました。ボードというより
も、会社を休んでいたわけです。わが家に2番目の子供が誕生したせいで、チェ
ルノブイリ2周年というのに、20日付けの科学面でシビア・アクシデントの記
事を書いたっきり。
 
 東京での1万人行動についての猛烈情報や、科学面、社会面、社説への(おっ
と、大阪の家庭面でも、私達の隣の学芸部にいる大原悦子記者が書いてくれまし
た)意見がたくさん出ていると思ったのに「ちょっと、ガッカリ」&「これなら
連休中は家庭の心配だけでいいな。ヨカッタ」

 スターデルタさんの「歯切れが悪い」と言う指摘(#157)について。

 私のインタビュー記事にかんしては、突っ込んでいただきたいのは読者の読み
方なのです。インタビューの相手からまず文句の来ないように仕上げた記事を読
んで、読者のあなたは納得しましたか?−−と、問いかけているのですから。

 原子力の問題について、形式論理だけでシロクロをつけられると思いません。
それを人間社会に受け入れるのかどうか、社会の一人一人が主体的に決める時期
になりつつあると思います。新聞が決める問題ではないでしょう。私の原子力報
道はそういうスタンスを基本にしています。
 
 ところで、会社に出てみると、「原発はいらないと思い出来る限り行動しよう
と決意している」鎌倉の女性から、「なかなか原発の恐ろしさを報道する記事が
見つからず、・・・(中略)・・・深い絶望にとらわれております。で、20日
付けの団藤記者によるインタビュー記事は、日本での原発事故について初めて”
不安”を表明した点で画期的であった、と私は思うのですが・・・今ひとつ、突
っ込みがものたりない、とも思ったのです」というふうなお手紙が届いていまし
た。

 あの記事程度の「辛さ」なら、私自身が過去にも書いているんです。そういう
意味ではこれは誤解に近いと思います。しかし、広瀬隆氏ふうの、私から見ると
あぶなかしくて仕方がない問題提起法に慣れてしまった「反原発新人類」に向け
て、今の時点で出す価値はあったのでは−−と再認識しました。

 26日付けの社説についても、当然、議論があるところと思います。論説委員
と一線の考え方は同じではありませんから、皆さんからの問題点の指摘があれば
いっしょに論じ合う用意はありますので・・・。

 なお、流域別、つまり、<上流><中流><下流>別の議論方式は、うまく機
能していないようなので、しばらく見合わせようと思います。


Board    : 原子力発電                    
Text No. : 165       Text Title  : 夏の高校野球を秋に行って電力削減を      
Author   : reader    Text Length : 1360 Byte    Date : Sat Apr 30 18:11:42 1988



 原発廃止論者に対する電力会社側の反論には、決まり文句のように、「ピーク電力を
賄う為には原発は不可欠」ということが言われます。
 聞くところによると、このピーク電力に到達するのは、冷房電力が大きくなる夏場に
高校野球を見るために全国の家庭が一斉にテレビを点ける時なのだそうだ。
 そこで、私は、原発廃止に向けての具体的な行動の一つとして、
この「夏の高校野球」を冷房が不要でしかもスポーツにも適した秋に開催される
「秋の高校野球」にする全国的な運動を起こすべきだと素朴に考えます。
 たしかに、夏の高校野球はお盆の帰省とも結びついて捨てがたい日本の風物誌ではあ
りますが、実際の電力の使用者である一般の市民が身近なところで痛みを分かちあって
こそ、原発反対運動に現実的な説得力を持たせることになると思います。
 チェリノブイリの例を引くまでもなく、いったん原発事故が発生したら、それでなく
ても国土の狭い日本のこと、その災いは孫子の代まで及ぶことは明らかで、高校野球ど
ころでは無くなります。
 原発事故は絶対に起きないとか、起きる確率は非常に小さいなどと言う原発推進側の
技術者がいますが、いやしくも技術者で「絶対」などという言葉を軽々しく用いる人達
が作ったシステムを私は信用しません。
 また、確率は小さくても、実際に事故が起きた時の被害は、避難しようにも回りは海
なのですから、国土の広いアメリカやソ連の比ではないことも明らかです。
 夏の高校野球を主催している朝日の記者諸氏の意見を伺いたいと思います。

                     世田谷区 深井 


Board    : 原子力発電                    
Text No. : 166       Text Title  : Re: チェ2周年…                        
Author   : reader    Text Length : 1133 Byte    Date : Sat Apr 30 21:42:06 1988


Re: チェ事故2周年にしては

 団藤さんのインタビュー記事について、うかがいたいのですが、
この種の記事では、かならず推進側の人物に対するインタビューが
あって、その欄外に反対派の人物に対するインタビューが補足のよ
うに掲載されていますが、なにか理由があるのでしょうか。

 順序はどうでもよいのです。記事のスペースのバランスを問うて
いるのです。少なくとも先日の記事からは、反対派(という言葉を
使う必要はありませんが)の京大の助手の方の主張は、やや舌足ら
という印象を受けました。複雑な論理関係と云うものは、ある程度
以上の長さが無いと語れないことがあると思います。ものを書いて
なんぼという職業の方なら、このことは身に沁みて判っていらっし
ゃると思うのですが。

 推進側の人物の方が、原子力開発について公的に責任を負ってい
る分、記事のプライオリティが高くなるのは判りますが、京大の助
手というのは、少なくとも科学的知識に関しては、推進側の人物と
同じくらいの専門家なのであって、「科学欄」というのが、科学的
真実を読者に伝えるために設けられているのだとすれば、立場に関
係なく、権威にも関係なく、そういった専門家の意見は、公平に扱
われるべきであると、私には思われてなりません。

                         FURU

Board    : 原子力発電                    
Text No. : 167       Text Title  : 本当かな? 驚嘆人                      
Author   : reader    Text Length : 1778 Byte    Date : Sun May  1 02:10:55 1988


−−−−−−−−−−−−−−−−所感−−−−−−−−−−−−−−−−−
   なんとなく「やめりゃいいんでしょ、やめりゃ!。」てな感じ。
−−−−−−−−−−原発は電力会社の救世主か?−−−−−−−−−−−−
 我々電力業界で飯食っている連中にとって、原発を止めることは「ことさら
大変なこと」ではないんですね。給料だってさほど影響は無いでしょう(下請
けの人は知りませんよ)。なぜなら原価主義なんで。ほどほどの利益が給料が
貰えるような仕組みになっています。
 と言うことは、むきになって推進運動を展開することもない訳です。
 我々自身が多少の不安を感じつつ(どうせなら無い方がいいと思っているの
です)。「国民のみなさんが反対する」原発を、自分たちの死活問題でもない
のに、なぜ推進しなきゃならないのか?。このまま、論議を盛り上げて、「停
電しても良い、値上げしても良い、原発はいやだ」となったなら、「じゃ止め
ましょ」とあっけないんじゃないですか。
−−−−−−−と言ったところで、うすうす感じ始めるのです。−−−−−−
 今まで進めてきた原発をただ「これは危ないから止めましょう」で止められ
ますか?。大変はペナルティーになってしまいます。国も会社も。そのための
料金値上げなど考えられないでしょう。これをうまく解決する方法は、「国民
的な大〃反原発運動」ではなかろうか、と・・。そのためには、簡単にはゆず
らないこと。「止めればあーなるこうなる」と十分な伏線を引いておくこと。
−−−−−−−−−−−−−−−本当?−−−−−−−−−−−−−−−−−
 前提−−原発止めても電力会社は困らない−−をRUNさせるとこうなりま
すが、どうなんでしょうね?。石油、ガス、コジェネ・・・。やはりちょっと
は痛いのかな?われわれも・・・。
−−−−−−−−アホなUP、でも資料にしておきます。−−−−−−−−−
    実はがっかりしたのですが、..何をさすのかは言いません。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−驚嘆人でした。−−−−−−−
           誤り人さん・・・おひさしぶり・・・・

Board    : 原子力発電                    
Text No. : 168       Text Title  : Re:#165,166,167          
Author   : host      Text Length : 3405 Byte    Date : Mon May  2 17:58:00 1988


Re:#165,166,167
                           From 団藤

 パソコンをわが家に導入していない(今の所、導入しても使う時間がない)小
生としては、明日から3日間はアクセスできませんので、お三方そして皆さんに
まとめてコメントさせていただきます。

 <深井さんへ>

 ちょっと誤解があるのは、高校野球を見るためにテレビをつけることに問題が
あるのでなく、エアコンの効いた部屋でテレビを見ることに問題が、いや、電力
の最大消費量を生む原因があるのです。

 朝日新聞に入ると野球好き、嫌いにかかわらず、記者は一度は高校野球を担当
して各都道府県の地方大会の運営を任され、勝ち残ったチームと甲子園に同行、
同宿して最後の試合まで行動を共にします。スコアブックの存在さえ知らなかっ
た記者が、球種を書き込むようになるケースすらあります。そして、ここが肝心
なのですが、われわれは汗と土だらけの球場にいるので、エアコンとは無縁です。

 つまり、電力ピークを生んでいるのは国民の「わがまま」なのです。したがっ
てもしスローガンを立てるなら、「秋に高校野球を」ではなく、「エアコンのス
イッチを切ろう」のはずです。参考資料として、このボードの#108「エネル
ギー消費の不公平」を挙げて置きます。

 確率の問題について本当の技術者がどう考えているのかは、4月20日付け科
学面の佐藤一男さんとのインタビューが参考になるでしょう。私の記事なので質
問はお受けできますので。

 <FURUさんへ>

 20日付けのインタビューは、敢えてスペース上の公平さは犠牲にさせていた
だきました。大事故=シビアアクシデントの今日的な問題点を読者に分かってい
ただくには、単純な両論併記よりベターだと考えたからです。

 これまで、技術的な賛否両論はほとんどかみ合わない状態で並べられて来まし
た。少しでも、「噛み合わせてみたい」と言うのが今回のテーマでした。そのた
めに、質問自体があるスタンスを持っています。海老沢さんのコメントには、読
者が佐藤さんの考え方を検証するうえで是非とも必要なものを盛り込んだつもり
です。もちろん、「技術と人間」のバックナンバーなどで京大グループの主張を
読まれれば、もっと大きな議論をしていることを知っていただけます。

 #164の考え方を繰り返しますが、佐藤さんの考え方で納得できるのかどう
か−−読者諸氏の読み込みを期待します。

 <驚嘆人さん、そして皆さんへ>

 「なぜ原子力がいるのか−−電気が足りないからだ」という宣伝をしていたツ
ケが回ってきたのが、電力業界の現状かもしれません。もっと本格的なエネルギ
ー安全保障論にしても、核燃料サイクルを本格的に回していることが前提になっ
ているのですから、サイクルの要である高速増殖炉が到底実用にならない見通し
では、力を持ち得ません。

 驚嘆人さんが自分の電力会社について考えているように、わが社の社説につい
て考えましょうか。社説は「立ち止まって考えよう」と、主張しています。でも
ね、本当に「立ち止まったら」マンパワー、メーカーを考えるまでもなく、原子
力開発は崩壊します。してみると、この「立ち止まって」は、「現状の開発ペー
スはそのままにして」と言っているのと同じです。

 言葉の遊びでは困るのですヨ。論説委員室だって本格的に原子力問題の全体像
を検討したことがない−−社説を読んだ感想です。このボードで、ずいぶん昔、
流域別に検討しようと呼びかけたときの気持ちに戻って、全体像を検討する必要
性を改めて認識しました。読者諸氏、ネットワーカー諸氏とそれを続けられるも
のなら、やってみようと思いますが、個人的には原子力よりも焦眉のテーマと考
えるものをもち続けています。

 報告が遅れましたが、大阪科学部で5年近かった原子力担当から4月で外れま
した。後任はフリートークでおなじみの「ケペル内村」君です。もっとも、取材
のコネは引継出来ませんから、やはり、原子力関係の記事をちょくちょく書くと
は思いますが・・・。

Board    : 原子力発電                    
Text No. : 169       Text Title  : <上流> 経済からみたら原発               
Author   : reader    Text Length : 5651 Byte    Date : Mon May  2 20:00:17 1988


今までの議論をざっと読んでの感想です。
      テータ <一年前に工学部から経済に転向しました>
1.省エネルギーについて
 原子力発電を止めるために四分の一の節電をとの話があったと思いますが、これ
は案外簡単に達成できるかもしれないと考えました。その理由は、日本企業のバイ
タリティーです。円高で、為替がいくらになったら、もうだめだ、との意見を少し
前は良く聞かされたものですが、実際その値段になってみると、きちんと生産性を
上げて対処してしまうその図太さ。
 実際に、石油ショックを契機に企業による省エネルギーはドンと進んだ筈なので
すが、実際にはどの程度だったのか、団藤様、何かデータがあったらお教え下さい。
 今、日常生活の中で、省エネルギーの意識は極めて低いと思い
ます。そうした中での25%削減は、何とかなるのでは?と感じます。
 経済学で、「効用逓減の法則」というのがあったと思います。
腹ぺこの人が1つのパンをもらったら、大喜びしますが、2つ目、
3つ目、4つ目となるに従って、最後にもらった1個に対する
ありがたみが減っていくというものです。
   +
100+                   *     *   *    *   *
   +              *    A   I
   +              A          I
 75+         *    A 3個目   I
   +         A               I
   +         A               I
   +         A  2個目       I
 50+    *    A               I
   +    A                    I
   +    A                    I
 25+    A                    I
   +    A                    I
   +    A 1個目のありがたみ I
   +    A                    I
  0++++++++++++++++++++++++++I+++++++++++++++ 
   0    1    2    3    4    5    6    7    8
上の図で言えば、横軸がパンの個数で、縦軸がありがたみです。
電力の使用量を75%(I) まで減らしても、ありがたみの減少は
25%になる訳ではありません。仮に上の図のように、どんなに
頑張って食べても4個で5個もらっても捨てるしかない、なんて
状況にたち到っていると、当然、効用の減少は0%です。
 実際に現在の電力をめぐる状況がどのようなものなのか、価格
弾力性(価格が上昇した時に、どの程度需要が減少するか)なん
てことも省エネルギーの観点からは重要なのではないかと思います。
 実際に、省エネルギーを推進するとしたら、電力使用量が増え
れば増える程、単価を上昇させるなどの手が使えるのではないかと思います。
 また、電力会社に関しても、売れば売るだけ儲けが上がる利潤
設定ではなく、適性規模を越えたら利潤が減少するようなシステ
ムが必要かと思います。

2.外部不経済について
 原子力発電のコストが安いとの設定、これは、単に燃料費のみ
に議論を集中させたことかと思います。(今までの議論で、燃料
のみの視点からも、アメリカの政策によってグラグラと揺れ動く
ものだという話もありましたが。)
 事故を起こした時の補償金などを考えてみると、きっとコストは火力などに比べ
てかなり高くなるのではないかと思います。先ごろ、事故は確率の問題との議論が
ありましたが、確率の中でも期待値が問題かと思います。すなわち、どの程度の事
故が、どの程度の確率で起きて、その時、何人が負傷し、何人が死亡し、その補償
金がいくらになるか、という点が問題かと思います。具体的なデータを元にしては
おりませんが、恐らくは、原子力の方が割高になるのではないかと思います。原子
力発電を推進する立場の方には、当然、この程度の基礎資料の提出を求めていくべ
きだと思います。
 ここで、人の命はお金で測れない、との意見もきっとでてくる
と思うのですが、価値判断の基準として仮にお金を使ったのだと
割り切って下さい。測れないでは、議論にならないからです。あ
えて定量的な議論を求めたいのだ、と言う点を御理解下さい。
 補償問題を敢えて切り離して考えようというのは、まさに、外
部不経済。自分が支払うべき支出を他人(又は、皆)に肩代わり
してもらおうとの発想です。(例えば、水俣病を起こしたチッソなど)

3.速度、加速度の見方を
 「原発を今止めても生活できる。」との趣旨で、様々な計算がなされておりまし
たが、まあ、その議論も良いですが、実現の可能性からすれば、今後、原子力発電
に依存する割合を低めていくことを訴えていくべきでしょう。プラスの加速度をマ
イナスにもっていくことが必要かと思います。原発の増加の速度はやがて、徐々に
落ちていき、原発依存度も徐々に落ちていく筈です。原発を今止められない、とし
たら、だんだん止めていくことも考えるべきでしょう。
 逆に反対運動もそうだと思うのです。今随分と燃えているよう
ですが、速度でみたらどうなのか、加速度で見たらどうなのか。
小さな運動でも持続力のあるものこそ必要ではないのか。

4.推進派の方への説得の方向
 議論の方向性にしても、即時停止のようなラディカルな方が受けは良いのかもし
れませんが、推進(又は必要悪)派の人にしてみれば、話にならんという拒絶反応
を引き起こすだけでしょう。むしろ、理性的に、これからのことを一緒に考えまし
ょうよ、の姿勢が良いのではないかと思います。
 えてして、人は、過去の失敗を指摘されると怒りたくなるもの
で、ガードも固くなるばかりです。原子力発電について、実験し
てみることは、必要だったかもしれません。うまくいきそうだか
ら、と小さな商用炉を作って見ることも必要だったかもしれませ
ん。でも、ここまでやったからにはもっと大きなものを、となる
とそれは嘘なのです。実験も、小さな商用炉もそれが本当にまず
い所がないかを調べるためのものなのです。まずい所が分かった
ら、それが、人間の力ではどうしようもないことが分かったら、
潔く撤退すべきなのです。まずい所が分かったら、それが研究の
成果なのです。故に、過去の研究の成果を私は認めたい。そして
同時に、別の方法を考えませんか、と言いたいのです。

5.まとめ
 恐らく、推進派の方々を説得する一番良い方法は、環境に関す
る対価をちゃんと評価させるような方向にもっていくことかと、
思います。人はパンのみにて生きるにあらず。されど、パンで測
ってみないとわからない人も大勢いるのです。問題は、安全か、
否か、ではなく、恐らくはコスト高か否か、儲かるか、否か、か
と認識しております。儲かると思う人がいるから、推進したくな
る。儲かりそうな人には、それなりの危険負担を経済的に課して
儲からないようにしてしまう。そんなことが必要かと思います。
 満洲事変を起こした人々が、満洲は日本の生命線と宣伝しなが
ら、金儲けを考えていたことを思うと、原発は日本の生命線と言
われ続けてきたのでは、などと思う私です。

Board    : 原子力発電                    
Text No. : 170       Text Title  : re 163 TEL NOミスの指摘                 
Author   : reader    Text Length : 388 Byte    Date : Mon May  2 20:30:32 1988


Re>163

電話番号が違います。
 経済企画庁 581−0261です。

 しかし、役人に電話かけるなら、国会議員の先生に
手紙書く方が良いのではないかと思います。先生は、
世論の動向に結構敏感ですよ。特に自民党の先生は。
役人に電話しても、対応するのは下っぱで、彼らの仕
事、ただでさえ忙しいのに、と友人はいいます。を増
やすだけで、実効力は疑問です。

                            テータ


Board    : 原子力発電                    
Text No. : 171       Text Title  : RE>本当かな 「驚嘆人」              
Author   : reader    Text Length : 557 Byte    Date : Tue May  3 15:22:45 1988


RE TO>本当かな? 驚嘆人  

  今回のアップロードは何を云おうとしているのか、「驚嘆人」さんにしては、
「コク」もないし「キレ」もない、普通のラガービールのようでした。「驚嘆人」
さんは1ヵ月以上のご無沙汰ですので、少し時差惚けが有るのでしょうか?
 願わくば、もう少しシャキットした貴方のご意見を拝聴したいと思います。
                           「誤り人」より

PS:驚嘆人さん 南アの問題を科学フリートークで論じたらどうですか?

PS2:団藤さんおめでとうございます。家も近じかありますので心からお祝い
   申し上げます。

Board    : 原子力発電                    
Text No. : 172       Text Title  : 原発を止めたいなら                      
Author   : reader    Text Length : 1244 Byte    Date : Wed May  4 05:25:27 1988

電力消費量は今後増えることはあっても減る事はないでしょう。まぁ一部の施設で
運用されている都市ガス発電が普及すれば電力会社からの供給量は多少減るかもし
れませんが・・・といって今の原発の発電量を他の発電システムで補うのは不可能
ですから。

私は色々な発電方法を調べたり(風力・波力・温度差・etc.)して一つだけ全
く見向きもされていない(当然実用化もされていない)方法を見かけました。
ここのネットは始めてて、全部のメッセージを読んだわけじゃないので
以前に議論になってるかもしれませんが、その発電機の名前は
”ミグマ”と言います。(どーゆー意味かな?)
発電方法は一種の核燃料発電です。
こんな事を書くと、今と同じじゃないかっっっと思われるでしょうが
この核燃料発電の特徴は、”放射能を出さない”事です。
つまり無公害核発電なんですね。
装置を小型化出来る事から、米空軍が実用化出来るか調査する程度の
わずかな資金で研究(とすら言えない?)してる程度の物です。
大部分の高物理学者は、こんな画期的なシステムは出来るはずがないと
無視の格好を取っているために、現在までその存在は知られてないとか。
もちろんこれを提唱している学者さんは充分可能だと言っていますが・・・

もし原発反対を唱えるのでしたら、その代替エネルギーの事も
充分考えてからにするべきでしょう。去年の大停電は二度とごめんです。

                      高中 俊一



Board    : 原子力発電                    
Text No. : 173       Text Title  : プルトニウムを米国から買うようだ?      
Author   : reader    Text Length : 815 Byte    Date : Wed May  4 07:09:55 1988


From 青山

5月3日の「おはようCNN」をボーと見ていたら
  米国から30年に渡ってプルトニウムを買う条約(?)が近々調印される
というようなことを言っていたみたいである。
本当にそんなことになったら、原子力発電をやるしかないじゃないか!
それとも、核弾頭でも作って売るのだろうか。

-----------------------------------------------------
内橋克人「日本エネルギー戦争の現場」をアップロードしたのは私です。

タイトルを入れようとしたら、CRTが壊れてしまってタイトルが入りませんでし
た。米国製のワークステーションも毎日電源を入れたり切ったりしていたら何台も
こわれたのですが、電源を入れっぱなしにしておくとこわれないようです。
そういえば、ENIACも電源は入れ続けていたそうで、
電源を入れると、そのたびに真空管が何本もこわれたみたいです。

このことからも機械というものは一定の状態で使うべきだと思います。

以上

Board    : 原子力発電                    
Text No. : 174       Text Title  : <下流?> 返事が遅くなってしまいました。 
Author   : reader    Text Length : 2137 Byte    Date : Wed May  4 18:48:20 1988


 忙しかったため、団藤さんからの指摘に対する返事が遅くなっ
てしまいました。すみません。(気がついたのも2日前ですが)
 さて5月に入ったので<下流>の書き込みをしても良いのでは
ないかと思いましてまず、指摘のことから、書きたいと思います。
 私は原発の導入に対して少なくとも、2つの問題点があると
思っています。1つ目は、その導入のされかた。そして2つ目は
核廃棄物の処理方法。前者は、専門家の反対の中でいかに、政府
によって導入されたか、その方法と導入の時期、もう少し技術が
成熟してから導入すればよかったのではないか、という点についてですが
これは、前の書き込みに書かれていますからそれをみていただけ
ればよいと思います。
 さて、後者についてです。再処理にまわしたとしても、生じる
核廃棄物はどのように処理、即ち捨てられるのでしょうか。
原発が稼動している以上、この避けられない問題の解決はなされ
たのでしょうか。
 ハンフォ―ド原子力施設のタンクから放射性廃棄物が流出した
事件は、発電所そのものの安全性の問題を提起することとなった
スリ―マイル島とチェルノブイリの事故とは、別の角度から問題
を提起する結果となりました。この結果、原子力発電は前からも、
後ろからも行く手を遮られた格好になってしまっているように、
私には思えてなりません。
 核廃棄物の処理方法はどうするのか。保管するにしろ、廃棄する
にしろ、確実な安全策はあるのか。これに答えられない以上は、
批判されても仕方がないのではないでしょうか。ただ箱に詰めておけば
よいというものではないでしょうし、長期間の放射線に耐えうる材料は
そう簡単には作られないのでは(たとえ固化しても放射線は出る)、とい
うのが、浅学の私の意見です。
 余談ですが、私が原子力発電に関心を持ったのは、河合武 氏
の話を聞いてからでした。 たしかに原発に対して、マスコミが
「捨て場のない廃棄物をかかえる」ことで批判をしていました。
 しかし、現在ほどの盛り上がりはありませんでした。まして
市民自身から運動がおこってくるほどはなかったでしょう。
 現在の反原発は、私には、いまさら、という気がしないでもあ
りません。(何故、導入の時にもっと議論しなかったのかなどと
思ってしまいます。)
 質問なのですが、日本には濃縮工場はあるのでしょうか。
なければ、濃縮ウランの生産国から輸入することになり、
輸入先は非常に限られるのではないでしょうか。

                    丹羽 隆樹 でした。

Board    : 原子力発電                    
Text No. : 175       Text Title  : <?流>原発広告と社員の人権(1)      
Author   : reader    Text Length : 854 Byte    Date : Thu May  5 21:20:10 1988


 このネットの趣旨
 とは、多少ずれるかもしれませんが、あえて 書かせていただきます

 4・27付の朝刊各紙に、電力事業会の全面広告が出ていました。
タイトルは、「原子力発電所/私達が『安全』を守っています」
というもので、おそらく各地の原発で現在働いている、各社の社員
であろう方々の働く姿の写真が掲載されているものです。
 この広告には2つの問題があると思います。

1.安全性を保障する根拠を明示しないで、安全性のPRを行って
 いること。
  現場で働く方々は、事故があったら真っ先に被害にあうのです
 から、いいかげんに管理するはずがありません。一所懸命現場の
 方が働くならば、事故は起きない、という点を立証しない限り、
 「安全」はいえないはずなのに、なんとなく、結果的に「安全」
 なイメージを与えようとするところに、この広告のイヤラシさが
 あります。

2.は、次の書き込みに譲ります。
                         FURU


Board    : 原子力発電                    
Text No. : 176       Text Title  : …広告と…人権(2):37 lines      
Author   : reader    Text Length : 1858 Byte    Date : Thu May  5 21:46:57 1988


 もう1つの問題点は、第1の問題点を写真を掲載された社員の
立場からみたときの問題です

2.本来、原発の構造的絶対的安全性を担保(保証)できないはずの
 現場の社員に、結果的に「安全」の責任を負わせていること

  この広告の最大の問題点はここにあります。新聞を読んだ、専門
的なことは良くわからない一般の読者は、この広告から、「この人た
ち、自分と同じ労働者」がこういうのだから、まちがいない、という
イメージを少なくとも無意識的には、うえつけられる可能性がありま
す。 もし、事故が起こった場合、この広告に写真が載った方々の立
場はどうなるのでしょうか。
  少なくとも、結果的に、安全の責任を、現場の方々になすりつけ
ているところに、この広告の恐さがあります。
  自社の製品のPRのために、社員
の顔写真が掲載されることは、よくあることです。しかし、たとえば
水俣病が社会問題となったとき、チッソが、社会的弁明のために、社
員の笑顔で働く姿を新聞広告に出したことがあったでしょうか。仮に
出すとして、誰が出たがるでしょうか。
  社員というのは、家族の生活を支えるために、自分の労働力を電
力会社に提供して、その代価として賃金をえる、ただそれだけの存在
に過ぎません。もし、安全を訴えたいのなら、社長みずからが、しか
るべきデータにもとづいて、紙上で堂々と主張すべきです。
  原発問題については、むしろ被害者であり、人質(雇用関係を切り札
として、自由に意見もいわせない「このボードでも、電力会社の方々
が良心に基づいて意見をいうのに、実名が出せないではありませんか)
でもある現場の社員を、彼らとは無関係な「安全性」(むろん、怠慢
によって発生する事故だってあるかもしれませんが、すべての「人為
ミス」はシステム設計段階で考慮されているのが当然です)のPRに、
結果的に使っているのは、許せないことだと考えます。

  専門が社会科学に近いもので、データに基づいて、議論を進めて
行くというこのボードの趣旨にはそぐわないアップになったかと思い
ますが、あえて述べさせていただきました。反論をお待ちしています。

                           FURU


Board    : 原子力発電                    
Text No. : 177       Text Title  : 軍事的には原子力発電所は                
Author   : reader    Text Length : 745 Byte    Date : Thu May  5 22:10:15 1988


軍事的には原子力発電所はどの様に位置づけられているのか。
発電所は
防衛論議のなかで、一度も原子力発電所のことが論議にならないが、現状は、
日本海沿岸に、多数の原子力発電所が存在している。もし、有事になった場合
どの様に守るつもりなのだろう。原子力発電所といい、防衛問題といい、はっ
きりしたポリシーがない。これほど多数の原子力発電所を建設しておいて防衛
も何もあったものではない。その気になれば、通常弾頭の巡航ミサイルで、核
攻撃と同様の効果を生じることになるのだ。軍事上の理由で原子力発電所の建
設反対の声が、上がってもよいのでは。でも、だから防衛力が必要だとでもい
うのだろうか。真に国家のことを考えているのだろうか。
 原子力発電所、防衛問題、平和についてこの3つは連動していると思う。

                  多摩の武ちゃんより



Board    : 原子力発電                    
Text No. : 178       Text Title  : @                    
Author   : reader    Text Length : 975 Byte    Date : Sat May  7 21:15:06 1988


まとめが必要では?「誤り人」                          
 原発ボードに参加の皆さん お元気でしょうか?                 

 隣のボードに「アーティクルが150以上有って・・・。」との意見がありまし   
た。また、ラガービールさん(旧姓「驚嘆人」さん)は「わけ有って、ROMにな   
る」そうですし、「2万人行動等にも係わらず、書込が少ない」と団藤氏が云わざ   
るを得ない沈滞傾向に有ると思います。(小生も2〜3月のパワーと比べ、4月以   
降はパワーがスポイルしていると思っていた。)                  
 そこで、シスオペさんに中間の締めとして、この辺で1度締括って戴ければ良い   
のではと思った次第です。                            
 小生の周辺では「反原発2万人行動」以来、「反」反原発のPRが盛んになって   
います。このボードは何故か停滞傾向にあるのに・・・。              
                     「誤り人」より            

Board    : 原子力発電                    
Text No. : 179       Text Title  : 映画のお知らせ(チ事故記録 )           
Author   : reader    Text Length : 2351 Byte    Date : Mon May  9 17:15:42 1988

池袋 文芸座2の「緊急レイト・ショウ」のお知らせです。安い料金と快適な椅子で
おなじみの文芸座2(旧文芸座地下劇場)では、来る5月22日より連日夜9時20
より上映開始の緊急レイト・ショウを行います。プログラムは22日より27日まで
がチェルノブイリ・クライシスで、29日から6月3日はチェルノブイリ・シンドロ
−ムが上映されます。当日料金は1000円均一。「ぴあ」等の情報紙を持参してい
けば100円割り引きになります。文芸座2の電話番号は03−971−9424。

              **パ−ト1   5月22日(日)−27日(金)**
  「チェルノブイリ・クライシス」1986年ソビエト映画 マウントライト配給
     監督 ウラジミ−ル・シェフチェンコ 

「この驚くべき映画を作った監督は、もういない。彼はわれわれと子孫にチェルノブ
イリで起きたことの全貌を見せるために自らの生命を犠牲にした」。
ソ連の週刊誌「ネジェ−リャ」は、「チェルノブイリ・クライシス」についてこう書
いている。
  監督と2人のカメラマンは原発事故発生後、いち早く現場にかけつけた。撮影は8
月まで約4ケ月間続いた。3人は放射能汚染のため住民が避難した街に住み込み、連
日事故処理や復旧工事、住民逃避の記録を撮り続けた。強い放射能を浴びながらの撮
影は、画面にパッパッと白い点を浮き上がらせ、さらに圧巻なのは、爆発した4号炉
を建物の屋上から撮影したカットである。わずか30秒ほどだが、ものすごい放射能
を浴びていることは間違いない。
  監督のシェフチェンコは去年の秋、フィルム編集中に倒れ、放射線障害で死亡。カ
メラマン2人も入院中である。全55分

             **パ−ト2   29日(日)−6月3日(金)**
  「チェルノブイリ・シンドロ−ム」  87年ソビエト映画 マウントライト配給
     監督 ロラン・セルギエンコ 製作 イワン・ドゥウ゛ォイニコフ 他
   第30回ライプチヒ国際記録短編映画祭国際記者組織賞  第19回スイス国際
   映画祭 銀のシステリ−賞  第3回ポルトガル国際映画祭 自然と人間の分野賞

  1986年4月26日、チェルノブイリ原発事故が起きた。この映画は「チェルノ
ブイリ・クライシス」に続き、86年5月から9月にかけて、現地でとらえた、
遺族、住民、専門家の生々しい証言とよりショッキングな映像の集大成だ。
  屋上に飛び散った黒鉛をスコップで炉の中へ放り込む作業員。特殊溶液を散布する
ヘリコプタ−。放射能による感光と思われるおびただしい白光の画面。無人の街に空
しく点滅する信号。集団疎開の農民たちの苦しみが切々とつたわってくる。
 迫心の取材で世界各国で賞賛を浴びた驚異のドキュメンタリ−。全1時間32分。

  討論とは全ったく関係がなくて恐縮ですが、参考までにアップしときます。


Board    : 原子力発電                    
Text No. : 180       Text Title  : 中間の経過報告を予定しています          
Author   : host      Text Length : 494 Byte    Date : Mon May  9 17:53:02 1988

中間の経過報告を予定しています             From 団藤
 一つのテーマについて、これほど膨大な書き込みになると、どうなって
いるのか、分からなくなるのが当然です。
 新しい参加者が、これまでの議論を理解しやすくするとともに、ずっと
見てきた人にも是非とも必要と思いますから、新しいホスト・システムに
バージョンアップする機会に、経過報告を予定しています。
 <上流><中流><下流><マスコミ論><資料編>の5項目にするつ
もりで、簡単なメモ風なものを作成中です。

Board    : 原子力発電                    
Text No. : 181       Text Title  : <上流?> 省エネについて他・・・      
Author   : reader    Text Length : 2447 Byte    Date : Mon May  9 18:17:22 1988

<省エネルギーについて>   スターデルタ

 電気設備の設計・施工に携わっている立場から、省電力(省エネ)と言うのは、結
構厄介なものです。企業(施主)にとって省エネとは省マネーでしかないわけで、イ
ニシャルコストを押し上げる省電力機器・システムは、なかなか採用してくれません。
 イニシャルの増加分がランニングで極短期間(法的な償却期間以内等)で回収出来
なければ、絶対に採用してくれません。
 電気以外については、もっとひどい状況で、例えば建物自身の省エネについては、
コスト比較はどれぐらい行なわれているのでしょうか。大手ゼネコンではやっている
のでしょうが、実際どれだけ施工に反映されているのでしょうか?(建築の意匠的に、
大空間の吹き抜けとか、硝子が多いとか、空調にとっては辛いものが多いと思います)
 それに、中小の建築では、ほとんど手抜きに近い壁厚もありますし、コスト・ダウ
ンの前では省エネなんて関係ないのが、建築業界の実情じゃないでしょうか。

スイッチを切る前にやるべき事があると思います。
 〇 建物の空調効率を上げる
   ・建物の向き、外壁の見直し
   ・ガラス面(量)、材質の検討
   ・サッシ、ドア等の機密性の向上
   ・天井高等の空間の利用方法の見直し など
 〇 省電力機器、システムの採用
   ・イニシャルとランニングを比較してイーブンならば採用する
 〇 ピークシフトの採用
   ・深夜電力利用の蓄熱による空調の採用 など

 以上のような事を実施すれば、ほとんど人々の生活を変えることなく、かなりの省
エネになるはずです。当然建築コストが上昇しますが、優遇税制をもうけるとかして、
採用を勧められないでしょうか。長期的にみれば、必ず採算のあう時代も来るでしょ
うし、エネルギーの確保に金を使うのなら、省エネ(もしくは、ピークの分散)に金
を使うのも同じ効果でしょう。
 そういう内需拡大はやれないものでしょうか?
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
<団藤さんへ Re#164>
 団藤さんの記事に対しては、「歯切れが悪い」は取り消します。2週間ばかり仕事
で見てなかったもので(黄金週間は毎年、仕事の習慣です)遅くなりましたが、とり
あえず・・・(担当を変わられたそうですが、今後も頑張って下さい。)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
<アジアの原発について知りませんか?>
 日本原子力文化振興財団発行の「原子力文化」4月号に、「韓国は七基・約五七二
万キロワット、台湾は六基・約五一四万キロワットが動いている」という内容を見つ
けたのですが、知らなかった僕が迂闊でしたが、気になりました。米国や欧州の原発
については色々マスコミに登場しますが、もっと近いアジアの原発について、知りた
いと思います。どなたか情報を。(朝鮮半島は近い!!)

Board    : 原子力発電                    
Text No. : 182       Text Title  : <上流>省エネの実態へのコメント        
Author   : host      Text Length : 2171 Byte    Date : Thu May 12 20:05:39 1988

<上流>省エネの実態へのコメント            From 団藤

 技術の進歩というのは、技術自体に内在する制約よりも、外的な要因に依存す
る面が多い−−と、前に書きました。省エネ技術も同じ様なものです。
 最近いくつかの書き込みで、省エネの問題に触れられているので、簡単にコメ
ントしておきます。
 オイルショックによる省エネ圧力がいかに強大だったか、三菱電機の資料によ
ると、同社のルームエアコンは、第1次オイルショックがあった1973年に比
べて、1982年には同じ1800キロカロリー/h型で、半分以下の電力しか
消費しなくなりました。
 その推移がグラフになっているので、ちょっと不正確になりますが、ここに収
容してみます。

   入力電力(パーセント)
   100   | ***  
         |
    90   |   *
         |
    80   |    ******
         |          *****
    70   |               ***
         |
    60   |                  ****
         |
    50   |                      ***
         |                          **
    40   |
         |
         -------------------------------
          73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 
 
 という具合いに、急激な変化があった訳です。
 注目したいのは、2年後にはすでに20パーセント減を実現しています。
やれば出来る技術だったんですね。エネルギー多消費時代には売り物になら
ない技術だからから、サボッていた?
 もう1点、コメントしておきたいのは、技術的な進歩以外に、産業構造の
変換が進められています。
 いわゆる「短小軽薄」化です。エネルギー消費型の「重厚長大」型産業を
海外に依存する形で、国内の省エネを実現していったのです。アルミがその
代表です。しかし、アルミ精錬は海外に依存するようになりましたが、アル
ミの消費の方は、どうでしょうか。増えているのではありませんか。「電気
の缶詰」といわれるアルミですよ。
 その分は、開発途上国などでのエネルギー消費を増やしているのですから
なんとも複雑な気分がしませんか。
 こうして、民生機器にまで及ぶ省エネ化と、産業の変化がエネルギー需給見通し
をくるわせ続けて、現在の「電力過剰」の観を生み出しました。出来れば、別の機
会にもっと実証的にやってみたいのですが、皆さんの指摘の通りもっともっと省エ
ネは可能でしょう。しかし、電力業界が200ボルトを普及させようと、考え出す
時期に、省エネ技術は飛躍的な進歩をするものでしょうか−−注目ものですね。

Board    : 原子力発電                    
Text No. : 183       Text Title  : 遠距離通信者へのお知らせ                
Author   : host      Text Length : 987 Byte    Date : Fri May 13 17:04:51 1988

お知らせ       from 団藤

原発ボードの参加者の皆さんは、「Tri−P」の利用が出来ることを
お気づきですか。「ネットへの要望」コーナーで、ROOTが書き込ん
でいる通り、遠距離からのアクセス料金を大幅に安くしてくれます。
 前に、システムの側か皆さんのアクセスぶりを拝見したことがあり
ますが、原発ボードに入る方はかなり長時間じっくり読み込まれている
ようで、電話料金を考えると心苦しい感じを持っていました。
 5月20日以降に利用可能になるインテック社(郵便番号113−91
東京都文京区本郷郵便局私書箱第58号)の「Tri−P」は、入会時に
3000円、毎月、60分までが1000円、それ
超えると1分につき10円の料金で、全国均一だそうです。
 専用の申し込み用紙に記入して同社に承認してもらわないといけないので
利用を考えられている方は、早めに利用案内を取り寄せられた方がいいでし
ょう。なお、電話は03−292−2099です。
 以上、私も最近までその存在を知らなかったので、老婆心からのお知らせ
でした。アクセスポイントは、各都道府県庁の所在地にあります。


Board    : 原子力発電                    
Text No. : 184       Text Title  : 東アジアの原発について                  
Author   : host      Text Length : 1486 Byte    Date : Sun May 15 20:44:27 1988

アジアの原発について                 From 団藤

 スターデルタさんの要望に答えたいところですが、我々もアジアの原発につい
ては、それほど詳しくありません。
 とりあえず、雑誌「技術と人間」5月号の「チェルノブイリから2年、いま世
界では」特集をお読みになるよう、お勧めしておきます。4月号は「・・・、い
ま日本では」特集でしたが、5月号でもなかなか、力の入った特集で、東アジア
の原発についても、簡潔ながら問題点を押さえたまとめがされていました。
 第3世界でも、原発が続々建設されていますが、その内部はかなり問題がある
−−というのは専門家たちの常識です。台湾のように、米国内では違う炉型の原
発を作っているウエスチング・ハウス社とゼネラル・エレクトリック社が、一つ
の発電所の受注を折半するといった具合いです。国産化を推進している韓国でも、
ウエスチングのPWRのあとは、仏フラマトム社のPWRを入れる−−と、錯綜
している印象です。
 なお、技術と人間社のようなマイナーな出版社の刊行物は、注文してから入手
までに2週間程度の時間がかかって、手に入れた頃には、読む意欲が萎えている
こともしばしばでしたが、この2月から、「Booksあすよむ」という宅配便
を利用したシステムができました。午前中に注文すれば、翌日の内に本が届き、
書籍代と送料を代引で支払うシステムです。

 ついでに、このシステムの注文、問い合わせ先を紹介しておきますと
   郵便番号174
   東京都板橋区小豆沢2−35−2 三信倉庫(株)内
     「Booksあすよむ」係
   電話 03−558−7331
 ですが、各出版社に「あすよむ」便を直接依頼しても同じ結果になります。

Board    : 原子力発電                    
Text No. : 185       Text Title  : 9電力、62年度発受電速報              
Author   : reader    Text Length : 2235 Byte    Date : Mon May 16 21:14:37 1988

from 青山 千秋

4月16日の電気新聞に「9電力の62年度発受電速報」という記事があったので
アップロードします。

     水力 火力 原子力 他社受電 発受電計 前年比() 出水率()
 北海道  3467  15147      0    1367    19846    101.6     96.3
 東北    8177  24837   3370    9513    49696    103.9     87.7
 東京   10521 110022  67106   22255   201242    108.3     79.4
 中部    6539  61577  16907    7476    92140    107.6     77.8
 北陸    5412   5829      0    8991    19812    105.0     87.5
 関西   11554  45655  48216    8069   113630    106.2     79.1
 中国    3356  22135   3175   13830    40410    103.9     93.5
 四国    2066   8349   8820    1638    19598    103.6     84.8
 九州    4930  16804  20618    8690    50636    104.4    110.7
 合計   56022 310354 168211   81829   607009    106.3     85.3

 電気事業連合会が15日発表した昭和62年度の発受電実績速報によると、
 電力9社の発受電電力量は6070.09億KWと前年度比マイナスだった61年度から一転、
 前年度比6.3ニ急回復した。
 61年度に不振を極めた大口産業用需要が62年半ば以降プラスに転じ、
 景気の回復に伴う生産上昇から高い伸びを示し始めたことに加え、
 民生用も夏の猛暑、2月の寒波、
 あるいはうるう年などにより堅調に推移したことがその要因。

 9社大では堅調だったものの、各社別に見ると、
 その伸び率には大きな差が見られた。

 東京、中部、関西という需要回復の早かった地域は6-8台の伸びを見せたものの、
 素材型産業を抱える中国、四国、東北などの地方は3台、
 北海道は1.6フ伸びと回復はしたものの、その度合いはわずかだった。

 発電電力量の内訳を見ると、水力は出水率が85.3ニ史上2番目の渇水となったため、
 前年度比5.9減と大幅なマイナス。
 原子力は浜岡3号、福島第2、4号が運開したことや、
 補修減などによって10.3ニ2ケタの伸びを見せた。
 こうしたことから原子力の設備利用率は過去最高の77.1ニなっている。

 火力は全体の需要増や水力の渇水をカバーするため稼働率が上昇し、7.8フ増加。
 61年度の合成最大電力は1億1520万8000KW(62年8月21日午後3時)と、
 前年度比で5増の記録更新となった。

 なお、3月の発受電実績は532.77億KWH、前年同月比8.4増。
 うち火力41億5486万KWH(前年同期比22減)、原子力128億8796万KWH(同6.6減)、
 火力299億3582万KWH(同28.5増)。
 3程度の差はあるものの、各社の伸び率は5-9台とおしなべて堅調だった。
 出水率は82.2ニ以前低調。

以上

Board    : 原子力発電                    
Text No. : 186       Text Title  : 総発電能力と発受電実績の比較            
Author   : reader    Text Length : 563 Byte    Date : Mon May 16 21:59:51 1988


from 青山 千秋

3月13日の団藤さんの書き込みから年間の総発電量を計算してみましょう。

まず、原子力から石油火力まですべての発電能力で1日24時間
1年間発電し続けた場合
  153.42(百万KW) * 366(日) * 24(時間) = 13476(億KWH)

揚水を除いた場合
  110 * 366 * 24 = 9662(億KWH)

石炭火力+LNG火力+地熱+石油火力の場合
  93.3 * 366 * 24 = 8198(億KWH)

ということから62年度の電力9社の発受電電力量6070億KWHより
小さいことがわかる。
もちろん設備の保守を行うことや、
ピーク時への対応を考えると余剰とは言えないのであろう。
稼働率は 6070/13476 = 45ナある。

以上

Board    : 原子力発電                    
Text No. : 187       Text Title  : <中流>科学面記事・シビアアクシデント  
Author   : host      Text Length : 6106 Byte    Date : Tue May 17 17:58:59 1988


<中流>科学面記事・シビアアクシデント          From 団藤

 書き込みを見直していると、中流域の資料が不足しているようです。きちんと
した資料を作りたいのですが、とりあえず、先日の科学面の記事をアップして、
参考に供したいと思います。

**************************************************************
* 原発事故、日本は安全か 日本原子力研究所の佐藤一男氏に聞く *
**************************************************************
                         <88年4月20日(水),夕刊科学面>

    原子力発電所で大事故はまず起きないと、1979年3月の米国スリー
   マイル島原発事故までは考えられがちだった。設計で考えた事故の範囲を
   超す大事故を目の当たりにして、専門家たちはそれを「シビア・アクシデ
   ント」(過酷事故)と呼び始めた。次いで2年前のソ連チェルノブイリ原
   発事故は、膨大な放射性物質を地球規模でばらまいた。今年になって原発
   の出力調整試験に反対して巻き起こった市民運動も、こうした大事故への
   不安から出発している。大事故はどういう場合に起き、その可能性はどう
   なのか――。26日のチェルノブイリ事故2周年を前に、日本原子力研究
   所の佐藤一男・安全性試験研究センター長にインタビューした。
                                       (聞き手・団藤保晴記者)

    ――設計の範囲を超える事故を招く要因は何ですか?
     佐藤 (1)人間の過ちが絡む場合(2)2つ以上の原因があって複合
   した現象になる場合(3)原因が1つであっても、安全装置がいくつも故
   障していく場合――の3つに分類できる。

    ――人間が絡む場合はどこまで把握できているのですか?
    佐藤 人間の過ちを分類すると、まず、うっかりして「やるべきことを
   しない」タイプがある。これは、その仕事をする機械が故障したと考えれ
   ばいいから、扱いやすい。うっかり型には、もう1つ「やってはいけない
   ことをする」タイプがある。やってはいけないことは無限に種類があるが、
   主要なものを選び出せば検討は可能だ。
    始末が悪いのは、過ちを正しいと信じて行動する確信犯型だ。チェルノ
   ブイリ事故のように、実験したいがために次々に安全装置を外し、規則を
   破っていくのがその典型だ。スリーマイル島事故でも、せっかく自動的に
   動き出した緊急炉心冷却装置を、炉心の状態を誤って認識した運転員が止
   めてしまった。

    ――人間の過ちへの対策はどうでしょうか?
     佐藤 うっかり事故防止の歯止めを機械側に設け、計器を見やすく改善
   したうえで、訓練で解決すべきことになる。運転員の訓練に使われるシミ
   ュレーターや緊急手順書は、ややもするとワンパターンになりがちだが、
   状況に応じた思考を展開できるようにしなければならない。事故発生から
   何かの対応をとるまでの時間の余裕が国内では最低10分間とられており、
   確信犯型の過ちに対して1つの対策になる。


    ――同時に複数の機器が故障する場合は、もともと設計で考慮されてい
   ないだけに、心配が残ります。この2月には中部電力浜岡原発で、停電し
   ないはずの無停電電源が停電し、その結果、再循環ポンプが2台とも止ま
   るという事故が起きました。
    佐藤 再循環ポンプの2台停止については、現行の安全審査の指針には
   省かれているが、もともと2台停止の事態を考慮してあった。しかし単一
   の理由で2台とも止まっていいはずはない。予備電源に切り替わるはずの
   無停電電源が、自動切り替えできなかった点も今後手直しすると聞いてい
   る。

    ――こうした事態が起きないように、原子炉安全専門審査会の審査委員
   の佐藤さんたちが安全審査しているのではありませんか?
    佐藤 安全審査は基本になる設計の枠組みを決めているもので、その精
   神を守って詳細な設計が進められる。チェックするとすれば通産省による
   工事認可の段階だが、ビス1本まで見るようなことはできないだろう。原
   発を安全に運転する責任は設置者の電力会社にあり、国の規制を表面的に
   守っていれば安全ということにならない。
    (2)の複合現象が起きる可能性は否定できないが、具体的にこれなら
   設計で予想した範囲を超す事故になるとの指摘を見たことがないほど、ま
   れらしい。

    ――安全装置の多重故障は、設計で問題にならないほど発生の確率が十
   分に低いことを示すための研究が、原研で進められていますね。
    佐藤 沸騰水型炉について、安全装置が2つか3つ、多重故障していく
   ケースの計算方法が出来かかっている。いろいろな場合を数え上げていく
   ことで、確率を計算するとともに、おかしな設計になっていることを発見
   する手段にもなる。

    ************************************************************
    * 本質的なの問題解決はまだ 海老沢徹・京大原子炉実験所助手 *
        ************************************************************

    スリーマイル島事故は、原発の設計が悪かったのが原因だ。運転員のミ
   スにするのは一方的過ぎる。緊急炉心冷却装置を切ったのは、装置が注水
   を続けると炉心につながる加圧器が満水になって危険な状態になると、誤
   った表示の水位計から判断したためだ。炉心の水位を適切につかむ装置さ
   えあれば、大事故にはならなかった。
    当時、中央制御室の計器類は「満水」のほかに、もっと危険な暴走状態
   への兆候を示しており、総合的に考えれば正しい答えが出せたはず、とい
   う主張は無理だ。それは、事故発生から数時間で米政府や原子炉メーカー
   の技術者が制御室に集まったのに、だれも起きている事態を理解できなか
   ったことでも分かる。
    この水位計のように運転員に炉心の状態を誤認させかねない問題点は、
   国内の原発でも本質的には解決されていない。実際の事故を分析すると想
   定できなかった経過で起きており、すべての場合を網羅して確率を計算す
   るのは不可能だ。

    ◆浜岡原発1号機事故◆ 63年2月1日夜、静岡県の中部電力浜岡原
   発1号機(出力54万キロワット)で出力の制御に使う原子炉再循環ポン
   プが2台とも停止し、12時間後に手動で運転を止めた。
    発端は、無停電電源の系統中にある電磁スイッチのコイルが焼損したこ
   と。これによって安全監視装置などを動かす系統が停電した。ところが、
   再循環ポンプの電源(無停電電源とは別系統)を保護監視している装置は、
   停電という事態を想定せずに設計されていたため、誤ってポンプの電源
   を切る指示を出してしまった。
    無停電電源は交流電源のほかに電池でも動き、両方が故障したときは予
   備電源に切り替わるはずだったが、電磁スイッチが故障した場合には、切
   り替わらない設計になっていた。

Board    : 原子力発電                    
Text No. : 188       Text Title  : ひさしぶりだよ、                        
Author   : host      Text Length : 1467 Byte    Date : Wed May 18 22:27:59 1988

ご挨拶

4月の末から約3週間、長期出張に出ていました。しばらくぶりの登場です。
団藤さんの紹介があったのにいつまでも、このコーナーに顔を出さないでいる
ので「なんだ、こいつは」と思われた方がいらっしゃるかも知れませんが、そ
ういうわけです。あしからず。(でも、どこへ行っていたのかは、記事が出る
までヒ・ミ・ツ。残念ながら、原発では有りません)

しかし、団藤さんの後を引き継がなくてはならないと言うのはプレッシャーだ
な。当分は、このボードを手伝ってもらおうっと。

自己紹介をしておきます。この前の担当は、医学・生物学でした。エイズとバ
イオテクノロジーにはひとかたならぬ興味を持っています。そもそもの専攻は
物理ですが、人間が大好きなので、この世界に入りました。それでも物理もい
まだに好きなので物理学会をやめられません。科学記事ウォッチのno81に
ある「物理学会誌の記事」というのは4月号に書いた「物理と新聞」という題
のエッセイのことです。(他の雑誌に書いてはいかんという、社内のお達しは
知っておりますが、やむを得ない事情なので、お許しを・・宮仕えのつらさ)

もし読みたい方は朝日新聞大阪科学部あてにお葉書ください。別刷りが余って
いるので差し上げます。(先着30名様)もっと多かったら、ここにアップします。

初任地が福井だったもので、原発にももぐったことがあります。白い服、だい
だいの服を次々ときかえさせられてめんくらいました。
原発の是非を考える上で、皆さんの判断材料となるデータをこまめに集めたい
と思っています。
原発以外では巨大科学の社会学に興味を持っています。

とにかく宜しく。(もちろん他のボードにも出入りをします)
       ケペル内村


Board    : 原子力発電                    
Text No. : 189       Text Title  : トリチウムによる環境汚染                
Author   : reader    Text Length : 407 Byte    Date : Thu May 19 23:27:09 1988

from 青山 千秋

これは昔聞いた話で、信頼性は無いのですがアップロードしておきます。

 液体の放射性廃棄物として、トリチウムがある。
 トリチウムは PWR炉 の一次冷却材で使用しているほう素の
 反応生成物として得られる。
 水素とトリチウムは同位元素なので、分離は困難であり、
 排水にはトリチウムが含まれたままでいる。

この排水によってどれだけのトリチウムが環境に放出されているのかは覚えていません。

以上

Board    : 原子力発電                    
Text No. : 190       Text Title  : <中流>再・原発の安全性の考え方        
Author   : reader    Text Length : 1299 Byte    Date : Fri May 20 18:16:34 1988


 されていました。大変面白いと思ったのは、安全性の問題に類似し
 ていると思われる点です。

 「エクセルギー」論では、100ccの水を1゚C上げるための
 エネルギーと、1ccの水を100゚C上げるために必要なエネルギーとの
 質の差を問題にしていたように思います。

  積で表される指数というのはいろいろありますが、100calの中身
 が1゚C*100ccであるか100゚C*1ccであるかで、質的に違う、という指
 摘なり発想は、応用がいろいろききます。 末石冨太郎氏が「環境
 学への道」のなかで、「中間項」という概念を用いて、やはり似たよ
 うな発想で議論をしています(1)。

  前置きが長くなりましたが、安全性について何が類似しているか
 というと、事故発生による被害は確率変数であって、その期待値は
 (事故発生確率)×(事故発生時の被害額)で表されます。仮に、
 原発と自動車事故について、この期待値を比較て、期待値そのも
 のが同じくらいだったとしても、意味が違って来るのではないでし
 ょうか。
  すでに#60で、「被害額の分散」という言葉を使って触れま
 したので繰り返しませんが、バナナですべってころぶ確率の方がは
 るかに高く、けがによる損害の期待値だってその方が大きいかもし
 れませんが、だからといって、「バナナの方が原発よりも危険」だ
 ということにはならない、という話です。

  参考(1):末石冨太郎『環境学への道』,思索社,東京,1982
      pp.136-164
                        FURU

Board    : 原子力発電                    
Text No. : 191       Text Title  : <一般>原発推進PRのすごさ      
Author   : reader    Text Length : 1623 Byte    Date : Sun May 22 09:16:16 1988


<一般>原発推進PRのすごさ

 反原発運動に本腰を入れて対処すると明言した電力会社は、社内的に大規模な教
育運動を開始しました。この教育運動の特長は、大規模であると共に教育対象に女
性社員を捉えていることです。従前は男性社員のみを対象とした技術論が中心でし
たが、女性社員向けは「著名」人を使ったトーク風のものまで出てきました。
 この教育運動の原発推進根拠は、第1にチェルノブイル事故の炉型と軽水炉は根
本的に炉型が異なり、前者は自己制御性無く運転モードが不安定になりやすく、後
者は自己制御性があり安全、第2に日本の炉は多重防護で万が一事故があっても放
射性物質は漏れない、第3にソ連の運転員は規則やぶりをする質の悪い運転員、日
本の運転員は国家資格や社内教育により質が高いと説明されています。
 この教育運動は、今後ますます盛んになり、会社一体・家庭ぐるみの運動に発展
する可能性があります。踏み絵を行なう動きも感じられるので、小生などは隠れキ
リシタンにならざるを得ないでしょう。
                     隠れキリシタンこと「誤り人」
                               TFF34810
PS:Tri−Pは何時から運用ですか?



Board    : 原子力発電                    
Text No. : 192       Text Title  : ★遠距離用Tri−Pは25日から★      
Author   : host      Text Length : 624 Byte    Date : Mon May 23 16:18:38 1988


Tri−Pは25日から使えます
                    団藤

 先にお知らせした遠距離通信のコストを下げるTri−Pサービス網の
利用は5月25日から始まります。24日夕刊と25日朝刊の科学面でお
知らせの囲みが出ます。

 試用報告は「ネットへの要望」ボードで、書き込んだ通りです。多少の
感触の違いはありますが、1分10円ならしかたないでしょう。

 なお、接続法はインテック社のマニュアルを見ていただきますが、サイ
エンスネットの識別符号は「SC」です。つまり

  IDに続いて、パスワード、ハイフンを入れて「SC」です

 Tri−Pの接続を機会に、これまで少な目だった地方の方たちの参加
を期待しています。

Board    : 原子力発電                    
Text No. : 193       Text Title  : 全国ネット化に期待します!              
Author   : reader    Text Length : 1785 Byte    Date : Fri May 27 06:48:02 1988


全国ネット化に期待します!                           
 今日の「存続か脱却か・・・」は読み応えのある記事でした。           
 この記事で初めて知ったことがあります。青森で住民を騙すようなCMが電事連   
によって流されていること・・・。このネットでも小生の知ってる範囲では、1度   
もUPがなかったと思います。                          
 このネットで原発について盛んに意見交換がなされていますが、実際原発のある   
地域の方のUPがないか、あっても極めて少なかったのではないでしょうか。(そ   
のため、何となく地に足の付いてないような感も否めかった。)25日で全国ネッ   
ト化したので、青森の方や伊方の方、福島・新潟・敦賀その他の地区の人たちの声、
その地区での運動や推進側の動き等地域的事柄をネットワークを通じ情報交換し、
全国が同じレベルで原発について考えていきましょう。
 原発問題は、それが自分の住んでいるところに無いから、当面は反対しないとい   
う性格が強いので、何となく問題が囲い込まれていると感じます。たまたま狭い日   
本に一緒に住む運命になったもの同士、全国ネットになったのだから原発問題を同   
一レベルで考える良いチャンスにしましょう。→チェルノブイレば運命は一緒     
 例えば、小生の勤めるところでは、最近原発に関するパンフレットが溢れ、この   
まま進んでいくと家族ぐるみ「原発に賛成します」と宣言をさせられそうな感じが   
します。まさに、中世の魔女狩り前夜のようです。これも、電力会社によって色々   
やり方が違うと思うので、全国ネット化で広く各電力の情報交換等をしたいと思い   
ます。                                     
 取り合えず、全国ネット化を祝ってUP致します。                
                     隠れキリシタン こと「誤り人」より     

Board    : 原子力発電                    
Text No. : 194       Text Title  : 9電力はPAでなにをするかわからないぞ 
Author   : reader    Text Length : 5937 Byte    Date : Sun May 29 10:48:49 1988


from 青山 千秋

まったくサイエンスではないのですが、
電力会社などが金を使って何をしでかすか、
不安なのであらかじめ注意しておくために
いくつかのことをアップロードしておきます。

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内橋克人「日本エネルギー戦争の現場」より

P.60
 「巧みなPA戦略と公開ヒアリング締め出し」の矛盾

 デスク、整理部記者を狙え

 原子力発電が、
 わが国社会にとって必要かつ安全なものとして受け入れられるようにする、
 逆にいえば反原発を封じ込める--そのための戦略研究は、いまや深く進行している。

 財団法人「日本原子力文化進行財団」、
 社団法人「社会経済国民会議」その他、
 おびただしい数の組織や団体が繁雑に一般市民への世論調査をやり、
 その世論に影響を与える専門家、
 ジャーナリストたちに対しても面接調査をくり返す。
 合計すれば莫大な費用が投じられる。

 そしていわゆる”PA戦略”(パブリック・アクセプタンス=
 社会に受け入れられ、認知を求めるための働きかけ)
 なるものが練り上げられていくのだ。

 昭和56年6月にまとめられた日本原子力文化進行財団による
 「PAに影響する社会的ならびに心理的要因に関する調査研究」
 (全文100ページ)などは
 「原子力に関する専門家・ジャーナリスト千人」を対象として選び、
 実施した調査結果から、大胆とも思える「対マスコミ戦略」をひねり出した。

 同財団の企画委員会(委員長・田中靖政学習院大教授)の手によって展開され、
 分析されたその調査は、
 専門家グループの中でもとりわけ
 「評論家・ジャーナリスト」が原子力に対して最も強い
 「不信感」を抱いているグループであるという事実を導き出した上で、
 今後の”PA戦略”では何よりもその
 「評論家・ジャーナリストを味方に」つけることが重要であると強調し、
 次のように書いている。
 「ジャーナリストの中には、今回の調査対象者となった人々のように、
 かなり原子力に好意的なグループでさえ
 『原子炉の安全性に不安』をもち、
 『低レベル放射性廃棄物の海洋投棄は禁止すべきだ』と考え、
 『原子力発電の開発が核兵器への転用につながる』と心配する人が多い。
 このジャーナリストの認識をどう変えるかがPA戦略上、
 きわめて重要な課題となるであろう」

 そこで「情報は効果的にタイミングよくジャーナリストに提供せよ」
 「情報の送り先を選べ」
 「誤った記事や不公正な記事に対してクレームをつけよ」
 などと具対策を明らかにしていく。
 「・・・従来の(情報の)送り先は論説委員をはじめ社会部、
 経済部、科学部などの部長。
 さらに通産省、科学技術庁などの記者クラブ、
 エネルギー記者会、地方支局の原子力発電所担当記者などであった。
 もちろんこれらの人々も重要である。
 しかし原子力関係の事故が起きた時、
 もっと大きな力を発揮する人々がいる。」

 それはいったいどのような立場のジャーナリストなのか、といえば、
 次の二つのグループが考えられるという。
 「第一のグループは社会部や科学部のデスクであり、
 この人々は記事にメリハリをつけ、
 談話を注文し、解説の方向づけをする。
 そして第二のグループは見出しをつけ、
 扱いの大きさを決める整理部である。
 この二つのグループに共通するのは、
 第一線の取材に出ていないために現場とのつながりがなく、
 ナマの正確な情報が乏しいということである。」

 したがって、「もし正確な情報を提供すれば、
 砂漠に水がしみ込んでいくように吸収されるであろう」

 一般取材記者の背後に「デスク」という存在があり、
 さらにその後方に「整理部」が控えていて、
 彼らこそ、記者の送り出す記事に対して生殺与奪の権を振っている--
 記者クラブ制度、新聞社の社内事情、
 新聞の製作過程などをすべて熟知したうえでの分析であることは
 いうまでもないだろう。

 さらに、こうもいうのだ。
 「現在、新聞はページ数がふえ、
 精読するには時間がかかり過ぎるため、”見出し読者”がふえている。
 読者は記事の中身より扱いの大きさや見出しに影響を受けやすい。
 その判定を決定する社会部や科学部のデスク、整理部記者などの人々に対して、
 正確でコンパクトな情報をタイミングよく提供することがPA戦略上、
 有効な方策なのである」

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週間ダイヤモンド 1988年5月21日 より

 日本の会社ベスト76,000

                  62年申告所得 伸率
   順位  社名          (百万円)    ()
--------------------------------------------
     1 東京電力          519,961  22.6
     5 中部電力          319,428  40.6
     6 関西電力          318,478  11.5
    21 東北電力          133,206  40.6
    24 九州電力          128,318  11.3
    53 中国電力           61,200 -27.1
    60 四国電力           53,291  -9.1
    64 北陸電力           49,326  -7.2
    84 北海道電力         36,293  28.9
   328 沖縄電力           16,018  64.4
   969 電源開発            3,802  -3.5
  1630 日本原子力発電      2,198 -54.5
  3027 福井共同火力発電    1,156  72.5
  4183 福山共同火力          839 -35.5
  6481 戸畑共同火力          539  13.7
  6971 東京発電              503  18.9
 11443 水島共同火力          306 -67.5
 12324 大分共同火力          285 -43.9
 13569 若山共同火力          259 -49.1

9電力の所得合計 1兆6195億円

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5月22日の朝日新聞に

 自家発電率 25超す 円高差益還元 遅れ 電力会社離れ 拍車

という記事がありましたが、確かに電力会社はもうかっていますねー。
そのうえに電気を使わせようと
5月20日には

 電気スクーター、開発へ発進 中電 九電 家庭で充電、50キロ走行目標

というのもありました。

日経産業新聞 5月17日には

 広報強化の裏に危機感 電力9社の原発キャンペーン 専任作りや現地見学公募

  電力9社の原発広報体制

  北海道電力 原子力広報プロジェクトチーム発足。全社横断的30人で構成
  東北電力  原子力PA委員会設立。社長以下20人の構成
  東京電力  原子力センター解説。専任5人含む17人で毎朝検討会
  中部電力  本店広報室に4人の原子力グループ配置
  北陸電力  検討中
  関西電力  担当3常務中心に7人の原子力広報企画会議設立。
        広報部に原発担当4人増員
  中国電力  広報室内に5人の原発広報プロジェクトチーム発足。
        現場管理職から100人の原子力PA要因選任
  四国電力  部課長クラス17人の原子力広報チーム発足
  九州電力  副社長の下に原子力広報戦略会議を設置。
        広報部内に原発担当新設予定

というのがありました。
もうかってるから、やるやる。
どこまでやるのやら。
1兆6000億の所得をどう使うのか、大変気になる話だ。

以上

Board    : 原子力発電                    
Text No. : 195       Text Title  : 他ネットでの話 「誤り人」              
Author   : reader    Text Length : 1178 Byte    Date : Sun May 29 10:57:39 1988


<一般>他ネットでの話 「誤り人」                       
 他ネットのIDを得たので、そのネットでの原発ボードを覗いたんですが、マス   
コミ論(朝日はT電力の云うがまま)や広瀬某の考えに基づくものが目に付きまし   
た。ただ、女性のSIGOPというところが斬新でしたが・・・。その他には、「   
原発は悪くなく、それを運転する人間が悪い」ゆえに「原発の運転は止めないし、   
研究は進める」と云うような主張もありました。→余り書くと掟破りになるので    
 ここ当分、このネットに顔を出し勉強しようと思いますが、そのネットの拘束性   
が強く転載が許されないので、それが残念であります。ただ、小生の言葉に言い換   
えた形でUPしたいと思いますので、ご期待(?)ください。   ↑        
                               |        
                             掟破りかな?     
                  またまた浮気しはじめた「誤り人」より    

Board    : 原子力発電                    
Text No. : 196       Text Title  : <上流>資料・電力に占める原子力の割合  
Author   : host      Text Length : 2195 Byte    Date : Tue May 31 17:09:41 1988


<上流>資料・電力に占める原子力の割合
                       From 団藤

 国際原子力機関から届いたニュース(1 May)に、「電力生産に占める原子
力のシェア」各国一覧がありました。世界各国の現状を見るのに便利だと思います
から、UPしておきます。よく見ると、意外な国が大きなシェアを置いているので
す。

   国名(数字はパーセント) 1987  1986  1985

  フランス          69.8  69.7  64.8
  ベルギー          66.0  67.2  59.8
  韓国            53.3  43.6  23.2
  台湾            48.5  43.8  53.1
  スウェーデン        45.3  50.3  42.3

  ハンガリー         39.2  25.8  23.6
  スイス           38.3  39.2  39.8
  フィンランド        36.6  38.4  38.2
  西ドイツ          31.3  29.4  31.2
  スペイン          31.2  29.4  24.0

  日本            29.1  24.7  22.7
  ブルガリア         28.6  30.0  31.6
  チェコスロバキア      25.9  21.1  14.6
  米国            17.7  16.6  15.5
  英国            17.5  18.4  19.3

  カナダ           15.1  14.7  12.7
  アルゼンチン        13.4  11.3  11.7
  ソ連            11.2  10.1  10.3
  東ドイツ           9.7   9.7  11.2
  ユーゴスラビア        5.6   5.4   5.2

  オランダ           5.2   6.2   6.1
  南アフリカ          4.5   6.8   4.2
  インド            2.6   2.7   2.2
  パキスタン          1.0   1.8   1.0
  ブラジル           0.5   0.1   1.6

  イタリア           0.1   4.6   3.8

 以上です。この数字の動きから、国内事情を読み取れれば、相当の”通”で
すが・・・。

Board    : 原子力発電                    
Text No. : 197       Text Title  : 「考えてみませんか」対女性PRより   
Author   : reader    Text Length : 3648 Byte    Date : Fri Jun  3 06:08:06 1988


「考えてみませんか」対女性PRより                       

 全体がパステル調の如何にも女性を意識したPR資料がありますので、参考に1   
部をUPします。                                
 広瀬某氏が書いた「電気は余っている・・・」の主張が予想外に浸透しているこ   
と、しかも電力会社はその主張に相当手を焼いている様子を伺わせるように、最初   
に「電気は余っていない」をもってきています。                  
 以下は、その内容です。                            
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−   
 『電気が余っているから原子力発電はいらない!』                
 とんでもありません。                             
 火力発電、原子力発電、水力発電の設備の能力を単純に全部足して、そこから私   
たちが使った電気の合計量を引くと、たしかにお釣りが出ます。           
「だから電気は余っている」                           
 ところが−です。                               
 発電所の機械だって生きものです。皆それぞれ安全に調子よく運転するために、   
法律で定められた定期運転を受け、部品をかえたり、修理します。          
 つまり、それぞれどこかの発電所は点検や検査のため休むわけです。        
 それに、水力発電所は天の恵み、雨や雪の降る量に左右され、特に最近は、異常   
気象でダムが水枯れとなり、発電できないこともあります。これもお休みとなりま   
す。                                      
 先程のプラスから、この分を引くとマイナスになります。             
  ・・・・・・・                               
 ”電気が足りない”ということです。                      
 これはふだんの場合です。                           
 さらに加えて、突然の故障や猛暑になった時です。急に電気の使用量が増える。   
結果は−大停電です。                              
 電気はためておくことができません。                      
 ですから、もっとも多く使うときの量を見越して、余裕をもって設備を作ってお   
かなければいけないわけです。                          

 これは、伸び盛りの子供の服を買う時、少し大きめのものを買ってあげるような   
ものです。                                   
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−   
 この後に、「石油が安いのだから、原子力をやめて火力発電にすれば!」      
      「出力調整運転というのは」                     
      「日本の原子力発電所の安全の考え方」                
      「チェルノブイリ事故 日本の原子炉では起りません」         
      「わたしたちの義務と責任」                     
 と続きます。                                 
 以上参考までにUPしました。                         

                          「誤り人」より       

Board    : 原子力発電                    
Text No. : 198       Text Title  : <実況中継>市民グループVS関西電力#0  
Author   : host      Text Length : 2061 Byte    Date : Fri Jun  3 18:13:38 1988


<実況中継>市民グループVS関西電力#0
                       From 大阪・団藤

 遠距離からTri−pサービス網経由で入ってこられる方も、だんだん増えて
いるようです。新ホストシステムの完成が遅れているために、予定しているこれ
までの経過報告も遅れてしまい、何がなんだか分からないのでは・・・と気にな
っているのですが、ここで経過報告を入れる代わりに、別のイベントを思い付き
ました。

 6月2日、大阪の関西電力で、消費者グループや反原発団体との直接交渉がも
たれました。電力会社が原発反対派と会うことは少なく、わたしが知っている限
りでは、反対グループが株主になっている九州電力が応対する程度で、東京電力
などはあまり好みません。
関西電力は例外的に消費者団体とよく会っています。

 反原発ムードの高まりを重視した電力業界が、積極的な宣伝攻勢に乗り出した
ことはご存じでしょう。関西電力は、原子力発電所への見学ツアーに4000人
を無料招待することにしました。これまでに実施していたツアーが、立地予定地
周辺や婦人団体などに的をしぼっていたのに比べて、新聞広告などを通じて一般
から参加者を公募するところが大きな違いです。都市住民にも広がった不安の解
消を狙いにしています。

 この日の交渉は、この無料招待に「電気料金の公共性」「一方的なPR」など
の問題点を指摘した20のグループが抗議したものです。部屋に入れたのは女性
ばかり20人ほどで、男性たちは玄関先で抗議していました。これは、男性を差
別したのではなく、活動の中心が女性だということです。答える電力側は、もう
長くこうした交渉の前面に立っている課長さんと、この春、原子力広報グループ
の強化でスカウトされた大阪大出身の技術者さん。

 議論はあちこちに飛び、繰り返し、重複も多く、冗長で、文章化して読みいい
ものではありません。しかし、議論のスレ違いぶりを体験すると、現在の原子力
論議の問題点がよく分かると思います。もっと冷たく突き放す人がいれば、攻め
方、守り方を学ぶ「反面教師」になるかも・・・。とにかく、テレコをもってい
ったので、90分の「歴史的事実」として多少の省略、要約を交えて記録してみ
ようと思います。新聞というマスメディアに載せきれない実験的な試みですから、
このネットという場には似合いかもしれません。

 以下、「#1」以降、根気が続く限りやってみましょう。

Board    : 原子力発電                    
Text No. : 199       Text Title  : <実況中継>市民グループVS関西電力#1  
Author   : host      Text Length : 4647 Byte    Date : Fri Jun  3 18:16:21 1988


<実況中継>市民グループVS関西電力#1
                         (By 団藤)

  《電力》原子力についてできるだけ実情をご覧いただいて理解して、必ずしも
理解を強制しているわけではないので、実地に見ていただきたいのです。したが
いまして、一方的なPRというものではありません。疑問な点はどんどん聞いて
いただければ、いいのです。なぜ必要かといえば、社員は24000人いますが、
いろいろと仕事をしておりまして、対話をしている時がない。対話不足を補う一
環です。費用の点はわざわざ見に来ていただくのですから、交通費相当はこちら
で、昼食などは各自で負担いただくようにします。
我々としましては、原子力はわが国のエネルギー政策の柱として、当社としても
最重要電源としてお客様の理解と納得をいただくのが、経営上の最重要課題とい
たしておりますので、決して遊び半分の企画ではありませんので、ご承知おきい
ただきたいと思います。

 《市民》安全性をみていただきたいという話ですが、どこまで見せていただけ
るのですか?

 《電力》PRセンターでまず概要をご説明して、タービン建屋という発電をし
ているところ、それから、映画なんかでご覧になっている中央制御室、それから、
取水口、放水口です。

 《市民》今朝の新聞でも出ていますが(注=一次冷却材ポンプに多数の亀裂ボ
ルトが見つかった記事)こんなん非常に危険でしょう。危険でないと書いてあり
ますが、わたしら、危険でなければ最初からボルトなんかしなければいいと思い
ます。こういう危険な所は見られなくて、美しい制御室とかそういう所、外側か
らみて何が安全かどうか分かるんですか。温排水を出している排水口で放射能検
査をするとか。

 《電力》検査はしてます。あれは時間が決まっているんです。

 《市民》不安を解消するためのご招待であれば、私達が不安に思っているのは
放射能なんですから、それを・・・。

 《電力》それは放射線のモニターをご覧いただきます。今回のボルトのひび割
れは、たとえ全部のボルトの頭が外れたとしても、それをさらに押さえるような
金具が付いているので。

 《市民》だけど余りにもね、8割なんていうのは大き過ぎると思いません?

 《電力》まあ、一般にはそういうふうに思われるかも・・・。

 《市民》一般じゃない。たとえば自転車みたいなもの、運転している内にボル
トひとつ取れたらそのままじゃ、いられませんよね。

 《電力》定期検査で小さいひび割れの部分を、目に見えないような物を、特殊
な検査をして見つける。いいものに取り替えていく。そういう努力を積み重ねて
いるので。

 《市民》どうして、いま、定期検査以外のものは検査されないのですか。どう
して、止めないんですか。そんなん見つかったら全部止めて・・・。新聞によれ
ば、メーカー側が全部止めて検査した方がいいと言っているでしょう。

 《電力》割れの進行速度は評価されていまして、寿命には余裕があるという技
術的な評価がされています。ただし、今回見つかったことを踏まえて、新しいタ
イプで材質もいいものに寿命が長いものに替えていきます。ほっといてボルトが
ばらばらになって、ポンプのなかに出ないようにしています。

 《市民》しかしね、ここにボルトは通常の点検対象外と書いてありますね。最
初からこういうふうにひび割れなんかするはずがない−−という設計になってい
たにもかかわらず、ひび割れを起こしたということでは、ないんですか。

 《電力》いや、そうではない。

 《市民》ひび割れをおこすんなら、当然いままでから点検の中に入っていなけ
ればおかしいんじゃないですか。

 《電力》どういう力がかかるか、どういう材質か、設計の段階でいろいろ想定
しているのです。想定の範囲内であれば、次に必ず見ますよ−−というタイミン
グまで来るわけです。それまでに、実はアメリカのプラントで、同じ材質のもの
が異常が見つかった。日本にも同じものがあるのではないか。一生懸命探して、
徹底的に調べて、アメリカのウエスチングハウスからこういうものがあるので、
調べてくれと言ってきた。順番に調べてやっと見つけた。見つけたら、確実にそ
れを取り替えていく。

 《市民》最初の設計の予想を越えた、いわゆる事故だったのですよね。

 《電力》ひび割れの進展があった。それを一言で事故と言うと、非常に恐いよ
うに聞こえます。

 《市民》恐いじゃないですか。事故を言葉だけといわんといて下さい。
 《市民》事故慣れしている証拠ですよ。
 《市民》いま聞いてますと、一般人の感覚とだいぶ相違があると感じますね。
電車の故障じゃないのですよ。

 《電力》それは。全部のボルトが一気にちぎれるなんてことはね。

 《市民》あるかもしれないでしょ。8割こうやって、計算外のことが出て来て
るのですから。

 《電力》かかる力とか、温度の状態は評価出来るのです。その運転状態でどの
くらいもつのかは、技術的に評価できるのです。

 《市民》評価していたものが、次々違ってきているではありませんか。

 《電力》そういう差が出れば反省して、いいものに替えていくという・・・

 《市民》じゃ反省して全部替えて下さいよ。
 《市民》去年の大飯、高浜の事故だって思いもよらなかったのでしょう。

 《電力》細心の注意をはらって監視していた。思いもよらなかったのは事実で
すが。

 《市民》原子力でしょう。原子力に対して、何が思いもよらなかったと、回答
出来るんです。

Board    : 原子力発電                    
Text No. : 200       Text Title  : 「反原発」頭の痛い電力業界?            
Author   : reader    Text Length : 841 Byte    Date : Sat Jun  4 09:49:54 1988


「反原発」頭の痛い電力業界?
 電力業界に席をおくものは、一般的に原発問題について「無関心を装っている」
ので、本当に知識の無い人が多いです。つまり、「関心が強いこと」は、必ずしも
良いスタイルでは無かったのです。まして、原発現場でなければ殆ど・・・
 そこに今回の大PRですから、その効果は大きいと思います。そのやり方は一種の
強制力を持つラインを使っていますので、思想改造の趣をもっています。
 ですから、小生に言わせれば『「反原発」頭の痛い電力業界』ではなく、
「大PRで頭の痛い電力社員」ってなります。
                         「誤り人」より

PS:決算も順調なので、有り余る資金を使って企業内を制圧した後、いろんな
メディアを使ってCR(コミュニティ・リレイション 言い古されたフレーズ?)
手法により国民を教育していく腹づもりでしょう。
PS2:青山さんのUPにPAってありましたが、詳しくフォローして下さい。