Pol00094 迷惑なゴ議長の来日

#0000 sci3095  8910010110

  マスコミ報道によれば、ソ連のゴ議長が3年に来日するようである。巷間で
は、ゴ議長の来日で、日ソ関係が改善するとか対日重視の表れとか宣伝されて
いると思われる。(私は新聞を取っていないので、何方か詳細に御教授頂けれ
ば有り難い)
 しかし、ソ連が日本との改善を望むなら、議長の来日以前に、することが無
いのかと言いたい。領土問題とか漁業交渉・極東の軍拡などが、対日重視の表
れなのであろうか。(これに比べれば、マスコミが連呼する「ジャパン・バッ
シング」や「対日封鎖」などかわいいものである。)極東ソ連軍の近代化や、
韓ソ関係改善の宣伝の裏での北韓の軍事強化などで日韓の包囲網を進めた上で、
ゴルバチョフ自ら「友好的な隣国」ソ連の宣伝にやってくることは、日本にと
って百害あって一利なしである。ソ連語の「改善・対日重視」と言うのは「日
本をソ連により従属的にすること」なのである。
 よく、ソ連の「ペレストロイカ」や軍縮提案などの動きで「ソ連は西側と平
和共存へと転換した」とかの言葉がニュース番組で言われるが、ソ連語の「平
和共存」とは「西側が世界のソ連化を見過ごすこと」であり、「ソ連が進めて
いる政治・経済改革は、西側との対決に備えた軍の近代化を主要な目的として
いる」という米国防長官の言葉を肝に命じて、ソ連との対応を決めるべきであ
ろう。

#0001 sci3095  8910031859

  ソ連・北朝鮮が、9月に日本海で海空軍合同軍事秘密演習。 韓国国防省発表
       10/1産経 10/3読売・毎日

#0002 sci1509  8910050056

 うーん.ソ連の改革路線に気を許してはならないという趣旨は承りますが、
「ジャパン・バッシングなどかわいいもの」ですかねえ.警戒に警戒を重ねて
きたおかげで、「ソ連との関係が悪化したが為に日本が大きな損害を蒙る」と
いう差し迫った危険はありませんが、ジャパン・バッシングは「明白かつ現在
の危険」だと思いますよ.
 ソ連の軍事力よりも日本の経済力のほうが脅威だとする人が5割も多い国を
日本は最大の貿易相手国にしているということも事実ですから.

 まあ、1991年までにゴービーちゃんが失脚せずにいられるか、バルト海
3国の政治的自立は叶うのか.しっかり目を光らせたいものではあります.

 しかし「95」さんも人がわるいなぁ.新聞をとってないというのにポイン
トになる見出しや社説はしっかり押さえているんだもの.イヤ、 ダカラ ナンダ トイウ 
  ワケジャ  ナイデスガ                       TAKA

#0003 sci3095  8910130017

  米ソがINF(中距離核兵器)全廃の合意がなされたことは周知のことであ
る。また、ソ連軍の東欧50万人撤退、アフガン撤退等も記憶に新しい。更に
現在でも、ゴルバチョフ・ソ連の軍縮提案がしばしばニュースに登場する。
 社会党はこれらの動きをみて、「非武装」が世界の流れと公言しているが。
これらの「軍縮」のような動きで、日本はもとより、世界の安全は保障される
のであろうか。

#0004 sci1009  8910130047

のであろうか。さて。

まあ武器減らしてて喧嘩したがってるとは思えませんから、
そのムードが安全に寄与するのは確かだと思います。
ここであえて喧嘩をはじめるのは馬鹿だから。
   狩野(かの)

#0005 sci3842  8910130052

いきなりタトしますけど、私はここのタイトルにもなってる
「ゴ議長」といった安易な縮め方は嫌いですねえ。
何か、ど根性ガエルに出て来た「ゴリライモ」を思い出してしまう。
                あるふへいむ
コノカキコミハムシシテ

#0006 sci3095  8910132136

 ソ連の「軍縮」・「撤退」なる動きは先般お話しした通りである。一見する
と、これらの動きは従来の「脅威」のイメージを変えうるものである。しかし、
何が変わったのか考えてみれば、INF撤廃や兵力削減が実施されてもソ連側
の優位に変わりはなく、米国の支援がなければ、占領するに充分な量である。
アフガン撤退にしても、ソ連傀儡の衛星国は残ったままである。共産主義の退
潮といっても、共産圏は膨張しているのである。
 それどころか、我々にとって憂うべきことは、米国の「核の傘」破れつつあ
ることであろう。米ソ両陣営の「等量の」核削減は「核バランス」を変えない
ものの、「核破壊力」を少なくすることである。しかし、「核破壊力」の低下
は「核の脅威」と同時に「核抑止力」も低下させることになるのであるが、そ
もそも「脅威」になりうる核というのは敵対国側の核であって、同盟国側の核
は「平和」の確かさになるのである。ソ連にとって千発持つ西側に比べて、二
千発持つそれの方が、はるかに怖いわけであって、侵攻を躊躇わせるものとな
るのである。
 ゴ議長が呼び掛ける「核軍縮」などというのは安い「軍拡」であって、「平
和」という名の戦争なのである。
 
平和とは、戦争の中休みのことである。   レーニン

#0007 sci1009  8910140154

でもねえ、少しずつ減らしていかなきゃ
いつまでたっても同じだと思うんですよね。
実りのない軍備にエネルギー注ぎ込む余裕があったら、
それこそオゾン破壊とか酸性雨とかやんなきゃならないことが
いっぱいあるように思えます。
   狩野(かの)

#0008 sci4165  8910270254

 私には現在進行している核削減によって西側の抑止力が低下するとは思えないの
ですが。
 単純な弾頭数の比較はともかく、戦略核の効果はその命中精度によって大きく左
右されるはずです。この点、西側の技術はソビエトのものを大きく引き離しており、
ソビエトの弾頭数を考えに入れても十分な抑止効果を持っていると思います。
 また、核削減が抑止力の低下につながるとしたら、そもそも西側の首脳がそんな
交渉に応じるでしょうか? 現在の西側主要国のリーダー達は皆十分に賢明な人材
がそろっていると思うのですが(我が国は除く)。
 どうも私には3095氏はソビエトの軍事的脅威を過大評価し過ぎているのでは
ないかと思うのですが。氏は具体的にソビエトの軍事的能力をどの程度のものと考
えられているのですか? よろしければお聞かせください。

                         ご−し

#0009 sci2100  8910281511

  ごーしさんに賛成です。
 CEP半径が、核攻撃能力および(もしそれがあるとするならば)抑止力
を左右するのであって、単純なメガトン数とかの問題ぢゃありません。
 オルドリッジの「核先制攻撃症候群」という本をお読みになることをおすす
めしたい。(岩波新書)

 そもそも、なぜソビエトが核を増やすかいうたら、命中精度が低いから故
であることは常識なんですから、単純なメガトン数で「ソ連は驚異もとい脅威
だ」いうのは、「ソビエトは火縄銃を10万丁用意しているから、わが西側の
M−165万丁ではの5万丁配備ではバランスが保てない」いうのと同じでっせ。
 いや、オーバーでなく、ホンマに。

P.S 9000キロ飛んで、1KMの誤差のある1メガトンのミサイルよりも
     同じ距離を飛んで200Mの誤差しかない200キロトンのミサイル
      の方が、相手の核攻撃基地のピンポイント攻撃にとって優れている
       ということを、どうして「対ソ脅威論者」はみんな知らないんだ
        ろう・・・・。
 ぼの

#0010 sci2100  8910281512

ウエノアヤマリ
 M−165万丁うんたらかんたら→M−16の5万丁配備

失礼をば。

ぼの

#0011 sci3095  8910300138

  なるほど、ソ連の技術は西側に引き離されている。どの程度かは知る由もないが。
しかし西側の技術力は圧倒的だろうか。ソ連に核がなかった頃の核に当たるものがあ
るだろうか。SDIがまだない現在、ソ連の核に対抗するしかない、核を以て。核を
以て、ソ連に侵攻を思い止まらせるしかない。
 ミサイル命中率の精度は確かに戦力に大いに貢献する。されど、精度は、3発で震
え上がったクレムリンを2発で震え上がらすことが出来るだろうか。2発よりは3発
のが恐いはずである。西側の安全は、技術もさることながら、西側の持つ核の絶対量
で決まる。
 ソ連がINF等で核を減らすのは結構だが、どうして西側まで、ソ連に拮抗しうる
パワーを減らさねばならないのか。もちろん、西側とて金が無尽蔵にあるわけはない。
削減も必要だ。仰せの通り、核削減が抑止力の低下につながるとしたら、西側の首脳
はそんな交渉に応じるはずもない。現在の西側主要国のリーダー達は皆十分に賢明な
人材がそろっている(我が国も含めて)。賢明でないのは、口先だけの西側の首脳だ。

#0012 sci4165  8910310111

 申し訳ないですが、私の文章読み取り能力の不足のせいで、以下には誤解が含まれ
ているかもしれません。それを承知の上でお聞きしたいのですが・・・。

 冒膨氏は、もしも核戦力を計算に入れなければ、ソビエトにはいつでも西側に侵攻
し、制圧できる能力が有るとお考えの様ですが。
 そう考えられている根拠を何点か挙げてくださいませんか? また、氏の意見の傍
証となる参考文献など、お勧めのものがありましたらお教え下さい。
 ちなみに、私の現在の意見は、「現在のソビエトには西側に対する本格的な侵攻を
企図し、実行に移せる能力は無い。仮にそうした企てが成功したとしても、先勝国ソ
連を待っているのは経済の完全な破綻とソビエト国家の崩壊だけだろう」
「西側の通常戦力は十分に強力なものである。唯一のネックは緊急時の動員能力であ
るが、現在の情報収集・分析技術をもってすれば、もしもソビエトが本格的な侵攻の
準備を開始すればほぼ間違いなくそれは察知でき、十分な準備を整える事が出来る。」
「日本に関して言えば、日米安保体制が有効であり、第7艦隊が極東に十分な戦力を
展開可能な状況であれば、ソビエトが日本に揚陸戦を行なうのは極東ソ連軍の現有戦
力では物理的に不可能、とみて良い」
 といったものです。これらに対する具体的な批判・反論がお有りでしたら、その事
も併せてお願いします。
                         ご−し

#0013 sci4165  8910310114

 上の「先勝国ソ連・・・」は「戦勝国ソ連・・・」の間違いです。
  申し訳無い。
                          ご−し

#0014 sci4165  8910310400

 ちょっと発言に補足をお許し下さい。

 冒膨氏は、例えばソビエトが何を考え、何を行なおうとしているのかを我々が知る
のは不可能だ、と考えておられる様にお見受けします。
 もし氏が本当にそうお考えだとすれば、私は同意できません。
 例えば、西側の各情報機関は常にソビエトの動こうとしている方向を全能力を挙げ
て察知しようとしています。 もちろん、そうした活動によってソビエトの動きを百
%予測するなど不可能な事です。 しかし、それでもこういった活動は全体として満
足できる成果を挙げていると
見るべきでしょう。 大戦後45年近くもの間、西側の対ソビエト戦略に大きな破綻
もなく、今日まで深刻な紛争を避けてこられたのは、これら情報機関がソビエトに対
する信頼性の高い分析結果を政治指導者に提出し得たからだと思います。
(逆説的な様ですが、これはソビエトの情報機関の、西側に対するそれについても同
様の役割を果たしてきたと思います)
 さて、この”情報”ですが、もちろんこれには情報機関ならではの「秘密活動」に
基づく、いわゆる”機密情報”が含まれるのはもちろんです。実際、そうした「クリ
ティカルな」情報は、通常の収集・分析手段では得られない「決定的な」判断の材料
として役立って来たでしょう。
 さて、問題はこの”通常の情報収集と分析”ですが、実はこれこそ情報機関の第一
の存在意義と言えると思います。ここで収集される情報とは、実はその大部分が公開
情報なのです。つまり、一般のマスメディアを通じて流通されているものです。
 情報機関が定常的に行なっている情報分析とは、その基本的な部分は誰でもが手に
出来る公開情報を基になされており、そうした雑多な情報の固まりからいかに付加価
値の高い有効な分析を抽出することが出来るか、これが情報機関の質を決定すると言
って良いでしょう。
 ソビエトの行動についてのCIAのレポート等も、その基本部分はこうした分析に
よって成り立っており、それを基にアメリカの一般的な対ソビエト戦略が作られるわ
けです。
 つまり、アメリカは誰でも手に出来る一般的な情報に基づいて、ソビエトの全般的
な動向を知り、対応を決定しているのです。
 国家のような巨大な機構の行動には必ず必然性があります。それは陰謀めいた国家
機密で決定されるのではなく、政治、経済、社会、歴史などの諸要因によって方向付
けられるものでしょう。そうしたものは、特に現代においては決して秘密にすること
は出来ません。
 私の言いたい事はお判りになったと思います。つまり、国家機関がそうした一般情
報を基に世界の動きを知ることが出来るなら、われわれ一般市民にも同じ事は出来る
筈だ、という事です。
 もちろん、そんな簡単な物では無いことも承知しています。我々は訓練されたアナ
リストではないし、情報機関ほど膨大なデータを収集し分析する事など不可能です。
 しかし、我々が一般に手に出来る限定的なデータ、各種マスメディアが流し続けて
いるそれの中から、世界の”真の動き”を抽出し、読み取る事は可能だと思います。
それには我々が、そうしたデータに対する分析的・批判的な視点を養う事が出来るか
どうかに懸かっているでしょう
 そうした努力によって、我々も本当の世界の動き」を知る事が可能だと、私は信じ
ています。

  ひどい乱文になってしまいました。ご容赦ください。
                              ご−し

#0015 sci2100  8910311246

 まず最初に、95さん。あなたの持っているデータはたぶん正確なものでは
ないと思われます。
 単純なブースタの数だけを概算して「東側の核が多い」と誤解されているの
ではないでしょうか。あなたの出されたデータに、MIRVやMaRV(いわ
ゆる多弾頭誘導弾)は入っていますか?
 若干古い資料ですが、アメリカのThe Defence of the realm in the 1980s.
の4章目のOf numbers and nukusには、ソビエトの核弾頭数は5000発、
それに対するアメリカの弾頭は9000発としっかり記載されています。
 いちおう、準公式の書籍です(日本でいうと、防衛白書)。
 それとですね、この前の関連発言で私が書きましたピンポイント破壊力を計算
してみたんですが、1メガトンの爆弾が目標のサイロからCEP1キロの誤差で
爆発した場合の破壊力と、200キロトンの爆弾が同じくサイロから200メー
トルの誤差で爆発するのとでは、後者の方が何と4.8倍の破壊力をもっている
んです。
 現在の核サイロは、かなり強固にできていますので、1メガトンが1キロ先で
爆発しても、反撃できるくらいの堅牢さをもっているんですが、その4倍ですと
ひとたまりもありません。つまりどういうことか? 先制攻撃にも、報復攻撃に
も、現在では明かにアメリカの方が有利であると断定できるんですよ。
 つまり、弾頭数も攻撃力も、アメリカの方が遥かに凌いでいるんです。
 トマホークなんて、250キロトンの弾頭を積んで、3000キロ飛んで、
タテ横8メートルの四角形の中にヒットできるくらいのピンポイント攻撃力があ
るんです。つまり、前述した1メガトンの1キロ誤差の弾頭のピンポイント破壊
力は65000倍もの破壊力、逆に言えば確証破壊力にそれほどの差が出るんで
す。
 このように、本当にしつこいようですけれども、命中半径がちょっと違うだけ
で、確証破壊率が根拠である核バランスというものは大きく変動するんです。。
じゃなければ、米ソともに「小弾頭、多弾化、命中率向上」につとめるわけない
のです。加えて、弾頭数ではやはり米国の方が多いのですから。。。。ねぇ。。

 というわけで、この議論の「核バランス」についてお話するのでしたら、その
へんの常識を95さんに理解していただかない限り続かないような気がしますん
ですけれども。。。。私としては、どこで95さんがああいったデータを知り、
どこで裏づけを行ってそれを前提にしてはなされたのかが知りたいなぁ。。。
 教えて下さったら、クレームの手紙を書きますです。ブースター数とメガトン
数だけで、攻撃力をごまかすなって。
 ひょっとしたら防衛白書だったりして。。。

ぼの

#0016 sci2100  8910311255

 つけたし。

 1の力をもつタマ3発よりも、6万の力をもつタマ2発の方が、クレムリンを
震え上がらせることができます。
 現代の軍事は、単純なタマ数だけでは計れないのが常識です。

ぼの

#0017 sci2100  8911022208

 ↑ 1960年代のアメリカの「先制攻撃プラン」は結構有名です。
 もちろん、ソビエトにもそれはあるでしょうけれども、公開もしくは
暴露されないだけですね。
 それに、核攻撃の試案とはアメリカのある「個人」が提案要項するわけでは
なく、「軍人」であり、責任ある「公人」のれっきとした攻撃プランですから、
「個人では・・・・」というのは納得できませんです。

 ちなみに、アメリカの先制核攻撃プランでは、先制攻撃した場合に、
攻撃された国に援助をするであろうトp西側の国、中立の国にも同時
に核攻撃を加えるというものがあったんです。
 西ドイツに、200発くらい落とすというプランもあったという・・・・・。

 「核抑止力」を一方で言いながら、「核の無力化」をとなえるという
矛盾を兵器で言っている国は信用できないです。

ぼの

#0018 sci2100  8911052045

 アメリカで計画された全面および局地核使用の場所は以下の通り。

 64年 全面攻撃プラン 

 50年代から60年代 朝鮮戦争で原爆使用
            中国のアモイ近辺に原爆使用
            フランス軍に抵抗するベトミン軍に対して

 60年代から70年代 キューバに原爆使用
            アメリカ・南ベトナム政府軍に対抗する南ベトナム
            解放戦線および北ベトナム正規軍に原爆使用
            (含ホーチミンルート)
            カンボジア領内解放戦線拠点に使用

 以上はどれもやらなかったんですけれども、キチンとしたプランとして
存在していたのは確かです。

ぼの

#0019 sci2993  8911060228

どうも、「ぼの」さん、アメリカの先制核攻撃プランというものは立案さ
れていましたか。私が、「個人的に・・云々」と書き込んだのは、朝鮮戦
争でのマッカサー、または冷戦時代のアメリカ超保守派の意見当たりが念
頭にありました。不適切であれば、訂正します。

しかしながら、「核抑止力」が現在も、また過去においても無かった。と
いう考えには特に変わりはありません。前回の書き込みでの「ソ連」を
「USA」に置き換えても、ほぼ同様な立論は成立すると思います。

特にアメリカの行動であれば、「核抑止力」の無意味性はより顕著であろ
うと思います。
そうだ、まず「核抑止力」というものは、「核兵器の使用により、敵のみ
ならず、当方にも回復不能な打撃が生じるので、核戦争は出来ない」とい
うことで、さらに「従って、敵に核の使用を決意させるような、戦争行為
を行えない」と言う事だと考えているのですが、よろしいでしょうか?

で、具体的に「ソ連」の核攻撃力が充実し、このような事態が生じるまで
にアメリカにはいくらでも、先制核攻撃をする事が出来ました。また、ソ
連の核攻撃力がある程度になってからでも、「核の冬」のような気象異変
を度外視し、「放射能」と「直接破壊力」をみるだけなら、かなり後の時
代でもアメリカは核戦争に踏切得たはずです。(だから、「純軍事的に」
考察している軍人は「先制核攻撃プラン」などという田分けた物を考え得
るのですし..)(核の冬の考え自体も最近のものですしね)

ではなぜ、核戦争は起きなかったか?これは当たり前ですが、「アメリカ
にソ連を攻撃する理由が無い」の一言につきます。(逆も同様で、ソ連に
はアメリカを攻撃する理由がありません。細かい事まで考えると、出来な
かったりします。−穀物の主要輸入先ですからね)
また、ひねった見方をする人は、「アメリカの産軍複合体にはソ連の脅威
という虚像が必要だった」なんて人もいましたが。(これは落合の旦那で
す)

ということで、いままで核戦争が発生しなかったのは、主に「常識的な政
治的理由」によっていたので、繰り返しになりますが「核兵器の存在」は
「偶発的核戦争の可能性」を上げていただけで、全然「抑止力」になんか
なってなかった。(たぶん、今でも「核の冬」なんか「科学者のたわごと」
と考えている、軍事専門家にはなっていない)と考えるわけです。

ゴルバチョフ氏は「どうせ使わない核兵器」なんか、さっさと撤廃して経
済再建を進めようという、きわめて常識的な政策を取っていると私は考え
るのですが。

MAT

#0020 sci3095  8911070009

  核抑止、即ち、西側の核によってソ連の侵攻を抑止する、は有効であると考える。
なるほど、核の破壊力は凄まじく、例えば、核で日本を侵略したとしても、直ちに翌日か
らトヨタの高岡工場でカローラが生産できるとは限らない。よって、ソ連が核戦争の勝利
で西側国を獲得したとしても、地面が増えるだけで、繁栄はしない。勿論、ソ連グループ
本土も少なからずダメージを受けるだろう。つまり、核を使用して利する者がいない、だ
からこそ、核は侵略には無意味だ。核は抑止力を持つとしても、それは使えない抑止力で
あるということだろうか。
 侵略にも防衛にも価値がないと分かった核を減らすとすると、減らした分だけ破壊力が
減るのは当然だが、それは取りも直さず、侵略しても報復のダメージも小さくすることに
なり、侵略者が利することになりやしないか。核抑止力無効論は侵略者の平和戦争の武器
に使われやしないか。
 侵略を受けたとき、核が相手だけでなく、結果的に自己も破壊することになっても、使
用を躊躇うべきでないと私は考える。侵攻を食い止めるべく、国民の半数が死のうとも、
それを行う令徹な意思こそ国民の総意であって、「死ぬよりアカがまし」という怯懦な意
思は総意ではない。勿論、政治家は勇者であると共に、国民が滅亡する前に、停戦に導か
なくてはならない。
 米国が「曲がりなりにも」民意の反映される「民主国家」なら、まして、ソ連の「防衛
的な核兵器体系」は必要なのでは。もし、New York Times紙なんかに、「鬼畜ソ連、討つ
べし」とか「堪忍袋の緒が切れた。ソ連に天誅」がヘッドラインを飾ったらどうなるだろ
う(冗)。因に、私の父が若い頃、日本もそうなって、米英に負ける気がしなかったとい
う時期があったらしいが。
  私は、ゴルバチョフが「どうせ使わない核兵器なんか、さっさと撤廃して経済再建を進
めよう」と考えているとは思わない。恐らく、「どうせ使わない核兵器なんか、さっさと
撤廃して経済再建を進めよう」とソ連が考えているかの如く、西側国民が錯覚するように
翻訳されるであろう演説をして、西側国民が自らの手で自国の防衛力を弱めるように誘導
(所謂、平和・反戦・反核運動)し、西側諸国の結束を弱めようとしているのだろう。ゴ
ルバチョフの真意は臥薪嘗胆であり、経済再建で「強いソ連」作り、ソ連の基本路線であ
る平和共存(共産主義による世界革命)の達成なのである。
 現在は、デタントらしいが、先の70年代のデタントを思い出してみよう。デタントが
終わってみれば、ベトナム・アフガンやアンゴラ・エチオピア・イエメンがソ連化されて
いた。アフガン撤退といっても、衛星国は残ったままである。
 現在のデタントもまた、「私のソ連に対する見解は、これまでのn年のいかなる時より
も、最も劇的に、先週変化した」と米国大統領が語る日がくるのだろうか。

#0021 sci2993  8911070141

あ、3095さんだ。ども、ごめんください。

論点が色々ですので、日本に対するソ連の侵攻に的をしぼりますね。

えーと、3095さんの場合はソ連の本質は「侵略主義国家」なので、具
体的に「過去の検証」から行きたいと思います。

まず、大東亜戦争敗戦以来わが日本国には核兵器はありませんでした。仮
説的にソ連を「侵略大好き国家」として、過去四十数年間、日本はソ連の
侵略を受けていません。これはなぜでしょう?「アメリカの核の傘」のお
かげでしょうか?

アメリカは、なぜか3095さん言うところのインドシナ・アフガニスタ
ンなどの「ソ連化」は見過ごしています。また、自由ハンガリーなどの東
欧でのソ連の行動も黙認でした。日本にソ連が侵攻してきても、「核なん
か使わない」でしょう。これは、モンロー主義化として、私が前に考察し
てきた推論の通りです。「一旦ソ連が強気にでれば、核兵器の破壊力によ
る抑止力はアメリカにも働く」からです。

ヨーロッパに比べ、日本はなんら「アメリカ巻き込み策」を持ってません
でした。

すなわち、日本とソ連で「核のバランス」を考察する際には、「日本は核
武装しなければならない」が結論のはずです。ですが、現実的には不必要
ですし、やってませんね。これは「侵略大好きソ連」でも、日本侵攻は
「しない方が得」だからしないだけです。日本においては特にはっきり、
「西側の核抑止力」なんてものは存在しなかった。と言えます。

また、私自身はソ連は「常識的国家」と考えているので、さらなりなんで
すけど..

−−−−−−−−−−ここまで抑止力無意味論−−−−−−−−

ついでに「軍事的バランスによる侵攻の抑止」に関してはゲーム理論で言
うところの「囚人のジレンマ」が当てはまると思います。
極端にモデル化します。A国とB国があります。Aが非武装でBが武装し
た場合、BはAを圧倒できるので、+10を得点し、Aは−10です。逆
もまた同じ。で、双方共に武装した場合、軍備にお金がかかって共に−1
です。で、双方共に非武装の場合、軍事予算が不必要なので、双方共に+
5を得られるとします。

表にすると下の通り

          | B武装  | B非武装
−−−−−+−−−−−−−−−−−−−
A武装    | -1 , -1  |  +10    -10
−−−−−+−−−−−−−−−−−−−
A非武装 | -10 , +10|  +5      +5

抜け目の無い指導者を持つ両国は、合理的に戦略を選択し、仲良く−1で
「国内は民需物資を求める人で行列」状態です。A国はB国が武装してい
るのであれ、非武装なのであれ武装した方が得なことに注目下さい。

ところが、天真爛漫で「相手を信用」する指導者が両国にいた場合、両国
は共に+5を得られます。まあ、「経済が順調」になっているとでもしま
しょうか。

即ち、二国間の関係で目指すべき道は「相互非武装」が理想なのです。も
ちろん、現実的にはこの中間をとるでしょう。
「軍事的思想」では−1にしかなりません。+5に近づけるのが「政治的
交渉」と言う物です。現在、−1の状態に陥っているソ連のゴルバチョフ
が+5を目指していると考えるのが私は妥当であると思います。

参考文献:「ゲームの理論入門」(だったか?)講談社ブルーバックス

MAT

#0022 sci2100  8911071521

訂正

 「トマホークなんて、250キロトンの弾頭を積んで、3000キロ飛んで、
タテ横8メートルの四角形の中にヒットできるくらいのピンポイント攻撃力があ
るんです。つまり、前述した1メガトンの1キロ誤差の弾頭のピンポイント破壊
力は65000倍もの破壊力、逆に言えば確証破壊力にそれほどの差が出るんで
す。」
 ↑ちと「てにをは」がなぜかずれていました。ようするに、

 →前述した1メガトンの1キロ誤差の弾頭のピンポイント破壊力に比較して、
トマホークのピンポイント確証破壊力もしくは破壊率は6万5千倍。

 ということです。

  MATさん 95さん。
 私は、核抑止力には疑問なんですよ。ただ、95さんがそれを前提として
意見の表明を行っているのを見るにつけ、その論法では「核抑止力肯定論者」
でさえ怒ってしまうかもしれないとさえ思える問題の取り違え的な部分が見受
けられましたので、あのように書いたのです。
 5000発対9000発で、5000発を持っている国の方が多いとか、
確証破壊率が4分の1の弾頭3発の方が、確証破壊率1の弾頭2発よりも
「怖い」というようなことを言われたら、やっぱり「それは間違えでっせ」
と正面切って書かないと(まぁ、思い込みは別としてデータですね)やっ
ぱり親切ではないんじゃないかと思ったのです。
 このへんは小学校の算数の問題より簡單な話なんですけれども。

 僕個人は、核兵器は核兵器の使用に対してある程度の抑止をかけることは
できると思いますが、最初からなければそもそも必要ないと思っています。
 最初に結論を言えば、核抑止は核に対してのみ有効だが、それは核を使う
戦争に対して抑止的であって、通常戦を前提にすれば本質的には意味がない、
と思っています。
 つまり、大戦後、朝鮮もあった、ベトナムもあった、アフガンもあったし
フォークランドもあった。ようするに、通常戦は終結し得ない。核の抑止に
よっても、と思っているのです。
 平和とは戦争の間? レーニン。結構です。全面的に賛同します。しかし、
核抑止とは核があるからこそ存在しているのであって、それは核にしか通用
しないものであって、結局マッチポンプではないかと思いますよ。そして核
が使われたら、「戦争」の必要条件である勝負ができなくなってしまう、つ
まり核を使用した戦争に勝ち負けはないんじゃないですか? それは戦争で
はなく、全面破壊を意味するんじゃないですか? と言いたいんですよ。
 しかし、片方が核を持つ状態が続いたら、核は確実に使われると思ってい
ますよ。日本はすでに核攻撃を受けていますね。あのヒロシマ、ナガサキは、
言うまでもなくアメリカが使っても、それに対して報復する国家がなかったか
ら使えたのですし、使われたのです。
 しかし、その後の朝鮮戦争でも、ベトナム戦争でも、アフガンでも核は使
われませんでした。たぶん、使うことを検討したのは米ソあるいは中国など
でもあったでしょう。しかし、敵対する国家もしくは陣営がそれをもってい
たためにできなかった。つまり、核は核にのみ抑止がきく部分はあるが、通
常兵器にはきかないし、通常戦闘には抑止は働かないという結論においては
MATさんと同じです。

 ただ、95さんの

   私は、ゴルバチョフが「どうせ使わない核兵器なんか、さっさと撤廃して経済再
建を進めよう」と考えているとは思わない。恐らく、「どうせ使わない核兵器なんか、
さっさと撤廃して経済再建を進めよう」とソ連が考えているかの如く、西側国民が錯覚
するように翻訳されるであろう演説をして、西側国民が自らの手で自国の防衛力を弱め
るように誘導(所謂、平和・反戦・反核運動)し、西側諸国の結束を弱めようとしてい
るのだろう。ゴルバチョフの真意は臥薪嘗胆であり、経済再建で「強いソ連」作り、

 までは僕もそう思う部分がかなりありますね。ただ、世界革命の達成などと言いなが
ら経済再建のための市場経済導入は矛盾しすぎた行動ですから、そこまで考えてはいな
いと思いますよ。ようするに、経済的な強さが現在の国家間の立場の強弱の違いを決定
するという前提に立てば、彼らでさえマルクス・レーニン主義を捨てると思っていたり
します。ソビエトで、スターリン批判はなぜ現在起こっているのかよく考えてみましょ
う。彼が虐殺者だったという意外にも、いろいろあるんですよね。
 まぁ、「強いソ連」を作るために努力し、ある程度西側に対して禍心包蔵的な真意を
もっているんじゃないかとは思いますよ。ところで、真意が臥薪嘗胆では、西側の人た
ちが「まぁ、がんばつてくれたまえ」っていう位のもんであって、脅威でもなんでもな
いような気がしますが。

 それとですね、95さん。

 現在のデタントもまた、「私のソ連に対する見解は、これまでのn年のいかなる時よ
りも、最も劇的に、先週変化した」と米国大統領が語る日がくるのだろうか。

 ってありましたけれども、レイキャビクの会談でのレーガンさんの言葉では、
少なくともコレを言ってますよ。記者団の「大統領は以前、ソビエトを悪の帝国
と呼びましたが、いまはどう思われますか?」という質問に対してレーガンさん
は「いまはそう思っていない」と語ったではないでっか。

 をを、それとMATさん。
 ゲームの理論ですが、ようするにノンゼロサムゲームがベストであるということ
ですよね。双方に利益があるという。ただ、それに関してセースルマンと客、もし
くは人間関係や企業関係には当てはめられるかもしれないと思います(多国籍企業
化もその一貫だと思います)が、例えば地続きの国家の集合体あり、侵略し、侵略
されの繰り返しであるヨーロッパなどにおける国家関係では、マイナスの方を選ぶので
はないかと思ってしまいます。EC(欧州共同体)共同体がまとまらないのも、そ
のせいだったりして・・・・なんて思っていますが。

ぼの

#0023 sci1509  8911072115

  うーむ.出る幕がない.    TAKA

#0024 sci3095  8911080001

  共産主義に関して、ソフトなアプローチや、それを鎮静化できるとの幻想を抱くこ
とは、全く破滅的である。コミュニストたち自身はどんなデタントの時代にあっても、
決してイデオロギー戦争の遂行を手控えたりはしない。いつも相手を戦滅することし
か考えていない。        「ツルジェニーツィンは警告する」より

 経済再建の目的として、命の否定である共産主義の首脳には、国民のためという意
識はなく、その真の目的として世界の共産化をおいて何があろうか。

 あの言葉がカーター氏の口から出たとき、既にアフガンはなくなっていたが、レー
ガン氏がソ連に免罪符を与えるようなあの言葉をはいたときから今日まで、共産主義
の罠にかかった国が未だないことは大変幸運なことではないか。

#0025 sci2993  8911081803

どうもRESありがとうございます。>ぼの さん、3095さん。(TAKAさ
んもかな)

えーと、核兵器を朝鮮戦争などでアメリカが使用しなかった事を含め、い
ままでヒロシマ・ナガサキ以外に使われていないのは、「ヒロシマ・ナガ
サキの惨状が広く知れたため。」とも考えられるのではないでしょうか。

もちろん、報復核攻撃を受けた際の事を想起させ、核の使用を躊躇わせる
と言う、「いわゆる核抑止力の考え」もあるでしょうが、「使えば大惨事
になることが分かっているのに使用した」とすると、その後の国内的、国
際的世論の批判が怖い!ということです。

とくに、アメリカの行動の説明にはなりますね。前にぼの さんが挙げら
れた「核の使用計画」を一回でも行使していれば、国際政治の舞台でソ連
に格好の「反米宣伝材料」を与えますから。そういう点で、「ノー・モア
・ヒロシマ」のかけ声と運動は、有意味であると思います。

ソ連は「第2次世界大戦」後、「USA」に対し「軍事バランス戦略」を
取りましたね。(全く逆が日本ですが..)大戦終了時の国力と軍事力の
差が大きかったため、ソ連はアメリカとは比べようもないほどの「−」を
取っています。ついでに国民の目を外に逸らそうとした「アフガン出兵」
はソ連にかなりの出血を強いましたし。

3095さんの言われる「世界の共産化を夢見るソ連」でも、ここしばら
くは「軍縮」と「微笑外交」と「経済再建」に出ざるを得ない物と思いま
す。
個人的にはゴルビー君は腹の底から「経済重視」と思いますけど..

MAT

#0026 sci2383  8911081914

 そうそう、MATさんに同意見。ゴルビー君はイデオロギーなんかはどうでも
 いいと考えていますよ。
                             Funtom.

#0027 sci2100  8912081718

 共産主義を目標にしていようが、民衆のためというコトを目標にして
いようが、ようするに西側に経済で太刀打ちできないのが問題なんです
からね。もし、経済的にも西側をりょうが(ううっatokにない)す
る共産主義ができたら、そりゃぁスゴイことでっせ。
 もし、それが実現したら私はいっぺんにコミュニストになったろうじゃ
ないの。そんな感じです。

 ぼの

#0028 sci2383  8912101242

 はははー、、

 Funtom.

#0029 sci2100  8912122157

 すんませーん。 FUNTOMさま。
 お目汚しを。。。。

ぼの

#0030 sci2993  9001160200

久しぶりのこの欄の書き込みになりますね。

ゲームの理論と囚人のジレンマをここで出した際に、「囚人のジレンマ」
ゲームで最適戦略があったんだが..思い出せない..ということで書き
ませんでした。先日共立出版の「ビット」というコンピューター雑誌を見て
いましたら「囚人のジレンマ」ゲームに関しての記事が「ナノピコ教室」
と言うところで記載されていました。

この場合では、ヤクザの取引と裏切りがテーマでした。即ち複数回のゲーム
での総得点を競うわけです。ビットなので、対戦するのはコンピュータ
プログラムです。
この中で、最高得点を上げたものは並みいる「裏読み、複雑」プログラム
ではなく「しっぺ返し」という単純なものだったそうです。

プログラム「しっぺ返し」はまず「相手を信用する」手から初め、次からは
前の回での相手の手をそのまま返す。というものです。

しっぺ返しプログラムは、ここの取引での勝敗では劣るものの。得る得点は
最高だったとか..

このゲーム合戦を企画した学者はこのことから「協調の進化」という論文を
書いたそうです。ちなみに「まず裏切りから始める」プログラムは得点も
低いとか :-)

MAT

#0031 sci1509  9001170012

>MATさん
 面白い話ですが、「得点」を算出する根拠がわからないと何のことかわかり
ませんね.「bit]の何号に掲載されていたか教えていただけませんか.

TAKA

#0032 yazaki   9001171728

1990/02号のナノピコ教室でした

#0033 sci2993  9001171820

あ、どうもすいません。得点表は前の書き込みのものとは違うんですが、
まあ似たようなものだからいいや、と思って書きませんでした。ペコペコ

yazakiさん、resありがとうございます。

MAT

#0034 sci1509  9001182102

 では、読んでみます.yazakiさん、MATさん、お手数をおかけしました.
NZ゚ NZ。  TAKA

#0035 sci1509  9001281232

「bit」90/2号を読みました.実に interesting ですね.ポイントの
算出基準は下表のようになっていました.

          | B裏切  | B信用
−−−−−+−−−−−−−−−−−−−
A裏切    |A +1  B +1| A +5   B -1
−−−−−+−−−−−−−−−−−−−
A信用  |A -1  B +5| A +3   B +3

注1)AとBの取引は24回繰り返される.
注2)「双方裏切り」が4回続くと、注1に拘わらず、その時点で取引を終了する.
注3)「双方信用」が連続した場合、都度双方にボーナス+1が与えられる.

 MAT さんは触れておられませんが、このゲームでは、ポイント制による勝負
のほかに、「生存競争」が行なわれています.これは、総当たりリーグ戦で最下
位のプログラムを「絶滅」として参加者リストからはずして、替わりにトップに
なったプログラムのコピーを参加させるというルールでリーグ戦を繰り返し行い
どのプログラムが最強であるかを競わせたものです.

 この生存競争ルールでは、「初め信用、あとしっぺ返し」のプログラムよりも
「初めは相手を信用するが、一度裏切られたら恨み骨髄、二度と信用しない」
プログラムの方が強かったそうです.

                   うーーーーむ.      TAKA


#0036 sci3095  9102201400

 人 間 万 事 塞 翁 が 馬 
 
ペレストロイカの化けの皮がとうとう剥がれたと言いたいけれども、
 
少なくとも、幻想を抱くべきものではないことは、以前よりははっきりした。
 
 でも、折角、日本でも顔見世興行があるのだから、楽しまない法はない。


#0037 sci1509  9102242150


 「独裁が近づいている」として外相職を辞したシュワルナゼ氏が今もゴルバ
チョフ大統領を弁護するがごとき発言をしている(せざるを得ないよう監視さ
れている可能性もあるが)ことは興味深い。しかし、湾岸戦争調停ににゴルビー
が乗り出してもシュワちゃん抜きでは今一つパワーに欠けるようで悲しいもの
があります.
 何にしても、4月までゴルバチョフ政権は命脈を保つのでしょうか.湾岸戦
争調停をまとめきれなかったことは大統領の威信にまた一つ大きな傷をつけて
しまいました.

TAKA


#0039 sci3095  9104052231

  ゴルバチョフ訪日を直前に控えて、領土問題に関する「ソ連の世論調査」が
マスコミによって伝えられている。そして、経済援助と引き換えに領土問題が
幾らかは解決するのではないかというようなムードを漂わせている。しかし、
これはソ連の本質を直視していないことは明らかである。北方領土を占領して
いる国や北方領土の世論は、永田町、霞ケ関、日本の世論を明らかに悩ませる
ことができる。恐らくそうすることで日本の政策を修正させたり、弱めたりす
ることができるかもしれない。しかし、その世論がクレムリンを動かす影響力
を持つかというと、大きな疑問である。
  経済援助と北方領土とを引き換えにするやり方は、領土問題を解決する有力
な方法であるかもしれないが、まだ、クレムリンが北方領土を返還すると言っ
ていないうちから、カネの話をするのは、北方領土だけでなくソ連の広大な国
土をも1万円札で敷き詰めても足らないはめになるであろう。


#0040 sci2993  9104070211


3兆円とか言ってますね。援助総額。(もっといくかもしれない :-) )
そーれでもシベリアのインフラストラクチャにはぜーんぜん足りない。
ソ連というのはでかくて何もない国だと思います。

いつのまにか、2島返還論が大きな顔をしてのしているのが又不思議。

Mat

ゴルバチョフ大統領は、日本から金を取ってくれば、批判はどうあれ
しばらく政治生命を保つでしょう。うーむ..、まるでとうしょうへい
(うう、字がパッと出ない)氏のようだ


#0041 sci6261  9104262320


 ゴルビーの来日は、ほとんど不首尾に終りました。
外務官僚のあんちょこを繰り返すだけの、海部さん
では、首脳会談と言ったってたかが知れていると、
いう予想は見事に的中です。
 ところで、この間、小沢さんは、ソビエトに行って
なにを話してきたのでしょう。政治家なんていいかげん
なものです。湾岸戦争後の「後の祭り訪問」も断られ
飛行機のチャーター代を何億も無駄にしてもヘノカッパ
だ。
        鶏肋堂主人


#0042 sci2993  9104270121


小沢氏が都知事選の不首尾からソッコーで辞任したのは、ゴルビーが
それほどたいした提案を持ってきそうにないことを、会談で察知し
たからだとも言われています。

MAT


#0043 sci3095  9104270359

 何を今ごろ「不首尾に終りました」だ。この基調を書いたのはもう2年前。
この基調番号94だが、いまや222。金に困った企業が、土地を売ることはある
が、国家がそんなことすると思ったのだろうか。昔はあったが、ソ連という国
は広大な国土を持ちながら、極々微小な土地をめぐった中共と争った国なので
ある。もしも、ゴルバチョフや、ソ連政府を十分確実に動かしうる政治家が「
北方領土を返す」とはっきりわかる言葉を言ったならば、「不首尾に終りまし
た」といえよう。しかし、そんなことはなかった。もしかしたら、極秘に外務
省なりに知らせてきたのかもしれない。が、実際に大いに行われてきたのは、
ソ連の在野の意見を都合よく集めて一喜一憂してきた事なのである。


#0044 sci2993  9104271013


ソ連の在野とはエリツィンら急進改革派のことですな。
ソ連国民は領土の返還(とは思っていないか)を歓迎していない
ようですし。

ただ、今回の提案にのる形を取ると、日本企業が自由にソ連で
動き得る下地はできたとは思います。まあ、中国の開放政策
に乗ってかなり痛い目(やはり基盤がなっていなかった)に
あってますから慎重に事をすすめるでしょうが..(逆に考えると
社会主義国の開放政策に乗るノウハウはあるとはいえる)

色々言われていますが、私は最終的には「4島は金で買う」事に
つながると思ってはいるんです

MAT


#0045 sci1004  9104271155

「何を今頃」っていうのは不適当じゃないですか?
だれがいつ何を言おうと自由なんだから.

早くから提起されていた95さんの御慧眼には
敬服いたしますが,だからといって他人に
「何を今頃」と言っていいとは思えません.

てむぽ


#0046 sci1509  9112110040

今度の交渉相手は誰になるのでしょうね・・・

私はゴルビーの粘り腰に期待したい。

TAKA