nat00089 人工象牙

#0000 sci3487  8907141730

 .

#0001 sci3487  8907141730

 日本経済新聞の7月13日の朝刊によると、河合楽器製作所は7月20日、アップラ
イト型としては初めて、鍵盤に人工象牙を使用したピアノを発売するそうです。この人
工象牙は、従来のようなアクリル樹脂と違い、感触、吸水性、吸音性などの点で天然の
象牙に非常に近い特性を持っているそうです。
 世界的に象牙の採取を目的とした象の乱獲が問題となっている中で、これは朗報です
ね。そして、もしもこの人工象牙が印章など他の製品にもそのまま転用できるものだと
すれば、現在、象牙輸入全面禁止へのネックとなっている、印章業者の営業への影響の
問題も、回避できるのではないでしょうか。私は実際にこの人工象牙を見たことがない
のでわかりませんが、もし可能なことならば早急に検討して欲しいですね。
 皆さんのご意見をお待ちしております。また、この件に関して詳しい情報を御存じの
方は、どうか提供してください。
                                    NH3

#0002 sci1060  8907150018

 おおっ!それは朗報ですねえ。
 実は愚生も、三味線のバチに象牙を使われていることを知り、いい音が
聞けなくなることを残念に思っていたのです。

 お国もワシントン条約加盟国の会議でつまらぬ根回しに金を使うよりも
そうした技術を育てるのに金を使った方が、関係業者から喜ばれるんじゃ
ないでしょうかねえ。
                          阿波六吉

#0003 sci1060  8907220307


 ケニア政府は、7月18日に密猟者から押収した象牙12トン(約4億2千万
円相当)をナイロビ国立公園で、公開焼却しちゃいましたねえ!

 外国に輸出すりゃあ結構なものになるのに、勇気がありますねえ!(実際、
日本なんかは押収した象牙の開放を求めていたそうですが)

 まあ、1974年にケニア国内で12万頭いたのが、2万頭になっちまったん
頭には来るだろうが・・・

 ところで日本がまだやっている「生象牙の直接輸入」ってなんでしょうか?
「生象牙」ってえのが、なんおことかわからん。

                      阿波六吉



#0004 sci3395  8907220443

あの、ケニア政府の行為は、よくある主権者の偽善行為にはない切実な
ものを感じてしまいましたね。思わず、すっげー、と叫んでしまった私。

ちなみに私は、毛皮と象牙をこれ見よがしに身に付けるヤツ(女)は
信用しないことにしてます。(単なる貧乏人のひがみ?)

                                                MUTA

#0005 sci1060  8909100405

 象牙輸入がストップするので、ソ連からマンモスの牙を輸入するという
対応策が出ているそうですが、いいですかねえ?
 マンモスの牙ってええのも早く品切れになっちまうように思えるが・・・

                            阿波六吉

#0006 kimot    8909101209

鉱物と同じような地下資源、というとらえかたになるの
でしょうか....小生は、やはりどこかひっかかりま
すが、マンモスはすでに絶滅した動物であり、生きてい
るゾウを殺して牙をとることがマンモスの利用で防止で
きるならば(そして、マーケットの構造変化がその過程
で進行するならば)、次善の策としてはやむをえないの
ではないかと思います。

しかし、再生がまったく期待できない素材である、とい
うのは、やはりひっかかりますねー。使いきったら、そ
れまでですからね。          木元・拝

#0007 sci2714  8909120358

需要があれば供給が続くでしょう。
マンモスの牙と偽って象牙が取引される可能性もあるのでは?
そして、密猟の横行。密発掘の横行も。

基本的に、象牙の印鑑やバチや鍵盤が必要不可決で代替品なしなのでしょうか。
で、またぞろ象牙印鑑は文化だとかの論争が始まるのかな。

                                          通りすがりの疑問  KITA−2

#0008 kimot    8909121057

確かに、その通りですね、「いやぁ、これはマンモスでっせぇ..
マンモスもマンモス、”生マンモス”でっせぇ」とかいって、結局
抜け穴ばしばし、になるかもしれませんね。これでは困ります。

ちなみに、小生の印章は、木製ですアアヨカッタ。    木元・拝

#0009 sci1060  8909130357

 バチにつては、現状の人工象牙で80点は達成できるとか言う記事を
読んだ記憶がございますなあ。
 楽器は代替物の開発がけっこう進みそうだと思いまする。

 印鑑はねえ・・・
 象牙で彫ってた人は、牛では彫れないってえことはないでしょうからねえ。
むしろ手間が同じでも値が全然違うってえのが、象牙がもてはやされる
理由でもあるそうですからねえ。
 文化だってったって、象牙印鑑がこんなに多くなったのは最近でしょう?
江戸時代なんかそんなに象牙を輸入してたなんて考えられないし・・
 どうも印鑑が象牙であることのどこが生活必需で、どこが文化なんだか
わからぬのでござる。

 ともかく世界一の象牙輸入国であり続けなくてはならぬとは思えぬので
ござるわい。

 古来、象牙の箸は亡国の象徴でござるからのお。

                       阿波六吉

#0010 sci2014  8909131455

  楽器はともかく、印鑑に象牙を使用する必要性が全くないと思っています。ゴムか
プラスチック製で十分でしょう。

  どうしても象牙が欲しいのなら、楽器メーカーの協力を得て人工象牙印鑑でも作れ
ないのでしょうか。
                                                       from Jumbo(sci2014)

#0011 sci3517  8909132200

その昔ビリヤードのボールが象牙でできており ビリヤードの大流行で象の
存続があやぶまれ研究の結果[セルロイド]のボールが作られて象が
生き延びられた という話があります 今度はどうかな?
昔質流れで買った象牙の印材で実印を作ろうかどうしようかと考えている
たむけん

#0012 sci1009  8909140043

印鑑の白いのは牛乳から作ると聞いたことがありますです。
   かの

#0013 sci2194  8909142133

よく見たら、私の持っている実印は、象牙と木(何の木だろ)のハイブリッドだ。
困った。                         え−とまん

#0014 sci1009  8909150213

すでに持ってるものは長持ちさせましょう。
その方がいいのでは。
   かの

#0015 sci2714  8909150401

象牙はほとんど代替物質になっても構わないんじゃないかな?

たむけん閣下の話では、ビリヤードの玉が代替物になっているわけだし、
印鑑も象牙である必要性は感じられないし、
話がずれますが、野球のバットが金属に変更しても野球は存続している訳だし。

印鑑といえば実家にガラス(?)で出来ているのがあったなぁ。

かの閣下、印鑑の白いのって、プラスティクのですか?  の訳ないよなぁ。

実印ですか、えーとまんさん。
あれっ、えーとまんさんとは初めてじゃないかな?  宜しくーっ。
象牙印鑑の弁護をしてしまうのですが、火災に強い利点があるかな?
木製や安い高分子化合物では簡単に熱で変質・消失してしまうのから。
でもシャトルで使われているような耐熱タイルなどを素材とすれば代替は
可能ですね、きっと。それに新素材の好きな国民性もありそうだし。
(実はわだぐじは新し物好きなのです。)

                                通りすがりの代行疑喋  KITA−2

p.s. そうそう、いま持っているのは長持ちさせましょう。
     無駄にしたら象さん浮かばれませんからね。
     なんまいだー、おしまいだー。

#0016 sci1009  8909161733

白い印鑑はプラスチックなのかなあ。
その辺で売ってる安いやつです。
それが牛乳からできているとどこかで聞いたのですが・・。
   かの

#0017 sci2449  8909162243

私は大学時代、琴を弾くサークルに入っておりました。
琴柱(ことじ)、爪、三弦のばち、と象牙使い放題の楽器です。
プラスチックの代用品もあって、私たちはもっぱらこれを使って
いたんだけど、(象牙は高い)でも象牙の方が高級感があって、
サークルにあった数少ない象牙製の琴柱は大切にしていたっけ。
音の違い、なんか学生の私たちにはよくわからなかったけど、
「やっぱ象牙ぢゃなっきゃ」などと偉そうなことを言っていました。
  音の良い悪い、もあるんだろうけど、それとともに「気分」も
ありそうな感じがします。,                 よいこ

#0018 sci2714  8909180126

牛乳からできているとすると、生物で分解できるのかな?
でも、きっと違いますよね。
わだぐじの印鑑はプラスティックだけど、そんな気配はなさそうだし。
んー、なんだろう、牛乳と関連してそうなことというと。

よいこさん、こんにちは。はじめまして、でしょうか?
                       (最近、誰が初めてお会いする人なのか
                               分からなくなってきてしまった。)
「高級感があって」は、ポイントですね、きっと。

                           !!
                       記憶総失の通りすがりの代行疑喋  KITA−2

あっ、添加物・化粧品でお会いしていました、よいこ閣下。
当ボードが気に入られましたら、#2の隊員名簿にご記帳をお願いいたします。
もしかして、記帳済みだったりして。や、やばい、、、、

ナントマヌケナ ギチョ ダイコウノ ワダグジ.

#0019 sci3487  8909230646

 こんにちは。しばらく休んでおりました、NH3です。
 マンモスのタスク(牙)を代用するという話は私もこのあいだ聞きましたが、やはり
私も、これは完全な解決策とはなり得ないと思います。再生産が不可能だということは
いつかは枯渇するのが確実なのですからね。
 印章に象牙を使う理由のひとつには、「きれいに捺印出来る」ということが言われま
した。プラスチック製のものなど、はっ水性の材料で印章を作った場合には、印面の凸
部からはみ出して付着した朱肉が、そのまま紙面に転写されてしまい、見苦しくなりま
す。その点、象牙には吸水性があるので、余分な朱肉を吸い取ってくれ、きれいに転写
できるというわけです。しかし、このことはもはや象牙印章業者のこじつけに過ぎない
でしょう。このような利点を代替する材料は、ほかにいくらでもあるはずです。また、
KITA−2殿が指摘された、「火災に強い」という点でも、最近注目されているポリ
・ケトン・サルファイドをはじめとするエンジニアリング・プラスチックや、各種のフ
ァイン・セラミックの方が、ずっと優れていると思います。
 やはり、象牙製品は人工材料で完全に代替するのが、最善の方法ではないかと私は思
います。代替材料の開発にあたっての当面のポイントは、優れた吸水性と弾力性を実現
するための微細なスポンジ構造と、熱に強い性質との両立ということになりますね。

                                    NH3
追伸 タイトルをちょっと変えてみました。

#0020 sci2714  8909251254

9/19夕刊によると「すでに昨年中の輸入量に匹敵する 100トンが輸入されており、
10月にスイス・ローザンヌで開かれるワシントン条約締結国会議でわが国に対
する批判が高まる可能性が強まったために、年内いっぱいの事実上の全面禁輸」
「来年以降は、この会議の結果をみて検討」(通産省)。

なんなんだ、いったい。来年も年明け早々に輸入再開して、適当な量に達したら
禁止するつもりなのかな?

環境庁長官:にせの原産国証明による裏輸入の疑い、駆け込み輸入急増の実状を
            首相に報告。
環境庁長官:全面禁止を主張。
通産省相  :いまの規制(割当制度内で割当ゼロという暫定輸入禁止措置)で充
            分、と反論。
環境庁長官:現行規制は機能していない、と批判。

どうやら、環境庁さん頑張ってるみたいですね。

                                     通りすがりの代行疑喋  KITA−2

#0021 sci2714  8909251255

9/23朝刊によると「象牙にかわる印材として水牛の角やツゲ、石などの従来のも
ののほかに、チタン、金、銀などの金属材などが他業種から入ってきている。し
かしこれらの金属は、『自分の字』を売り物にしてきた街中の刻印職人のところ
では彫れないものが多く、これら金属に取って代わられるかどうか不明である。」

特殊金属メーカー:印材としてチタンは、宇宙ロケットに使われるくらいで、腐食や
              変形の心配がなく一生使える。
あるデパート  :純金印は財産保全の意味もある。
宝飾品メーカー  :ここ十年ほどの象牙ブームは、雑誌などでつくられた印相ブーム
              に支えられたもの。
印材問屋    :一日に何百kgもの草を食べる動物の体内で、何十年もかけてつく
              られる象牙に勝るものはない。
記者        :印鑑も日本の伝統文化の一つであることは間違いない。国際舞台
              でその美学を聞き入れてもらえるか。

おや?  この記者さん、象牙という「素材」の問題を印鑑の「文化」に置き換え
ていますねぇ。賛成・反対などの論議に巻き込まれるのを恐れたのかな?

印材問屋さん、分かってるじゃないですかぁ。再生産に何十年もかかるんですか
ら。どんどん取ったら象牙が無くなっちゃうでしょ。

私の個人的見解(オッ、エラソウジャン):
  象牙が使われたのは、印相ブームよりも印鑑屋さんが生活の為に、付加価値の
  より高い製品を作りだし、印相ブームはその普及に一役買った。従って、象牙
  が使えないとなると従来の印材のほかに、貴金属、新素材、高価な木材などへ
  移行するのではないか。

どうも記事を読む限りでは代替材料は、吸水性など印材としての適正よりも、財
産保全としての価値が優先されているようですね。そういった意味で、マンモス
もあぶないですな。
                                      通りすがりの代行疑喋  KITA−2

誰か書くと思ってさぼっていたのに、誰もいないので、書いちゃいました。
いま、昼休みモードかな?

#0022 kimot    8909260159

自分の字、という独自デザインを各印章屋さんが持って
おられたら、たぶん、デザイナーに徹することも可能な
はずだとあの記事を読んで思ました。つまり、各自のデ
ザインを元に金属印章を鋳造する工房があればよいので
すから。
                 木元・拝

#0023 sci2714  8909260344

金属印章を鋳造する工房ができると、そこが中心に成り、印章屋さんは
単なる取り次ぎになってしまいませんか?  と、ここで印章屋さんでな
いものどうしではなしていても仕方ないにゃぁ。

もっとも三文判しかつかわぬ小生には見るべき印章が手近にないので、
それ(デザインの精巧さ)が鋳造できるものかどうか不明ですが。

                              通りすがりの代行疑喋  KITA−2

#0024 kimot    8909261954

たしかにそうですね。よほどうまいシステムを考えないと、
いけませんねー。

デザインの精巧さは、鋳造方法によってかなりうまく表現
できるとは思います。以前、ロストワックス法とかいうの
を使っている部品メーカーの品を見たことがありますが、
「へえっ、これが鋳造で出来るのですかぁ」と感動ものの
ヤツがいくつかあった気がします。
                 木元・拝

#0025 sci3487  8910040622

 ロストワックスですか。あれはすごいですよね。
 私が初めてこの技術を見たのは、西独のメルクリン社(主に鉄道車両の模型を扱って
いる模型製造会社)の製品を見たときでした。縮尺1/220の蒸気機関車の、全長わ
ずか40mmあまりのボディの表面に、スチーム・パイプや電気配線のケーブルなどが
びっしりと取付けられている様子が、じつに精巧に再現されているのです。
 これくらいデリケートな再現が出来るならば、印章を金属の印台に転写するなど、ご
く簡単なことでしょう。少なくとも一度やってみるだけの価値はありそうですね。おそ
らく良いものが出来るはずです。
 ただ、一つ問題なのは、従来のように熟練した印章彫刻技術者が一本ずつ手彫りする
方式と違って、鋳造では全く同じ印面が幾らでも出来てしまいます。つまり、いちど鋳
型が出来てしまえば、熟練技術者は仕事がなくなってしまうわけですよね。場合によっ
ては、それら技術者の方に、従来の精密のみを精密ダイヤモンド・ドリルに持ち換えて
いただくだけにしておいたほうが良いのかも知れませんね。あまり現実的ではありませ
んが。
                                    NH3

#0026 sci2714  8910050343

そうですねぇ。鋳造は同じものの複製が可能なので、印鑑証明用には使えない
ですねぇ。

おお、NH3閣下のロストワックスの感想で、それがどんな技術かなんとなく
分かりましたぞ。40mmにパイプや電気ケーブルとは恐れ入った。凄いもんだ。

さて、日本の対応がワシントン条約締結国会議で各国からどの様に評価される
か注目しましょう。
                                    通りすがりの代行疑喋  KITA−2

#0027 kimot    8910070052

あっそうか。複製ばしばしでは、やっぱりいけませんね。
ううう、素人のあかさたな、でございましたワイ 木元・拝 sz゚

#0028 sci2014  8910071854

  ロストワックスはたしか一回鋳造するとその型を壊して中身を取り出すような気が
しています。つまり1つの型では1つしか取れない訳ですが、非常に高品質です。
  (昔鉄道模型の本を読んでそういうことが書いてあったなと思う位の確かさですが…)

                                                       from Jumbo(sci2014)

#0029 kimot    8910082306

あ、そーゆーことならまたコロリと意見を変えたりして(ムセッソー)

でも、いずれにせよ高価そうですね...あ、高価であるから
いいのかな、こういう世界は。         木元・拝

追伸:印章屋さんは、デザインで腕がふるえると考えるのですが
   いかがでしょうか。

#0030 kimot    8911190233

地球防衛軍のみなさまに報告ッ

アフリカゾウの密漁などとたたかっているアフリカ野生生物基金
をサポートする寄付口座が開設されました。

「緊急アフリカゾウ救援基金」
郵便振替 東京3−115946

東京都世田谷区三軒茶屋1−40−14 太子堂ハイム303
03−5486−6501

これは、雑誌「Oikos」の事務所です。同誌と、小原秀雄
・女子栄養大教授の共同作業だそうです。

木元・拝

#0031 kimot    8911190236

ついしん:Oikosは、季刊の環境雑誌です。次号は12月
     「には出したい」と編集部の方がおっしゃっていま
     した。八重洲ブックセンターなどで買えます。
     なお、寄付金は、密漁者との銃醐で亡くなったレン
     ジャーの家族への見舞いなど、さまざまな用途につ
     かわれるようです。

#0032 kimot    8912130206

象牙問題に関して、週刊朝日12月22日号に記事が出ています。
それによると、この7−9月に東京税関(東京港を担当)を通関
したマンモスの牙が1.4トンにのぼっているそうです。産地の
ヤクーツクに、日本商社が殺到したとか。ただし、その品質は、
「ワレが入っていたり、腐っていたり、歩どまりが悪い。使える
のは全体の15%くらい」。彫りぐあいは、ねばりがなく、もろ
い、とあります。

面白いのは、戦前の中国東北地方(旧満州)で、高価な象牙にか
わってマンモスが2級の印材として使われていたという話。
同時に、マンモス牙そのものの考古史料としての重要性にくわえ、
採掘のため、一緒によく出るサイやトナカイの化石まで破壊され
たらたまらん、という信州大学の亀井節夫教授の話もうなずけま
した。

一方、日経産業新聞(12月11日)によると、象牙代替素材の
開発競争が始まっており、日本触媒化学工業はすでに「エブリナ」
という商品名で、10月下旬から販売を始めたそうです。

              木元・拝

#0033 sci2714  8912131352

  代替物質の開発も何とかなるみたいですね、きっと。
  kita-2

#0034 sci4105  8912142253

わたしもそれを読みました。
「必要は発明の母」と言いますが、
こういう規制による強制的な開発は今後更に要求されて
来るのでしょうね。
          nob-first

#0035 kimot    8912300316

   ぼーえー軍公開軍務通信)))))オットコトー

 世界自然保護基金日本委員会(WWFJ)から、「アフリカゾウ保護
プロジェクト」の募金案内がめえりやした。

 郵便振替口座 東京7−54814
 加入者名   WWFJapan募金係

 WWFは、89年秋のワシントン条約締結国会議を受けて、日本など
が象牙取引禁止を決定した後も、かえって希少性を増した象牙の密猟が
続く危険があると考えています。ちなみに、募金は次のように役立つそ
うです。

 1000円:密猟監視用の1週間分の燃料が買える。
 3000円:監視用の4WD車の、ガソリン代など2週間分の維持費。
 5000円:監視用の双眼鏡が買える。
10000円:食料・水など対密漁部隊の1カ月の諸経費がまかなえる。
30000円:連絡用のトランシーバーが買える。
       (*タンザニアの対密猟隊員の月給は約1500円)

 ちなみにWWFJは、
 郵便番号105 東京都港区芝3-1-14 日本生命赤羽橋ビル7階
 03-769-1711 でがんす。

 木元・拝

#0036 sci3487  9004290547

 4月28日の日本経済新聞によると、象牙の代替品として開発された人工素材の需要
が急伸しているそうです。
 この素材は、ポリエステル系エンジニアリング・プラスティックに無機化合物を混合
したもので、89年6月に三菱レーヨンが三味線のバチ向けに、89年11月には日本
触媒化学工業が印章材料として発売しました。後者は、年間30万−40万本の印章の
販売を計画、達成できそうだということです。この素材で作った印章は、構造が均一な
ため彫造が容易で、しかも3万回以上の使用に耐えるなど、むしろ天然象牙よりも性能
は優れているそうです。価格は、実印向けの直径15mm、長さ60mmのもので2万
円弱で、同サイズの天然象牙が4万円前後するのに比べると、半分以下です。

 加工がしやすく、耐久性も優れ、しかも価格が安いとあれば、印章以外にも色々な用
途が出てくるのではないでしょうか。天然の材料が使用できなくなったことで、技術が
進歩し、かえって優れた材料が生まれるというのは、良い傾向ですね。

                                    NH3

#0037 kimot    9004291151

ぱちぱちぱち 木元・拝

#0038 sci2014  9005051726

ばちばちばち (^_^)
                                                      from Jumbo(sci2014)

#0039 sci2714  9005071644

  NH3閣下、いつも貴重な情報を有難うございます。
  たったいま未読の山から閣下の書き込みを見つけ出しました。ドモドモ

  象牙消費(象の保護)の点からは代用物質の登場は嬉しいのですが、廃棄物の
  点からは、手放しで喜べないのではないかと思うようになりました。

  最近、廃棄物問題に関心があるために、ほとんどのことを廃棄物眼鏡を掛けて
  見るようになりました。それまでは象牙の代用物質の登場を手放しで喜んでい
  たのですが、最近は「ちょっと、お待なせぇぇぇ」と立ち止まって考えるよう
  になりました。それは新素材などが多く出回ることによる新たな廃棄物問題が
  出てくる可能性があるからです。象牙代用物質そのものが廃棄物となったとき
  の処理方法だけでなく、代用物質を作る過程で発生する各種化学物質の処理の
  問題も考えなくてはならないからです。

  kita-4

#0040 sci4249  9005080046

 たしかに。そういう視点を忘れてはいけないでやんすねぇ。

 代替製品の開発というものは、廃棄物問題も含めてつきつめて考えていけば、
結局は「○○の代わりに△△が犠牲になる」、というたらい回しみたいな面があり
やすもんねぇ。
 その製品が石油を原料としており、非常に分解しづらい性質を備えていた場合、
象が死滅する代わりに石油資源が枯渇するとか、廃棄物で海が死ぬとか、土地が
(廃棄物で)狭くなるとか・・・ ちょっと大袈裟な例えでやんすが。

 ただ、この象牙の代替材料について評価できると思う点は、印鑑や麻雀パイetc.
などといった、現在象牙で造られがちなものが、消耗品・使い捨ての製品ではない
ことが多そうだということでやんす(だって象牙は高価だもん。安くなったら使い
捨てしちゃうかな?)。
 製造過程で出る廃棄物や原料の資源問題についてはわかりやせんが、大事に使い
続けるような用途の製品に限っていえば、ある程度プラスチックのような人工的代
替材に切り換えることは、あながち無意味ではない「かも」しれないと思いやす。

                      金の字

#0041 sci3487  9005110545

 金の字殿のおっしゃるとおり、「象牙」の代替物であるプラスティックは、廃棄され
る可能性は少なく、心配の必要はあまりないと思います。
 ただ、「少ない」とは言っても、やはり投棄される可能性があるのは事実で、これに
ついては考えておかなければなりませんね。また、生産工程での排出物にも、有害なも
のがあるならば、処理については十分に検討しておく必要があるでしょう。
 今度、機会があったら、調べてみたいと思います。
                                    NH3

#0042 sci3487  9201090536

 1月8日の日経によると、佐賀県窯業試験場では、象牙の代替品として、アルミ
ナを主成分とするファインセラミックス製印鑑の開発に成功したそうです。この印
鑑は、代替品とは言え、印面に高度な凹凸処理を施すことにより、象牙よりも朱肉
の付きが良くなっており、しかも、象牙の2倍から2.5倍の重量があるため、安
定感の点でもより優れているということです。

 本物の象牙よりも優れた代替品が開発されたとは、朗報だと思います。ところで
、記事では価格について触れられていなかったのですが、この点についてはどうな
のでしょうね。ちょっと気になるところです。なにしろ、象牙より高くてはあまり
魅力がありませんし、一方で、印鑑という商品の性格上、あまり安過ぎてもかえっ
て売れないでしょうから。

                               NH3

追伸
 ここの基調からは外れてしまいますが、同試験場が、有田焼の絵付け用絵の具の
無鉛化に成功したそうです。鉛の代りにランタンを添加することで、有鉛絵の具に
劣らない透明感と艶を得ることに成功したということです。今まで、有田焼の絵付
けには、艶や透明感を出すために鉛を添加した絵の具が使われてきましたが、この
鉛は酸で容易に溶出することから、飲食物に溶け出して鉛中毒を引き起こす可能性
がありました。今回の無鉛化成功により、安全性が保証されることとなります。


#0043 sci3487  9201160552

 1月11日の朝日によると、ジンバブエでは、絶滅が心配されるクロサイを密漁
者から守るため、その角を切断する実験が行なわれているそうです。

 高価な角さえなければ、それを目当てにした密漁者に狙われることもないという
ことらしいですね。地元や観光客からは、「残酷だ」などと批判も出ているそうで
すが、それ以前に、クロサイの日常生活に支障を来たしたりすることはないのでし
ょうか。
 象などについても同様です。象牙を目当てに狙われてはと、切断してしまう試み
があるようですが、かえって生態に影響を与えてしまうこともあるのではないでし
ょうか。心配なところです。
 ただ、角や牙の除去が動物たちの生活に実質的な障害となることが全くないので
あれば、逆に、一定の管理下に角や牙を採取して利用することも考えられるかと思
いますが。

                               NH3


#0044 sci6421  9203032348

 ジンバブエと同じ南アフリカの国、ナミビアでは1989年からサイの角切り
が行なわれているそうです。角がないことによってサイは肉食獣や他のサイに対
して無防備になるわけですが、他に乱獲防止の有効な手だてがないということで、
こうした非常手段を取らざるを得ないようです。事態はそこまで深刻だというこ
とですね。
 とはいえ、このような窮余の策ではうまくゆかないと予測する自然保護論者も
います。狩猟者たちは子供のサイさえも殺して、その小さい角を取っていると報
告されています。貪欲さには、どこまでも際限がないようです。

 サイの角は、眉薬など薬用として用いられる他に、イエメンでは短剣の柄とし
てかなりの需要があるそうです。ひどいですね。

                                   Carrot


#0045 sci6512  9203062233

 アフリカ象の猟を解禁した国が、でましたそうです。
 詳しい事は忘れましたが、観光の目玉にしたいとの事。
 象牙問題はどうなる????  拓


#0046 sci3487  9203070536

Carrotさん

 ひどい状態ですね。

 やはり、威嚇や防衛の手段である角を切り取れば、サイ自身への影響は免れない
のですね。しかし、乱獲防止にあたって他に有効な対策が見つからないのであれば
、仕方がないでしょう。次善の策としては、元の角を切除した跡に、エンプラか何
かで造った代用角を付けてやるのはどうでしょうか。商品価値の無い模造角である
ことが狩猟者たちにはっきりとわかるようなマーキングをしておけば、狙われるこ
ともないと思います。問題は費用ですが、これは切り取った天然角を処分すれば十
分賄えると思います。また、こうして政府から大量の角が市場に流れれば、結果と
して角の価格が下落し、狩猟者もサイ狩に魅力を感じなくなるのではないでしょう
か。(それにしても、黄色と黒のゼブラで塗られた角を付けたサイの姿など想像す
ると、かわいそうでならない…。)

 子サイまで犠牲になっているとは…。それにしても、子サイの角は成サイのもの
と比べて何か特別な価値があるのでしょうか。もしそうなら、対策としては子サイ
にも角切りを施さなくてはなりませんね。

                               NH3


#0047 sci3487  9203070537

 3月6日の朝日夕刊によると、フランスの環境保護団体が、ワシントン条約締約
国会議で、アメリカゾウゲヤシの種を象牙の代用品として提案しているそうですね
。このヤシの種は白く、乾燥させると硬くなるため、加工性も象牙とかわらないと
いうことのようです。

 象牙の代用品といえば、いままでにもセラミック、エンプラ、果ては牛乳蛋白ま
で、様々なものが考えられてきました。優れた代用素材が開発されるのは結構なこ
とですね。
 しかし一方、それらの素材はいずれも、天然象牙とは全く別の市場を形成してし
まっているようにも見えます。やはり、素材開発だけでは象の保護はままなりませ
んね。

                               NH3