nat00084 長距離走行可能な電気自動車の提案 #0000 sci3487 8907090623 電気自動車は、無公害であるという点で理想的な車だと思います。しかし、やはり連 続走行距離の短さは致命的です。 ところで、アメリカのSANTA FE, UNION PACIFICなど主要な 長距離貨物鉄道で使用されているディーゼル機関車(一台で数千馬力を発し、重連で数 キロに及ぶ長い列車を牽引する)は、ほとんど電気式だそうですね。 この方式では、日本に多い液体式のようにディーゼル・エンジンからの出力を直接車 輪に伝えるのではなく、エンジンの力で発電機を回し、機関車に積まれたバッテリーに 充電します。その電気を使ってモーターを回し、動力を得るわけです。この方式ですと 停車している間や発電ブレーキ(モーター自身の発電機としての抵抗を利用してブレー キとするもの)をかけている間などにはバッテリーの電力が消費されず、エンジンを定 速で回しておくだけでバッテリーの収支はプラスになります。つまり、エンジンは必ず しも最高出力に達する必要がなく、小さなエンジンですむというわけです。これならば 有害物質の排出量も減らすことが出来ます。 これを自動車に応用してはどうでしょうか。従来のような電気自動車に小型の発電用 エンジンを積み、充電しながら走るのです。エンジンをふかす必要がありませんから、 低公害車として使えると思うのです。また、メタノール・エンジンやエタノール・エン ジンなど、パワー不足が心配されるエンジンと組み合わせてもよいと思います。 皆さんのご意見をお待ちしております。 NH3 #0001 sci1509 8907091714 「小型の発電機」では自動車や機関車を走らせるような電力は供給できないん じゃないかしら かつては,日本のディーゼル機関車も全部電気式だったのです.でも,今で は全廃されています.最大の理由は故障が多かったことと,エンジンだけでも 重たいうえに大出力の発電機と電動機を積んでいたために,加速や登坂力が極 端に悪かったためと記憶しています.まあ故障は現代の技術をもって克服でき るでしょうが,発電機と電動機の重量は如何ともし難いものがあります.鉄道 においても片道数千kmを走り,停車駅も殆どなく,運転間隔も長い長距離貨 物ならいいのかも知れませんが,日本では電気式の復活はまずないでしょう. 自動車となるともう絶望的と言っていいと思います.現在のバッテリー式で も加速,最高速は公道を走れる代物ではない(早ければいいというものではな いが,市街地の混雑する道路に遅い車がいると渋滞がひどくなって余計にエネ ルギーの浪費になりそうです)ところへもってきてエンジンと発電機を積んだ りしたら・・・ 自動車が自動車である限り内燃機関に代わるものはないと思います.いかに クリーンな燃焼システムを作り,どのような燃料を使用するか,に力を注ぎ, 同時に,「脱自動車」社会を作るということが本筋だと思います. 蛇足になりますが,電気自動車の電源はもとをただせば「30%は原子力」 の,電力会社が供給する電気である場合がほとんどです.バッテリーは廃棄物 となった時の処理の問題があります.走るときだけが無公害ならばよいという ものでもないでしょう. TAKA #0002 sci3395 8907100453 本当にそうかな? この手の話だと、かならず「絶望的」という意見が優勢を占めるみたいだけど、 本当にそうでしょうか? 以前、自動車の排ガス規制が厳しくなった時、クリアは無理だ、みたいな 雰囲気があったのに、苦もなく(なわけ絶対ないだろうけど、ネ)クリアし ちゃった、日本の自動車技術。本当にやる気になったら、故障も重量の問題も クリアできる気がします、僕は。 渋滞の問題だって、それだけ(発動機の)大幅な変化を推し進めるのなら、 今までの「自動車」の在り方自体の変化も起き、解決の可能性も出てくると思い ますが。だいたい、この日本で、最高速実質180キロの自動車なんて本当に 必要だと思いますか?? 僕は、この問題は、「闘牛」問題と同じく、何らかの感覚麻痺、もしくは、 棚上げ的落とし穴があるとおもいます。 NH3閣下、続け様の重要発言、本当に恐れ入っております。 MUTA ちなみに、 私は、元カー・ファンです。そのへんの話もまた、いずれ。 #0003 sci1509 8907101958 MUTA閣下に返書.ちょっと文章にまとまらないので箇条書きで. 1)排気ガス規制と石油不足が大問題になりながら電気自動車やガソホ ール自動車の時代がこなかったこと自体が,自動車の動力に電動機を用 いることがいかに絶望的かを端的に示している 2)排気ガスは本当にクリーンになったか.NOxやCOの総量を抑制 せねばならないのに,実際は一台の車の排気における比率を一律に規制 し(当然ビッグ・カーほど規制には適合しやすい),しかも新車時の測 定だけである. 3)この日本で,最高速180kmの自動車を必要とする顧客は存在す る.(その人が実際に180km/hで走るかどうかは別問題である) まして,自動車は日本だけで作られているのではないし,日本だけを走 っているのでもない. 4)自動車がもっている不必要な性能とその改善策については,#80 に開かれた会議が進行中であるのでそちらに譲りたい. 5)電気自動車については,その電動機から電源に至るまで,研究すべ き課題は山のようにある.そのこと自体をもって電気自動車そのものを 否定はしない.より効率的な電動機,軽い大容量バッテリー,充電器等, まだまだ開発する余地はあり,開発されるべきである. 6)しかし,基調にいうがごとく電気自動車を走らせたいがために内燃 機関を用いるのは本末転倒である.たとえば,軽自動車の車体を用いた 電気自動車は現実に市販されているが,それと同じ性能の車をガソリン エンジンでつくれば,エンジンの排気量は50ccもあれば充分.発電 用のエンジンよりも小さく出来る. というわけです.得心めされますでしょうか?ちなみに,6)で挙げた電気軽自 動車の最大の顧客はゴルフ場だそうで,排気ガスで芝を枯らす心配が無いからだ そうな.私が電気自動車についてまず懐疑的に見てしまうのは,このあたりをか すかに意識しているからかもしれません. TAKA #0004 sci1004 8907110421 お邪魔します.自分のところの会議をフォローしないで,チョロチョロやってくる 社務猫であります.(あっちのフォローは時間がかかるのね) まったくの蛇足なんですが,TAKAさんの”新車時の測定だけ”について少々. 実は,どうもその新車時の測定もあてにならないみたいですよ. たしかこれは,かなり前の横浜支局の特ダネだそうで,この前の連載”続 ああ車 社会”にも出ていたのですが,車メーカーは測定方法の裏をかくような仕掛けを,車 に施しているそうですよ.(全てではないようですが) なんでも,排ガスの測定は,燃費の10モードテストと一緒にするそうで,従って 10モードテストの範疇で排ガスが低くなるような仕掛けがあるそうです.10モード の最高速度は40k/hなんだそうですが,その40K以内では排ガスを低減させる 装置を稼動させて,40Kを越えた時点でその装置をカットするような,そんな仕組 みを施して,エンジンの性能を引き上げたりするんだって. これじゃあ,ために するようなものであって,排ガス規制の意味なんか無いような気もするんですがねえ. だから,クリアしている,とは僕は簡単に喜べないのです. ただ,一応車検の時には排ガスを調べたりしますが,あれはほとんどアイドリング に近い状態でやってますからねえ.実質的なものかどうかは,ナニですよねえ. 180K/hなんて,くわばらクワバラ..ドレダケ ハイガス ガ デテイルカ.. #0005 sci3395 8907120213 どうも、私の勉強不足を晒したようで申し訳ありませんでした。 私は、日常感覚的に、排ガス規制前の東京より、規制後の東京の空気の方が きれいのような気がしてたので(スモッグも減った気がしたし)、その件に 関しては素直に信じていました。 しかし、悲しいナー。どうして、卓越した技術をそういうふうにしか使えない んでしょ、大人って。余談ですが、僕がああいった書き込みをした根本には、 ハイパワー(つまりガソリン)車なんていらない、と常々思っていたからなのです。 特に、2、3速でゴロゴロ都内を走ってる高性能車なんか見てて、「もう隠居 して、博物館で光ってて欲しい」とよく思うんです。 門外漢の愚痴てした。すみません。 MUTA #0006 sci1004 8907120624 つっこまれると恐いので,少々補足. もちろんそれが全てだというのではありませんで,実際低公害エンジンも出来まし たし,キレイになってきたということと,対公害技術向上とは相関関係も認められる 部分もあるそうです. 低公害−高効率−高性能−F1優勝 なんていう図式があることは,私も存じてお りますしね. まあ,技術が進む道筋は必ずしもまっすぐではなくて,そういうギョエー的本末転 倒的技術を生んでしまうという,困った素地もあるんですよね,という好例ですね, こりゃ. そうなんですよね,大出力車がトロトロ走るの見てると,いかに個人の財産とは言 えね,なんか場違いなものを感じますね.しかし..あーゆーのをタダでくれる,と なれば,僕も乗り回しちゃうかもなー..むずむず. 社務猫 #0007 sci3395 8907130309 僕の場合、 小学生低学年のころ、ジャガーEタイプのミニカーに感動して、カーファン になったわけですが、今の夢は、 「ジャガーEタイプを床の間に飾る」ことです。ウズウズ MUTA