nat00075 紙に関する二つの提案

#0000 sci3487  8906241724

 ヴァージンパルプを使う必然性がこれと言って見当たらないような用途に真新しいパ
ルプが使われているのをよく目にする。例えば牛乳パック。これは中身を飲み終わった
ら、すぐに捨てられてしまうものである。表面には防水処理が施してあるのだから再生
紙でも十分につとまる仕事だ。他にも、アート紙をふんだんに使ってつくられながらろ
くに目を通されることもなく捨てられていくパンフレットや新聞の折り込みちらしなど
ごく身近なものを数え上げただけでも切りがない。森林を食い潰して作られた貴重なヴ
ァージンパルプが無駄に使われている姿は見るに堪えない。ここは一つ、包括的な新紙
不使用、古紙有効利用のキャンペーンを打ってみてはどうだろう。

 生ゴミを各家庭で庭に埋めて処理するという形態は失われつつあり、生ゴミも一般の
ゴミと一緒に扱われるようになった。しかし、生ゴミは水分をかなり多く含んでいるた
め、燃えるゴミとして焼却処理することには多少の問題がある。そうかといって燃えな
いゴミ扱いにしてそのまま埋め立てれたりすれば、それだけで埋め立て処理場が溢れて
しまうだろう。もちろん、最良の方法は土にかえしてしまうことだが、それが難しくな
った以上、別の処理方法をさがす必要があるだろう。
 ところで、一般に再生紙は繊維が弱い。そこで多くの場合はヴァージンパルプを混ぜ
ることで強度を補っている。しかし、現在の再生紙における古紙に対するヴァージンパ
ルプの混合比率は高まる傾向にあり、これでは再生紙を使う意味がなくなってしまう。
一方、生ゴミには意外に丈夫な繊維が含まれている。この繊維を利用しない手はないだろう。
 現在広く受け入れられているチリ紙交換のようなシステムを生ゴミにも適用して大量
に収集し、工場で処理して古紙に混ぜるようにしてはどうであろうか。環境破壊が心配
されている現在、少なくとも一度研究してみる価値はあるのではないだろうか。

                                    NH3

#0001 sci3052  8906242208

「紙」というのは重要な着目点だと私も思います。
                         DAI

#0002 sci1060  8906250131

>NH3閣下
 ようこそお越し下されました。
 紙と生ごみという、どちらも自然保護のテーマになりながら、結び付けられる
ことの少ない代物を結び付けてテーマとしたあたり、只者ならざる予感を感じ
ませり。
 生ごみの繊維の利用って、実例ござらぬのでしょうか?
 なにか、障害があるのなら議論を煮詰め易く存じるが・・・
 皆の衆如何?

                 阿波六吉

#0003 sci3350  8906252205

若干、紙について知っているので書かせていただきます。
1.日本は外国(先進国)の中でも古紙の回収率の高い国と聞いております。
  日本の場合、現在使っているパルプは原木を丸ごと使うのは少なく、多くは建築用資
  材として製材された残りを多く使っていると聞いております。
2.ミルクパック等の食品用包装紙にはどんな薬品で処理されているのか判らないような
  古紙を使うことは禁じられているはずですし、ミルクパック用の紙は国内製でなく外
  国のメーカーより輸入されたものが大半です。
3.アート紙等は確かに古紙はほとんど入っていないそうです。これは印刷の出来を良く
  し印刷された商品を良く見えるようにするためで、どうしても古紙が入るのを嫌う風
  潮のようです。
  また、このアート紙は表面にタルクと言う石の粉を沢山塗っており、このため火を着
  けても燃えない紙になっており今後量が増えた場合にはゴミ処理に問題になるのでは
  ないかという気がします。
  古紙を何回も回収し再生すると段々弱くなりバージンパルプを混ぜないと強度が十分
  に保てずに破れたりするそうです。
4.生ゴミの再利用ど「nが
  紙はたいへんデリケートで原料によって製品の出来が変わってしまいます。戦後の紙
  不足の時のようにどんな物でもあれば良いというのであれば、繊維のあるものならば
  生ゴミでも木綿「篷モフ洋服でも作れるそうです。
  しかし、それを現在の誰が使うのでしょうか?
  またその生ゴミを誰が集荷するのでしょうか?
  集荷場所は汚れと悪臭が発生し、周辺住民は納得するでしょうか?

  少し酔いに任せて書きすぎた部分はご勘弁願います。

++++++++++USAGI++++++++++

#0004 sci1060  8906260253

>USAGI閣下
 紙についての情報有難うござりました。
 なるほど、紙の再生もそうした困難があるのでござるなあ。
ただ、NH3閣下が申された紙再生の提案と、それに伴う困難とは、別別に
考えてもよろしいかと思うのですが・・・
 つまり、「こういう困難があるから駄目」ということにはならないのでは
ないかと存じるのですが。

 紙再生技術や、それを巡る社会の意識の問題について論じる上で確かに
USAGI閣下のご指摘は重要な示唆となったと存じまする。

         地球防衛軍二代目最低会議偽長・阿波六吉

#0005 sci3197  8906270113

基調の主旨に感銘するものであります。

USAGI様へ

割り箸だったらどうでしょうか?小生商売柄、割り箸の最利用の方法がない
ものか、などと常々感じておりましたので。     再
その様な事例はないのでしょうか?
もしビジネスとして回収したら採算は合うのでしょうか。

ご教授戴けたら幸いでございます。
                               ひめだか

#0006 sci2714  8907060521

NH3閣下、DAI閣下、USAGI閣下、ひめだか閣下、はじめまして。

紙の食物中繊維の再利用とは、なかなかよいアイディアですね。
それから割箸を紙として再利用しようというのもいいですね。

紙にかんして、昔読んだ本があります。(読まなかったかな、買っただけで)。
『もし紙がなくなったら』藤原英司著、サイマル出版

図書館などにあるとおもいます。
内容は、...すみません、よく覚えていません。
どなたか読んだ覚えのある方、お願いします。
                                               KITA

#0007 sci3487  8907210629

 現在、古紙の回収状況はどうなっているのでしょうか。道を歩いていても、可燃ごみ
として出された雑誌、段ボールなどがいたる所に見られます。私など、思わず拾って帰
りたいような衝動に駆られます。
 新聞社自身が回収に乗り出したことで、古新聞が捨てられることはなくなったようで
すが、先の雑誌や段ボールの回収は行われていないのでしょうか。
 どなたか御存じの方は教えて下さいませんか。
                                    NH3