nat00037 豊かさの責任を考える(by sci3094閣下)

#0000 natur    8904221137

 えー、すいません。SIGOPのムカシトカゲ(sci1260、natur)です。

 コバヤシさん(sci3094)がアップされた書き込みを、次の関連に再アップ
します。これは、基調の#3「地球防衛軍の開設目的」のところへの書き込み
でしたのですが、この基調#3部分は当ボードの基本方針、および今後のSI
GOPの代替わりなどにともなう基本方針の変更を記録するエリアなもので、
せっかくのコバヤシさんの書き込みにふさわしい場所とは申せぬからでござい
ます(つまり、みんながRESをつけにくい、と思う)。

 そこで申し訳ないのですが、少々、ご動座をば願えれば...、とこういう
次第でありました。よろしく、ご了解下さい。

                ちきゅう防衛軍最低会議議長 ムカシトカゲ

地球防衛軍軍務つうしん>>>トトトト....

 sci3094 コバヤシ閣下におかれましては、もーしわけありませんが、基調の
3での書き込みを、消しておいていただけませぬかのう。ほかのアクセス者が
混乱するといけませぬので....よろしくお願いしまあす。

地球防衛軍軍務つうしんソノ2>>>トトトト....

 なお、馬上さんにお願いして、当ボードのSIGOP用IDとして、
「natur」を発足させました。詳しくは、#7「SIG内連絡コーナー」をご覧下
さいまし。

#0001 natur    8904221138


筆    者  : sci3094   作成日時 : 11:29 pm  Apr 21, 1989
世界的な規模にわたる問題、国や人種を越えた問題を考えるときに必要だと思うこ
とを少し考えてみました。

 まず、地球の裏側にいる人々に、私たちが間接的にかかわるかたちで、何らかの危
害を与えており、迷惑させていると考えるとします。目に見えるわけでも苦情が届く
わけでもないので、たまたまテレビや新聞や、あるいは書物で知識を得たとします。
それで、ちょっと敏感な人であれば、すぐに影響を受けて、「なんとかできないだろ
うか」と思う、あるいは行動するわけですが、たいがいは数人ではどうしようもでき
ないことが多く、また、多くの人はそれほど暇でも正義でもありませんから、失敗す
ることが多いわけですね。

 アジア諸国はもちろんのこと、アフリカにも日本の膨大な産業製品が輸出されてい
ます。そしてどこの国でも近代化され、激しく現代化されているようです。どこへ行
っても生活はそんなに変わりはない(どこの国にも日本の電家製品がある)。また、
公害も地球規模にわたっており、こうした意味で、地球は一つであることは実際の事
実でもあるのでしょう。経済的、あるいは情報的に、世界を鳥瞰できる位置にありな
がら、そして大金持ちでありながら、何もやろうとはしない。軍事責任をまっとうす
るというのでなく、そんなに数はいらないけれど、ある程度のいわば世界観としての
倫理性の輸出とでもいうのか、そんなことをやっていない。こんな問題を考えます。

 ひとつには、たしかにGNPがどうのということはあるにしても、生活における余
裕ができたわけではなく、全体的には、高度成長を経て、より忙しくなったという事
実。日本民族の根っからの功利主義的な体質。大企業人などの財界人が、成金である
ために、金の有効な使い方を知らず、また、良い意味での貴族的な社会福祉奉仕のた
めの責任感がないこと。それゆえの投機フィーバー。学びの場としての大学の形骸化。
そしてこれらを反映するところの、マスメディアの現れ、という要因が考えられる
のではないでしょうか。

 これらが打開されてゆくためには、週休二日制などによって、暇ができた人達が、
文化活動として、より楽しく有意義な政治活動、市民活動を展開してゆく。ある知識
人は、社会的な意識の変革とは、豊かな層から流れ下りるものであると言っています。
また、革命(おおげさな言い方ですが)などは、歴史的に見れば、常に豊かな層を
中心にして起こるものであると言いますから。そして最近の民間レベルでの言論の活
性化は、60年代の政治活動、そして経済成長を通して、いろいろと学んできた世代
が、ようやく本腰をあげる時期にあることが影響していることでしょう。

 他には、いやがおうにも、アジア諸国を中心とした、日本産業経済の批判というも
のが、無視できないまでに到達し、しかも日本にはすでに味方はいないのですから、
いろいろな意味での援助、あるいは共に学んでいくことが要求されるに違いありませ
ん。このままでは、もう、どっと怒れるアジアの青年が、日本に攻め寄せてくること
は明らかです。そして、希薄化したかたちで、しかしより本格的に問題化している、
総合的な環境問題について、身に迫る危機を通して、何らかの対処が必要とされるよ
うになるのではないでしょうか。例えば、成人病の低年令化、あるいはすでに幼児の
2/3が侵されているアトピー皮膚炎(アレルギー症候。原因は不明であるが、おそ
らくは、母体が吸収した害毒が子供に移入されたもの。あるいは環境問題)などを考
えれば、事態は深刻であるように思われます。ある研究によると、戦後世代の若者の
寿命は、だいたい45才くらいになるであろうという警告もあるのですから。
                                 コバヤシ