nat00026 中継情報>国際環境会議アクションライン

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ど〜もお待たせしました。一月ぶりになってしまいました。

「国際環境会議アクションライン」の動きをお伝えします。
 コメントもどしどしお寄せ下さい。

アクションラインの情報は転載可とのことでしたので、どんどん
転載して下さい。
                              中継基地無線通信士 KITA

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  Free.Sci #397 自然保護ボードを! (No.64)の再録

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国際環境会議アクションライン
                                1989年2月23日

現在環境庁と国連環境計画(UNEP)とで計画を進めている1989年 9月11・12・13日開催
予定の国際環境会議は、3月には内容や参加国参加者などが決まり、公にされる予定。
それまでは問い合わせても何ら具体的な話は一市民の問い合わせに対しては教えないよ
うであるが、私達の生活に係わる問題を論議する会議だけに、官僚的秘密主義的な「お
膳立て」で終わらせるべきではない。そのためになるべく多くの市民グループが論議に
建設的に参加できるように、ウォッチングしていきましょう。アクションラインではな
るべく多方向からの環境会議とそれにまつわる諸情報を収集整理してお伝えしたいと思
ってます。 

地球環境会議(仮称)は、環境庁内に設置された「世界会議準備室」で、国際課の松下和
夫調査官以下5人のスタッフで準備中。40箇国からの参加者を招いて行われるこの国
際会議は、国際的な環境問題についてリーダーシップを取りたいという竹下首相のお声
がかりで計画されたもの。「環境問題に鈍い日本」のイメージを払拭し、国際社会に対
する経済的影響力応分の責任を今後は取ろうという決意の表われならば、NGO(非政
府団体=市民団体・グループなど)としても大歓迎(?)はず。しかし、ここでも市民
運動に対する行政の壁が、「壁はない」と思いたい身にも見えてくる。なんと、企画に
NGOは全く参加していないのだ。 

環境問題は社会の構造的な問題から発生していることが多く、体制側からの発想、従来
のアプローチには限界があり、そのために多くのNGOがこの分野で活躍しまた活躍を
期待されてもいる。そのため大規摸な国際会議では、NGOがオブザーバーとして参加
を認められているのが通例。世界会議準備室によると「この会議の性格は学者中心の学
会的なもの」だそうだが、環境問題が学者レベルの話し合いだけで済むと考えているの
であれば、それこそ環境問題に対する認識の甘さ、浅さを暴露することになるだけであ
ろう。

現在は、詳細は未定であるが、環境問題の議論の原則は公開、公正、参加である。この
原則をどう今回の国際環境会議にも貫いていくかが、主催者、NGO双方にとっての課
題ではないだろうか。とりあえず、環境庁に対し情報と進行状態、NGOの関わり方に
対する考えなどを問い合わせ、関心の高さを示していくのはいかがだろう。

         ア ク シ ョ ン ラ イ ン 
◆環境庁に対してNGOの参加を求めていく。学者中心の会議であってもオブザーバー
  としての参加を要求していこう。
◆NGO独自のカウンターコンフェレンスを開こう。
◆小さな催し物をそれぞれの場で開催しよう。
◆9月の第2週を「全国環境週間」としてNGOの催しを集中させよう。

それぞれの場でできることを通して、環境に対する関心を高めるキッカケにしていきま
しょう。
     ------------------------------ 以上 -----------------------------

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国際環境会議アクションライン
                                                               1989年3月23日

現在、環境庁が進めている国際環境会議の大枠は以下のとおりである。

期間:  1989年9月11日から13日までの3日間
対象:  各分野の専門家・科学者約40名
日程
9/11  全体会 (司会者:  大喜多 佐武郎)
9/12  分科会A 大気変動  分科会B 熱帯雨林/発展途上国における開発問題
9/13  全体会 アピールの採択 {A.人づくりの提唱 B.環境のためのテクノロジー開発の提唱}

この会議自体にはNGOが参加できないことは方針として明らかにされているが、これに
並行するNGO会議については、それをどう扱うか、まだ意志決定されていない。環境庁
の監督下にある環境問題に係わる諸財団の足並みが揃っていないからである。

今年の環境問題に対するマスコミのフィーバーぶりはかなりなものだが、ここで忘れてはいけな
いことは、環境に関する草の根の関心の高まりである。実際、NGOの動きも活発だ。環
境問題に関するだけで、次のような会議イベントが予定されているのだ。

4/8       コンサート ジョン・カイザン・ネプチューン 熱帯雨林を守ろう
4/17-5/7  原発いらない大行進
4/26-5/1  展示会「すばらしきクジラ 「鯨」から「クジラ」へ」 原宿積雲画廊
4/29      ゴルフ場問題全国大会  於 国立競技場
5/6       「全世界への最後のメッセージ」    於 日比谷公会堂
5/21      みどりの地球コンサート 主催 NOA
5/27.28   みどりの全国交流集会  於 神奈川県立婦人総合センター
5/28   「「鯨」から「クジラ」へ」シンポジウム   於 千駄ケ谷区民館
7/21.22   全国自然保護大会 [主催 全国自然保護連合  於 早稲田奉仕園&カンダパンセ]
9/7.8.9   NGO環境会議
9/10       コンサート&イベント

会議あり、コンサートあり、展示会あり、ランニングありと多彩な主催者、多彩な趣向で賑わっ
ている。環境問題は専門家達の「御託宣」で解決するものではなく、自分達自身の身の
回りにこそ解決の道があるのではないだろうか。その自覚の拡がりを示しているのがこ
の百花繚乱。となれば、SMALL IS BEAUTIFUL,自らの身の丈にあった活動を続けながら
、他の運動に共感もしていければ、グッド。さらに、時々はNGOの力を示すために、大き
く結集できれば最高。であろう。

AL(アクションライン)が把握しているNGOの環境会議で、9月の国際環境会議を意識
して計画されているのは9月7.8.9日の会議である。この会議では政府の会議が提言しよ
うとしているよりももっと広範で緊急な問題が存在していることをさまざまなNGO(市民
グループ)の参加を得て訴えていこうと、参加の呼び掛けを始めている。 現在予定されて
いるテーマは有害廃棄物/熱帯林と砂漠化/ ODAと持続的開発/温室効果[CO2&CFC]/水産
資源の過剰開発/野生生物の現状 の6つ、温室効果を分割して7分科会にするという構
成になっている。呼び掛けの中心になっているのは 地球の友、JATANなどであるが、実
行委員会形式によって広く参加を求めていく方針だとか。問い合わせは、環境連絡事務
所03-770-6308、あるいはAL(アクションライン)03-5992-6233まで。

     ------------------------------ 以上 -----------------------------