nat00016 会議>兄危篤、すぐ帰れ <小笠原

#0000 sci1060  8903220032

  現在、東京都小笠原諸島の兄島に空港面積だけで、島の11〜12%
を占める大規模な空港建設計画が進行しています。

  このコーナーでは小笠原兄島空港を中心とした問題の、情報交換、論議を
したいと思います。
  でも、堅い論議だけでなく、「小笠原遊びに行ったけど、楽しかった」と
か、「小笠原行きたい」と言った話でも、結構です。

  あるいは、「離島の空港」一般の話も大歓迎です。

  実は小笠原に行ったこともなければ、知識もない、私・阿波が提案者です
ので、お気軽にどーぞ。
 ・・・ってことで良いですよね。トカゲ閣下。
                         阿波六吉

#0001 sci1060  8903220104

 まづは、参考のために、以前に科学フリートークで、小生がUPした
文を少しいじって転載します。
 長いので、CTRL−Sと、CTRL−Qをご利用下さい。読むの面倒だという方は、
CTRL−Cで、飛ばして下さい。

 また、この古文書の関係文献(学者連名の要請書、フリーボードでやった
議論)は、フリーボードの、#375,#381をご覧下さい。

  ******************************

 東洋のガラパゴスとも言われる小笠原の自然・動植物に危機が迫っています。

 現在、小笠原の父島列島では、父島だけに人が住んでおり、その北に隣接する兄島、
兄島にまた隣接する弟島は現在無人島であります。そのために兄島、弟島は、もはや
父島ではみられ無くなった小笠原固有の自然が残っているのですが、去年の6月ごろ
から、兄島に空港を作ると言う計画が浮上してきました。小笠原諸島は空港がなく、
本土との連絡は船に頼っているので、出てきた計画です。しかし空港建設とそれにと
もなう大規模な工事(父島までの道路、連絡橋、それらに伴われる様々な観光設備)
によって小笠原の、陸海の生態が大打撃を受けることは、必定と考えられます(空港
面積だけで、兄島の11から12%を占めます)。

 現在、生態学者を中心に200名余の生物学者達が連名で都にこの計画の撤回を求
めていて、その要請書のコピーがひょうんなことから私に回ってきたので事情を聞い
てみました。以下の文は私の聞いたことやその後調べたことです。

@利益を得る者が審議会のメンバー
 まずこの計画のいかがわしいところは、この東京都の航空審議会(という名前だっ
たと思う)が、極めて秘密性の高い会で、資料も何も一切公開されないものだと言う
ことからすでに胡散臭いのです。「公開にすることで一部業者に有利になってしまう
からそれを避ける」とはいえません。というのは、メンバーに東京都、国土庁、運輸
省は良いとしても、Z日空(もうはっきり社名言ってるのと同じじゃ!)が入ってい
るからなのです。このZ日空が小笠原にかなりの土地を持っているとなれば、この話
はかなり見えてきます。その他にも、土地を買いあさる企業のために、小笠原の土地
は場所によっては40万円/坪にまでなっているそうです。

@ここにもS武(これまた言っちゃってるのと同じ!)の登場
 さらにZ日空と並んでこの計画を進めたがっている人がいます。その名は、なんと
あの失言の多かった石原慎太郎前運輸大臣の口からでたそうです。「S武に王手をか
けられた」と、この計画について言ったそうです。ではS武はどんな良いことがある
のでしょう。S武(あるいはS武系?)は3〜4年前の頃で、有人の父島の3〜4%
の土地を持っているのだそうです。さらに面白いことに兄島よりも父島から遠い無人
島である弟島にもS武は土地を持っているのです。弟島は民有地は14%ほどですが、
その大半をS武が持っていると言われています。ここで父島、兄島、弟島の位置関係
を確認しておく必要があります。
 父島列島は、北から弟島、兄島、父島と極めて近い距離で並んでいます。先述した
ように現在この中では父島だけが開発の手が加わっていますが、ここでまん中に位置
する兄島に空港が出来、父島と橋で結ばれたとします。すると弟島も橋一本で兄島空
港とつながった高級リゾート地と変身することが可能なのです。
 S武が父島でなく兄島にこだわるのはこの辺の事情によるものと思われます。

@初めから「兄島」だった?
 一応、東京都は父島空港案(複数)とも比較検討した上で、兄島空港案を有力視す
ることとなったとしていますが、これがどうも怪しい。小笠原返還後、政府は小笠原
諸島の国立公園化の作業に入りました。その際、1970年に兄島の内陸部(現在空
港が計画されている地域も)保護地域に入れることが要請されたのですが、72年の
指定ではこの地域は「普通地域」となってしまいました。
 兄島は初めから、リゾート開発の地として狙われていたようです。

@そもそもジェット用の空港は必要なのか?
 誤解されるとまずいので、断わっておきますが、後に転載する生物学者らによる
「要請書」にもあるように、彼らの「兄島空港」反対は、空港そのものを否定しては
いません。しかし小笠原の状況を見てみると、たとえ父島に空港が出来たとしても、
島の自然にとっても、また経済にとっても、島の人たちに良いことがあるのだろうか
と首をかしげてしまいます。
 現在計画されているのはジェット用の1800m規模の滑走路を持つものだとされ
ています。父島といえども、これによってかなりのかなりの自然が失われるでしょう。
ところが意外なことに、飛行機が来るのに空港は必ずしも必要ではありません。小笠
原の海は結構静かなので、飛行艇でも十分だと言う説があるのです。事実、自衛隊は
飛行艇で小笠原にきています。しかし飛行艇案は議論に上りながらも、いつのまにか
かき消えてしまうようです。「リゾート」にはふさわしくないからなのか、公共投資
としては魅力がないからなのか、私には分かりません。
 さらにプロペラ用の800m規模の滑走路なら父島でも作れるではないかと言う意
見も、一顧だにされなかったようです。
 また飛行場と共にやってくる本土の資本が、地元の観光産業を喰ってしまうことも
懸念されます。現在は船でやってくる人数さえも収容しきれないほどの規模の地元の
民宿や旅館が、S武やZ日空にお客を取られずにすむでしょうか?
 そんなこんなから、地元の半数以上は空港に好意的ではないようです。特に復帰後
住むようになった「新島民」と呼ばれる人たちには、小笠原の自然を観光資源の第一
と考える人が多く、自然が潰れては元も子も無くなると言う意見が多いようです。し
かし小笠原の行政は「旧島民」(戦前から入植している方達やその子孫)の発言力が
強く、「いかにして地元に中央の金を落とさせるか」と言う旧態依然たる日本の地方
行政のやり方で進んでいるようです。

 以上述べたとおり、この計画は、利権がらみで、単に「空港」が出来ると言うこと
だけで終るものではなく、それにともなって大規模な開発が行われ、S武好みのリゾ
ートタウンが出来上がるものと予想されます。現在、生態学者を中心に200名余の
生物学者達がこの計画の撤回を求めていますが、東京都のこの計画についての秘密性
などにより研究者グループ以外にこの問題についての議論が広がらない状況です。
 後ほど研究者の間に送付されてきた東京都への要請書を転載いたします。もしも身
近に小笠原をフィールドにしているナチュラリスト、ダイバーの方、小笠原の住民の
方、あるいは小笠原の自然・動植物に興味をお持ちの方がいらしたら、是非、お見せ
して上げて下さい。

 ちなみにこの要請書の発起人の一人だった都立大のT氏は都からの圧力で発起人ど
ころか連名からも名を消さねばならなくなったようです。またその他の東京都がらみ
の研究機関の研究者の方達もこの要請書に名を連ねたために陰に陽に様々な圧力が加
わっているそうです。これだけでも東京都に何やらやましいことがあることを伺わせ
ます。

#0002 sci1260  8903220217

 ツツーツツーツツーツツートトトトト.....

 地球防衛軍情報部は、このほど、次の情報を確知したので、以下に転電する。

          <<<地球防衛軍発表>>>

         「小笠原自然環境研究会」発足!!

 小笠原・兄島への空港建設計画をめぐり、昨年末以来「要請書」「質問書」
 を、都庁をはじめとする関係各機関へ提出してきた有志が、小笠原の自然・
 環境の調査・研究や知識普及を行うために、このほど結成した団体である。

  会の基本方針は次の通り。

 1.小笠原諸島の自然環境についての調査・研究ならびに知識の普及、啓蒙
   活動を行います。ただし、「自然環境」の言葉を人間も含めた広い意味
   に解釈し、人文科学・自然科学の分野の研究も含めます。
 2.兄島空港建設に反対し、関係各機関への働きかけを行います。また、兄
   島保護の世論を盛り上げます。ただし、小笠原における空港建設そのも
   のを否定するものではありません。兄島以外での代替地で自然破壊のよ
   り少ない適正規模の飛行場建設、あるいは、飛行船・高速艇等の飛行機
   以外の高速輸送手段の真剣な検討を求めます。
 3.本会の活動を推進していく上で、小笠原村民の運動との連携をはかりま
   す。
 4.会の性格を「研究者グループ」と位置づけ、いわゆる住民運動組織や政
   治団体とは一線を画します。
                      1989年3月14日
                      会長  加崎英男
                  事務局世話人  清水善和
                          船越真樹
                          安井隆弥

  また、年会費1000円で、ニュースレター(不定期)の発行が予定され
  ています
  当面の連絡先は、
  郵便番号154 東京都世田谷区駒沢1−23−1
          駒沢大学文学部自然科学教室
          清水善和 方
          TEL 03−418−9331
          FAX 03−418−9126

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

          <<<地球防衛軍布告>>>

  地球防衛軍本営は、ここにおごそかに、上記研究会の活動を支援するた
  め、ひとりでも多くの方の参加・加入を求めるものである。

               地球ぼーえー軍最低会議議長 ムカシトカゲ
.  てなもんですが、.

#0003 sci1260  8903222359

小笠原の土地所有ですが、まず、兄島は全島が国有地だそうです。
(つまり、買収なしに開発ができる、ということでもある)

兄島のすぐ北の弟島は、全島の3分の1ほどが民有地ですが、復帰
前から殆どが法人所有となっているみたいだそうです。現在の所有
者は、「小笠原開発」という、村内に所在すると書類上なっている
会社ですが、実態がはっきりしないみたいです。西武系のペーパー
会社だという人もいますが、確認された話題ではありません。

父島は、1968年の復帰直後に本土資本の買収ブームがあり、当
時の政府機関の調査では、中小の不動産会社から大手(西武系)ま
で、多くの資本が父、母両島で土地を買ったようです。

科学朝日4月号に載っていた、本土の土地所有会社名のうち、西武
都市開発(西武流通グループ系...つまり堤清二系。国土計画と
は別のグループです、念のため)と、全日空ビルデイング(本社・
大阪...全日空の所有不動産の管理をする会社)は、かなり前か
ら土地を持ち続けている地主みたいです。日本ランデイック(東京
の新橋に本社がある不動産会社..最近、わりと知名度が出てきた
が、日本長期信用銀行系と思います...うーん、不確か)は、ど
うも2、3年前に、西武流通グループ系の自動車販売会社が復帰の
直後ころに大量に手にいれていた土地を、ごっそり買い取ったもの
のようです。

ほかにも、名前が小笠原村内で表沙汰になっている会社は、いくつ
かあるみたいです。
なお、上記情報はすべて、村内での伝聞なので、転載される方はそ
の点を注意して下さい。
                   ひみつ重宝員ムカシトカゲ

#0004 sci1060  8903230006

 ありゃまあ!
 先を越されてしまった!

 さすが,議長閣下でやんす.恐れイリヤの鬼子母神でやんす。

  ところで、上記にある研究者とは特に研究で飯を喰っている人に
 限っているわけではなく、小笠原の自然に興味のある方はどなたで
 も、資格があるはずですので、ふるってご参加下さいますよう小笠
 原のアノールトカゲも申しておりますので、よろしくお願い致します。

    このままじゃ、小笠原特殊交錯員も左遷されそうな阿波六吉

#0005 sci1260  8903230333

ところで、アノールトカゲってどんなトカゲですか。なんか、親近感が
わくなあ。

ぼうえい軍軍務通信>>ツートトトト......
 生態学会の場で、なんかアピール活動があるような味覚糖情報ではな
い未確認情報があるように聞き及んでおりまするが、阿波閣下はこちら
の方面での情報は入電されておられませぬか...

 あと、ホエールウォッチングの話題もここに書いてしまっていいかな
あ...
                       ムカシトカゲ ゲコゲコ

#0006 sci2714  8903240329

ホウェール・ウォッチングは、
 荒田に新たに基調を開きましょう。

                KITA

#0007 sci1060  8903250208

 アノールというのは、カリブ海に浮かぶ島島にいるトカゲです。
なーんでそんなのが小笠原にいるのかは、実はよく分かってないのですが、
おそらく、ペットが逃げたのではないかと思われます。
 背景の色によって退職、いな、体色が変わる、樹上性のトカゲなので、
アメリカカメレオンとか、カメレオンモドキなどという有難くない和名
で呼ばれることもあります。

  それはさておき、生態学会ですが、去る3月18日の関東支部大会で、
アピールの検討をしているはずです。
  その検討結果を元に、7月の日本生態学会大会で、なんらかのアピールを
上げるものと思われます。
  私は生態学会員ではないので、人伝に聞くしかないので、この程度しか
分かりません。(「忍び」の名が泣くわい)

                    阿波六吉

#0008 sci1260  8903250528

防衛軍軍務通信>>>トトトピートトト........

 ホエールウオッチングの件、了解ようそろッ
 アノールトカゲ確認ッ
 生態学会の件ッ、かしこまりましたッ
                     トカゲ

#0009 sci2526  8903301915

子供のころ小笠原にいて、大人になって小笠原に2年単身赴任していたけれど
とってもいいところです。飛行機でいけたらいいなあとおもうけれど、
あの船の旅がいいから行くので、飛行機でいくならもっといいところがあると
いう友達もいるし、どうしたものでしょう。

#0010 sci1060  8903312306

 なあるほど. >菊池 浄閣下。

 しばしば、「そんなに素晴らしい自然なんだったら、一人でも多くの人に
見せるべきで、そのためには飛行機が必要だ。」という議論がなされますが、
それに対して「自然が潰れれば、元も子もなくなる」と私は言うことが多い
のです。
 その点、菊池閣下の「船の旅がいいから行くので、飛行機で行くならもっ
といいところがある」というのは、また違った観点からで、私には思い付か
ない発想でした。
 小笠原に行ったことのある方ならではの視点だと思いました。

 それに現在行われている議論は、飛行機か船かというのではなく、「兄島
でなければならないのか」「ジェット用の2000m級でなければならない
のか」という事が中心ですが、私は菊池閣下のように「本当に飛行機が必要
なのか?」という議論も(特に現地で)為されてしかるべきだと思います。

 PS:「船の旅がいいから・・・」はお友達の方の言でしたね。失礼。

                      阿波六吉

#0011 sci1260  8904010401

 ワダクシも、同感。いや、確かに、「飛行機で行くならもっといいところ
がある」というのは、本当のような気がします。

 現在、小笠原の議会では、硫黄島(ここも村内)にNLPを持ってくるの
ならば、見返りがあってしかるべき、というニュアンスの論議がたたかわさ
れていると聞きます。しかし、一方で、OTHレーダー(超地平線レーダー
=小笠原かいわいに作れば、シーレーンからソ連極東部までいっぺんに把握
できるというスグレもの)を、ジェット空港と抱き合せで兄島につくるとい
う計画も根強く存在しているようです(OTHレーダーは、地面が安定して
揺れたりズレたりしないことが大切。ところが、硫黄島は揺れるので、ここ
には自衛隊は作りたくない)。
 私は、もしもジェット空港を作ったら、それはほとんど遊休空港となり、
ここにNLPを持ってこようという論議がいずれ出て来るのではないか、と
懸念します。
                            ムカシトカゲ

#0012 sci1017  8904011811

 環境問題とは離れますが(広く解釈すれば環境問題)、短波放送を聞く
者にとって、あのOTHレーダーというものほどノイズをまき散らして、
困らせてくれるものはありません。ウッドペッカー・ノイズなんて言われ
て、機関銃のような音がします。OTHレーダーは嫌われ者です。
                            こっぺい

#0013 sci1260  8904022322

へええ、OTHって、そんな弊害もあるんですか....
ちなみに、民生用のバンドに割り込んでくるのは、そもそもそーゆー
バンドをぼーじゃくぶじんに使っているからなのかしらん、OTHめ
が。
          カワセミが天敵の ムカシトカゲ

#0014 sci1017  8904032026

 勇み足をしました。数年前に雑誌でウッドペッカーノイズは
防空レーダーでは?という記事をみた記憶があり、OTHと勘
違いしました。ウッドペッカーノイズの正体は分かっていませ
ん。                  こっぺい

#0015 sci1260  8904040421

こっぺい閣下、そうでありましたか。でも、数千キロをカバーしよう
というレーダーですから、なんかあっても不思議ではないですネ!
ところで、OTHは、送信局と受信局をそれぞれつくるものだそうで
す。兄島につくる計画があるのは、どっちなんだろう?
                       ムカシトカゲ

#0016 sci1060  8904052117

 硫黄島に受信用,兄島(あるいは母島)に送信用と聞いてます。

 石垣島の白保がやはり軍用の可能性が高いとされていますが、
白保がシーレーンの西の強化だとすれば、この小笠原が東の要として
強化される可能性は高いと思います。
                  阿波六吉

#0017 sci1060  8904052318

 まったくヤミクモなリゾート開発といい、軍事利用といい、困ったタヌキ
な話題ばかり続きますが、すこしは良いこともあったそうで、ようやく小笠
原の地元でも「海を守る会」というのが、「小笠原空港を考える会」という
のの結成を呼びかけ始めたそうです。

 また学者グループに「質問書を出してくれて感謝する」という便りをよせ
くる方もいらっしゃるそうです。現地では支庁の管理職、農漁協組合長、
土建屋などがはしゃいでいるものの、冷静な方達が地元には多くいらっしゃ
るようそうです。

 あと、小笠原自然環境研究会から来た経過報告と会の趣意、会則、それから
申し込み用紙を「28 兄を救おう!小笠原通信」にUPしました。

 研究者の会となってはいますが、良く読むと人文社会の分野も入れるとか、
職業的研究者に限らないとなっており、結局、小笠原に興味のある方なら
皆さん大歓迎のようです。
                            阿波六吉

#0018 sci1260  8904060350

阿波閣下、OTHの件をありがとうございましたッ
やっぱ、白保もそうなんですね。
また、小笠原通信、ありがとうございました。

続きは、#28に.....
                   ムカシトカゲ

追伸:ところで、アノールトカゲの写真を先日見ました。緑色
   のスマートなやつですね、うーん、どこかキザなかんじ
   のする....(土気色で腹の出たワダシはムカシトカゲ)

#0019 sci1260  8904060409

あっ失敬! #28は、「会議の場では長すぎる」というので
改めて「通信」として開かれたのですネ。ごめんなさい、前項
関連発言の「続きは..」というの、取り消します。いや、た
だ御礼が申し上げたかっただけなので...
                     トカゲ

#0020 sci1060  8904070120

>トカゲ閣下
 どういたしました。

  ボードを新設したのはこちらの話の腰を折らないようにと
思っただけですので、「小笠原通信」の内容をみてなんか思った方は
どんどんチャチャを「#28 小笠原通信」に書き込んで下さい。

                   阿波六吉拝

 NLP受け入れは小笠原村の中にも賛成派もいるようなので、三宅の
事態と無関係でいられなくなる時がくるでしょう。

 あと小笠原自然環境研究会は地元の方とのコンタクトをとりたがっています。D
繰り返しになりますが、身近に小笠原の方がいらしたら、ご紹介下さい。

PSのつもりが長くなってしまった・・。後半の文章はみなさんに向けてです。

                      阿波六吉

#0021 sci1060  8904081244

↑の冒頭の「どういたしました。」は「どういたしまして。」の
間違いです。
                         阿波六吉

#0022 kimot    8911010358

雑誌「地理」11月号で、特集「小笠原の自然と空港建設計画」
をやっています。植物生態学、航空機技術(STOL)、そして
地元の方の寄稿などがあるそうです。
口絵は、父島の北限の珊瑚礁などです。    報告オハリッ

#0023 kimot    8911020136

 月刊誌「遺伝」11月号(裳華房、税込み定価721円)で、
「小笠原諸島兄島の固有陸産貝類」という特集が出ています。
マイマイの仲間について、カラー口絵とともに、詳しく紹介さ
れています。貝が座布団みたいに平べったいエンザガイなど、
おもしろいものがたくさんいます。

 兄島は、東アフリカ原産の外来種であるアフリカマイマイが
侵入していない貴重なエリアです。また、現在は無人ですが、
旧軍が開墾した跡地もあります。このような跡地には、見かけ
は植物が再生しつつあっても、マイマイ類はほとんどいないそ
うです。同地のエコシステムのもろさ、開発がもたらす影響が
強く懸念されます。
                     木元・拝

#0024 sci1017  8911020608

 案内を出すつもりでいたのですが遅くなりまして、木元さんに
先に出されてしまいました。「地理」にはSTOL機「飛鳥」の話も
出ていましたね。会社の隣の本屋には必ずあるのですが、一般的には
手に入りにくい本でねえ。
                 こっぺい

#0025 kimot    8911021918

あ、こっぺい閣下、小生はまだ現物をみてないのです。
「遺伝」は毎月ほとんど見ているんですけれど...
「地理」の内容紹介は、あんなものでよろしかったで
しょうか。           木元・拝

#0026 natur    9007070117

 小笠原・兄島の空港建設問題についての現状を、研究者らで
つくる小笠原自然環境研究会のニューズレター「BONIN通
信」から要点を抜粋します。

 小笠原空港を含めて、今後の国内の新空港建設にゴーサイン
が出るかどうかは、国の第6次空港整備5カ年計画(1991年度
−1995年度が対象)に、建設案がのるかどうかにかかっていま
す。
 運輸省はこの3月15日、諮問機関である航空審議会に対し、
「今後の空港整備と空港保安施設の整備について」諮問をしま
した。航空審議会は、今年8月に中間まとめを出し、91年秋
に本答申を提出する予定。この答申を受けるかたちで、第6次
空港整備5カ年計画は策定されます。
 答申の中に、建設計画が記載されなければ、着工もできない、
ということです。今年が、いよいよ正念場です。

 村当局は、この4月に、国土庁長官、運輸大臣、自民党幹事
長、自民党政調会長などに、空港建設促進の陳情書を提出して
います。

 以上、転載奨励品

#0027 natur    9007070118

     <<<<兄島絵はがきを!!>>>>

 小笠原自然環境研究会はこのほど、兄島空港案の見直し運動
の盛り上げのために、絵はがきをつくりました。

 8枚セットで、空港ができたらつぶされる森林、絶滅の危機
にさらされる新種のカタツムリ・アニジマカタマイマイ、やは
り絶滅の危機にあるウラジロコムラサキの花、兄島と父島との
間の海(兄島瀬戸)にあるサンゴ(これも、工事の土砂流出が
あればダメージを受けるかもしれない)、その他ザトウクジラ
のジャンプなど、同会ならではの写真が集められています。

 送料込みで、1セット500円。小笠原でも販売されますが、
購入申し込みは郵便振替で受け付けています(最寄りの郵便局
でどうぞ)。
 口座番号:東京3−409156 
 加入者名:小笠原自然環境研究会

 問い合わせは、郵便番号154 東京都世田谷区駒沢1-23-1
 駒沢大学文学部自然科学教室 清水善和様方
 小笠原自然環境研究会(03-418-9331)へ。

 以上、転載奨励品

#0028 sci1060  9008180306

  がーーーん、小笠原兄島空港計画がいよいよ動き始め申した!

***********************以下8/16朝日新聞より

         小笠原に空港計画動き出す
         都懇談会、年内に答申

 東京から約千キロ南にある小笠原諸島に、島民の悲願だった空港を建設する
計画が大きく動き出すこととなった。東京都は十五日、同諸島の開発の将来
像を検討する「東京都小笠原諸島21世紀ビジョン懇談会」(会長=梶木又三
・元環境庁長官)の初会合を開いたが、この懇談会は、飛行場建設で一番問
題となる自然環境保護の方策を重点的に話し合い、年内には鈴木知事に将来
像と基本策を答申する予定だ。都はこれをもとに、現在運輸省が策定中の第
六次空港整備五か年計画(91−95年度)の中での小笠原空港採択を目指
す。ただ、学者らの中には、自然に悪影響を及ぼす、として空港建設に反対
する動きもある。
 東京都は昨年二月、父島の北約四百メートルにある無人島の兄島に空港を建設
する基本計画をまとめた。滑走路は千八百メートルで、ジェット機(ボーイング
737クラス)の利用を可能とし、羽田空港とは約一時間半で結ぶ。島の西
側の港湾を整備して、父島へは船で約二十分間で連絡する予定だ。総事業費
は三百三十−三百四十億円。定期便は、一日一往復を予定し、将来はグアム
島などとも結ぶ構想もある。第六次五か年計画に採択されれば、環境アセス
メントを経て、九三年度に着工し二十一世紀初頭の開港をめざす。

*************************************

 一日一往復の飛行機のために多くの天然記念物の生物を抱える兄島を大改造す
る必要があるのだろうか?と思っていたら「グアム島などとも結ぶ」とは、衣の
下に鎧が見えた気分でござるわい。
 「島民の悲願」というキャッチフレーズとは裏腹にリゾート開発の食い物にし
ようと言う腹、読み取れ申した。
                             阿波六吉

#0029 kimot    9008180316

数日前の日経では、大都市圏の空港整備に重点が置かれる、
というトップ記事があったので(そのさらに数日前には、
第6次空港整備に期待する、という財界の声を集めた特集
別刷りを出していたような...)、多少は安心しておっ
たのですが。

むかし、ヤマハが開発したリゾート「はいむるぶし」には、
定期の飛行機便が飛んでいた。しかし、採算がとれなくな
ったら、飛行機は去り、後には大地をのっぺりと覆う滑走
路の残骸が残っているばかり。
同じことになる可能性は、じゅうぶんにある。
小笠原が俗化したら、ミクロネシアのリゾートに勝てるだ
けの観光資源は、残っているのだろうか?

木元・拝

#0030 sci1060  9011220244

 #28の「通信>兄を救おう 小笠原通信」にて小笠原空港問題の最近の
動向の転載しておきもうした。
 大きな話としては、まず自民党の幹部も含めて動きだしたこと、村が委託した
経済アセスメントが思わしくない結果だったので、推進派が握りつぶしたこと、
絵はがき・学会発表などで運動の幅が広がってきたこと、そして何よりも心強い
ことにはこれまで沈黙を強いられていた地元から反対の声が起こり始め、住民組
織もでき、、これまで大地主・土建業の利害で動いていた村議会への進出もありう
るということが興味を呼びまする。
 噂によると乱立しない限りは村議会への空港反対を公約にした議員の進出はか
なり可能性が高いのだそうで、楽しみにござる。
 今後も、できるだけ小笠原空港関係の資料をUPするつもりでござるが、その
資料に付いての御感想、議論などはこのコーナーで御討議の程を。
 #28「通信>・・・」の方はデータベースとして使いたいものでござれば・・

                           阿波六吉

#0031 sci1731  9209061614

 フィールドガイド「小笠原の自然」(小笠原自然環境研究会編;古今書院)を
買いました。

 これを読んで、小笠原がいかに固有の動植物の宝庫かがよくわかりました。
また、戦前の無政策な開拓が、いかに小笠原の自然を破壊していたかも
よく解りました。(立派な森林に見えても、実は戦前の畑跡に出来た2次
林であることが多いそうな・・・)
そして、兄島は過去に人間の定住の記録がなく、他の島では絶滅してしまった
固有種の「保存庫」の役割を果たしていると書いてありました。

 今までに2度ほど小笠原には行ったことがありますが、通りには「島民の夢
空港建設の早期実現を」などとでかでかと書いた看板が立っていたりで、
複雑な気持ちにさせられます。空港建設に熱心なのは旧島民の人たちで、
最後には「よそ者は黙っとれ」となって、島内ではなかなか表だった反対運動
もやりにくいようです。
 私が泊まった民宿のおじさん(この方は推進派のようでした)は、もし空港が
建設されれば、父島−兄島間に橋を架けることになるのではないか、と言って
いましたが、そうなれば兄島瀬戸の父島の中ではいちばん美しい珊瑚(と思う)
が破壊されるのは必至だと思います。戦前の乱開発のような過ちは2度と繰り返
してはならないと強く願っています。

P.S.
 土地を買い占めた業者の中には、あの左○急便もはいっているそうです。

                           Shadow


#0032 sci6530  9209110544

 「余所者は黙っとれ」って言われてしまう‥‥‥
でも、元々あの島無人島なんでせいぜい先に居たからってだけ
なんですよね。高々1500〜2000人の島なんですから空港出来ても
常に利用する人が何人いるやら。で「余所者ばっかり使う」空港
になってしまう‥‥‥。
 兄島に上陸したんです(^^;けど実は断崖絶壁にはばまれてしまいましてね。
実際何が有るかは良く見えなかったんです。確かに父島はそれ程
植生で目立ったことは無気がします。かなり奥の方に行かないと
自生するものが見られない感じです。
 ラテライトの赤い泥流が雨で流されて海に入るとサンゴが死んでしまう
といいますから、陸地の工事そのものが海洋汚染を引き起こしかねませんね。

ひこ