nat00003 地球防衛軍の開設目的

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地球防衛軍の開設の趣旨を、次の関連に書きました。

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   xxxxxxxx地球防衛軍の開設目的xxxxxxxx

はじめに.....
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 最近、全国的に、好景気を追風として観光地、とくにゴルフ場やスキー場の開
発が続々と始まっているように感じます。また、経済目的からの原生状態の林の
伐採、離島でのジェット空港建設など、いくつものプロジェクトが報道されてい
ます。
 一方で、大気中の窒素酸化物濃度の値がなかなか改善されなかったり、さまざ
まな産業廃棄物による地球規模の汚染は、トリクロロエチレンなどの「新顔」の
登場をはじめとして、続いています。
 逆にこうした状況を背景に、自然保護・環境保全へ関心をもつ人々は増えてい
るようです。

 そこで、自然保護・環境保全の問題に関心がある方のための、情報交換の場と
して、このサイエンスネットでもボードを作ろうという話が盛り上がり、198
9年3月に開設のはこびとなりました。それが、このボードです。

なぜ地球防衛軍か?
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 でも、自然・環境は非常に硬いテーマです。しかも、話題はきわめて広い範囲
にわたります。ただ単に、自然と環境について語り合うボードを開きました、と
いうだけでは、会議として盛り上げるのがなかなか大変だと予想いたしました。
 なにか、硬いボードを柔らかく運営する手管はないか?
 そこで生まれたのが、

   ア」」」」」」」」」」」」」」」」」オ
   ・地球防衛軍(ちきゅーぼーえーぐん)・
   ケ」」」」」」」」」」」」」」」」」ス

というアイデアでした。

 現在の自然・環境問題は、地球規模の問題です。たとえ、身近な小規模の環境
破壊であっても、それが積み重なって地球レベルの現象となることは、たとえば
アフリカ・サヘル地帯の砂漠化進行(薪の取りすぎも一因といわれる)などでも
語られることです。
 もちろん、フロン(CFCS )によるオゾン層破壊などもそうです。
 自然保護・環境保全に取り組んだり、考えたりすることは、とりもなおさず、
「地球防衛」ではないか。
 こんなことを理屈にして、ぼーえー軍ごっこして遊びながら、さまざまな話題
やデータを交換する、というのが、このボードのキモの部分です。

 さらに理屈をこねれば、このボード案は、かつて私(SIGOP)が、日本自
然保護協会の工藤さんという有名なナチュラリストの方のお話をきいた時、

  「THINK GLOBAL!ACT LOCAL!」

という言葉をおっしゃっておられたのが印象に残っていたことから生まれました。

なにを話し合うか?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 かつて「地球防衛軍」という映画(東宝)がありましたが、これは地球の女を
さらいに来たすけべえな宇宙人との戦いを描いた作品でした。
 一方、このボード「地球防衛軍」は、そのように分かりやすい敵を持っており
ません。
 たしかに、公害源となる企業活動は、「敵」の一種でしょう。しかし、それを
つきつめていくと、私たち自身も、実は公害源なのかもしれません。あるいは、
地球環境に過負担を与えている「敵」の一種なのかもしれません。では、保護・
保全の運動のよりどころとすべきものはなんなのでしょうか?
 自然保護・環境保全といっても、そのあり方はさまざまです。
 また、個別具体的な話題から、背景とすべき思想まで、非常に幅広い分野にま
たがるものであろうと思います。
 「地球防衛軍」は、いろいろなことに明快な結論を出すことを目指してはいま
せん。ただ、各自が考えるヒントを提供しあえたら....そんなボードです。

 原生林、珊瑚礁、身近な生活に密着した自然、小笠原、白保、南極、ゴルフ場。
 あるいは、エネルギー問題、電池の捨て方、身近な自然観察の仕方。
 あるいは、運動論や哲学についてまで。
 自然保護ボードで扱う内容は、とくに限定しないつもりです。

 特定の団体の活動ばかりを紹介する「隊員」がいてもいいでしょう。あるイッ
シューに詳しい人が、一方的に自分が持っている情報を「放送」するというパタ
ーンになってしまっても、それはそれで有意義なものだとも思います。

情報交換の場として
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 くどいようですが、ここは情報交換の場です。
 以下は、このボード開設の準備段階からアクティブに発言されているKITA
さんの書き込みの引用です。

「団体に所属していたり、関係していたり、支持しているというだけで、個人の
意見を団体を代表した意見であるかのように錯覚なさらないよう、ご注意願いま
ぁ〜ス。疑問点などは、その団体に直接問い合わせて、オフィシャルな回答をも
らうようにした方がいいでしょう」

 疑問があれば、直接聞く。それが、たとえ官公庁であれ、企業相手であれ、基
本は一緒です。ネットの上でできることは、具体的な行動につながりうる情報の
交流などであるでしょう。

 人間が3人いれば、自然保護の考え方・とらえ方は5通りくらい出てきてしま
うのではないか、とときどき思います。多様な存在のしかたをしている自然を守
るやり方を、一律な思想・方法論でくくれるわけがない、とも思うからです。
 また、人間の自然への接し方、環境のとらえ方も、その人の個人史によってお
おいに異なるでしょう。
 そうした「考え方の違い」には、お互い寛容にならなくてはなりません。

 「地球防衛軍」は、お互いが考えるヒントを与え会う場です。

                              以上です