Myp00082 パブリック・ドメイン・データと著作権

#0000 sci1395  8810260307

        パブリック・ドメイン・データと著作権
 

#0001 sci1395  8810260314

        何か?というと、ようするに、巷に無責任にあふれかえる
        「なんとかアニメのキャラクターを描いたグラフィック・データ」とか
        「なんとか音楽自動演奏システムの曲データ」とかいったものの
        著作権に関連する問題点についての疑問なのです。
        あぁいうものがかなり大手のネットにも平気でのっかってたり
        するのですが、きちんと考えてみると、もとのキャラクタを
        デザインした人の権利、とか、曲を作曲した人の権利とか
        に配慮した上でああいうものを流布させているとはとうてい
        思えないのです。
        アイドルの顔のグラフィック・データなんかは、今度は
        肖像権が絡んでいたりして、そういうことを考えると、
        非常に怖いのです。
        それとも、すべてここらへんをきちんとクリアした上で
        みんなこういうデータを流布させているのでしょうか?
        これはシャレではすまない問題ではないかと思っているのですが。
                ただの私の認識不足なのかなぁ?             MNEMO
 

#0002 sci1772  8810262348

 私がレスして良いのかなー?
 まあ、良いんじゃないかと思って、レスします。
 ネットへアップされたデータできちんと著作権を考慮している人は少ないので
はないかと思います。(私の友人で、漫画のキャラクターをそのまま、イメージ
スキャナーで取り込んで、それをネットにアップしている奴がいます。某e?e
−netですが。まあ、最近は著作権関連の本などを読んでいるようなので、ど
う変化するか分かりませんが。そいつ曰く、「しらねーよー、著作権なんて。怒
られたら、削除すれば良いんじゃないか。」と。)
 まあ、一般的に、みなさん本音の部分では、こんな事を考えているんじゃない
か、と思っています。また、それほど目鯨立てるほどの事ではないのでは とも
思います。何故なら、それらの活動は、経済的な利益を目指した物ではないから
です(ただ、結果的にであっても、著作者が明確な不利益を被った場合は、そう
は言えないでしょうが・・・。)。レコード(CD)、ビデオ、本類のコピー、
殆どは、家庭内での複製(コピー)には、目をつぶっているのが現状ですし。今
現在は、それほど神経質にならなくても良い、と言うか、つまりあなた自身のモ
ラルに従って行動すれば良いのではないかと思います。
 (これでは、落書きですね。& 失礼)
 >MNEMOさんへ
                            Long
ps,アップされたデータで、著作権、肖像権を侵害しているものは、沢山ある
と思います。それらは、目をつぶってもらっているだけで。明らかに、法律違反
じゃないですか。
 ただ、著作権と言うのは、一定の保護期間があり、楽譜などは、20年かな?
(正確に御存知な方、フォロー願います。) それを過ぎれば、法律的には問題
なくなります。
 でも、法は万能ではない。つまり、たとえば、法的に禁止されていても、世の
中の殆どの人には知られずにいる、名作・名著などは、法違反をおしてでも流通
させることが、人類全体への利益還元になることもあるのではないかと言う意見
を持っている人もいます。(現在のパソ通を想定してはいない。将来の電子通信
に対するものだと思います。)
 

#0003 sci1395  8810270030

        Long さま、レスポンスありがとうございます。
        非常に難しい問題ではあると僕も思います。
        ただ、これは一人一人のモラルの問題に還元した場合に、
        お友達のような(あの程度の、といい切ってしまいましょう。)
        モラルしかもてない人間もいるわけです。
        それを考えると、もっと真剣な議論がなされてもいいのではないか?
        議論の中で、それぞれがきちんとして意識を持つ必要が
        あると思います。
        なんだか、アオクサい話になってきたので、「議論」という形には
        したくありませんが、みなさんがどう思っているのか?という点には
        非常に興味があります。データのみならず、プログラムや、
        BBS上の書き込みなんかにかんするはなしでも結構です。
        これまでに皆さんが経験した著作権にまつわる話をご披露いただけ
        れば、と思います。
                                                        MNEMO
        P.S.ここでのお話しのコピーを友人の「悩めるSysOpさん」に
                送って参考にさせてあげたいと思います。もちろん、掲示板に
                公開するわけではありませんが.....。そのような形の転載を
                拒否なさりたい方はその旨付け加えていただけると有り難いと
                思います。(題目が題目ですので.....)

#0004 sci1004  8810270354

 知っているデータだけ書きます.
楽譜つまり基本的著作権は作曲者の死後50年
それの音盤は,その盤の発売後20年..これはビートルズのCD化で全然関係ない
レコード会社が20年を過ぎたということで,LPからコピーしてCD化して問題に
なりまして,話題になりましたね.(海外では50年が多いです)
これは著作隣接権,きのう改正されましたね..映像関係だけですが.
以上そっけなくてすいません.実は僕も著作権者(雀の涙)の院生浪人

#0005 sci1772  8810271937

次は長いです。約80行 発信者はLong

#0006 sci1772  8810271939

 何故、それほど目鯨を立てる必要が無いのでは、と言うのかと言えば。もとも
と著作権(&特許)と言うのは、そのコピーを売りさばくことによって、利益を
得る輩を罰すること、もしくは その結果としてのそれを作り出した人間が不利
益を被ることを防ぐのが目的だと思うからです。
 レコード(CD)、ビデオ、本類のコピー、殆どは、家庭内での複製(コピー)
には、目をつぶっているのが現状です。(もし、家庭内での複製にも著作権法を
適用するのなら、一切の創作活動は、著しい停滞を被ると思います。)
 アニメーションで「銀河鉄道の夜」(宮沢賢治原作)と言うのがありましたが、
この中で、一人が持っている林檎一つを、隣の人にあげるのですが、その時、そ
の一つの林檎は、二つに増えるのです。そしてもう一人にあげようとすると、ま
た二つに増えるのです。その時、もしこんなふうに、全てが、無限に増えたら、
きっと世の中は善意で一杯になるんじゃないかな? と思ったのです。
 現実の世界では、林檎は一つが二つに増えませんが、プログラム・データは一
つが二つに増えるのです。その複製行為が、不道徳な要求、つまり金銭欲とか名
誉欲とかの結果のものなら、許すわけにはいかないのですが、その行為が、善意
の結果であるのなら、ある程度は許しても良いのではないかと思うのです。(そ
ういう行為で、少しでも、善意があるのなら、それを評価する方向で行動したい
のです。)
 例えば前回の書き込みの時の 不道徳な私の友人の話ですが、もちろん彼の行
為は著作権法に違反している可能性は高いのです。しかし、彼の行動は、「ネッ
トに、絵のloaderはあるんだけど、かんじんのデータが全く無いんだよなあ。」
と言った、優しさ?お節介?親切心?からの行為だったみたいでした。勿論、そ
れは下らない仲間意識とかに支えられたものだ、と言うのは簡単ですが。その行
為の動機をもう少し評価(かばって)やりたいのです。
 また、例えばですが、イメージスキャナーを持っている人は自分の好きな絵を
コンピュータに取り入れることが出来ます。しかし、イメージスキャナーの無い
人は、好きな絵をコンピュータに取り入れることが出来ません。そこで、その持
ってない人が、どうしても ある絵をコンピュータに入れたければ、持っている
人の所に行って入れてもらうんじゃないでしょうか? そして、友人が誰もスキ
ャナーを持っていないのなら、諦めるしかないのでしょう。(イメージスキャナ
ーを持っている人=お金持ちは、好きに自分の趣味の中で、好きな絵をコンピュ
ータの中に取り入れれます、イメージスキャナーを持っていない人=貧乏人は、
好きに絵をコンピュータに取り込めない。というイメージ)
 このケースをネットでの事に当てはめて考えて下さい、ネットのメンバーと言
うのは、友人なんでしょうか? 広い意味で友人と言えると思っている人もいる
と思います。また少なくともメンバーはIDを持っている様に、決して不特定多
数ではないのです。ただ、大きなネットの場合は”不特定多数”と言っていい状
態でしょう。
 ネットの上で出来た友人はmailでも送ってもらえばいい? それとも、もとも
と個人でも、著作物をイメージスキャナーで取り込むのは違法だと思います? 
大きなネットで、きっとみんなも欲しがっている、と思って、要らぬお節介で、
ボードにupし 実際、みんながほしがっていたら?
 やっぱ、大きなネットで、それらを登録してしまうのは良くないでしょうね。
 でも、ハッキリとは言いきれないのです。なぜなら、地方の場合、やっぱり大
きなネットしかない場合もありますし。(法的にいけない事をいけないと言い切
るのは簡単で”正しい”事ですよね、ある意味では。)
 そこで、「その行為が、金銭欲とか名誉欲とかの結果のものである場合、もし
くは 結果的であっても、著作者が不利益を被った場合、被る可能性が大きい場
合」以外の場合は、良いのではないか? と(かなり緩い基準ではあるのですが)、
思ったわけです。
 でもまあ 私の友人ですが、今度会った時には、再度注意して置きましょう。
ただ私自身そんなにきちんと法律を遵守しているわけではないので、説得力に欠
けるでしょうが。つまり、スピード違反はしょっちゅうだし、ヘアー解禁には賛
成だし、NHKは払ってます(私はNHKファンです)けど、ビデオのダビング
はするし(私の回りで、レーザーディスクのプレイヤー持っているのに、ソフト
買わない人がいっぱいいる。私はいい作品であれば、きちんとレーザー買います
よ、でもまだ20枚越えていないけど。レーザーはテープよりは安いけど、でも
高い! お金が続かないよー)。 だから、著作権法だからってあまり目鯨立て
るのも、かなり気が引けるんですよ。著作権無視しても人は死なないけど、道路
交通法無視すれば人が死ぬ、という可能性は高い。”だから、著作権法って特別
なものじゃないでしょ?”と思ってしまうんです。
 で、もしこの先議論が始まるのなら、その方向として、法律がこうだから、そ
れを如何に守るべきかって言う方向での議論ではなくて、我々のモラルとして、
どう行動すべきかと言う方向で議論したいと思っています。(法律は我々のモラ
ルの最低限であるのであって、法律こそは人の規律を保つ術であると言う考えは、
大嫌いです。「悪法なら、無視してしまえ!」)
 と、非常に不謹慎な意見を持っている
                                Long
 でした。

#0007 sci1395  8810280017

        あまり「著作権、著作権!」とわめいていると、悪影響が出る、
        というのはそのとおりであると思います。厳密に適用していたら
        みんな縄付きになってしまう。(^_^)それはそれでいいのです。
        現在の著作権法が不完全で、不充分で、尊重するに足りない、
        ザル法である、ということは肝に銘ずるべきことであると思います。
        じゃぁ、どうすればいいのか?という方向に話を向けましょう。
        どのような考え方を現在の著作権法にもちこめば改善の方向に
        向かうのか?というのは考えてみる価値があるのではないでしょうか?
        創作物を観賞する側に立っている間は気にならないことも、
        著作者側に立ってしまうと気になってくるのでしょう?
        とネタを振ってしまいます。私自身も、あんまりいばれたものでは
        ないですからねぇ.....。「著作権はどのようにコントロールされる
        べきなのか?」で行きたいと思います。
        引き続き、皆さんの参加をお持ちしております。    MNEMO

#0008 sci1004  8810281304

 本当は11/3まで論文に集中しようかと思って,禁アップを誓ったのですが,
なんかフられてしまったような(妄想かな?)ので,ちょっとだけ...
 いきなり変なことをほざいてしまいますが,人間の知的営みに畏敬の念を抱いた
ことはありませんか? まったく無の状態から有形なものを作り出す能力っていう
のは,全くたいしたモノだとは思われませんか?
 例えば,いま目の前にある著作物.なぜそこにあるのかと言えば,あなたが必要
としたからですよね(と仮定してね).あなたはそれで,自身の営みのなんらかの
糧にしようとしているわけです.そして,それが素晴らしいものだったとしましょ
う.友達にもこの糧を分けてあげたい.コピーしてあげたいという感情は,純粋な
もので大いに理解できます.
 だけど,ちょっと待って下さい.友達への感情も大切ですが,その感情をよびお
こした著作者への感情はどうしますか?友達には感情の印としてコピーとはいえ有
形な糧=著作物がわたりました.しかし著作者にはどんな形のモノがわたるのでし
ょうか.え,感謝の念だけで十分だ?感謝されないより感謝されればそれはいいに
決まってますが,お友達にはもしかして経済的に価値を持つかも知れない有形なモ
ノ,著作者には全く無形な感謝の念ですか? これはちょっと不公平ではないでし
ょうか.著作者にも経済的有形なモノっていうのは,不自然でしょうか.
 これがぼくのコピーに関する著作権の基本的態度です.だから,Longさんのいわ
れる,りんごのアナロジーは僕にはちょっと著作者と言う観点が抜けているような
気がして....
 ただ,技術が発達して同質のコピーが簡単に作れるようになってきました.そう
いう状況で,いつまでもコピーは良くない オリジナルを買いなさい,という高潔
なモラルを求める態度は,上述のような純粋な感情でのコピー行為と相入れないこと
になってきて,いつかはソッポを向かれることになるでしょう.純粋な感情でコピー
して,犯罪だなんて言われたら誰だってムッときますよね.
 要は,あなたの作られたモノはたいしたものですねえ コピーをさせて頂きまし
たけど少ないですがこれはおしるしです,といった普通のモラルをお持ちの方の気
持ちを阻害しない,著作権の仕組みを考えるべきですよね.(デヘヘ,モーカッタ
なんてのは論外ですが)もちろん,おりじなる屋さんはコピーでは味わえないよう
な付加価値を考えればいいのだし,良いモノであればLongさんみたいに買う人はい
るのだから,市場が消滅する心配はありませんよね.
 最近,著作権協会でテープへの課賦金制度が検討されてます.生録をする人には
問題が残りますが,コピーを一応認める方向となりそうなので,注目をしています.
ただ,それに集まる利権をかぎつけて..(書けません!) 
 著作権は,人間の精神活動に関する権利ですから,それを道交法と比べるのはい
かがなもんでしょうかね.たしかに人は死にませんけど.ちょっと土俵が違うので
は.
 こうして生を受けてみなさんとお話できるのも,何割かは著作権のおかげの
 院生浪人

#0009 sci1772  8810282234

 うーん、良いですねー、こういうリアクションがあるのは。
 所で、院生浪人さん、私の著作権に対する意見は、”林檎の話”が結論ではな
くて(それは始まり)、結論は
 もともと著作権(&特許)と言うのは、そのコピーを売りさばくことによって、
利益を得る輩を罰すること、もしくは その結果としてのそれを作り出した人間
が不利益を被ることを防ぐのが目的であると思い。
 コピーに対しては
 「その行為が、金銭欲とか名誉欲とかの結果のものである場合、もしくは 結
果的であっても、著作者が不利益を被った場合、被る可能性が大きい場合」以外
の場合は良いのでは?
 と言うものですが?

 で、もう少し追加説明すると、現在のパソ通はまだまだ、出版メディアほど多
くの情報を安価に提供できないので、パソ通に於けるそのようなコピー行為が、
出版メディアに於ける著作権を侵害するところまでは行っていない。だから、ま
あ目鯨を立てなくても と言うわけです。(別に、著作権が出版メディアでのみ
有効だと言っているのではありません、現在の所、出版メディアが、著作権によ
る利益を確保しているメインであると言う認識です。おっと、CD・レコード等
を無視してましたね。でもこれも、同じ扱い出来るでしょ?)
 院生浪人さんの意見は、この先、恐らくは(私の希望的観測に過ぎない?)パ
ソ通の送受信情報量は飛躍的に増えるもの(つまり、出版メディアと競合する可
能性が高くなる)だろうから、今の内に著作権に対するきちんとしたモラルを確
立しておくべきではないかと言うものだと思います。
 確かに、この先の事を考えると、早く確立しておいた方が、混乱はないでしょ
う。しかし、現状では、明確な形での被害は出ていないのだから、と思ってしま
うのですが。(こう言うと、院生浪人さんから「予防は大切でしょ?」って言わ
れそうですね。で、ここまで読むと、「おいおい、一人で会話しちゃ、駄目でし
ょ。」、更に次のレベルでは、「変な奴。」、更に次のレベルでは・・・、わた
しゃ何してんですかねー。)
 それから、道路交通法と著作権法を同列に扱うのは、確かにおかしいですね。
でも、道路交通法を守っていない人間が、「著作権は守れ!」と叫ぶのはどうで
すかねー? と言う自分自身の態度に付いて言及したのですが、まあ、これはこ
の場で言うことではないのでしょうね。
 と言うか、つまりは、ネットはどの程度の公共性があるか? ちゃんとネクタ
イしなくてはいけないのか? トレーナーでいいのか? 別に裸でも良いのか? 
と言うことですかねー? (裸でも良いのなら、明らかに動交法と、著作権法を
同列に扱える。と思う)
 また、”一休さん”の所で、RUKUSがおっしゃっている事についてなんですが、
確かに現在のサイエンスネットに限って言えば、これらのボードは、不特定多数
が読めるもので、高い(?)公共性を持っていると思います。だから、一企業の
宣伝とか、逆宣伝は行なうべきではないのでしょう。
 しかし、他の多くのネットでは、ゲストを排除しているところ、ゲストに読め
るボードが限られているところ、が多く存在します。この場合それらを読める人
は、各人IDを持っているのであって、決して「不特定多数が読める」とは言え
ないと思います。
 この場合には、そのボードに書き込まれることが、企業宣伝であっても、企業
の逆宣伝であっても、その情報が事実に基づいているものであれば、行なっても
良いのではないかと思います。なぜなら、そういう行動、つまり「あそこのハー
ドディスクは、信頼性に乏しい、あのソフトは高過ぎ、みんなで買うのを止めま
しょう。」と言う行動は、友人間では、良くある行動でしょ? それに、それら
は一つの消費者運動という側面があり、それをパソ通、ネットが補助しても良い
のではないですか?
 勿論、それらの行動に偏向、中傷があれば、問題ですが。
 そう言った意味で、この著作権の問題も、ネットの公共性、プライベート性が
どの程度なのかが、根本問題なのでしょうか?
                               Long

#0010 sci1004  8810290927

次は長いです.約50行...なんせ生活かかってるもんで,とか 院生浪人

#0011 sci1004  8810290928

 Long様
 りんごの件は失礼しました.僕も宮沢賢治は好きでして,強力に頭の中に残って
しまったモノですから.
 見解の相違がはっきりしてきましたので,ちょっと整理がてら...

著作権の考え方
 Longさんは,著作権に,利益を得んがためのコピーによって,つまり不心得モノ
によって生じる,著作者の損害を防ごうという意味を認めておられます.意識的利
益追求のコピーから著作者の利益を保護する,のが著作権とのお考えでしょう.
 私も,意識的利益追求のコピーから著作者を守るのが,著作権の一つの柱だとは
おもいます.でも,もう一つ大きな柱があります.Longさんが善意といわれた一般
の方々に関係する大きな柱.たしかに一般の人々が結果的に利益追求を企図してコ
ピーしているとは考えられません.しかし,個々として意識はしていなくてもマク
ロで見た場合のムーブメントとして,結果的に著作者の権利を侵害され得ることは
当然あるでしょう.個々に悪意がないのなら,著作者の経済的損失を補填する必要
はない,というのはいかがなものでしょうか.でも決して善意の方を罪人よばわり
するわけではありません.悪意無き損害,なんちゃって.

著作権は財産権
 要するに,著作権は財産権なのですよ.財産を侵害されたら誰だって怒りますよ
ね.ただ著作権の場合は,定量的に侵害の度合を確認しづらい財産権なのです.現
状云々ではなくて,根本的にそうなのです.Longさんが言われるように,明確な形
で侵害が特定されたら,それはもうかなりの重症といって良いでしょう.

著作権料の考え方とモラル
 ここで,ゲームセンターのテレビゲームを思い起こして下さい.あれは然るべき
硬貨を投入してゲームをはじめますね.でも,その硬貨の意味がちょっと不思議で
はありませんか? なぜなら,硬貨を入れようが入れまいが,そのゲームマシンで
は,電気は当然は入っているし,中のCPUもソフトも当然動いてますね.ゲーム
をしようがしまいが,ランニングコストは一定です.(最近はメカトロもあるけど)
 ゲームをする人にとって,硬貨を消費する意味とは何でしょうか?それは,ゲー
ムを楽しむことを期待しての対価です.
 このモノを享受するための消費行為を 善意の人たちのコピー行為に当てはめて
考えてはいけないでしょうか?
コピーして享受した分だけ対価を払って頂く.これはモラルと言うよりもごく一般
的商行為といって良いでしょう.ただ,コピー行為は消費者側のプライベートの中
でされるので,払っていただけるかどうかが,自己申告というモラルの問題に帰結
してしまいます.
 モラルをお持ちの方には気持ち良く払える著作権システム.インモラルな方から
も徴収できるシステム...これが私の前のアップの後半の意味です...これは
難しそうですね.でも,全く無から有をつくりだす事の大変さに,もうちょっとご
理解を頂ければ,と思ってます.まず,コピーは認知される必要はありますね.オ
リジナルを買え,なんてもう通用しませんもん.
 でも,アメリカの対日要求の中には知的所有権の問題が含まれてますからねえ.
早急に考える時期だとは思いますよ.放っておくと,またまた日本人の経済的倫理
性の無さが取り沙汰されますよ,きっと.外的圧力は癪ですけどね.
>うーん、良いですねー、こういうリアクションがあるのは。
 ちょっとこれは勘弁して下さい.なんか採点されてるみたいで...
それとも,僕が神経質なのかなあ.体型は逆なんだけど :-)
あ,それから裸の話,おもしろいこと聞いちゃった.ごっつあんです!の院生浪人
Ikan! ronbunga!

#0012 sci1772  8810291108

以下、一応 >院生浪人さん
 失礼。「よいですねー、云々」は純粋に、議論が好きです(ワクワクしてる)
と言う意味と、それ以前のそこへの書き込みが、私一人でやっているような気分
がしてたから(院生浪人さんも書き込んではくれましたが、短かったので)、そ
れで、MNEMOさんが私一人に対して、レスを返してくれている様に思え、「
あ、雰囲気がまずくなったかなー?」と気になっていたので、それで、嬉しかっ
たので、書き込んでしまいました。失礼しました。
 それでですが、すみません、私の書き方が悪いのだと思うのですが、もう一回
前回の書き込みを繰り返します。
 「その行為が、金銭欲とか名誉欲とかの結果のものである場合、もしくは 結
果的であっても、著作者が不利益を被った場合、被る可能性が大きい場合」以外
の場合は良いのでは?
 の、後半の、
 「結果的であっても、著作者が不利益を被った場合、被る可能性が大きい場合」
 は、つまり、たとえ如何に善意の結果の行為であっても、この結果、著作者が
不利益を被った場合、被る可能性が大きい場合は、と言う意味で、その時はコピ
ー行為はいけない、と言っているつもりなんです。多分、私がかなりの省略形で
書いたため、この様な誤解が起きたのだと思いますが。
 さらに、それで、現在のパソ通はどうかと考えると、まだ、そのような被害を
起こす可能性は低いのでは?、というのが、私の意見です。
                             Long

#0013 sci1004  8810300102

 御趣旨,私が鈍いせいか理解できました.
 以下,失礼ながら引用します.
>つまり、たとえ如何に善意の結果の行為であっても、この結果、著作者が
>不利益を被った場合、被る可能性が大きい場合は、と言う意味で、その時はコピー
>行為はいけない、と言っているつもりなんです。
 推測を含めて不利益を被る被らない,を判定するのは難しいですね.だけど著作権
は,具体的に不利益を特定するのが,困難な権利なのです.ブラックホールの検出と
一緒で,周りのムーブメントから推定するしかないのです.最近はそのムーブメント
さえ把握しにくくなってます.不利益を招く善意と不利益を招かない善意の,どこに
線を引いたら良いのでしょうか.
 コピーという行為は,もう一般的になってしまって,コピー行為の片方は良くて,
もう片方が悪いなんて,判定できますか?もちろん善意の場合ですよ.だから...
後は,私の前のアップの著作権料云々に続きます.
 把握しにくいムーブメントとは,パソコン通信を含めたニューメディアのことを言
ったつもりです.基本的には著作権の考え方を適用できるとは思いますが,被害の特
定のしにくさは,ますます加速されますね.
院生浪人 .

#0014 sci1004  8810310847

全くすみません。自分のアップを再読して気がつきました。
#13の一行目 私が鈍いせいでやっと理解しました。に訂正します。
Longさん、不快に思われたみなさん、お詫びします。ごめんなさい。
単なる編集ミスですのでご勘弁を

#0015 sci1004  8810310848

上の書き込みは院生浪人の謝罪でした。名乗るのを忘れました。

#0016 reader   8810311123

院生浪人さんの謝が目に入ったので、ざっと読みました。
要するに、お二人の考えの違いは
LOngさんは、悪意で無くとも著作者にとっては悪意になりうるコピーが一部に
はある。それは良くない。
院生浪人さんは、意図した悪意で無ければ、あとは善意とか悪意とかは関係なくて、
基本的にはコピーをするのは侵害につながる(とみなす)。だったらコピーして楽
しんだ分を払いましょう。
ということなのでは。院生浪人さんは(著作権を持っているから?)、コピー イ
コール侵害とははっきり書きにくいそうに感じました。だからかみ合わないのでは。
文章はお二人ともおもしろかったですね。
むずかしい話しは苦手のおじじ。はじめて書きました。

#0017 sci1772  8810312220

 Long ですが、 話し続けてよろしいのでしょうか?
 、・・・・??? いきまーす。
 で、院生浪人さんの意見についてですが、具体的な不利益の特定は、それほど
難しいとは思わないのですが、私は。何故なら、不利益を被ると言うのは、利益
を得る手段があるから、その利益を得る手段を侵害されたから、「不利益を被る」
のであって、利益を得る手段が無いのに、「不利益を被る」ことはないでしょ。
つまり、不利益を被るというのは、利益を得る手段に対する何等かの代替物が 
大量に流通する(人々の間でコピーされ続ける)事を意味しているのだと思いま
すが。
 そして、これから先、特にISDN等の、デジタル通信網では、コピーミスは
なく、しかも、現在のパソ通に比べると(本当は比べものにならないけど)、は
るかに大容量の情報がやり取りできるわけです。こうなったとき、一度デジタル
化された情報は、如何に簡単に、早く、大量流通出来るか、を考えると、信じら
れない様な寒気がしますね。(しかし、実際はそれほどは、人々のモラルが低い
とは思いませんが、or思いたい?)
 こう考えて来ると、やっぱり、現在のパソ通でも、そのことに規制をかぶせ始
めた方が、懸命だなと言う気がしてきましたね。 ただ基本的に、パソ通で、私
がコピーを擁護したのは、そのコピーが、”部分”だけだと思ったからです。つ
まり、漫画に付いては、そのキャラクターだけで、漫画全体ではないでしょ。(
でも、「イラストなんかだとどうするの?」と言われたら・・・・、うーん困っ
た) 小説でも、全体を入れるのは実際上出来ないでしょ。っと思ったからです
が・・・・。(また「ショートショートの場合は?」と言われても同様に困る私
でした。ただショートショートでも、イラストの場合でもそうですが、そのアー
ティクルを完成した状態で、つまり”部分”ではなく、”全体”をupしてしま
うことは、通常のモラルを持っている人なら、やらないと思います。しかし、こ
れはただ単に私がそう思うだけかも知れない、私なら、漫画の”部分”=キャラ
クター のupもやらない、けど、実際はやる奴がいる。)
 やっぱ、前言取り消しですかねー。
 ただ、林檎のアナロジーの部分は、理解して頂けたと思うので、ここらで、取
り消しましょう。それに、PDS、純粋のPDD(ここの表題になっている、Pu
blic Domain Data )が、その方向にあるのだから、そちらに期待すべきものでし
ょうね。
 所で、私も論文があるので、ここらで、「禁書き込み」にしなくては、いけな
いかなと思っています。
 & 出来ることなら、私も将来は著作権の恩恵に預かりたいなー、等と虫の良
いことを考えて居ります。ですから決して著作権をないがしろにするつもりなど
在りません。
 ただ、世の中のPDS等に於ける活動を考えますと、特にストルーマンでした
っけ、あのGNUの人です、彼の信奉者などが、かなりいるように思うのですが、
その人達の考えを押し進めて行くと、最後にたどり着くのは、やはりと言うべき
か、「人と言うのは、ソフトウエアなどの知的創造物によって利益を得るべきで
はない。それは、人類全体に所有権がある知的財産であり、全ての人と共有すべ
きだ。」と言う、いわば共産主義なのです(ストルーマン?に付いてはあまり知
りません、友人を通しての知識に、私の想像力で補ったものだけです)。その考
え方が100%正しいなどとは考えませんが、多分に共鳴するところがあるので、
その考えをある程度までは保持したいと考えるのです。そのガイドラインを何処
に引くかが問題なのですが、私の意図としては、著作権を できるだけ緩く適用
したいと思ったのでした。
                               so Long
ps,前回の院生浪人さんの書き込み、私に付いては、全く気にしなくていいで
す。多少「???」と思った程度です。

#0018 sci1395  8811010128

何を今更、という感じではありますが、ニュースで「アイドル歌手の
写真を使ったカレンダー等キャラクター・グッズを無断で販売してい
た業者が摘発を受けた。」というのをやっておりました。まぁ、金儲
けしてたわけですし、裏で暴力団などと関係したりしていたらしいで
すからこういう輩はビシビシ摘発して欲しいものです。(^_^)
「悪意の著作権侵害」を許さない。という点では異論はないと思いま
す。明らかに著作者が受け取るべき利益をかすめ取ってしまうような
(例えば、小説のコピーを無断で作って大量に売りさばく、といった)
行為は排除されるべきである、というのは言うまでもないことと考え
ていいと思います。
そこで、問題は「善意の著作権侵害」に対してどのような態度を取る
べきなのか? ということですね。「明確に不利益を被らない限りは、
寛容に接するべきである。」というのが Long 氏のお考えであると思
います。対して、院生浪人氏のお考えは、「いかに善意であっても、
著作者に『感謝』しかしない(あるいは感謝さえしない)様であれば、
それは許容するわけには行かない。」というものだと思います。
これは、しかし著作権という権利が持っている性質が「許容する/し
ない」を決定するものではありませんね。多分、これは「著作者の考
え方次第」という要素を大きくはらんでいると思います。ここで、私
の考えなのですが、「著作権の保護」とは「著作者が自分の著作物が
自分の考え通りに広まって行くことを保証する」ということだと思い
ます。ストールマンの話に関連するのですが、著作者が「何人もこの
プログラムがコピーされて広まっていくことを妨害してはいけない。」
と宣言したら、それが尊重されるべきである、と言うことです。もち
ろん、「このソフトにはこれこれの値段を付ける。これだけの金を払
わない奴にはこのソフトは使わせない。」とか、「このソフトはただ
で使ってもいいけれど、使って有用なプログラムだと思ったら金を払っ
て欲しい。」とかいう主張をする著作者がいてもいい(現にいるよう
ですね。)し、その主張は尊重されていいと思うのです。
多分、出版業界には古くからの慣習として、「印刷/出版する側は、
それを出版した、ということで利益を獲得し、著作者はその利益の一
部から著作物に対する代価を印税として受け取る。」(こういう解釈
でいいのでしょうか?)という取り決めがあって、皆それに従ってい
るのだろうと思いますが、著作者が「いや、この作品のコピーを取る
ことを禁止してはいけない。」と言い張れば(そんなものを出版する
出版社があるかどうかは疑問ですが....。でもGNU−Emacsの
マニュアルはストールマンの主張通りの但し書きが付けられて出版さ
れました。)そういう本があってもいいはずなのです。
「本は出版社が値段を付けて売る。代金の一部が創作活動の代価とし
て著作者に還元される。本をコピーすることは著作権の侵害に当たる。」
という明確な図式があれば話は簡単なわけです。ソフトの世界には
(特にネット上で流しているソフトに関しては)、こういう定着した
慣習がないということがネックになっていると思います。これは著作
者と利用者との間に出版社のようなものが介在していないために明確
な慣習が形成されにくいという理由もあると思われます。
どうでしょうか? 私などは自分の作ったプログラムを売り込む術も知
らないのでいつまで経っても、プログラムを売っておまんまをいただ
くという状況にはなれません。まぁたいしたプログラムが作れるわけ
でもないのですが....。(^_^)
                                                MNEMO
P.S.(ここからオンライン)
        とにかく、著作権の侵害というのは著作者自身が「侵害された」と
        と感じた瞬間に発生するのだと考えている私は非常に考えが
        「あま〜〜〜い」のだと我ながら感じているのでありました。

#0019 sci1772  8811020051

 まだ、話を続けて良いのかな? ちょっと気付いてしまったので・・・続けま
す。
 MNEMOさんの考えは、ごく当然のもの、もっともなものとは思いますが、
私は敢えてそれに異を唱えます。
 また、ストールマン(?)さんが、どの様な考えを持っているかは、取り敢え
ず、棚上げします。その上で、私の意見を言いますと、
 人の知的作業と言うのは、常に他の人間との共同作業だと思うのです。つまり、
人の(知的な)成長過程は、先ず、自分の回りに居る人の考え方を、取り込み、
その中の論理的整合性を元に再構築して行く、そして、その後の本などのメディ
アを通して、いろんな情報、思想に対しても、同様の作業をしながら、自身の思
想・価値観を構築して行く、しかし、その人自身が構築したものには、多くのコ
ピーが混ざり込んでいて、どれが自身の思い付きか、どれがコピーか、はっきり
分らない。
 「人類の想像力の歴史は、既にある事実や、印象や信念を苦心惨憺して、処理
し、ほんの小さな調整を加えた結果なのである。」
 Geoff Simons "Is man a robot ?" 日本題「人間はロボットか?」、の中での、
著者の言葉です。
 だから、思うのです。
 「己が受け取った情報量に比べ、己の創り出した情報が如何に少ないか。
 なのに、何故、『これは私の書いたものだから、金を払え』 などと、言える
のですか?
 あなたの現在を支えている、あなたの思想・価値観を形成している、大部分は、
今日までに多くの人々の創り出して来たものの集積ではないのですか?」
 と。
 私自身の出した結果・結論を、そのまま他の人へ適用することは一般的に言え
ば、誤りです。謙譲という言葉を完全にないがしろにしています。しかし、この
場合は敢えて、自身の結論をこのまま一般へ拡大します。(それ以外の方法が、
思い付かない。ここで議論しているのは、「どの様な社会的習慣を作ろうか?」
ではなく、「どの様なモラルを形成すべきか?」であると、思いますので。)
 でも、人は生物であり、多くの物的な要求、回りの人とのバランス等に悩まさ
れます。人のそんな要求を無視するわけにはいきません。
 だから、著作権と言うものを定義し、それに対する、報酬は確保しましょう、
しかし、と思うのです。
 初めの所で、MNEMOさんに対して、異を唱える云々というのは、MNEM
Oさんの言っていることは、お説 ごもっともです、と思うのですが、でも、そ
れでは、議論にならないのです。(笑、かな?)
 確かに、著作権に対して、いろんな考えがあって、その考えは、自分自身の著
作物にしか適用されないと考えるのも、一つの重要な考え方なのですが、それで
は余りに、寂しいというか、ここで議論しているのは、己の在り方、己のモラル
だと思うのです。だから、それを表に出したいのです。(つまり、最初に「気付
いた云々」というのは、ここの点なんです。)(例えば、MNEMOさんは、ス
トールマンの考えをどう思いますか? あなたは、どう考えていますか? あな
たはどう行動すべきだと思いますか? そして、 それは何故ですか? どうし
て、そう思うようになったのですか? と言うことなんです。)
追記:私も基本的に、著作権の侵害というのは、人が「侵害されている」と認識
したときに発生するのだと考えています。(人間に取っての、あらゆる現象は、
認識出来て初めて、存在出来るのだと思いますから。)
                                Long
ps,言葉遣いがだんだんぞんざいになってきているのかな? と心配している
ので、気付いた点がありましたら、遠慮なく言って下さい。

#0020 sci1395  8811020558

  「どのようなモラルを形成するか?」という問題にすり替えてしまうのには
賛成できません。なぜなら、それこそは純粋に「個人個人の意識の問題」であっ
て、議論することができなくなってしまうから。
  著作者の意図を尊重する、というのはモラルの問題ではなく著作物によって
利益を享受する立場にいる人間は守らなくてはならないことであると思います。
「著作者がこんなこと言ってるけど、別にいーじゃん。」では話にならない。
  どんな世の中になっても、インモラルな人間は出現します。モラルに頼って
いては著作権の保護なんてできっこないと思います。それではどうするか? と
いえば社会慣習として著作権の保護のための仕組みを形成していくしかないで
しょう。出版業界や、コンピュータの世界でもソフトハウスというかソフトを
販売することで成り立っている業界ではそれがすでに形成されているわけです。
だからネットワークにおける公開ソフトおよび公開データというものが特殊な
立場にあるのはそういう面でまだまだきちんとした慣習が出来上がっていない
からなのだと思います。
  「物を創り出す」という作業は確かに、それ以前の他の人々の活動の影響を
吸収した結果であると思います。「これは一から十まで全てあなたの考えたも
のであると胸を張って言えますか?」と問われたら「YES」と答えられる人
間などいるはずがありません。「だから『金を出せ』というのは不遜である。」
と言われれば、それはその通りなのですが、そこまで言ってしまったら、それ
こそ社会の経済活動そのものが破綻をきたしてしまいます。著作者の取るべき
態度として「皆さんのおかげでこういうものができました。」というのはあっ
てもいいだろうと思いますが、著作物を利用する側の態度として「我々のおか
げでこんなものができたんだから、ただで使わせろ。」というのはムシがよす
ぎはしませんか? 二人の違う人間が同じ環境に置かれても同じものが出来上
がってくるわけではありませんから、そこには明らかに「その人間にしかでき
ないこと」が含まれています。それに対していくばくかの尊敬の念を表明する
のは決して無意味なことではないと思います。
  議論がかみ合わないという印象を与えてしまったようですので、自己弁護し
ておきますと、私自身は「善意の侵害者」に対してどのような態度を取るべき
か、決めかねています。だからこそこの基調発言をしたのだ、ということをご
理解下さい。Long さんや院生浪人さんは、それぞれにしっかりとしたお考えを
お持ちのようですが、どっちかを選べ、とか、これとは別の考え方を提示して
みせろ、とか言われると、「ごめんなさい!できません。」と言って逃げるし
か術がありません。そこで「著作者の意図を尊重したい。」ということになっ
てしまったのです。つまりぞんざいな言い方をすると、「Long さんがなにか
著作物を世に著したときには、それを善意でコピーする人間には寛容に接して
あげたい(それは Long さん自身がそうしたいと望んでいるのなら、です。)
し、院生浪人さんの著作物をコピーしている人間がいたら『そのコピーに対す
る代価を院生浪人さんに払いなさい。』と言ってあげるのがスジである。」と
いうことです。
  表題にしたPDDに関しては、例えば演奏データならJASRACなどがあっ
て、一応JASRACに加わっている音楽家達はJASRACの方針に従って
著作権料を受け取ることができるわけです。そして「JASRACの方針に従
う」というのが彼らの意図であると解釈できるわけですから、それを尊重して
やるのがスジですね。JASRACが「このデータは著作権を侵害している。」
と考えれば、それは侵害しているのです。きっと。ただし、私はJASRAC
が大嫌いです。
  Stallman の考えについてどう思うか? ということですが、私は(同様に)
それはそれで尊重されていいと思います。あぁいうことを全世界に向かって宣
言したわけだし、またその宣言が全世界に浸透していくだけの実力を彼は持っ
ているわけですから、うらやましくてしょうがありません。私が同じことを宣
言しても、誰も相手にしてくれないでしょう。そういう意味では Stallman は
すごい、と思うしGNUの思想もすばらしいものだと思います。
  しかし、あれほどには悟り切れない所があるというのも事実で、私は自分の
創ったプログラムを使う人間がいたら、その代価を(必ずしも金とは限りません
が)支払って欲しいと思います。それは「バグ情報」でもいいのです。あるい
は、「かわりに私の創ったプログラムを差し上げます。」でもいいのです。もっ
と言えば「これから仲良く友達づきあいしましょう。」でも構わない。でも、
「俺は、あんたのプログラムは便利だから使うけど、あんたには何にもあげな
いよ。」という奴がいたら許さないだろうと思います。
  Long さま、これでご返事になりますか? まだまだ話を続けたいので、余計
な前置きなど置かずにどんどん書いてください。私はこのnoteをクローズ
する気はありませんし、多分私が「クローズします」と言っても話は終わらな
いと思います。話を続けさせる権利、自分の意見を書く権利は誰にでもありま
す。
  それから院生浪人さま、論文頑張って下さい。何だか無理矢理引きずりこん
でしまったようで申し訳ありませんでした。
  他の方も、もっとご意見をお聞かせください。
                                                        MNEMO

#0021 sci1003  8811021443

いやあ,このコーナーは最初から楽しく読ませてもらっています.でも,それぞれ
の意見を読むごとに納得する部分があって,なかなか考えがまとまりません.
とりあえず,皆さんに影響されつつ心に浮かんだよしなしごとを並べてみると.ま
ず著作者の意志は尊重すべきである.しかしそれは著作権というものがアプリオリ
に存在するから強制されるのではなく,「この作品はすばらしい」という感動から
生まれる自発的なものであるべきだ.しかしそのような「自発」的な感情が,どこ
から生まれるかといえば,それは「著作者の意志は尊重すべきである」という一般
認識があってこそではないか.

どうも,なに言ってるのかわかりませんね.でも続けたりして.
ちびくろサンボの物語が人種差別の象徴だったなんてことは,そう知らされるまで
は思いもよらないことでした.それまでは,かの絵本を親戚の子供にプレゼントす
るのは,内なるモラルに照らしても,いささかも恥ずべきものと私は思ってません
でした.いわゆる「無知の罪」.
インモラルな少人数の行為でつぶされるほど,人間の社会がヤワなものだとは思い
ませんが,こんなふうに事情をしらない多くの人の善良な行動は,自覚がないだけ,
かえって影響が大きいものではないかしらん.
ソフトウェアのコピーにしても,著作者の同意を得ずにデータをパソコン通信ネッ
トにアップロードするのも,それがもしかしたら著作者の意図に反しているのでは
ないか,なんて露ほども疑ったことのない「善良」な人々の行為ではないのでしょ
うか.こういうことをすると,誰それが直接の迷惑をこうむる,とはっきりわきま
えていて,なおそれでもムリヤリ先へ進む非常識な人間は,そんなに多くはいない
でしょう.
すべての作品には作者があること.その作者は,自分の作品の無断使用に不快感を
抱くこと.これは,知っていれば常識ですが,知らない人にとっては言われるまで
わかりません.
ですから,それを知ってしまった私たちのなすべきは,ことあるたびに横町の隠居
になって,「をいをい,それはいけませんよ」と小言を垂れては,「著作者の意志
は尊重すべきである」という認識を高めていくことだと思います.
でもやっぱりまだ考えがまとまらない RUKAS

#0022 sci1003  8811021445

ここに何か書く参考にならんかと思って,アスキーネットPCSで,関係ありそう
なコーナーの参加者の意見を読みあさってみたところ,いろいろ話し合った記録が
残っていました(日付を見たら,1年から1年半くらい前でした).
たとえば,NAPLPS方式の画像転送を実験しているコーナーがあるのですが,
画像データの元絵になるのは,やはりキャワイイ女の子が多くなるのは,まあ世の
常です.その中で問題になるのは,コミックスなどからコピーしたもの.
結論としては,
・それらの「コピー」は,著作権を侵害している.
・しかし,利益を目的としないアマチュアの活動だということで,著作権保持者に
 は目をつぶってもらう(ある出版社に出向いた人などは,さんざんイヤミをいわ
 れたらしい).
・最低限の礼儀として,画像の中に著作者の著作権表示を入れる(いわゆる(C)).
・同時に,その画像データを作成した者の名前も入れる(これは,責任の所在を
 明確にすると同時に,データ作成者としての2次著作権を主張する意味もある).
という意見の一致がみられたようです.
あとは,この心意気が風化して,「(C)表示をつければ著作権侵害には当たらない」
みたいな誤った認識に堕していかないようにと祈るだけです.ネット内のすべてを
見渡したのではありませんが,こういう記録もあったという参考まで.
RUKAS
このごろ昼夜を問わずアクセスしてるなあ.いかんいかん.

#0023 sci1772  8811030123

 うーん、確かにかみ合っていない見たいですねー。
 でも、モラルの問題にすり替えるべきではない、と言われても・・・、私は、最
初の方(この著作権に関する最初の頃の書き込み)で、モラルの問題として、議論
したいと、言ったつもりなんですが・・・・?
 まあ、その段階では、そんなにしっかりと方向を決めていたのではないですから、
構いませんが。
 で、取り敢えず、こちらの現状認識を整理します。
 現在我々が住む先進資本主義社会では、院生浪人さんが言われている様に、著作
権とはイコール財産権だと、定義(一般に認識)されていると思うのです。つまり、
小説・脚本を書くとか、マンガを描くとかの活動は、発明(による製品の生産)と
同じで、それを世の中の多くの人に買ってもらって、その利益を得、在ろう事なら、
大金持ちになりたい。その夢を支えるもの、また、それは資本主義の根本を支える
制度だと思うのです。
 それに対して、ストルーマンの様に、著作権を放棄し、「これがコピーされるの
を妨げるな!」と、そこから得られる利益を放棄する、いわば共産主義的な思想と
は、相容れるものではない。
 そこで、現実的な折り合いを付けるために、MNEMOさんが言われている様な、
それぞれの著作物は、それぞれの著作者の意志に従って、運用されるべきである。
と言った考え方が適切(現実的)ではないか。
 と、言った所ではないかと思うのですが。(上記の考え方、現実社会に対する認
識と言う意味では正しいと思います)
 でも、この2つの考え方は、そのまま資本主義、社会主義の対立みたいなもので、
その根本の所が異なっているのだと、思ったのです。そして、この二つの考え方は、
ある意味で完全なすれ違いの考え方だが、ぶつかるとしたら? と考えたとき。そ
の時は、この部分しかないな、と思って、その部分、つまり、「その人、個々人の
価値観の所に頭を突っ込んでみるか!」と、試みに(無謀な?)、書き込みをして
みたのです。(書き込みの時の立場は、勿論、自分なりの解釈の”共産主義”の立
場です。)
 で、どうでしょう? 私の”現状認識”は正しい?
 正しいとすれば、どうすれば、その2つを統一できる?
 (無理? 現実的には、平行線のまま?)
 私の、アプローチ、考え方は、間違い?
 間違いだとすれば、どうすればいい?
 みなさん(特に、MNEMOさん、院生浪人さん)、どうでしょう?
 (今回は、質問ばっかですね)
                                Long
追記(独り言):院生浪人さんの、論文って、どんな内容なんだろう?
 私の方は、頭がいたい。工場の生産ラインの無人生産へ向けたシュミレーション、
2年掛けてやるつもりが、後3カ月しか残ってなくて、やっと3日前に始めたとこ
ろ。はははっ、いかん、どうしても、笑いがひきつるなー。私の下に付いている、
学部生が可愛そう(彼には私が指示するんです)、かなり焦っているみたい(初め
に、私の下に付くと、大変だよ、特に最後の方なんか徹夜の連続になるよーって言
ったのに、私を選ぶんだもんなー。真面目で成績の良い奴だけど、なに勘違いした
んだろう?)。知人の博士過程にいる人も、論文、後1年じゃ無理だな、と1年延
期を決めたみたいだし。更に、その人の知り合いは、博士過程に結局6年いたけど、
博士論文がちゃんと書けなかったみたいだし・・・・。はははっ、私の回り、こん
のばっか。なんでー?

#0024 sci1395  8811030357

        もっとよく考えてからのレスポンスにしたいので、
        気づいたところだけ簡単に行きます。
        まず、「モラル云々」の話ですが、私は最初から
        「モラル」に帰結してしまうのには反対していた
        と思います。(自分ではそのつもりでした。)
        多少、院生浪人氏の尻馬に乗ったところもあります
        が、できれば「どんな仕組みを用意すべきか?」
        で先へ進めたいと思います。
        それから、Stallman の思想が実際に平行線を
        辿っているとは(私は)考えていません。何度も
        書いたとおり、Stallman の主張は「彼がそうして
        いる。」ということであって、「だからあなたも
        そうしなさい。」という方向に向かっていません。
        現実には Stallman の善意(だと思う)をこれ
        幸いと金儲けに利用しようとしている輩がたくさん
        存在します。それは悲しいことだと思いますが、
        Stallman が自ら選んだ道であるからには止める
        訳にも行きません。自分が Stallman と同じ道を
        選ぶ勇気があるか、と言えば「ありません。」
                                取り急ぎ       MNEMO

#0025 sci1004  8811030431

いま,あたまがオーバーヒートしてますのでピントはずれはご勘弁.
 あまり時間が割けなくて,抽象的になると思いますがちょびっと旗色のみにて.
 これは社会主義だか資本主義だか分かりませんが,モラリッシュな人とかイン
モラリッシュな人とかを区別せずに,著作者に著作権を保証する社会制度を確立
して,その社会制度を裏書できるような社会認識が醸成できればなどと思う事が
あります.前に書いたテープの課賦金問題は,一網打尽的側面はあるのですが,
一応導入の上(西側ではもう始まっている),課賦金を払うことを納得させる社
会認識を作り上げていく.そしてその社会認識をもってモラルとすれば....
この先は,私の頭の中では未解決です.でも消費税の促進をブっているみたいで
気がひけますが.
 社会主義と資本主義のアナロジー,興味を引かれますね.それでは,いま現在
の状況はアナロジーになり得るかな...社会主義は行き詰まりを感じ資本主義
の資力を期待し始めている,資本主義は社会主義の市場を新たなフロンティアと
見ている.ウーム,著作権にどう当てはめていいんだか,ヌワンダカワクワンナ
イ(ここは岡本太郎調でね)!
 論文は,プログラマー不足とかの情報産業従事者の問題を経済政策的または技
術論(これ経済学の分野なんですよ)的もしくは持論を含めて分析しようとする
ものです.無形を扱う産業体制に脆弱性があるのかないのかまで,言及できれば
などと思ってます.(いかんいかん,専門の事に関して外部に文章を発表すると
きは教授の許可が必要なので,この辺で)
 Longさんの専門は管理工学かな生産工学かな,それともおんなじムジナ?(失礼!)
経営学かも知れないなあ.
院生浪人

#0026 sci1772  8811030550

次は、主にMNEMOさんかな?
 失礼しました。私の「以前に言ったと思うけど、云々」と言うのは、余分でし
たね。削除します。
 それから、平行線云々と言うのも表現が、適切でなかったのかも知れません。
 つまり、言いたいのは、Stallman さんの具体的な考え・行動がどうであると言
うことではなく、(私は、彼の事は良くは知らないのです。彼の著作権放棄とい
う行動のみを捉えたとき、私なりに解釈すると、前述のような理由で、私にはそ
の著作権放棄のバックグラウンドを据える事が可能だと言っているのです。)
 また、この平行線云々と言うのは、Stallman さんの自身は、自分自身の著作物
に関して言えば、著作権という考え方で 自身の利益を確保する気はないと、言
っているだけであり。その行動理念を一般化すれば、それは現在の著作権とは相
容れないものである。と言っているのは、私です。つまり、彼がその様な一般化
をしていると言っているのではなく、私が、「彼の理念をそのまま、一般化すれ
ば、それが現在の資本主義の根幹にある(これも私が考えている)著作権=財産
権 と言う考え方と矛盾する」と言っているのです。
 更に、つけ加えるのなら、それ故 Stallman さんの考え方は、この資本主義社
会に生きる限り、否定されてしまう可能性が高い。私は Stallman さんの考え方
に共鳴する部分がかなり在るので、彼の考え方を保持し、更に発展させるには、
どうしたら良いのか? と考えると。そのためには、各人のモラルの部分を更に
良く理解しなくては、ならないと思い。自分の考え方を先ず、提示し、他の方が
モラルとして、著作権をどの様に捉えているのか? 知るための、手段としたか
ったのです。
 それから追記ですが、社会慣習として、現状の我々の社会の著作権という考え
方を保持し、その上で、Stallman さんの価値観をも許容すると言うので在れば、
MNEMOさんの考え方が、現実的であり、唯一の回答であると考えます。しか
し、それでは・・・、と思ったわけです。(「悪あがきは、よしな。」かな?)
(但し、もしかしたら、MNEMOさんは、違うと考えていられるのかも知れま
せんが。つまり、このままでも Stallman さんの考え方を社会的に保持し、発展
させていく事が出来る、もしくはそのための方法はいくらでもあるとお考えなの
かも知れませんが。それとも、 Stallman さんの考え方は単なる時代のあだ花で
あり、所詮は消え入る運命なのだと考えますか? そうかも知れないのですけど
ねー、そうだとすると、悲しいのですが・・・。(^_^))
 (著作権とは、全く関係ない話、どちらかと言うとSFの話ですが・・・・ 
実は私は、資本主義の先には、やはり共産主義があると思っているのですが・・・、
ただし、現在の 社会主義−>共産主義 の構図とは全く違いますけど。(^+^) 
<- マンナカノ、タテボウハ、ヒトサシユビネ。)
 では、では。
                                Long
ps,院生浪人さんのレス、まだちゃんと読んでいませんが、
   とりあえず、私の学科が何かかな? というのがありましたので、
実は、これが、機械なんですよ。私は。
はははっ、困ったことだ、機械って何でもてー出すんですよ。
(^_^)

#0027 sci1395  8811031153

        Stallman 自身がどのように考えているのかは私もよく知りません。
        しかし、現実問題として、GNUのプログラムは Stallman が
        (一人で?)書いたものであることは知れわたっています。
        結果的に Stallman はGNUというムーブメントで名誉を獲得して
        いるわけです。
        GNUの著作権は放棄されてはいないと思います。それは、
        「著作権料という形で金を徴収することを禁止する。」
        「著作権表示を含む全文をコピーして配布せねばならない。」
        などの主張をGNUの利用者全員に遵守させるために
        保留されているはずです。
        つまり、他の「勝手に使ってよ」や「使って便利だったら金を
        送って」というのと制度的にはあまり変わらないのです。もち
        ろん、背後に Stallman 独自の崇高な哲学があるのだという事
        を忘れてはいけませんが。
        つまり、プログラマ全員が Stallman に共鳴して今すぐ会社を
        やめてGNUに参加するのでないかぎり(そして、そんな事を
        GNUが積極的に推進するのでないかぎり)GNUは許容され
        得ると思います。
        だから、共産主義と資本主義のように単純に対立する図式に
        あてはめることは間違っていると思います。(間違ってはい
        ないかもしれないけど、私にはピンと来ません。)
                                                MNEMO

#0028 sci1772  8811032237

 はははっ、と言うか、うーん、全くかみ合ってないみたいですね。
(枝葉末節なのかも知れないのですが、済みません。私が、Stallman が著作権を
放棄していると言ったのは間違いで、その部分は、著作権による利益を放棄して
いると訂正して下さい。)
 私に取って Stallman の存在(行動・論理)は、シード(種・始まり)であり、
かれの具体的行動が、社会的に容認されるかどうかではなくて・・・・、んーと、
こう言った方が分かりやすいかな? つまり、彼の死後の話なんです。彼のよう
な存在がいなくなったとき、その考え方が、社会的に生き続けることが出来るか、
と言うことなんです。(注1)
 資本主義<=>共産主義というアナロジーは、理解し易いだろうからと思って
上げたのであって、もし理解を妨げていると思ったら、無視して下さい。(私と
しては、非常に的を得たアナロジーだと思ったんですが・・・?)
注1:もしかして、MNEMOさんは、これに対して、こう答えますか?
 「彼の意志を継いで、それを実践する人かいれば、その考え方は生き続けるで
しょ。」
 と、
 そういえば、以前「自分自身に関して言えば、Stallman の様な考え方は出来ま
せん」と、明確に言っていましたねー。だとすると、私の質問は、MNEMOさ
んにとっては、全く意味がないですね。(まずいなー、今ごろそのことに気付く
なんて)
                               Long

#0029 sci1395  8811032323

        やっと、気がついてもらえましたか(^_^)。
        まぁ、それは冗談として、多分、あの哲学を受け継ぐ人間は
        いないと私はにらんでいます。でも世の中にはどんな人間が
        いるかわかりませんからねぇ。
        多分、彼の知り合い、というか親しい友人達の中でも、同じ
        宣言を出した人間、というか主義を同じくしている人間は
        いないのではないでしょうか?友人達は彼が自分の主義を
        実践するのには手を貸しても、自分も実践しようとは考えて
        いないと思います。
        それくらい、あれは独特の考え方です。本当に理解できてる
        人間はいないのではないかと思うくらい。そして、私は、
        あぁいう悟りを開くことはできません。
                                                        MNEMO

#0030 sci1395  8811040155

        Stallman の話を少し続けます。現状で、GNUそのものは
        容認されていないと思います。GNUが現状で存在できて
        いるのは、それが他のPDSと全く同じものに見えるから
        です。(前に書いた制度的には変わらないという部分です。)
        GNUを理解することのできない全員(多分私もその一人
        でしょう)はGNUの思想を具体的に評価するのを避けて、
        GNUのプロダクトを他のPDSやシェアウェアと同様に
        取り扱うことで問題を回避しようとしているのだと思いま
        す。
        Stallman 自身の主張がどうであろうと、GNUの産み出す
        利権にはすでに人々が群がっていますし、利害の対立があ
        れば潰しにかかったりしています。具体的には主たる製品
        である E−エディターの売上に響くU社は多分GNUを何
        とか潰そうと画策しているはずです。(これは勝手な憶測
        です。U社が何だかわかる人もわからない振りをしてくだ
        さい。)GNUそのものが結局はそういう枠組みの中でし
        か動きが取れないでいるわけです。
        Stallman の思想に多少なりとも共感を覚えても、それを推
        進しようとすれば、同じ困難に突き当たるでしょう。もし
        くは突き当たらないほど平凡な日曜プログラマとして一生
        を終わるか、です。だから私は声高に著作権を主張します
        し、それから多少なりとも利益(かならずしも物質的な利
        益とは限らない、ということは書きました。)を得ること
        を当然とします。
        Stallman の主張に未来はあるか?と問われれば、ないと思
        います。GNUのプロダクトが素晴らしいものであるのは、
        Stallman 自身が素晴らしいプログラマであるからでGNU
        の主張そのものとは無関係です。Stallman 級のプログラマ
        が将来現われて、企業や大学から独立した立場でGNUを
        実践する可能性はほぼゼロに等しいと思います。
        Stallman という存在抜きのGNUには未来どころか現在も
        ありません。私は Stallman が自分のプログラムにGNU
        の主張を適用するのは自由だと思いますし、それが彼の意
        志である限り尊重すべきだと考えていますが、社会全体に
        GNUの考え方を拡大して適用していくことには反対です。
                                                MNEMO

#0031 sci1804  8811040404

このシリーズを読んでいる人たちには、まったく蛇足かもしれない
けれど、参考文献紹介。
共立出版の『bit』87年8月号にStallmanが来日した
ときに開かれた、座談会の記事があります。14〜15ページに
フリー・ソフトウエアについての会話がありますが、興味深いのは
Stallmanの「フランス語にはフリーを意味するふたつの単
語がある。ひとつは自由を、もうひとつは値段ゼロを意味する。私が
は前者のほうだ。」という発言です。
 また、べつのところで、「私がだれかに質問されて、それに答えた
場合、また、誰かに頼まれてプログラムを書いた場合。つまり、誰かが
私の時間を使ったときは、その人は私にその対価を支払うべきだ。し
かし、いったん答えたあとの答えや、作られたあとのプログラムは、
自由にコピーされてしかるべきである。」とも言っています。
 つまり、彼の考えは、オリジナルには対価を支払え。しかし、コピー
は自由というもののような感じです。
 座談会なので、話にまとまりがいまひとつなく、また、私の要約も
考えちがいの所があるかもしれないことをお断わりします。できれば
原文にあたられることをおすすめします。
 で、おまえはどうおもってるんだ、ということなんですが、
今は考えがまとまらないのでパス
     夜勤のさなかを理由に逃げる
        sci1804  矢崎

#0032 sci1395  8811041542

        Stallman の「free 云々」にはそれほど深い意味があるとは
        思えないのですが。これは単純に単語の用法の問題で、彼の
        言いたいことは「英語の free という単語には『自由』と、
        『無料』の二つの意味があって、free software の free を
        後者の意味に取る人がいるが、私の意図は前者である。」と
        いうことだと思われます。で、これは最初にGNUの主張を
        きちんと読めば、勘違いすることはないし、フランス語や日
        本語では混同する事は最初からありえません。
        Stallman の「私の時間を使った場合...。」という発言です
        が、これが今一つ、なのです。それは他人が彼の時間を使っ
        た場合には金を払う。では、彼が彼自身の意志で彼の時間を
        消費するときにはどうするのか?ですから、これは「オリジ
        ナルには金を払え。」ではないのです。Stallman が「勝手
        に」作ったプログラムで金を取ることはできないはずです。
        さらに、話を進めますが、例えば、誰かがGNUのプログラ
        ムを使っていて疑問が生じて Stallman に質問をしたとしま
        しょう。そして、それが Stallman の勘違いで発生したバグ
        だったとしましょう。その誰かはそのプログラムをただで手
        に入れた訳ですから、たとえそれによって損害を被ったとし
        ても、文句はいえないのですが、Stallman の主張どおりにす
        ると、その誰かは Stallman に質問をした時点で(何と!)
        Stallman に対して金を払わねばならないのです。あの文面か
        らは私が鈍いせいかそうとしか読み取れません。
        私の考え方はこうです。「私はこのプログラムを作って広め
        る。これには著作権があって、あなたがこのプログラムを使
        う時にはその代価を支払って欲しい。そのかわり、その代価
        に見合う範囲で、プログラムの動作は保証するし、不具合が
        あればそれに対処する。」もちろん「ただで使っていいけど、
        動作は保証しないし、不具合に対処するかどうかもわからな
        いよ。」ということになる可能性はありますが。それくらい
        のリスクは当然使う側も承知して使わなくてはならないでしょ
        う。その誰かが私に連絡を取って、「バグ情報」をもたらし
        てくれれば「不具合に対処する」だけの代価を支払ったこと
        になると私は解釈します。
        多分、著作権料として受け取る金には最初から、「この著作
        物に関して私が使った時間、および将来使うであろう時間に
        見合うだけの代価」も含まれているものと考えます。ここら
        へんは、(将来使うであろう時間、という部分が)音楽や小
        説などとはちょっと違うところですが、これはソフトウェア
        というものの性質がそうなのです。だから、Stallman の考え
        は私の考えとは全く相いれないものになるのですか。これは
        自分でもびっくり。多分、「悟りを開くことはできない」と
        いうのはこういうことに無意識にでも感づいていたからなの
        かな。
        とうとうアンチGNUになってしまいましたが、Stallman 自
        身を私は尊敬しています。素晴らしいプログラマだと思いま
        す。あんなプログラムを組めるようになれたらいいな、と思
        います。でもやっぱりGNUは疑問です。これでもこの間ま
        ではGNU擁護派だった(推進派ではなかった。)のですが
        不思議なものですね。
                                        と、自分の主張の一貫性のなさを
                                        暴露する羽目になってしまって、
                                        ヤケになっている
                                                MNEMO
                                        でした。

#0033 sci1772  8811050303

ちょっと、MNEMOさんの書き込みをきちんと読んでいないので、
ボケがあったらごめんなさい。
 なるほど、GNUはやはり、ニュー(ヌー?)ですか、グニュー(グヌー?)
ではなくて。
 でも ?? PDSと言うのは、GNUの類より、著作権とかに付いては、進
んでるんじゃなかったですか? (public domain と言うのだから、著作権は存
在しないんでしょ?)
 私は、Stallman の考え方(思い)そのものは、特別なものではないと思うので
す。だから、世の中のPDS、フリー・ウェア、シェア・ウェア等の活動と Sta
llman の行動は、同じものだと思っていますが。ただ、彼の場合、その行動に対
する徹底さ、創り出すソフトウェアのパフォーマンス?(目指しているレベル?)
が遥かなだけで。(それが実行できると言うのは、彼自身の能力と、その能力に
対する自信ゆえでしょうね)
 で、彼の思い?「お金の事なんかに煩わされずに、純粋にコンピュータの事だ
け考えていたい」的な思いは、誰にでもあると思うのです(勿論、それが好きな
人には、です。及び、あくまで「」内は、私の想像)。ただ、現在の社会体制(
制度)下では、彼のように寄付に、その活動資金を頼らねばならず、それは変種
のシェア・ウェアと同じ立場ではないかと思います。そして、そこら辺が、一般
人には、そういう行動が出来ない理由でもあるとも思います。(確か、Stallman
 の活動資金は、企業寄付ですよねー? あれ?、違いましたっけ? ・・・・ま
るで分かっていない私かな?)
 それから、私は、純粋に経済的側面だけに問題を絞っていってるのです。「感
謝しなくても良い」とか「その作者の気持ちを無視しても構わない」などと考え
ているわけではありません。感謝と言うのは、無から創り出せるが、お金は無理
だし(但し 感謝はお金では買えませんよ、勿論)。それに、お金(生活費等)
の問題がなかったら、Stallman の様な行動は誰にもできると思うのです。(そう
思いません?) だから、私はそこの点に問題を絞るのです。
 それで、彼のような存在は、MNEMOさんの言うように、このままでは、消
え行くように私も思います。でも、その基本的な思いは、私の心の中にもあるし、
多くの人の心の中にもあると思うのです。問題は、社会的制度(つまり、資本主
義?、著作権??)にあると思うのですが。
 MNEMOさんは以前「Stallman の考えは崇高である」的な意見をおっしゃっ
ていたと、思いますが、しかし、前回では「社会全体にGNUの考え方を拡大し
て適用していくことには反対です」とおっしゃってます。それは何故なのですか? 
GNUの考え方を社会全体に拡大すると、何が問題となるとお考えなのですか?
追記:3日ほど、田舎に帰らなければなりませんので、次回の私の書き込みは、
11/8以降になると思います。
 及び、矢崎さんのおっしゃってる共立出版の『bit』87年8月号のSta
llmanが来日したときに開かれた、座談会の記事は、立ち読みしたと思うの
ですが・・・・。
                              Long
ps,上記の2or3行目までと、この行はオンラインですので。

#0034 sci1395  8811051352

私の考えでは、PDS(狭義のPDS。つまり日本で普通に使われている
PDSという言葉とは意味が違います。改めて「公開ソフト」と「PDS」
を区別して使います。)というのは、なぜPDに置かれているのか、という
ことでGNUと比較にはならない、と思っています。つまり、それらは、
「著作者が著作権を主張する勇気がない」ためにPDに置かれているのでは
ないか?(全部がそう、と言うことではありませんが、作者自らPDに置く
というソフトウェアに限って言えば、という話です。)
ソフトウェアを公開する、という行為は、みなさんかなり気軽にやっている
節がありますが、本当は物凄く重大な行為をしているのです。これから先の
社会では、さらにエキスパートではない人間がコンピュータにタッチする事
が多くなっていきます。そんな社会で、そこにあるのが信頼性のないソフト
ウェアばかりであったら?
現在では公開ソフトは通常、著作権を放棄されず公開されます。私はそれが
望ましいと考えています。著作者が誰であるか、バグの報告は誰にすればい
いのか、といったことが明らかにされているからこそソフトウェアは信頼性
を持ちうるのです。現在のパソコンネットワークに参加して、公開ソフトに
携わっている人々はそれぞれがある程度のエキスパートであり、「ソフトに
はバグがあるものだ。」ということを理解しています。ソースリストがつい
ていれば、きっと自分でバグを取ってしまったりするでしょう。そのような
ユーザーばかりの社会を想定できるのであれば、PDSというのは多分、望
ましい形なのかも知れませんが、そのような社会はこれから未来永劫出現し
ないでしょう。どんどんコンピュータは日常生活に入り込んでいきます。そ
こで必要とされるのは、「安いソフトウェア」ではなくて、「信頼性のある
ソフトウェア」です。
これまでの状況を見ても、生き残ってきた公開ソフトにはきちんと著作者の
権利が主張され、それに従ってアフターサポート/バージョンアップが行な
われてきたものばかりです。純粋にPDに置かれたソフトウェアではこのよ
うには行かないでしょう。
アメリカの(日本も?)大学で、政府から受け取った金を使って研究した成
果はPDに公開せねばならない、という規定があったと思います。PDSの
起源はそこらへんにあるのではないかと思います。しかし、現在、BSD−
UNIXはバグだらけで、信頼性がなく、4.4BSDは生まれてこないの
ではないか?と危倶されているほどです。私はBSD−UNIXの方が好き
ですが、ハードメーカーがSystemVを載せたがる気持ちはよくわかり
ます。
「GNUは崇高云々」については勘弁してください。ただでさえ自己嫌悪に
陥っているところなのです。私はGNUを本当には理解していないようです。
Stallman には憧れがありますし、彼の考えることだからきっと崇高な哲学に
基づいているのだろうと想像するだけです。理解できないけど、尊重してや
らねばならない、というのは変わりません。
言い残したことがありますが、一旦ここで切ります。あとでまとめられたら
続きを書きます。
                                                        MNEMO

#0035 sci1172  8811081246

場外からの野次です。
著作権のひとつの柱、著作人格権というものを前面に出して考えるのも
それなりに面白いんじゃないかと思い。
著作人格権ってのは、作詩家のセンセイが、
  この唄の *番 を歌っちゃナンネエ!! ダメだったらダメ!!
と宣言したまんま死んじまったら、50年待たなきゃ合法的に歌うことが出来ない
というオソロシイ権利で、こんな駄々ッ子みたいなことが許されるのは、
根底にプライバシーというものがあるからだと思うのです。
今、ソフトウエアなんかを念頭にフツウ考えられている著作権とやらいうものは
権利というよりは「利権」といった響きを持っていますが、この文脈そのままで
PDSとかPDDという崇高なタテマエを持ったモノあるいは思想を考えるのは
得策ではないように思います。
基調発言は著作権一般を問題にしたものではなかったと思います。
  利権を放棄した場に於いて第三者の利権をどう保証するのか。
こんな問題意識での御討議をROMしたいな。
  PS.にんげんをかえせ!!

#0036 sci1395  8811081339

        すいません、基調発言者です。
        話の持っていき具合がまずくて確かに基調発言の主旨から大分
        ズレてしまいました。(^_^)
        が、このままでいきます。わがままで申し訳ないのですが、
        基調で提出した問題を包括した形で、著作権全体の話をした
        い、と希望します。
        そういうわけで、PDS/PDDに限らず著作権全般の話を
        続けて頂きたいと思います。
                        辞書がこわれて四苦八苦の       MNEMO

#0037 sci1004  8811090430

どうも,ログを読んでいるとハズシにかかったのは僕のようですね.
 でも,ハズシ屋の自己弁護をさせていただきますと,PDDの著作権の問題は
一般的に考えられている著作権の問題を急速に凝縮しているように思います.
 これは,ネットワークという一種の社会(と認めぬ向きもありますが)特性に
大いに関係があります.つまり,いままでの我々が持っていたコミュニケーショ
ンの特質からすると,我々はメディアの持つ情報生成過程に直接的に立ち会うこ
とは一般に不可能でありました.しかし,ネットワークというものは情報生成過
程のほとんどが一般の人々の参画に依って成立しています.
 つまり,著作権についても,いままでは与えられた情報についてのみ著作権を
顧慮すれば良かった一般の人々が,今度は情報を供給する側の倫理をも同時に顧
慮しなければならなくなったのです.これは,一般の人々にとって全く未知の領
域となるでしょう.そんな窮屈な,と思われるかも知れませんが,情報化と言う
ものは元来窮屈なものなのです.
 ですから,MNEMOさんが著作者の著作権意識に話をフッたのは間違いでは
ないと思うのです.RUKASさんの言われたように無知が犯罪になる可能性は
おおいにあるのです.だから今こそ...(しらけますから,この辺で...)
院生浪人

#0038 sci1772  8811100119

 ごめんなさーい。(また、「ご勘弁」って、言われちった。)
 で、社会で使用されるには云々、に付いては、私も同じ様な意見を持ちます。
若干違いますが。私は信頼性よりは、プログラムの機能的な規模が問題になるの
ではないかと思っています。つまり現状では、基本的にはPDSの類は、個人的
に開発するものであり、個人的に開発する限りは、あまり大きなものは開発でき
ない。(??、実用に耐え得る信頼性を確保するためには、比較的小さな規模の
ものに限られる、と言った方がいい?? つまり、同じ様な意見だよね。それか
ら・・・・、本当は、PDSの共同開発というのもワクワクする様な可能性だと
思っているのですが)
 ただ現在出回っているものの信頼性云々と言うのは、現状でも、市販のソフト
に比べて、それほど低いものではないと思います(現に、いま私がアクセスに使
用している通信ソフトもそうですし)。
 ただ、問題となるのは、規模の巨大なもの、設計そのものが難しいもの(非常
に高い信頼性が要求されるもの)、例えば、OSとかの場合でしょうね。そして、
だからこそなんです、Stallman の様な人物に期待をするのは。Stallman の様な
人物なら、その問題を乗り越えられるでしょう。Stallman の様な人物が次々に輩
出してくれなければ(ましてや、消えてしまっては)、PDS・フリーウェア等
の活動は、趣味の世界に終わってしまい、そこから永遠に抜け出せないのです。
ただ、それらの一般的な活動の内 現状で最も期待できるのは、シェアウェアだ
と思っているのですが、Stallman の活動がこのシェアウェアの動きに、影を投げ
掛けているのではないかと言う懸念が私の中にあります。(このシェアウェアも
そうなのですが、そこにお金が絡んでくると、結構責任の所在が明確になり、義
務感の発生と伴って、信頼性が向上しますねー。)
 所で、ここまで考えてきた時に、ふと思ったのですが、PDS類の活動につい
て、MNEMOさんは、アメリカの現状をどの程度 考慮に入れていますか? 
私は、実は、全く失念していたのですが・・・・。アメリカの事を考えると(余
り良く知らないのですが)、Stallman の様な活動はそれほど特別なことではない
ですよ、やっぱり。Machも、XINU(??GNUとXINUの関係って何
かありましたっけ??)もあるし、MINIX(?)もありますよ、同様なOS
が他に後2or3個あったと思ったのですが。(ただ、それらに対する評価は良く
知らないのですが)(そう言えば、98版のMINIXは、どの程度のものなんでしょ
う? 誰か知りません?)(それから、綴りに付いては、間違っていましたら、
指摘願います。私のはテキトウですから。)
 それから、NEWSのソニーにしても、開発ツールはPDS(広義の?)とし
て公開して行くと言ってますし。(この様に、メイカーがPDSの類を推進して
くれるというのは、嬉しい限りですね、私としては)
 日本の事を考えると、確かにまだまだの状況なのですが、それ程は先は暗くな
いと言う気がしてきましたね。
 (それから、MNEMOさんの中にある、Stallman に対する憧れは、きっと私
の中にあるものと同じだろうと思います。ただ、それに対するとらえ方が、ポジ
ティブかネガティブかの違いが、それぞれの主張の違いとなって現われているの
でしょうか?)
 所で以上は、主にコンピュータのソフトウェアの話で、この場合は特別なケー
スとして、信頼性の問題がありますが、通常の著作権の対象となる著作物には信
頼性なんて問題はなく、やはりこの二つを一緒に扱うのにはもともと無理がある
と思うのですが。
 それから、sci1172 さんの「利権を放棄した場に於いて第三者の利権をどう保
証するのか。」って言うのですが、「利権を放棄した場」と言うのはネットの事
ですよね? 「第三者」って言うのは、本を出している作家(漫画家)達の事で
すか?
 で、これに関連してですが、MNEMOさんが「公開された著作物からの引用
は認められています。出典を明らかにしてあれば大丈夫ですよ。」って言ってお
られますが、確かに普通の文献の場合は問題はないと思うのですが、これって絵
とか、イラスト・マンガの場合はどうなんでしょう? 出典を明らかにして置け
ば、その一部分を引用(使用)しても良いのでしょうか?(純粋な疑問です)
 及び「PS.にんげんをかえせ!!」って、どういう意味なんでしょう(?_?)
 追記:昨日からキーボードを、親指シフトタイプ(ASkeyboard)に変更したの
で、書き込みに時間が掛かってしまいます。これだけ書くのに二日掛かってしま
った。はははっ(^_^)
 親指シフトって、親指シフトキーと普通のキーを同時に(同期させて、「いっ
せいのせっ」で)押さなければいけないのですね。初め何にも知らなかったので、
親指シフトキーを押してから、普通のキーを押していて、何でシフト入力できな
いんだー?? とマジに焦ってしまった(先に説明書を読めばいいだけだったの
ですが)。で、それが分かって、初めて「あいうえお」を入れるのに5分も掛か
ったり、うーん楽しい。(でも、一週間もあれば、慣れてしまうでしょう、と高
をくくっていますが・・)
                                Long

#0039 sci1395  8811100159

        えぇと、またまた取り急ぎ。
        UNIXやMachなどがPDSであるのは、この間書いた
        「政府の金で研究したものは....。」ということが関係して
        いるのだと思います。MINIXも確かそうです。
        アメリカやヨーロッパの一部では大学でそのような基本ソフト
        の研究をしており、その成果がPDSという形で公開されて
        います。日本でもそんなことがあってもいいはずなのですが、
        聞いたことがありません。KCL(KyotoCommon−
        Lisp)などが数少ない例外でしょう。
        そのほかの各メーカーが自社の製品用に開発したOSなどで
        PDSとして取り扱われているものを私は知りません。
        (ただ単に私が無知なだけだということもありえますが。)
        ソニーがXwindow用のwidgetをPDSで公開
        したのも、金を取ろうとするとathenaプロジェクト
        との絡みでむずかしい問題があるからだと思います。
        以前にもHPがXの拡張ライブラリを公開していたようで
        す。つまり善意がベースにあるものとはちょっと違うよう
        な気がします。
        う〜ん、マンガやイラストの場合はどうなってるのでしょう?
        あれは「デザイン」ですからね。著述の引用と同列に扱って
        いいのでしょうか?(私も、あぁ書いたときに気にはなった
        のです。なお、メロディや歌詞の引用には別の基準があり
        ますよね?)
        つかれた。あとで続きを書きます。そういうことで。     MNEMO

#0040 sci1395  8811100205

        あれ? MachってPDSなのかな?
        記憶が定かではないですね。前の発言で「PDSである」としたのは
        取り消して、後ほど事実を書き込むことにします。
        つかれているMNEMOでした。

#0041 sci1395  8811100406

        まず、前の書き込みの落ち穂拾いをやっておきます。
        MachはPDSです。以前に書いたとおり、大学での研究成果で
        あるために私企業の独占物とすることはできず、公開されています。
        現在、DARPA(だるまさんではありません。アメリカ国防省だっ
        たかな?)の規制の対象となっているのでソースをアメリカ国外に
        持ち出すことはできませんが、バイナリ・レベルで使う分には自由
        です。
        ここから本論です。
        もちろん、出版物には信頼性などの問題はありません、といいたい
        ところですが、内容に関して信頼性があるのではないでしょうか?
        例えば、辞書はある期間をおいて改訂版が出版されますね。小説で
        も事実関係に言及していて、それが間違っていれば、著者の責任で
        訂正した版が出てくるはずです。真面目な話、(辞書はともかく)
        内容の間違った出版物に関しては出版社に抗議すれば取り替えても
        らえると思います。それだけの責任を出版社/著者は負っているは
        ずです。そこまでやる人間がいないというのは本の値段がもう一冊
        買っても気にならないくらい安いからです。もし、¥148,000 の英
        和辞典があって、その内容に間違いがあったり、乱丁落丁があった
        ら当然交換を要求するでしょう?
        PDSの信頼性の話はもっと複雑で、例えば、OSを 3.1 から 3.3
        に替えるとしましょうか? そのときにこれまで使っていたPDSが
        動かないとしたら、それだけのためにせっかく買い替えたOSを捨
        てて元のOSに戻しますか? 私の通信ソフトも公開ソフトです(ご
        めんなさい Jumbo さん。CCTも金出して買うほどのソフトではな
        いと私はにらんでいます。)が、私はこのソフトを基本的に信用し
        ていません。使える間は使いますが、いつ動作しなくなっても驚き
        ません。作者との間にチャンネルがなくなってしまったら、使わな
        くなるだろうと思います。
        聞いた話です。あるところで公開されていたエディターは、MS−
        DOSの 3.10 では動くのですが、 2.11 ではハングアップしてし
        まい、まったく動かないそうです。それだけなら、どうということ
        もないのですが、問題はそのことが半年以上も報告されていなかっ
        たことです。それは作者がボードで報告しなかったということでは
        なくて、作者のところにそういう報告が来なかったのです。全員が
        3.10 を持っていたか、さもなくば一度も起動しなかった人間が大部
        分だったということです。
        こんなソフトを信頼できるとは呼びません。バグがあるのはともか
        く、そして作者は報告されると同時に対処して新バージョンを発表
        したそうですから作者にも責任はなく、それでもこのソフトには信
        頼性がないのです。これが値段のついたウリモノソフトならば、発
        売延期になるでしょう? 概して公開ソフトの利用者はそのソフトが
        ちゃんと動くかどうかには無関心ですが、一度も起動したことがな
        いソフトを持ってるなんて、普通は考えられないことです。
        公開ソフトを信用してはいけないということは肝に命じておかなく
        てはならないことです。無批判に使用して損害を被っても誰も責任
        を取ってはくれません。現状で利用者と作者の間にきちんとした関
        係を確立して、「作者は作る。不具合には対処する。」「利用者は
        使う。使って不具合があったら文句を言う。」という健全な状態に
        持ち込むためにはPDSという方法ではダメだ。ということです。
        そして、これはちょっとやそっと時代が進んでも変わりはしないだ
        ろうと私は思っています。
        PDSの共同開発ですか? 現在、あちこちで“なんとかWare”
        の旗揚げ興行が行なわれているようですが、どれも「あわよくば
        金儲けしてやろう」という感じですね。それは私の論旨から行くと
        望ましいことになるのでしょうね。本当にユーザーの立場にたって
        ソフトを作ってくれるソフトハウス(あるいはその類似物。それこ
        そ公開ソフトの共同開発プロジェクトとか。)が増えてくれるのな
        ら嬉しいことです。
        巨大システムの信頼性についてはとても公開ソフトのレベルでは
        カバーできないでしょう。現在、4.3BSDのソースに全く手を
        つけないでコンパイルして動くハードウェアはありません。Sun
        のSun−OS、VAXのultrix,などなど、どれをとって
        も、各企業のオリジナルのOSであり、PDSではありません。
        Machについても、採用するメーカーが増えれば問題が表面化す
        るだろうとい思います。ソフトの信頼性はコンセプトでは決まらな
        いのです。
        私は前にも書きましたが、善意で(このプログラムを人類の共有財
        産としたい、などといった一種崇高な気持ちで)公開されたPDS
        というのは極く一部で、ほかのPDSは研究の成果として公開され
        るもの、企業が一種の宣伝として公開するもの、他のPDSとの関
        連から公開せざるを得ないものが大部分を占め、残りは全て、著作
        権を主張するだけの内容がないものである、と思っています。すで
        にPDSというムーブメントは崩壊にいたっているというのが私の
        意見です。PDSに対するアンチテーゼとして、著作権を放棄しな
        い公開ソフトやシェアウェア等が発生したのだと思います。
        Public Domain という概念はソフトウェアが出現するずっと以前か
        ら存在するもののようです。多分、PDの書籍などというものもあ
        るのでしょう。著作権には著作物のないように責任を持つという意
        味が常に付随します。それを無視して、PDSなら何でも歓迎する
        という態度を取ることには反対です。
                                                        MNEMO

#0042 sci1172  8811110038

Long 様
「利権の放棄された場」というのは(正確にはそのような)ネットという場。
「第三者」というのは、その場を構築していない全ての人あるいは著作物と
いったつもりだったので、多少ニュアンスは違いますが、あのような書き方
ですので、御推察のように解して頂くことに異存はありません。
「PS.にんげんをかえせ」は全くの蛇足で、申し訳なく思っております。
生きものとしての著作物が肉として流通していかざるを得ないといったこと
を言ったつもりでした。
これを正面切って論ずるほどの「元気」はありませんし、もしここでそんな
ことを始めてもしらけるだけだし、ハズシにもなってしまいます。
もし他にも、私の「野次」を気にされた方がいらっしゃいましたら、無視す
るか、あるいは第1感そのままに御理解いただくよう、お願い致します。
                  間歇ROMの 幽霊

#0043 sci1772  8811110227

 これら書き込みを読んで下さっている方々のために、ちょっと話を整理しまし
ょう。(実は私が読んでいても、「何を議論しているんだっけ?」と、ふと思っ
てしまったので)
 さて、現在の話のメインの流れは、私が Stallman の様な、非経済(非企業)
ベースでの活動の元に生まれたソフトウェアが、これからも発展して(出来得る
ものならメインとなって)行って欲しいと、主張した事に対して、MNEMOさ
んから、反論があったと言う状態なのです。その反論の主旨は、「PDS類には
信頼が置けない。それは、責任の所在が明確になっていないからだ」と、言うも
のだと思います。(MNEMOさん、これで良いですか?)
 で、私の考えは、現在出回っているものでも、市販のソフトに比べて、それほ
ど信頼が置けないとは言えない(回りくどい言い方ですね)、つまり、全部が全
部信頼が置けるなどとは、絶対に言えないが、市販のソフトでも信頼の置けない
ものなど沢山有り、ことさらにPDS類が信頼できないとは言えないでしょう、
と言うものです。
 さて、MNEMOさんの前回の書き込みへの、反論ですが。
 MS-DOS Ver2.11 で動かなかったエディターの話ですが、その作者は 2.11 で動
くと保証していたのではないでしょう? (いかんなー、これでは想像を元にし
て話さなくてはいけなくなるが) 保証してたんでしょうか? 保証していない
のなら、信頼云々と言うのは、当たらないでしょう。(調べてもいないのに、保
証するというのは、信じられないのですが。でもちゃんと、保証していたら・・・、
はははっ、また考えましょう。)
 それに、「無批判に使用して損害を被っても誰も責任を取ってはくれません。」
と言われますが、無批判かどうかは別にしても、何もPDS類に限らず市販のソ
フトでも、使用した上での損害に対しては、責任など取ってくれないでしょ。つ
まり、どんなものに対しても、100% の信頼を置くことなど出来ないのです。
 現実に我々が使用するソフトと言うのは、現実に存在するものの中からの選択
です。そのソフトがどんな生い立ちなのかは関係無いでしょう。だからこそ、M
NEMOさんは、いまご自分が使用している通信ソフトとCCTを比較するので
しょう(そして、CCTを選ばずに・・・・・)。
 MNEMOさんの意見では「善意で(このプログラムを人類の共有財産とした
い、などといった一種崇高な気持ちで)公開されたPDSというのは極く一部で、
ほかのPDSは研究の成果として公開されるもの、企業が一種の宣伝として公開
するもの、他のPDSとの関連から公開せざるを得ないものが大部分を占め、残
りは全て、著作権を主張するだけの内容がないものである、」との事ですが、最
後の部分を「著作権を主張するだけの勇気が無いものである、」とすれば、PD
Sの分類として、そのまま私の意見と一致します。(PDSには多くの人の手を
経ているので、最初はそれ程ではなくても、次第に良くなっていません? と言
うこと)
 この中で、「他のPDSとの関連から公開せざるを得ないもの」と言うのは、
以前の私の「全ての著作物は、他の人から学んだ結果に、自己のアイディアを付
加した結果である」的な主張と、相通ずるものがある、と言うか、この場合、明
確に、人のアイディア(正確には「コード」だね)を利用しているのが分かり、
しかも、その元アイディアが Public Domain なので、必然的に Public Domain 
にせざるを得ない。これは皮相的にみれば、善意の押売(強制)に見えますが、
私としては、結果として社会全体の利益につながっていると思います。
 で、「善意で(このプログラムを人類の共有財産としたい、などといった一種
崇高な気持ちで)公開されたPDSというのは極く一部で、」と言うよりも、私
は「PDSになれば、それは必然的に人類の共有財産となる」と思っているので
すが。(それから、著作権を放棄しない公開ソフトやシェアウェア等も、一応含
んでいるつもりですが。私の主張は著作権の経済的な面を問題にしてるので、確
かにシェアウェアは若干 違いますが・・・。)
 また、「すでにPDSというムーブメントは崩壊にいたっている」と言う、主
張に対する反論はしません。私は、まだ日本のPDSの活動は成立する遥か以前
の状態だと思いますし、アメリカの事は詳しくないので。
 Public Domain と言うのは、もともと著作権の消失した状態をさし、日本なら、
著作者の死後50年経てば、その人の著作物は、自動的に全て Public Domain でし
ょ。(違いましたっけ?)
 それから、私は 著作物の内容に責任を持つという意味は、著作権には無いと
思います。(だって、「著作権」って権利であって、義務じゃないでしょ? 但
し、勿論 モラルとしては、あってしかるべきだとは思いますが。つまり、「権
利」には「義務」が付随すると言う考え方。)
                              Long

#0044 sci1395  8811111515

本当は基調発言者は話の進み具合を総括すべき立場にいるのですが、ついつい、
自分の主張を書き込むのに夢中になっておりました。本当は、もっと大勢の皆
さんに参加してもらって、まとめ役に回りたかったのですが、そうもいかない
ようです。話がまとまらなくなってきたことをお詫びすると共に、どうか読ん
でいる皆さんもそれぞれのご意見、体験談、そのほかを書き込んでいただきた
いと思います。
本論に入ります。
PDSのみならず、現状の公開ソフトの信頼性は最悪です。それは、責任の所
在云々というよりは使う側の態度の問題です。(もちろん、責任の所在の明ら
かでないソフトには信頼性などというものは存在しません。)
例のエディタの話をすると、そのエディタというのは有名なPDSに日本語対
応の改造を施したものです。オリジナルが 2.11 で動作することを保証してい
たので、改造版の動作も保証されるべきだったのです。それは、明らかに(改
造版の)作者のミスです。しかし、それが問題なのではありません。問題はな
ぜ、2.11 では動かない、という明白なバグが半年も発見されなかったのか?
ということです。これが販売されているソフトだったら、発売して半日で電話
がかかってくるでしょう。そして、半月後にはバグフィックス版が出回ってい
るはずです。ダウンロードした人間(転載されたBBSからD/Lした人間ま
で数えるとかなりの数になります。)が誰一人このバグに気づかなかった、と
いうことはありえない。では、なぜ報告されなかったか、といえば、報告した
いという気持ちにならなかったか、報告する方法がなかったか、のどちらかで
しょう。もしも金を出して買ったソフトにバグがあったとして、それを発売元
に報告しないでほおっておけますか?
初心者に「いいエディタはありませんか?」ときかれて例のエディタを渡した
としましょう。彼が 2.11 で動かそうとしてハングアップしてしまったとした
ら、彼はそのエディタにバグがあるのだという可能性を思い付けるでしょうか?
てっきり自分のコンピュータが壊れてしまったのだと思うのではないでしょう
か? その責任をあなたが取れますか? そして、常にそのような事態に陥る可
能性を含んでいるソフトにたいして「充分信頼できる」と言うことができます
か?
公開ソフトは多くの人間の手を経ているから信頼できる、というのは幻想なの
です。(もしくはア○キーあたりの考え出した詭弁でしょう。あれはア○キー
ネットの宣伝としては非常に効果的だったと思います。)確かにそれぞれの公
開ソフトを持っている人間の数は膨大ですが、その全員がきちんとそのソフト
を使い込んでいるか、といえばそれはNOです。使う側で「このソフトを育て
よう」と思わないかぎりソフトが育たないのが現状です。
現実に売られているソフトがそれぞれ信頼の置けるものか、と言うとそうでは
ありません。しかし、ソフトを売る側と買って使う側の間に信頼関係があれば
ソフトそのものの信頼性は殆ど問題にはならなくなります。すでにそれだけの
サポートを実現しているソフトウェア・ディストリビュータも存在します。し
かし、PDSに関しては不可能です。(それ以外の公開ソフトも現状では難し
いでしょう。)
なお、現在販売されているソフトは一様に「お客様がこのプログラムを運用し
た結果損害を被っても、当方は感知いたしません。」と主張していますが、こ
れは「てめえの株ソフトの予想を信用して買った株が暴落したから、金払え。」
というのは通りませんよ、ということです。明らかにバグが原因で被った損害
に関しては違う基準があります。そして、それこそは信頼性の問題です。
私が公開ソフトを使っているという事実はここでは問題にはなりません。何度
も言っているとおり、私はそのソフトに不具合が生じたらどこに報告すればい
いのか、どれくらい待てば新版が手に入るかを承知しているからそれを使うの
であって、作者とのチャンネルが切れてしまったら、使おうとは思いません。
これは私にある程度の知識があるからなのです。知識を持たない人間にたいし
て、同じような意識を持つことを要求できますか?知識を持たない人間がプロ
グラムに触れる機会はもっともっと増大していくのです。
「著作物の内容に責任を持つという意味」ですが、私もこれはある程度モラル
の問題だと思います。だから、著作権にそういう意味が「付随する」と書きま
した。著作者は(著作物の見返りを要求する代わりに)そういう義務を進んで
負うべきだ、ということです。それが作者と利用者の信頼関係を築き上げるた
めには必要で、その意味ではネットワーク社会の仕組みとしてそういう場を提
供するべきだと考えます。そして、その信頼関係が築かれたときには公開ソフ
トという概念そのものが多少なりとも変化しているであろうと思います。
                                                        MNEMO

#0045 sci1772  8811112338

 え! もしかして、MNEMOさんの言ってる、エディターって EMACS の事言
ってるんですか? EMACS には信頼性が無いとおっしゃるのですか? ??
 まぁ、私は EMACS は使っていませんので、詳しい話は知りませんが・・・・。
 で、それは横に置いといて、
 つまり、MNEMOさんは、公開ソフトの信頼性はなく、それは 公開ソフト
を使用する側に、本来的に付随するはずの、(モラルとしての)バグ報告義務が、
きちんと実行されていないからで、そして それは公開ソフトがただだからと言
うのですか?
 それに、お金というか、経済(企業)論理にひどく信頼を置いているようです
が、それはおかしいですよ。信頼と言うのは、けっしてお金で強制できるもので
はないし、信頼できるソフトウェア・ディストリビュータの存在だって、お金に
よって作り上げられたものではなく、その企業に働く人々の努力のおかげですよ。
(ソフト業界に比べ、公開ソフトの歴史が浅いからと言って、駄目だと言うのは
当たりませんよ。)
 確かに、ただだから、まあいいかと言う気持ちは起こり易いですけど。同時に、
ただだからこそ重要だと思う人も多いと思います。(ただ、現状に於ける公開ソ
フトはまだまだです、その意見のやりとり・ルート・モラルも、きちんとは認識
されていないのです。)
 (初心者に公開ソフトのエディターを渡して、動かなかったらの話は、いくら
初心者でも、たいていは、コンピュータが壊れたと考える前に、くれた人に「動
かなくなるんですが」と聞きますよー。それに、「そんな可能性を常に持ってい
るソフトは信頼できない」と言いますが、その可能性自体が小さいでしょ。実際
その種の公開ソフトを多数組み込んで使用しても、大きなトラブルは発生しない
でしょ、MNEMOさんの所では、大きなトラブルでも発生したんでしょうか? 
それに公開ソフトに於ける信頼性云々と言うのは、悪意あるプログラマーの方が
問題ですよ。)
 それから、『なお、現在販売されているソフトは一様に「お客様がこのプログ
ラムを運用した結果損害を被っても、当方は感知いたしません。」と主張してい
ますが、これは「てめえの株ソフトの予想を信用して買った株が暴落したから、
金払え。」というのは通りませんよ、ということです。』と言うのは、MNEM
Oさんの解釈で、一般にはその言葉の通り受け取った方が良いですよ。
 それに、市販ソフトでも、『明らかにバグが原因で被った損害に関しては違う
基準があります。』とおっしゃいますが、それはどんな基準なのですか? 私は
知りませんけど。
 つぎに、『私が公開ソフトを使っているという事実はここでは問題にはなりま
せん。何度も言っているとおり、私はそのソフトに不具合が生じたらどこに報告
すればいいのか、どれくらい待てば新版が手に入るかを承知しているからそれを
使うのであって、作者とのチャンネルが切れてしまったら、使おうとは思いませ
ん。』との事ですが、市販のソフトだって、その会社が潰れてしまったら、また
サポートを中止してしまったら、使い続けるのは、不安ですよ。(でも、使い続
けることはありますよ。)
 それに、公開ソフトを使用する人は普通、(間接でも)作者とのチャンネルは
持っておくものでしょう。
 それから、MNEMOさんは『PDSのみならず、現状の公開ソフトの信頼性
は最悪です。』と思いながら、市販ソフトを使わないで、公開ソフトを使ってい
るんですか?
 本気ですかー? (-_-)  (<−目を細めています。・・・まっ、いいか)
 MNEMOさんの「ソフトを売る側と買って使う側の間に信頼関係があればソ
フトそのものの信頼性は殆ど問題にはならなくなります。」と言う意見、「売る・
買って使う」を「作る・使う」と置き換えれば、そのまま公開ソフトにも適応で
きると思いません?
 (つまり、「ソフトを作る側と使う側の間に信頼関係があれば公開ソフトの信
頼性は殆ど問題にはならなくなります。」と)
 PDSに付いては、作る側がいませんから、無理ですが、いわゆる公開ソフト
なら、出来ますよ、きっと。でもMNEMOさんは難しいと思うのですか・・・、
うーん、事実は如何になりますか? と言うところかな。
 最後に:
 私が公開ソフトに比べて、市販ソフトがそれほど信頼できるとは言えないと思
うのは、私自信の経験が災いしているのかも知れないのですが・・・。私はソフ
ト関係のアルバイトを夏前まで4年間ぐらいしてました(断続的に、結構バイト
先を換えて)。パソコンの仕事は少なく、主に大きいのでやる場合が多かったの
ですが、そこに働いている人々の状況を考えると・・・・、やっぱあんまり信頼
できないんですよね。ただ、私の経験だけが特別かも知れないのですが・・・、
でも結構いろんなとこを回ったんですけど、やっぱアルバイトですからね、何と
も言えないのかもしれないですね。
 それに比べて、ネットなんかで公開ソフトを作っている人々の律儀なこと。「
おかしいよー」と言うと、ちゃんと聞いてくれますもん。やっぱ「好きだ」と言
うことの偉大さですね、と思ってしまいます。
 追記:
 私が、ここ以外で頻繁に行っているのは、JUPITER(技術評論社運営)です。な
お、現在は、PDS類のアップは行なっていませんが、来年の3月以降は、(就
職して)暇になりますから、順次アップしたいな等と考えていますが。(ただ、
就職は田舎=愛知ですが、JUPITER は DDX も Tri-P も サポートしてないし、や
たらとこんでるし・・・・、はぁ、困ったものだ・・・・)
                                Long

#0046 sci1395  8811120131

emacs が信用できるなんて、誰が言ったのでしょう? 特に micro emacs が。
さらに言えば、その日本語対応版が。別に micro emacs の作者や日本語対応
版の改造を行なった人の能力に疑問を呈しているわけではありませんよ。ただ
事実としてバグを抱いたバージョンがかなりの期間流布していたし、そのバグ
を知ってて報告しなかった奴がいっぱいいるよ、と言っただけです。みんなが
持ってるから信頼できるソフトだというのは嘘であると、書いたばかりです。
ついでに書いておきますが、使いやすいソフトと信頼できるソフトは違います。
私が問題にしているのは信頼性であって、そのソフトのソフトとしての能力の
評価とは無関係です。
Long さんは、いわゆる「コンピュータのことをわかっている人」のことを問
題にしているような気がするのですが。Long さんみたいにコンピュータのわ
かっている人間ばかりであれば、それでもいいと思います。しかし、本当に
末端の再々転載くらいでしか公開ソフトの流れてこないBBSとか、ishと
arcの区別も知らないような初心者に対して、「普通、作者とのチャンネル
は持っておくものでしょう。」とか、「たいていは、コンピュータが壊れたと
は考えないものですよ。」などと軽く言い切ってしまう自信がありますか?
私は「PDSは信用できない」と言いました。そして、「現状の(PDSで
はない)公開ソフトも、また信用できない」と言いました。「これからは、
(PDSではちょっと困るけど、)公開ソフトの信頼性を上げるために、そ
ういう仕組みをネットワーク社会全体で作っていかなくてはならない。」と
主張しているのです。もちろん、私は『「ソフトを売る側と買って使う側の
間に信頼関係があればソフトそのものの信頼性は殆ど問題にはならなくなり
ます。」と言う意見、「売る・買って使う」を「作る・使う」と置き換えれ
ば、そのまま公開ソフトにも適応できる』と思います。だから、私は個人的
に信頼できると感じた作者の方の作った公開ソフトは率先して使ってみます
し、いいソフトだと思えば紹介したりもします。紹介した相手と作者のチャン
ネルの中継点くらいにはなる覚悟があります。
私が作り上げたい仕組みというのは、例えば全ての草の根BBSのシスオペ
が連絡網を作り上げ、公開ソフトに関する情報を常に流し続けること、です。
地方の会員数20人のBBSで発生したバグ情報も全国規模の大手のネット
で発生したバグ情報も同様にその日のうちに作者に届くような連絡網が存在
すれば、きっと公開ソフトのクオリティや信頼性は格段に向上するでしょう。
(そうすれば、市販のソフトなんて存在しなくなるかも知れませんね。少な
くとも、この規模で支えられて成立したソフトウェアに対抗するだけの機能
を持ったソフトを作り上げるのは困難になるでしょう。あ、これは蛇足でし
た。)別にこのアイデアに固執する気はありませんが。
それから、「お客様が....云々」の話ですがこれは単なる私の解釈ではあり
ません。実際に、社会通念上そういうことが言えます。もちろん、ソフトハ
ウスに「確かにこれは我々が出したバグでした。」と言わせるのは大変です
が。でもそれこそ「信頼できる」ソフトハウスはそこらへんに聞く耳をもっ
ています。会社が潰れてしまったら....、それはそんなソフトは使わないに
こしたことはありませんが。最悪、そのまま使い続けたとしても、新たなバ
グと遭遇したら、そこで使うのを止めてしまうでしょう。
一般人のコンピュータに対する認識は置きざりにされたまま、コンピュータ
とソフトウェアは進化を続けていきます。無知な人間も参加できる、そして
無知な人間に「無知なるが故の」犯罪を犯させない、そういう仕組みを作っ
ていきたいと思っているのです。
                                                        MNEMO

#0047 sci1772  8811121923

 micro emacs は、信頼出来ないのですか。「あっ、そうなんですか」としか私
には言えませんが。98用の micro emacs なら、私の所にもあるのにはあるので
すが、でも自分自身でちゃんと使用したことの無いものに付いての、具体的な信
頼性云々の評価は、出来ないので・・・。
 (あれ? micro emacs ? Micro EMACS ? まあ良いけど、は JUPITER から落し
たものと、2年ぐらい前に友人が、98用に移植したもの、の2つ。友人からの
は、「使ってみてよ、大学の情報科研では評判良いから」って言われて、厭だと
は言えず・・・、そのままの奴。そういえば、奴も似たような事言ってましたね
ー、「ネットで流れているのなんて、ぜんぜん駄目だよ」って。MNEMOさん
の場合もそうだけど、その言葉を言葉通りに受け取って良いものでしょうかーぁ・・
・?)
 で、所で、どうもMNEMOさんの使っている「信頼」と言う言葉と、私の使
っている「信頼」という言葉は違うみたいですね。
 んでもって、MNEMOさんのおっしゃっている通りに、公開ソフトには「信
頼性が無い」としましょう、それで、現状の「信頼性の無い」公開ソフトを使用
したとして、何の支障があるのでしょう?
 MNEMOさんと、同様な心得をしていれば、何も支障ないでしょう?
 それとも、MNEMOさんの様な心得の出来ない人(初心者? 無知な人?)
は、公開ソフトを使うべきではないと言いたいのでしょうか?
 それとも、現状の公開ソフトは初心者向けにはできていないので、もっと初心
者向けのサポートをしろと言いたいのでしょうか?
 勿論、現在の公開ソフトに、もっと信頼性を上げて欲しいという気持ちは、共
通のようですが。
『「お客様が....云々」の話は....実際に、社会通念上そういうことが言え
ます。』との事ですが、「実際」と言うよりは、「理想としては」と言った方が
良いと思いますが、「実際」は「理想」とは、かなり隔たっていると思います。
(あのー、これもちょっと、すれ違っているみたいなんですが、私の主張は、バ
グを認めない、認める、バグフィックスを行なう、行なわないと言うことではな
くて、経済的損害、例えばバグが原因でハードディスクの内容が壊れたから、そ
れに相当する損害金を払えと言うのは、通らないだろう、と言っているのですが。)
 「たいていは、コンピュータが壊れたとは考えないものですよ。」、について
なんですが、いくら初心者でもソフトを起動して動かなくなったら、「壊れた」
と結論を出す前に、もう一回立ち上げ直すなり、他の人に聞くなりすると思いま
す(これに付いては言い切ります)。
 「普通、作者とのチャンネルは持っておくものでしょう。」、に付いては、現
状では、そう言い切ってしまうのには、きついものがあると思います。現状では、
公開ソフトに付いては、あらゆるものが未整備な状態ですから。でも、これは「
無知な人にもネットに参加できる...」との意見に関連するのですが、初心者
であっても、間接的でいいですから(間接の方が良い? もし全国から一斉にバ
グ情報が寄せられたら、パニックだろうなー)、作者とのチャンネルは確保する
ように努めて欲しいという事なのです(無神経に言い放ってしまったのは、私の
愚かさです。お許しあれ)。ネットに限らず、みんな最初は初心者であり、無知
なんですよ、でも無知のままでは困るんです、常に努力して下さい。(私だって、
5カ月前は、ishもarcも知らなかったんです)
 で、最後に、MNEMOさんに(お願い?)、
 蛇足の部分、固執して(こだわって)下さい。
 期待していますので。 :-)
                              Long

#0048 sci1395  8811130227

「EMACS には信頼性がないとおっしゃるんですか?」と書いたのは Long さんで
す。「micro emacs は、信頼出来ないのですか。『あっ、そうなんですか』とし
か私には言えませんが。」と逃げられては仕方がないですが、どうしてこんな書
き方になるのでしょうか?
micro emacs が Micro EMACS だったらどうだと言うのでしょうか?「まあ良いけ
ど。」なんてごまかすのは止めて、言いたいことをはっきり書いたらどうですか?
「その言葉を言葉通りに受け取って良いものでしょうかーぁ・・・?」受け取る
も受け取らないもあなたの自由ですね。信じないのは自由ですが、遠回しに私の
言葉を嘘だと決め付けるのは止めてください。決め付けるのなら反証を用意して
からやってくださいね。でなくては議論にはなりません。
「んでもって、MNEMOさんのおっしゃっている通りに、公開ソフトには『信
頼性が無い』としましょう、それで、現状の『信頼性の無い』公開ソフトを使用
したとして、何の支障があるのでしょう?」あなたや私には取り敢えず支障はな
いであろう、ということはすでに書きました。それで十分答えになっていると考
えます。それよりも、私は Long さんが、「公開ソフトは市販ソフトよりも信頼
できる。」と考えている根拠を知りたいと思います。「好きだ、ということは偉
大だと思います。」という以外の理由を。
「それとも、MNEMOさんの様な心得の出来ない人(初心者? 無知な人?)
は、公開ソフトを使うべきではないと言いたいのでしょうか?
 それとも、現状の公開ソフトは初心者向けにはできていないので、もっと初心
者向けのサポートをしろと言いたいのでしょうか?」という問題ですが、それは
どちらかといえば後者です。ただ、ソフトの作者に「サポートしろ」と言ってい
るのではなくて、「ネットワーク社会の仕組みとしてそういうサポートが当たり
前になるようにしたい。」と言っているのですが。それから、付け加えておきま
すと、私は自身が「無知ではない」とは思っていません。実際、私は無知である
と思います。反省もしています(^_^)。
「私の主張は、バグを認めない、認める、バグフィックスを行なう、行なわない
と言うことではなくて、」確かにすれ違ってますね。私はそっちを主に考えてい
ました。(それは、明白に書いておいたと思っていたのですが。)しかし、バグ
の存在や、それの及ぼす影響の範囲を明確に示すことができればその先へ話を進
めることもできると思うのですが。きっと「なんとか豪雨で堤防が決壊したのは、
国の責任だ」などというトンチンカンな訴訟よりもよっぽど因果関係が明確で賠
償額も決めやすい交渉になるだろうと思います。(^_^)
「ネットに限らず、みんな最初は初心者であり、無知なんですよ、でも無知のま
までは困るんです、常に努力して下さい。」というのは、実にその通りです。私
もそう思います。ですが、考えてみてください。「最初は初心者」という大原則
があって、常に「私、初めてです。」という人間がいるからには、初心者を念頭
に置いた仕組みを作らなくてはならないでしょう?
誤解があるようですが、私は公開ソフトを否定していません。PDSは条件付き
で否定させていただきますが、(というか、否定せざるを得ない方向に追い込ま
れてしまったような気がします。どんな条件か、ということは充分説明したもの
と考えます。)そのほかの「作者がその内容について責任を持てる公開ソフト」
は環境を整備することでいい方へ進む可能性がおおいにあると思います。現状で
はダメですが、未来においては違う可能性があると思います。だからこそ、それ
をモラル、でかたずけるのは止めてきちんとした「仕組み」に持っていきたいと
考えているのです。
何で、落ち込んでいるときに限って、こんなことを書く羽目に陥るのだろう?
                                                        MNEMO

#0049 sci1772  8811141557

 失礼しました。(はははっ、ごめんなさい(ペコ)。こうゆうなれなれしい態度が
いけないんでしょうね)(以下主に、>MNEMOさんへ、です)
 マジで怒っているのかも知れないので、以下マジに書きます。(MNEMOさ
んの書き込みの所々に(^_^)が入っているところから、そうではないとは思いま
すが)
 EMACS に付いては、知っているのは、伝聞だけなのです。で、一般的にみれば、
かなりの人が使っているみたいで、それなりに信頼性はあるのではないかと思っ
ていますが、自分自身が使用していないので、それを議論することは、私にはで
きないはずです(本当は私は、それに付いては議論はしてはいけないと思うので
すが、しかし、今回の後半で議論は開始します。己の自制心の無さ故に?)と思
い、しかし、一般には、使われているのだから・・・と言う意味を言外に含ませ
たかったのですが、失敗し、MNEMOさんを苛立たせてしまったようです。(
失礼しました、お許しあれ)(それから、前回の後ろの奴 遠回しに嘘だとは決
めつけてはいませんが、似たようなものですね。こう言うをのを中傷という?)
 また、micro emacs が Micro EMACS であろうと、無かろうと、何の意味もあり
ません。私がEMACSと書いたら、MNEMOさんが、emacsと書かれたので、あぁ、
emacsと小文字で書くのが一般的なのか、と思ったのですが、本には、Micro EMA
CS と書いてあるので、あれ? と思ったのです、その独り言を書き込んだのです
が。これは、全くの余分でした。
 次に、私は、「公開ソフトは市販ソフトよりも信頼できる。」とは考えていま
せん。平均的にみれば公開ソフトは市販ソフトよりも信頼できません。しかし、
公開ソフトの中には、平均的な市販ソフトよりは信頼できるものもある、と言っ
ているのです。
 所で、ここまでに使われてきた「信頼」に付いても、対象が混乱している事が
明らかに分かりますね。
 「信頼」の対象は、2つ、その時点でのソフトウェアそのものに対するものと、
その後のサポートも含めたソフトウェアの供給体制全体に対するものとの。その
2つをごっちゃにしている。(私が、ごっちゃにしてるだけ?)
 で、私が問題にしているのは、主に、前者であり、MNEMOさんが問題とし
ているのは、後者であったようです。
 しかし、それはちょっと置いといて、続けます。
 だから、それら(信頼できる公開ソフト)も含んだ形で、公開ソフト全体を否
定するのはおかしいと言ってるのですが。
 でも、否定はしてないとおっしゃってますね。
 ??
 では、否定はしないが、信頼はしないと言うこと? (合ってますか?−質問
1)
 (それが、MNEMOさんの主張だとして、次に進みます、また、以下「質問
[No]」というのは、次回のMNEMOさんの反論・訂正用に付けたものですが、
うっとうしいとお思いでしたら、そうおっしゃって下さい)
 以下議論の整理共々、議論を続けましょう。
 では先ず、「信頼」及び「信頼性」と言う言葉の定義を、統一しましょう。
 一般に「信頼」という言葉の意味は、「信じて」、「頼る」ことでしょう。
 また「信頼性」という言葉は、機械(もしくは部品)を使用する上で、それを
使用するか、しないかしないかの目安として、発生してきた概念だと思います。
信頼性が無いという表現は、(その機械を)出来れば使うべきではないと言う意
味。信頼性があると言うのは、使って構わないと言う意味。
 (違うとお考えですか? >MNEMOさん)(−質問2)
 しかし、ときどき、「信頼性は最悪だ」と言いながら、使い続けることもあり
ます。
 これは、信頼性は最悪だが、他に代替物が無い場合です。
 MNEMOさんの置かれた状況は、これでしょうか? (−質問3)
 しかし、MNEMOさんのおっしゃる、「信頼できる市販ソフト」の中にも、
通信ソフトは沢山あります。もし公開ソフトを信頼できないと、MNEMOさん
が本気で考えていれば、公開ソフトはMNEMOさんの選択時の考慮の中に入る
はずが無い、と思うのです。
 ちょっと、MNEMOさんが前におっしゃっている言葉を拾ってきます。
 「私の通信ソフトも公開ソフトですが、私はこのソフトを基本的に信用してい
ません。使える間は使いますが、いつ動作しなくなっても驚きません。」
 ここでは明白に、「信用」と言う言葉を使用していますね「信頼」ではなく。
(まっ、偶然かも知れませんが)
 同時に「C?Tも金出して買うほどのソフトではないと私はにらんでいます。」
とおっしゃってます。この言葉の言外に、「公開ソフトと市販ソフトの間には、
機能的には優劣はない。」と言う、主張を認められないでしょうか?(多分あり
ますよね、MNEMOさん) (ありませんか? −質問4)
 (そこで私は、次のように自分勝手に、偏見を元に想像します。)
 つまり、明らかに、MNEMOさんは、公開ソフトを頼りにしています(最低
限、市販ソフトと同程度には)。頼りにはしているが、公開ソフトその物を信用
してはいない。(いつ動かなくなるか分からない)
 それに対して、市販ソフトは、明確な形でのサポート体制があるはずだから、
信用できる(はずだ)。また、機能的には、頼りになるものも多くある。と考え。
 しかし、公開ソフトに対して、自分自身(私Longも含め)は作者からのサポー
トを受けることが出来る内は、何の支障もないだろう、と考えている。
 でも、この(何の支障もないだろうと考えている)状態は、その公開ソフトに
対する(作者の善意のサポート体制を含めてですが)「信頼」では無いのですか? 
(これが「信頼」ではないと言う、MNEMOさんの意見が承伏できないのです。
市販ソフトに対する「信頼」も、サポート体制を含めてのものでしょうから)(
−質問5)
(勝手に、これを正しいとして、推論を続けます)
 その形態は、MNEMOさんの市販ソフトに対する「信頼」と、どの様に違う
のでしょうか? (なぜ、MNEMOさんは、それを「信頼」と言わないのでし
ょう)
 MNEMOさんの、考えていることは?
 (1)、我々の場合は、特別であり、それを初心者にまで、適応する事は出来
ない(初心者に、作者とのチャンネルを確保しろと言うのには無理がある)。つ
まり、我々の状況をそのまま一般化することは出来ない。
 (故に、個人的には、「信頼」しているが、一般的には「信頼できる」とは言
えないのだと)
 (2)、市販ソフトの発売元の、企業へのサポート体制の強制は、お金を払っ
ているのだから、出来るはずである。しかし、公開ソフトの作者には、供給その
ものが善意であるが故、強制は出来ない。
 (故に、それは「信頼できる」とは言わないのだと)
 これとは全く別なのですが、その様なサポート体制を一切持たないPDSは信
頼できるはずが無い。PDSは多くの人の手を経ているから信頼性があるという
のは、明らかに間違いであり、幻想に過ぎない。
 と、MNEMOは考えている(のでは?) (−質問6)
 しかし、それらに対する私の反論は、
 (1)に付いては、初心者は、(ちょっと)努力すればいい。そうすれば、作
者との(間接的な)チャンネルの確保は、それほど難しくはない。ソフトの使用
者としての、我々と初心者の違いはほんの僅かだ。
 (故に、一般化できる)
 (2)に付いては、たとえ企業であっても、潰れることも、サポートの打ち切
りもある。(だから 大同小異だ。& 公開ソフトの作者達の善意の方が、サポ
ートへの「信頼」という意味では、私は高く評価する。)
 故に、それは「信頼」ではないと言う、MNEMOさんの意見は承伏できない。
(−質問7、と言うよりは、これに対する意見をどうぞ、と言う意味)
(この2つは、サポートも含めたソフトウェアの供給体制全体に対する信頼とい
う意味での反論です)
 で、基本的に今までの私の、PDS類に対する評価は、単体として、そのバッ
クにあるサポート体制を含めないでの評価であり、また、それは、使い続けるこ
とに対し支障なし(信頼性有り)と、見なしていると言うものでしたが。
 恐らくは、PDSの最大の利点は、それを利用する(改造する)事にあるので
あり、MNEMOさんの言う通り、PDSがそのままで利用できることなどまず
無いでしょう(その機種用のものを除いて)。(つまり、全くゼロから作るより
は、小改造で済めば、遥かに楽でしょう、と言う点が、PDSの最大の存在意義
と見なすべきでしょうね。)
 故に、今回 最初に触れた、EMACSに付いてもそうですが、その様な形態で、出
てきたPDSに付いては、やはりサポートする人はいるのであり、その人との(
間接的でいいのですが)チャンネルを、確保できれば(それは簡単である)、そ
のPDS類には、信頼性のあるものは多いと言って構わないのです(EMACSはその
信頼できるものの中に含んで構わないでしょう)、と再度 言い直しましょう。
 それから、私の書き込みのペース、落ちて行くと思いますので・・・。
                               Long

#0050 sci1772  8811141600

済みません、こんなに長いのに、警告出すの忘れました。(ペコッ)
Long

#0051 sci1395  8811150233

このnoteでは発言は長いものと相場が決まっているので、警告無しで書きま
す(^_^)。
「怒ってなかった」という印象を持っていただけたようですので、「怒ってないん
でしょう?」という問い掛けには「怒ってませんよ。」と答えることにします。
実は怒ってしまったことを恥じているのです。私は。(アップする際にも、悩ん
で重大な決心と共に書き込んだのですが。今となっては恥ずかしいばかりです。)
まず、これは質問2に関連しますが、順番に行きます。Long さんの意見では
        1.[レベルの高い公開ソフト、及び市販ソフトの信頼性]
        2.[平均的な市販ソフトの信頼性]
        3.[平均的な公開ソフトの信頼性]
の順番に高い。ということで、なおかつ、この「信頼」という言葉は「その時点
でのソフトウェアそのもの」に対する信頼であり、それ以上でもそれ以下でもな
い。ということですね。それなら私も同意見です。私は「供給体制全体」を問題
にしていたのですが、自分でも混乱していたのかも知れないですね。
ただ、私は、「ソフトそのものに対しての」信頼を置く事ができないのです。そ
れは、「バグのないソフトはない。」という経験的大原則(!?)によるもので
す。私の認識ではソフトそのものに対して信頼感を抱くことは常に危険です。そ
れは Long さんが商売でソフトを作っている現場に居合わせて感じた不安と同じ
ものだと思っていたのですが。で、そうすると、ソフトを信頼できるか否か、と
いう問題は「そのソフトを成立させている全体に対する信頼感」を持てるか否か
という問題に還元できると思っていたわけです。
つまり、ソフトの信頼性を問題にするときに、「ソフトそのものの信頼性」を問
題にせねばならない可能性には気づいたけど、それは無視していいと思って話を
進めていたわけなのです。こうやって整理してみると、擦れ違いが生じるはずで
す。これは。(^_^)
で、質問1/質問3の両方に対する答えですが、
そうすると、私が使っている通信ソフトは「ソフトそのものに対しては」信頼を
置く事ができませんが、作者とのチャンネルを確保しているかぎりの状態におい
て「その全体に対する」信頼性があるわけです。で、信頼性があるから使ってい
る。というのは矛盾ではないでしょう?
そして、市販ソフトは全ての利用者(コピー・ユーザーは除く、ですよ。勿論。)
に対してそのチャンネルを提供できる仕組みの下で動いています。(但し書きが
多くなるとうっとおしいと思ったので、これまで書きませんでしたが「例外は常
に存在する。」という経験的大原則をここで提示しておきます。以下、なるべく
限定修飾語の付されていない一般名詞は「一般的に(多少の例外を除いて)」と
いう意味で使うように努力します。え?わかりにくいって?(^_^)そうでしょ
うね、私にもよくわからない。)だから、その仕組みのおかげで市販ソフトの信
頼性は保たれていますね、ということだった訳です。
上の文章を裏返すと、公開ソフトに対しても同じ役割を果たすような仕組みを作
り上げれば信頼性を保てるようになるでしょうね、という意味になるわけです。
それが「現状においては(なぜ、この一節を無視するのでしょうか?この一節を
考慮にいれれば、あまり Long さんとの意見の対立はないはずだと感じているの
ですが....。)信頼できないが、(将来にわたって)否定はしない。」というこ
との意味です。そして、その「仕組み」を形成するのにモラルのみに頼っていて
は無理ではないのか?というのが一つ。そのような仕組みが形成されてもその上
に「PDS」が入ると秩序が保てなくなるのではないか、というのがもう一つ。
質問4は問題外です。私は「機能の優れているソフト」と「信頼の置けるソフト」
は別物であることをはっきり書いたのですから、「信頼できる市販ソフト」より
機能の優れている「信頼できない公開ソフト」が存在することを矛盾とは見做し
ません。(「多分ありますよね?」というのは大当たりですけどね....。何でこ
れが矛盾に思えるのか理解できない、というのが正直な言い方ですね。)そして、
私の使っている通信ソフトは「私にとって」信頼できるソフトなのです。Long さん
も公開ソフトを使うときには作者とのチャンネルを確保して使うのでしょう?も
ちろん、私の使っている通信ソフトと同じものに対して作者とのチャンネルを持
たない誰かが信頼性を認めることは困難なはずです。これは「知識のある/なし」
とは無関係にそうなのです。
質問5も「私がそのソフトに信頼性を認めていない(にもかかわらず、機能的に
優れているために仕方なく使っている)。」という前提(->結論「私(MNEMO)
は矛盾している」)が間違っているのだから、答える必要はないものと思います。
(わかってくださいますよね?Long さん。)
質問6ですが....これは推論全体が間違ってますので、適当に....
(1)「初心者」だけが特に「作者とのチャンネルを確保する」事が困難である、
とまで一般化した覚えはありません。例えば現在私はpcsのidを持っていま
せんからpcsの公開ソフトの作者とチャンネルを持つことは非常に困難です。
(あれ?これは別に「私は初心者ではない」と主張しているのとは違いますから
ね。(^_^))だから、そのような環境による困難や、それから初心者がぶつかる
であろう、「作者とどうやって連絡を取っていいかわからない。」という技術的
な困難を解消することができるような「仕組み」にこだわるわけです。(その反
論に対しては「初心者は常に新たに生まれており、尽きることはない。」という
経験的大原則を導入しておきますよ(^_^)。そして、その生まれたての初心者ま
でを含めて一般化することはできないと判断します。)
(2)は推論の部分は否定し反論の部分の「大同小異だ。」という言葉を支持し
ます。「私は高く評価する」に対しては「その作者本人を信頼できるなら(個別
には)評価していいこともあるでしょうが、それを一般的に(公開ソフトの作者
全体にあてはめて)言うことはできないでしょう?」と反論します。現に「悪意
あるプログラマ」が問題になることを認めていらっしゃるわけですからね。
「PDSは多くの人の手を経ているから信頼性があるというのは、明らかに間違
いであり、幻想に過ぎない。」という主張は「明らかに間違いであり」を「普遍
性のない主張であり」に置き換えておきましょう。「間違ってる」と言い放った
のはこっちのミスですよね。(^_^)
PDSを改造したら、それから先のサポートは改造した人間の責任が生じますか
ら改造した人間が責任を持つべきでしょうね。そこで「責任を持つ人間が誰だか
明記されている」ならばそのプログラムは形式的にはPDSでも改造部分に関し
て「サポート体制の整った」信頼性を持ちうるソフトです。ただ、もとのPDS
の持っているバグの責任の所在が不明であるかぎり根本的な「信頼性の回復」に
はつながらないであろうと思います。micro emacs の件は改造部分にバグが発生
しそれに作者の方は対処したわけですから、(私にはなかった)その改造版の作
者とのチャンネルを持っている人に対しては改造部分の信頼性は保たれている訳
です。改造とは関係のない部分に発生したバグに関しては誰が責任を持つのでしょ
うか?(改造した人間が詰め腹を切らされるのでしょう?)
書いていて感じたのですが、全体的に、各個に適用すべき問題と、一般化してよ
い問題とを混同していませんか?(こちらも、そちらも。)後で整理したいと思
いますが、いいですか? > Long 
                                                        MNEMO
 

#0052 sci1772  8811180214

 では、そろそろ締め(公開ソフトに付いて)に入っても良いのでは、と思いま
したので、MNEMOさんと、私の主張の違いを、私なりの解釈で纏めておきま
す。
 前回にMNEMOさんからの指摘の混乱原因は、つまり、私が、自分自身に対
して適応できることは、ほぼそのまま一般に適応でいると考えている(自分自身
と、他の多くの人との違いを殆ど無いものと考えている)。それに対して、MN
EMOさんは、自分が出来るからと言って、他の多くの人が例外なく出来ると考
えるのは、早計であり、また、無責任であると考えている。(故に、自分自身の
事と、一般向けの事は、区別している) それが原因でしょう。
 信頼性に付いては、私は、99%で(100回作動させて、99回上手くいけ
ば)十分実用的に使えると考えているのに対し、MNEMOさんは、最低限99.
99%ぐらいはなければ十分とは言えない、と考えているようなもの。(この9
9%とか99.99%とかの具体的数値に付いては、定かではありません)(ま
た、だから私は、ソフト単体でも、信頼性はあると言い。MNEMOさんは、レ
ポート体制を含めないソフトの信頼性など無いと言っている。)
 私とMNEMOさんの間に、現状の公開ソフトに対する認識の違いはあまり無
いが、それに対する評価の仕方、態度が異なる。故に、今までの様な論争が続い
たのだが、その違いがある程度、明確になった今、我・彼の違いが理解できたと
言う成果は得たが。しかし、これより先は、もう平行線のままでないだろうかと、
思えてしまう。(何で、こんなに堅い言い方になってしまうのだろう??)
 つまり、そろそろ公開ソフトに対しては、潮時かな? と思うのですが、如何
でしょう? (もちろん、それ以外の著作権に付いては、別ですが)
 MNEMOさんが、もう少しまとまってから、書き込みますと、言ってますの
で、それを以て、「締め」(「公開ソフトに対する」、ね)としましょうか?:-)
 (もし、続ける場合でも、とことんまでつき合いますが。:-) )
 さて、MNEMOさん、及び他の方の意見を待つことにしましょう。
                                Long
ps,さっき書き込もうとして、何故か、反応が止まってしまいました
  それで、回線を強制的に切断しました、何か問題がありましたら、
   済みません。

#0053 sci1772  8811180239

上記の書き込み、
replace/レポート/サポート/
です。
                                            Long

#0054 sci1395  8811181629

まだ、スレ違っているようですので、もう少し続けます。
「各個に適用すべき問題と、一般化してよい問題とを混同している」と、書いた
のは「私個人に適用すべき問題」と「他の多くの人に適用できる問題」という対
立のさせ方ではないのです。そこを誤解してもらいたくない。くどいようですが、
「私が自分以外のネットワーカー達の能力を低く見積って、優越感に浸っている」
ような理解の仕方をされると非常に迷惑です。そのような誤解を招く言い方に対
しては断固として撤回を求めます。
「各個に適用すべき問題と、一般化してよい問題とを混同している」と、書いた
のは「公開ソフト全般の信頼性を最悪のものと決め付けた」私に対して、その私
が「ある特定の公開ソフトを信頼できるものとして使っている」ことを矛盾だ、
と Long さんが考えたのは間違っている、と言いたかったのです。(他にもこの
手の混乱がたくさん生じているようです。)わかってもらえるでしょうか?
「ソフトそのものに対する信頼性」に対する認識は、個人差、としてかたずけて
もいいだろうと思います。個人個人がソフトに対してどのような接し方をするか
ということは自由裁量の範囲内です。
「公開ソフトに対する認識の違いはあまり無い。」というのはいいと思います。
私の最初からの主張であった、「公開ソフト全般についてみれば、その信頼性は
あまり芳しいとは言えない。」というのは共通の認識になったようです。(勿論、
「信頼性」という単語は「サポート体制など全体を含めての信頼性」ですが。)
そして、「その信頼性は努力次第で将来改善の方向に向かうであろう。」という
のも一致しているのだと思います。
食い違っている点は「具体的にどうすれば改善できるか?」という問題と「将来
改善されたとして、その時点でPDSの信頼性はどうなるか?」という点です。
す。私は「私案」を提出したうえで、「こうすれば、(PDSではない)公開ソ
フト全般の信頼性は向上させることができるだろう。しかし、PDSに関しては
無理だろう。」と述べたわけです。ここで問い掛けます。Long さん、(あなたの
主張である)PDSまでをも含めた公開ソフトの信頼性を向上させる手段がある
とお考えですか? そして、具体的にそのようなアイデアをお持ちですか? それ
が納得のいくものであれば、私は自説を曲げることに吝かではありません。
それにしても、この点は「どちらが正しい」という問題ではないかも知れません。
将来どうなるのか、見守っていくのが一番正しい態度かも知れません。
なぜ公開ソフトの信頼性の問題に話が移ってしまったか? ということを説明して
おかないといけません。それは、私が「著作権を主張する」ことと「著作物に対
する責任を負う」ことが表裏一体であるべきで、その意味から考えると、PDS
を信頼して使うことはできない、と言ったからです。「PDS....」については
蛇足気味だったと考えます。私の著作権に関する主張の要点は「表裏一体である
べきで、」までに集約されているのではないでしょうか。
以上、まとまりのないまとめ(^_^)ですが、公開ソフトの信頼性に関しては別に
基調発言が開かれていることでもありますし、そろそろおわりにします。
勝手ながら、一旦、BBSと著作権の問題まで話を戻します。いくつか、問題を
提起しておきます。
1.アーティクル中の歌詞の引用は著作権を侵害しているでしょうか?
2.同一人物が同一のアーティクルを複数のBBSにポストした場合に、
    このアーティクルにまつわる権利はどうなるでしょうか?
これに関する意見をお願いします。また、他のネットでどんな問題が生じ、どの
ような話し合いが持たれ、どのような結論に至ったか、という事例をお教えくだ
さい。
                                                                MNEMO

#0055 sci1772  8811182009

 あれ?、また失礼なことを言ってしまったみたいですね。
 失礼しました。
 MNEMOさんが、怒(おこ)っているのは、私が「MNEMOさんは、自分
が出来るからと言って、他の多くの人が例外なく出来ると考えるのは、早計であ
り、また、無責任であると考えている。(故に、自分自身の事と、一般向けの事
は、区別している)」と言った部分だと思いますが、これに、MNEMOさんの
言ってる「私が自分以外のネットワーカー達の能力を低く見積って、優越感に浸
っている」と言う意味を含ませているつもりはないのですが、MNEMOさんが、
そう取れると言うことは、他の多くの人もそう取る可能性があると言うことで、
不用意な発言であったと言うことでしょう。(失礼しました)
 ただ、私の言い分の中には勿論、「MNEMOさんも、私も、本当の初心者の
方よりも、若干は増し」と言う意味はあります(これは正しいと思いますが)。
だから私が、「そんなのすぐに慣れるじゃない」と言っているのに対し、MNE
MOさんは、私に対して「それは無責任だ」と言っているのである。と言うこと
のつもりだったんですが。
 んー、こう書けば、もう少し増しだったのかな?
 「MNEMOさんは、自分にも出来るからと言って、他の多くの人が例外なく
出来ると考えるのは、早計であり、また、無責任であると考えている。(故に、
自分自身の事を一般化するのは、避けている)」
 でも、そのこと自体MNEMOさんの言いたいことではないようなので、まー
いいか。
 まてよ、またこんな書き方、つまり「まーいいか」と言う奴、すると、MNE
MOさんが怒(おこ)るかな・・・・?
 (^_^)<まーいいか。
 これから先の、信頼性の向上云々についてなんですが(簡単に言ってしまうと)、
OSとかの高信頼性の要求されるもの、もしくは、巨大なプログラムを除き、今
のままでもOKだと思っています。(今のままの社会体制では、人の善意に期待
する他はないと思います。それに、私と、MNEMOさんとでは、「信頼性」の
意味が違うから、それを統一しないと・・・。) 勿論、ネット間の交流(ネッ
トのホスト間のネットワーク)とかは、もっと整備されることを望みますが。
 で、OSとかに付いては、例のストールマンに期待しているんです。
 PDSに付いても、前に言った通りに、そのサポート者に期待しているし、信
頼性に付いても他の公開ソフトと同様に、現状でOKだと思っているのです。
 BBSと著作権の問題については、1.アーティクル中の歌詞の引用について
なんですが、マンガなどに載っている「日本音楽著作権協会(出)許諾番号〜」
と言うのは、どういうものなんでしょう? 誰か御存知の方ありません?2.に
付いては単独であろうと、複数であろうと、基本的に著作権は、常にそれを書き
込んだ人に所属するのでしょう? (ただ、無断転載しても、文句を言う人は少
ないと思いますけど)
 で、多少はこの話に関連があるのではないかと思われるアーティクルがありま
したので、次に、アップします。(御存知の方もあると思いますが。話の内容は
マイクロソフトのPDSに対する考え方です。)
                              Long

#0056 sci1772  8811182010

No. 0001 #0959  DATE 88/11/11 SIZE  38                                        
WRITER JIN      TIME 22:07:03 TITLE マイクロソフト社のライブラリについて      
                                                                              
/* From: salon.pds [ Author: pcs00500 (syohei) ]                              
Title: マイクロソフト社のライブラリ使用の許可おりる                          
Date : 5:31pm 11/11/88 */                                                     
From syohei Fri Nov 11 17:22:42 1988                                          
To: salon.pds                                                                 
                                                                              
         えっと、かねてより問い合わせをし、解答を待っていたマイクロソフ      
        ト社のコンパイラのライブラリ使用の件について、同社から正式なコメ      
        ントをいただきましたので、その内容をここに掲載させていただきます。    
         めでたいことではありますので、このメッセージは、できるだけ多く      
        の BBS 等に転載していただけると嬉しいです。                           
                                                                              
                                                                K.Nahori      
                                                                  syohei      
                                                                              
        ================================================================      
                                                                              
        ユ−ザ−各位様                                                        
                                                                              
                                                 東京都千代田区三番町6-2      
                                                  マイクロソフト株式会社      
                                                                              
         Microsoft C Optimizing CompilerとMicrosoft QuickC Compilerを,      
        お使いいただきましてありがとうございます.弊社では,かねてから,      
        弊社のRun-time Libraryを使用して,実行可能ファイルを配布・販売な      
        さるときは,Run-Time Libraryの著作権が弊社にある旨を明かにするよ      
        う,お願いしておりました.                                            
         しかし,パブリックドメインソフトウェアのように,営利目的ではな      
        い実行可能ファイルの配布をされるときは,このような手続きを廃止す      
        ることにしました.弊社のRun-Time Libraryを使用したパブリックドメ      
        インソフトウェアは,ご自由に配布なさって構いません.ただし,商品      
        として営利目的で配布・販売なさるときは,この限りではありませんの      
        で,ご了承ください.以上,今後とも Microsoft C Optimizing Compil      
        erとMicrosoft QuickC Compilerをご愛顧下さるよう,よろしくお願いい     
        たします.                                                            
                                                                              
------------------------------------------------------------------------      
JIN                                                                           
                                                                              
No. 0001 #0959 JIN      END                                                   
No. 0004 #0994  DATE 88/11/17 SIZE  58                                        
WRITER Masakun  TIME 19:02:30 TITLE Re1: マイクロソフト社のライブラリについて 
                                                                              
                                                                              
                                                                              
 Note 220 PDS サロン (salon.pds)                                                 
[ RESPONSE:   1 of   1 ] From pdsmgr & sigop                                  
Title: マイクロソフト社のライブラリ使用の許可おりる                          
Date :  5:52pm 11/17/88  From: pcs00500 (syohei)                              
From syohei Thu Nov 17 17:12:00 1988                                          
To: salon.pds                                                                 
                                                                              
         先日ポストしたマイクロソフト社のライブラリ使用の特例について、      
        修正を依頼する文書が届きました。                                      
         これは、syohei, K.Nahori の憶測にすぎませんが、よく考えてみると、   
        著作権の表示を完全に免除してしまった場合、日本国内ではさほど問題      
        はないでしょうが、もし、そのソフトウェアが、外国、特にアメリカの      
        ように (C) 表示のない著作物は、完全に著作権を放棄したものとみなさ     
        れるような国に逆転送された場合、ちょっとたいへんなことになってし      
        まう危険があります。                                                  
         ですから、今回の同社の修正は、つい先日の前言をひるがえすような      
        形になってしまっていますが、やむをえないものとして、受け入れたい      
        と、われわれからもお願いしたいと思います。                            
         例によって、このアーティクル、各地のBBS に配布していただけると      
        嬉しいです。                                                          
                                                                              
                                                                  syohei      
                                                                K.Nahori      
                                                                              
        ================================================================      
                                                                              
        ユーザー各位様                                                        
                                                                              
                                                 東京都千代田区三番町6-2      
                                                  マイクロソフト株式会社      
                                                  代表取締役社長 古川 享      
                                                                              
                                  お詫びと訂正                                
                                                                              
         Microsoft C Optimizing CompilerおよびMicrosoft QuickC Compiler      
        のライブラリを,パブリックドメインソフトウェアで利用される場合の      
        特例として,去る11月11日アスキーネットPCS の PDSサロン上で,当社      
        担当者より「著作権表示を必要としない」旨のお知らせを致しましたが,    
        これは「ランタイムライブラリの使用許諾契約の手続きを廃止する」の      
        誤りでした.                                                          
         お客様の手続きを簡素化させていただくために,これまで御面倒をお      
        かけしておりました使用許諾契約の手続きは,廃止させていただきます      
        が,著作権の表示につきましては,勝手ながら,これまで通りお願いし      
        たいと存じます.この手続き方法の変更につきましては,QuickC 1.1 の     
        12月出荷分の「ソフトウェア使用許諾書」に明記させていただきますが,    
        今回のパブリックドメインソフトウェア,及び,すでに QuickC 1.1 を      
        お使いのユーザー様にも,同一の対応をとらせていただきます.また,      
        今後,弊社より発売される全言語製品にも,同一の対応をとらせていた      
        だきます.                                                            
         ランタイムライブラリの著作権表示のお願いについても,より簡素化      
        する方向で検討を重ねておりますので,弊社製品の,より一層のご愛顧      
        をよろしくお願い申し上げます.                                        
         重ねて,混乱を生じさせたことを,深くお詫びし,今後このような事      
        がないよう努力させていただきます.                                    
                                                                              
No. 0004 #0994 Masakun  END                                                   

#0057 sci1772  8811182021

上記のものは、JUPITERからのものです。
                             Long

#0058 sci1395  8811190239

      .....................................。
もう、上の点々だけを書き込んでやめにしようか、と思ったけど、
どうしようかな、やっぱりやめましょう。一つだけ書いておきます。
Long さん、私がここで反論しようとすると、これまで何度も言って
きたことを再び、しかも違う言葉で書き込まなくてはならなくなる
のでやめにします。だぁって、めんどくさいんだも〜ん。もう一度、
話の筋を再確認してくださるようお願いします。
それから、マイクロソフトの表明の件は実際の著作権の問題には、
あまり関係がないと思います。あれをここで持ち出されると、さら
に話がややこしくなりますので、忘れてください。この件に関して
は後ほど、説明させていただきます。(なぜ、関係がないと思うか、
ということと、なぜややこしくなるのか、ということに関して。)
                                                        MNEMO

#0059 sci1772  8811200814

 賛成。(公開ソフトに付いて止めるの)
(確認する必要はありませんよ。)
(だって、私に付いては、平行線だよ。って言ってるじゃないですか。)
(別に、喧嘩を売ってるわけじゃないですよ)
 それから、マイクロソフトの件、MNEMOさんの言いたい意味、だいたい分
かります。
(あれが、著作権と関係があるとは、それほど思ってません。)
 あれを、持ってきた理由は、単なる「お話」のつもりです。
(その前に、MNEMOさんが、「お話でも良いですので」的な事を、言ってい
たので、それに答えたつもりなんですが。)
 あと、最後に、
 MNEMOさんにお礼を、
「今までの私などの、たわごとにつき合っていただき、たいへん感謝しております。
 またこの様な機会が持てることがあれば、私としては、嬉しいのですが・・・。
 では、お元気で。」
                              Long
(あ、別にこのネットにアクセスしなくなると言う意味ではありません)

#0060 sci1395  8811201237

あぁあ、とうとう逃げられてしまった。(^_^)
いまさら無駄かも知れませんが、再度書きます。
私が怒っているのは「まーいいか」という言い方に対してではありません。
それくらいはわかってますよね?
そちらはあなた自身の主張に納得するだけの材料を持っているから「平行線
を辿っている」という結論を出すことができるでしょうが、こちらには、
「なぜ、これが平行線を辿っているのか?」が疑問です。少なくとも、そち
らはこちらに「これが平行線を辿っている」ことを納得させるだけの材料を
提出しなくてはいけないのです。さもなくば撤回するか、です。現在、そち
らには撤回する意思がないようなのですが、ではそれだけのものを提出して
いただけますか?
Long さんの主張は「プログラムに信頼性はあまり必要ない。一部、OSや、
巨大プログラム等信頼性を要求されるものもあるけども、それは才能ある人々
の無料奉仕で手に入るからいいや。」と言っているように聞こえるのです。
本当にこういってるのですか? それとも違う意図があるのですか?
さらに言うと、そちらがご自身の「信頼性」の定義にこだわりたい気持ちは
よくわかるのですが、少なくとも私と同じ土俵の上で話をしたいと思ってい
るのであれば、こちらの「信頼性」の定義に話を合わせていただきたいので
す。そのために私は譲歩したのですから。こちらの「信頼性」という語の意
味はもう説明したはずですよね。もし気になるのだったら別の単語で代用し
て話を続けてもいいのです。
あぁ、もぉやだ。このまま Long さんのレスポンスがないようなら、この
noteはクローズにします。その時は著作権問題の好きな方は別に基調発
言してください。
                                                        MNEMO

#0061 sci1772  8811272159

 (発信者は、Long です。)
 やっほー、みなさんお元気ー? 特に、MNEMOさん、お元気ー?
  (一週間ぶりのアクセスだよー)
 一週間ほど、お休みしたのは、基本的には、私自身ののぼせた頭を冷やすため
だったんですが、思った以上に、自分自身のコントロールが出来なくなっていた
みたいでした。
 (休んだのは、自身の行動を見直す、いい機会でした。殆ど本を読まなくなっ
ていた自分、論文の事を考えなくなっていた自分を見つけましたから。基本的に、
現在の私は、ネットにあまり熱中してはいけないはずなのですから。)
 で、先ほどアクセスして、ログを読んだので、取り敢えず、MNEMOさんの
疑問(「何で、これが、平行線なの?」)に、答えなくては、いけないですね。
 MNEMOさんの主張、
 「今の公開ソフトの信頼性は、非常に低いので、それを向上させるには、どう
したら良いのか?」
 私の、突っかかり、
 「自分で使用しているのに、何故、『信頼性が無い』などと言うんだ?」
 (議論)
 (議論)
 (議論)
 (結論)
 「なーんだ、つまり、使っている『信頼性』と言う言葉の意味(定義)が違う
んだ。」
 MNEMOさんの主張、
 「今の公開ソフトの信頼性は、非常に低いので、それを向上させるには、どう
したら良いのか?」
 私の主張、
 「今の公開ソフトの信頼性でも、十分使用に耐えるので、それ以上、信頼性に
対する議論には興味(問題意識)がありません。(当然、それに対する意見もあ
りません)」
 つまり、私の突っかかりは、「信頼性が無い」と言うMNEMOさんの意見の
前提の部分に対してであり、その後ろの、MNEMOさんにとっての本質部分に
は、大した意見はないのです。(しかも、「信頼性」と言う言葉の統一定義もで
きていない。私の主張は「信頼性はあまり必要ない」ではなく、「信頼性は十分
である」です。でも勿論、ここの「信頼性」は、私の定義で、です。)
 付け足すのなら、それよりは、私に取っては、「モラル」の方が大切なのです、
本当はそれに付いての議論がしたいのです。(「悪意」は、何故 発生する? 
とかの)
 が。MNEMOさんは、「モラル」には興味(問題意識)が無い、と言ってい
るので。
 つまり、「これは平行線ですね」、と言うことなんです。
 それから、それから、私の書き込みのベースになっている思いは、
 「理想は、共産主義」
 です。
 (誤解しないで下さい、私は、現在のマルクスの思想上にある共産主義の事は
あまり考慮には入れていませんから。現在の自動機械文明の最終的形態−−のS
F的展開−−として、それが来るんではないか? と思っているのですから。二
or三百年後以降の世界、最低限、人類は、太陽系内に拡散していて・・・・・
my-SF-trip 。で、そのおままごとが、パソ通で出来ないかなー、と。)
 (これを読んだ人の殆ど<「不真面目なー」。私<「・・・(^_^")」)
                             Long

#0062 sci1395  8811300221

Long さん、久しぶりです。
まぁ、でも、こういうのがかみ合ってない議論な訳ですね。他の皆さんが相手
にしてくださらないのもよく分かります。まぁ、それは私の責任ですから、仕
方のないことです。反省するしかありませんね。
Long さんが私のいう「信頼性」の問題に触れたがらないのはなぜでしょう? 
「Long さんの主張は『・・・・・・・・・・・』と言っているように聞こえるのです。」
と書いたのは全て「私(MNEMO)の定義で言うところの信頼性」について
Long さんがどう考えているのか想像すると、という意味です。これに「私(Long)
の主張は『信頼性はあまり必要ない』ではなく、『信頼性は十分である』です。
でも勿論、ここの『信頼性』は、私(Long)の定義で、です。」と答えられて
も答えにはならないと思いますがいかがでしょうか?
今回の Long さんの書き込みは私の問い掛けに対する答えに全くなっていない
と思います。
Long さんの以前の書き込みにこういう文章があります。
・「ただ、現状に於ける公開ソフトはまだまだです、その意見のやりとり・
  ルート・モラルも、きちんとは認識されていないのです。」
・「勿論、現在の公開ソフトに、もっと信頼性を上げて欲しいという気持ちは、
  共通のようですが。」
・「現状では、公開ソフトに付いては、あらゆるものが未整備な状態ですから。」
つまり、Long さんも「私の言うところの信頼性」に関して、まだまだ未整備な
部分があり、不十分な状態にある、と考えていらっしゃるのではないですか?
どうかもう一度「私(MNEMO)の言うところの信頼性」についてのご意見を
聞かせてください。
*******
ところで、「モラルには興味がない」と発言した覚えはありません。何度も書
いた通り個人個人のモラルを向上させるのは非常に重要なことだと思います。
それは現状においてPDS、じゃなかった(うっかりしてました。)公開ソフ
トを使うもののモラルとして「作者とのチャンネルを確保すべきである」とか、
「バグや使ってみての意見を積極的にフィードバックすべきである」とかいう
ことを何度も書いたことで当然おわかりだと思います。
現状での「モラル」に関して他に言い残したことはあまりないと思います。
将来における「モラル」については多くを語れません。それは、将来ネットワー
ク社会というものがどのように発展していくか想像がつかないからです。すべ
てのネットワークを何らかの形で統括する上位のネットワークが成立するのか、
それとも現在のように独立して存在するネットが個々に発展/肥大化していく
のか、コンピュータネットワークがもっと生活に入り込んでくるのか、それと
も現在のようにネットワークにかかわりを持たない人間が残っているのか。そ
の将来像、それぞれに対してそれぞれ違ったモラルのありかたがある、と私は
考えています。
「悪意は何故発生する?」というのは興味深い問い掛けだと思います。ちょっ
と考えてみましょう。(実はこれは私が「モラルに関する問題意識」と言われ
た時には全く思い付けない問題でした。このような問題なら話ができると思い
ます。)
私は個人的な問題としてウィルスを作ってみたいと感じています。そう書くと
私が非常にインモラルな人間であるかのように聞こえるだろうと思いますが、
そうではないと思います。ウィルスの様なプログラムを純粋にプログラミング
のテーマ、ソフトウェア工学の一課題として考えた場合、非常に興味をそそら
れる題材であることは事実だと思います。
では、私と同じような思いを持った誰かがその欲求に従って研究を重ね、実際
にウィルスを作ってしまったとします。そのとき彼はどう考えるでしょうか?
自分がウィルスを作ってしまったことを誰にも知られないようにするでしょう
か? あるいは、仲間に「ちょっと興味があったから作ってみたんだけど、これ
はウィルスだから取り扱いに注意してくれよ。」といってコピーを渡すでしょ
うか? あるいは、「本当にこれをネットワークに流してみたらどうなるだろう
か?」と考えて流してしまうでしょうか?
誰もが、2番目の行動は許容範囲であると思うでしょう。しかし、2番目の行
動が3番目の行動に発展するにはほんの少しの障害しかないのではないでしょ
うか? 私はそこで自分にブレーキをかけることができるか、自信がありません。
私が今言えるのはこれだけです。(決して懺悔しているわけではないですよ。
(^_^))では、せっかくですから、問いましょう。「Long さん、あなたは、
何故悪意は発生するとお考えですか?」
********
Long さん、あなたが私の呼びかけを無視して「あなた(Long)の言うところの
信頼性」にこだわり続けるかぎり、その先へ議論は進んでいきません。そのこ
とは、充分おわかりだと思うのですが。私もその先の「こんな仕組みを作りた
い」という部分に話を進めたいのです。そして、それには Long さんも興味を
お持ちだと思うのですが、いかがでしょうか?
                                                        MNEMO

#0063 sci1772  8812050802

 MNEMOさん、どうも遅れまして、(^_^")
 済みません、パソ通をやっている、時間的余裕が、かなりなくなってきてしまい
ました。 これから先も、もっと反応がのろくなると思います。(続けて、いただ
けるのなら、気長にお願いします。)
 来年の2月を過ぎるまでは、です、最低でも。(でも、4月になってしまうと、
社会人になってしまうわけで・・・、はは、悲しい)
 それでですね、私の「信頼性」と、MNEMOさんの「信頼性」の意味(定義)
の違いは解りますよね。
 明確な意味で「平行線だ」と思ったのは、この「信頼性」への拘りの部分で、な
のです。(そして、その原因を考えたとき、前記のような理由かな?と思ったので
す。)
 つまり、私の「信頼性」に対する実際の感覚は、MNEMOさんのものとは違う
のです。(そして、私がソフトを使用するか、使用しないかは、この感覚によって
行動しているから。・・・あんまり、関係無いかな? でも、現状では、この感覚
の方が適切だと思い込んでいる?のです。)
 私にとっての議論と言うのは、自分自身の中の本能?(勘?非言語的思考?、つ
まり上記の「感覚」)の部分に従った行為なので、その本能の外にあるものを、議
論するのは気が向かないのです。(と言った感覚です)
 それから、悪意の発生ですが、私もビールスとかトロイの木馬、造ってみたいで
すね。やっぱ、人を驚かすこと、自分に付いて関係あることで騒がれるの、特にそ
れが特別な技術(一般の人からみれば、ですが)を必要としているとなれば、自尊
心?、自己顕示欲?、知的好奇心?、がくすぐられますね。でも、それを造って実
際にばらまいてしまうというのは、どうしても、やれません、今の私には。
 ただこの私の考え方、もし、3or4年前の私なら、どうだろうと考えたとき、分
からないですね。私が収束し始めた(思考パターンが大人しくなり始めた)のは、
ここ数年の事ですから。
 うーん、駄目だ、今回は、あんまり詳しくは、出来ない。
 本当は、「悪意」の発生の原因(理由?)、仕組み、それに対する対応の仕方、
など色々考えたので、そのことを話したかったのですが、時間が無いよー。
 でも、話したい、・・・うーん駄目・・・・、でも・・・、ええい、
 「悪意」の発生原因、つまり、ネットワークに限らず、その人が悪さをする動機
には、種々なものがあり、最も代表的なものに、お金、次に恨み、現在のネットワ
ークでメインとなっている知的好奇心とか、自己顕示欲とかは小数派である、とい
うこと。しかし、このあいだのPC−VANのは、お金も目的としており、そうい
った意味では、問題点が広がってしまった。云々。
 発生の仕組みとしては、人と言うのは、何かを造ってしまうと、それを使いたく
なる、ある行動をすると、それをエスカレートしたくなる。そんな本能があるよう
で、出来るだけ「試しに造る」なんてしない方が良い。(その例は、歴史を見れば
いっぱいあるよね。原爆の開発がその最たるものかな?)また、もし造ってしまっ
たのなら、オープンにできるだけ多くの人に言い触らして、自己の行動に規制(回
りからの監視)をさせるようにした方が良く、但し、人にそのサンプルとか、やり
方を教えることなどは、出来ればしない方がよい。(などと、マジに考えてたと・・)
 対応としては(これは完全に不真面目)、「魚釣りの論理」、つまり、魚釣りが
出来るのは、魚が我々の魚釣りに適応していないからで、それは、もしかしたら、
魚は我々の魚釣りを無視した方のが、得るものが多い、(つまり、人に釣られるか
も知れない確率を考慮にいれて、それを見分けるための適応をするよりは、その可
能性を無視して、餌があれば我先に食いついた方が生き残る可能性が高い)からで
はないか。そして、それと同様の考え方で、この「悪意」を無視することは、出来
ない?のだろうか。と言ったことです。
 そんな事を色々考えることが、私に取っては、非常に楽しいことで・・・・、せ
っかく、MNEMOさんが、話題をこちらに振ってくれたのに、その話題に付いて
詳しく(もったい付けて?)話せないのは、悲しいですが、また来年、大学に残る
のは、もっと悲しいので・・・・。(でも、せっかくだから、超スローテンポでな
ら、続けていきたいんですけど。)
                              Long

#0064 sci1395  8812101612

うむむむむ。その「魚釣りの論理」って一面で真実なのかも知れないですね。
でも、これから先ネットワークがもっと一般的になっていったときにその
「悪意」を無視することは無理のような気がするのです。現在の状況に照ら
し合わせて「魚釣り」の比喩をそのまま使うと、
「人間が釣糸を垂れそうなところ」は非常に限られています。それが、「魚
が餌に食い付いたときにそれが釣り餌である可能性」を低くしているものと
思いますが、ネットワークではそうはいきません。「公開ソフトの存在する
ところ」は、すべからく釣り場である可能性を持っています。しかも、この
釣り餌は釣り餌としての機能を保ったまま釣り人の手を離れてかってにあち
こちに複製されて出現する可能性を持っています。
ここまでは基本的に自己増殖能力を持たないソフトでの話です。ウィルスの
場合には「釣り場」は公開ソフトが存在する場所とは限らなくなります。
ただのシステムディスクだと思って使ったらウィルスに感染していたりしま
す。つまり魚が珍しく陸の上を歩いていたらいきなり釣り上げられてしまう
ようなものです。
いや、やはりちょっと「魚釣りの論理」では不充分かも知れないですね。
改めて考えてみると「ウィルス」という呼び名は誤解を招き易い面もありま
すが、全体としてはかなりいい対比になっているのではないかと思います。
プログラムのなかには「毒にも薬にもならない」ものも「(体内に)持って
いるとためになる」ものも、「感染すると危険があるもの」もあります。
伝染するものさえあります。普段は害がないが、さまざまな条件によっては
病気の原因になることもあるものもあります。
破傷風が怖いからと言って雑菌がいっぱいの砂場で遊ぶのを怖がっていては
面白くありません。洋式便器に座るのを怖がっていては生活が成り立たなく
なります。感染してしまったとしても、ある程度は正しい処置を施せば回復
することができます。伝染病に感染していることに気づかず、他人と接触す
ればその人も感染させてしまいます。
そして、我々は普段平然と暮らしていますが、やっぱり伝染病は怖い。それ
と同じで私は普段平然とネットワークにアクセスしていますが、やっぱり
ウィルスは怖い。
どうでしょう?
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「信頼性」に関しては、ちょっと不満が残りますが、納得するしかなさそう
ですね。私が Long 氏の「信頼性」の定義にしたがって話を進めることがで
きにくいのと同じに Long 氏も私の定義に納得して話を進めることは困難だ
ろうとおもいます。
で、例の「蛇足」の部分ですがどうでしょう? 私の私案は示しました。
皆さんはどうお考えでしょうか?
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すいません。某「ぎ◎が」で、世話役を引き受てしまったために、なかなか
こちらで話に参加する時間が取れなくなってしまいました。個人的事情で、
話を止めるのは心苦しいのでどなたか、この話を引き継いで続けてください
ませんでしょうか? 1週間以内位で新たに基調発言を行なっていただけると
嬉しいのですが。もちろん、1発言者としては参加していきたいと思ってい
るのですが。
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                                                        MNEMO

#0065 sci1772  8812120800

 銀河ですか。
 (乱入できっかな?)
 はははっ、
 来年の2月までは、パソ通は出来るだけ抑えるつもりなので、少なくともそれ
まではご安心を(それまでは乱入はないでしょう)。(^_^)
                         >MNEMOさんへ
  では、
                    Long    (ジツメイハ、masahiro-nagai)
(PS、私のハンドル名は、永井−>長い−>Long という、安直さです。)