Gen00543 入門・放射能学 第六回「人間への天罰」

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 先日、「魔女の宅急便」を見に行き、待ち時間中によった本屋で「アシモフの
科学エッセイ」5冊をはじめとして、なかなか面白い本を見つけ、一気買いして
入場料がなくなり、友達に借りたという大うつけものの某中学生徒会長です。
映画は4時間(暇だな・・。)待っただけのことはあり、とっても良いっ!
皆さん、すぐいきましょう。(内容から外れた・・)

                 入門・放射能学 第六回「人間への天罰」

                                         講師は、某中学生徒会長です。

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  よく、原発関係者のパンフレットに「人工放射能も自然放射能も危険である」
といっていますが、これは正。「人工放射能も自然放射能も危険は変わらない」
といっているのは、偽。

 なぜかといえば、自然放射能は確かに危険ですが、それで大きな被害を受ける
ような生物は、すでに地球上から絶滅しています。「自然淘汰」により、そう
なったわけです。とすると、反対に考えると、自然放射能でないもの=人工
放射能には、まったく防護手段を持たないのです。

 自然放射能の防護手段について考えてみましょう。

1.皮膚が日に焼ける         (紫外線帥チ線から身を守る)
2.放射能を持つものは取り入れない    (性質が似ているものも)
3.取り入れた場合は、早期排出する  

 つまり、「いれず、だせ」というわけです。自然放射能で多いものの種類は
分かっていますから、それは事前に察知し、入れないわけです。

 人工放射能のたちの悪いところは、「体に必要なものと性質が似ている」こと
です。ストロンチウム90は、カルシウムと。セシウム137はカリウムと。
ヨウ素131に至っては、性質はヨウ素127と全く変わりません。さらに、
ヨウ素などはあまりないので、いわいる一気取入れしてしまうのです。

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 とすると、気付かれるかもしれませんが、カルシウムは骨に、カリウムは筋肉
に、ヨウ素は甲状腺に必要なのですから、体は栄養と間違え、各部にため込みま
す。これが、「人工放射能の濃縮」です。さきに挙げたものの外、プルトニウム
239は肺に微粒子としてくっつくのは有名です。
 
 放射線物質を体中に入れるのは檻には入った人間のところへ腹を空かせた虎を
入れるようなもので、入った放射性物質が放射線を出しまくり、細胞を破壊して
いくのはいうまでもありません。特にたちの悪いのは、α線。飛距離が短いと
いうことは、その射程圏内にある細胞を完全に破壊するということです。
ですから、肺についたプルトニウムは、ごくごく小量でも肺癌を発生させる、
という研究結果も出ています。

 人工放射能を濃縮してしまうのは、動植物変わりません。「東京に原発を!」
176頁の絵をしっていますか?「コロンビア川での放射能濃縮データ」という
題名がついています。

かわの水の放射能を 「1」とすると
プランクトンは   「2000」
魚では       「15000」
アヒルでは     「40000」
子つばめでは    「500000」
水鳥の卵の黄身では 「1000000」
では、人間の子どもは・・。

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 このような図です。見たことがあるのではないでしょうか。放射能も、当然
食物連鎖で濃縮します。人間は、雑食性でなんでも食べるので、それがかえって
濃縮を進めます。

 上の図(数字ですが)を見て下さい。「子つばめ」「卵」が破格の放射能を
持っています。なぜでしょう。世の親の皆さん。子どもに何を与えます?
ほとんどの場合、栄養のあるものでしょう?胎児のあいだも同じ。母親は栄養を
極力そそぎ込みます。「人工放射能は、体は栄養だと思っている」ということは
胎児ではとんでもない濃縮が起こるわけです。上の卵だって同じ。胎児への放射
線は致命的、というのは前回書いた通りです。ですから、私は「ヨーロッパでの
中絶が増えたのは、賢明な処置というほかない」と言ったのです。
 子どもが危ないのは、成長過程のため、カルシウムなどを大量に必要とするか
らというのもあります。

 自分達で作り出した「人工放射能」に今、大被害を受けようとしている人間。
まさに、「天罰」にふさわしいでしょう。

        <次回は、「核分裂」です。その次が「原発」になります。>

             入門・放射能学 第七回「天の火とインドラの矢」

                   8月27日頃の書き込みになります。

                                       講師は、某中学生徒会長でした。