Gen00536 事故の見逃し 福島第2−3号機

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 今日の毎日新聞は、1月に起きた福島第2原子力発電所3号機再循環ポンプ
破損事故は1月1日に軸受けの各種センサーがポンプ内の異常を示していたが、
電力会社側はそれを無視し1月7日まで6日間も運転していたことを報じている。

 変な読み方をすると事故の前兆が1月1日、つまり元旦に起き始めたが、当日は
元旦のため管理側の責任者が不在であった。電力会社の本社も元旦は当然連絡
担当者程度しか勤務していないだろうから、この事故の前兆を判断できる人が
居なかった。
 結果して、現場の運転員がその判断をすることになり、元旦でもありまだ本当の
事故とも言いきれない前兆的現象で会社幹部を呼び出すことは避けた方がいいだろ
う。まして、福島原子力発電所の管理者は想像だが単身赴任族であろうから、その
管理者を前兆的現象で呼ぶのはなるべく避けた方が得策と判断したのではないか。
4日から会社が始まり、前兆的現象について管理者へ報告され原子炉の停止が決定
されたのではないだろうか
 これは原子力発電所を火力発電所と同じ「ただ発電するもの」と捉え、一端事故が
起きるとチェルノブイリする可能性があることを認識していないからと思える。私
なども自動車運転にあたって、絶対私が事故を起こすことはないと思いながら運転
しているが、これと相通じることがあると思う。
                             「誤り人」