Gen00510 微量な放射線は体によい??

#0000 sci2036  8905111428

微量な放射線を浴びたほうが体に良い。
「放射線ホメ−シス」について関連発言に記載しました。興味のあ
る方はどうぞ。
                yie

#0001 sci2036  8905111430

基調発言508で電力中央研究所が動物実験で微量の放射線で免疫が
向上したと言う「ホルミシス効果」を確認したとのことですが,C
AEL NETさんが記事をアップしていないので覗いて見ました。
以下記事の要旨です。

1.マウスに微量の放射線を当てた場合,当てない場合に比べ免疫効
果が高まった。

2.インゲンマメの種子への照射実験を行なったところ、発芽率が放
射線を当てない種子の2倍以上になり,発芽促進に効果があった。

3.今後基礎実験を継続し疫学的デ−タを活用して人間への効果も確
認する。

4.放射線はこれまでわずかな量でも生物に有害と考えられていたが
最近では微量な放射線であれば,人間,動植物に有益な効果があると
言う事例が数多く報告されている。

------ 以上転載記事 -----

先日たまたま放射線に関する本【安斎育郎著 『放射線そこがしり
たい』 かもがわ出版 350円】を読んでいましたら「ホルミシス」
について載っていましたのでその一部を紹介します。

>>>>>>>>>>>>> 以下 要旨

 近年アメリカのラッキ−という科学者が放射線をすこし浴びたほ
うが生物の活動を盛んにする可能性がある。平たく言えば全然浴び
ないよりは少し浴びたほうが体にとって良いという主張で,    

たとえば

 1.ゾウリムシという単細胞生物を自然放射線が当たらないような
条件のもとて観察すると増殖率が落ちるが,再び自然放射線程度の
線源を持ち込むと,またまた増殖作用が活発になる。

 2.ハエに放射線を浴びせると、放射線を浴びせなかったハエより
も寿命が延びた。

 3.マウスに比較的少量の放射線を普段から浴びせておくと,まった
く放射線を浴びせていないマウスと比べて,いざ大量の放射線を浴
びせた場合,死亡率が低い。

 ラッキ−はこうした研究結果を数多く集め,「微量放射線の刺激効
果」の証拠と考えて、この現象を「放射線ホメ−シス」,日本の文
献では「ホルミシス」と呼んでいるものもある。

  マウスの実験の例では,普段から放射線を浴びせておくと,細胞レ
ベルでできる徴細な傷跡を修復する酵素系が活性化するといった
「効果」がもたらされ,結果として,大量に浴びた場合にも,いわば
「臨戦体制」ができていた分だけふつうのマウスよりも被害が少な
くてすんだと言うことで,放射線が高い場合は生物はそれなりの防
衛策をとっている。もし多量の放射線を浴びることをしなければ,
ふだんから放射線を浴びせていたグル−プに、あとで癌などが相対
的に多く観察されるといったことになるのではないか。

   ゾウリムシの例では,放射線のない飼育環境下では放射線の悪影
響がないから増殖率を高くする必要がなくなり,そのために増殖活
性が落ちたという解釈もある。

  上記のいずれの例も放射線は有益であるという証拠というよりは,
放射線はそれなりの損傷をもたらすので、それに対抗して防衛措
置をとった証拠とも考えられる。

   ハエの実験については,この実験を大きな飼育箱と小さな飼育箱
でやった場合には結果が違うことが知られている。ハエが自由に飛
び回れない小さな飼育箱で実験すると差がでない。大きな飼育箱で
は,放射線を浴びたハエは元気に飛びまわる活性を失って「細く長
く」生きるが放射線を浴びなかったハエは元気いっぱい飛び回って
エネルギ−を浪費し「太く短く」生きた、というのが妥当な解釈で
ある。もちろんこの場合にも,遺伝的影響を含む「確率的影響」が
両群でどうなるかなど、厳密に比較される必要がある。

   ラッキ−の問題提起は,学問的にはなかなか興味深いテ−マをふ
くんでいるが,だから人間も普段から少し浴びたほうが良いという
結論にはならない。ICPRもこの問題に関心を示しているが,放
射線ホメ−シス効果ゆえに被曝基準をゆるめるなどという立場はと
っていない。

   原発立地などの放射線をめぐって賛否の立場が対立している場
合では,ややもすれば、微量の放射線は有害どころか,かえって体に
いいのだという主張となって現われてくる可能性がある。

>>>>>>>>>>> 以上 「放射線そこがしりたい」より

   電力中央研究所では『今後基礎実験を継続し疫学的デ−タを活
用して人間への効果も確認する』としていますが実験台になるのは
どういう人でしょうか?  まさか原発周辺地区の人々又は原発労働
者が密かに実験や観察の対象になっているのではないでしょうね。

 研究者がみずから放射線を浴びて効果を試して見てはどうですか。

 東京のど真ん中に原発を建設し日頃から微量の放射線を浴びて放
射線にたいして免疫になりいざ原発事故のときには死からまぬがれ
るような体にして置こう。 「  東京に原発を! 」納得できるがち
ょっとおかしいぞ。
               yie

#0002 sci2100  8905150748

 ハエのご 原発の中で働く労働者がハエのごとく寿命を延ばせば、あるいは
伸びた延びたという証拠があれば、私はマジに浴びてやろうじゃない。
 もっとも、寿命が延びれば「放射線のおかげ」
 寿命が短ければ「因果関係が証明不可能」と出
るに決まってますがね。

へっへっへっ。

ぼの

#0003 sci2162  8905152246

 yie さん どうもです!

あのなんとも薔薇色で幸福に満ちたカエルネットの宣伝を読んで、
私も「放射線ホメーシス」の事を調べ始めていたのですが、ぜんぜん
はかどっていませんでした、(チト、他の事に忙しくて)そんなわけ
で有難う御座居ます。 ( ほっほっほ。)

放射能による癌で死んだ人に対して、故人は放射線によって有益すぎ
て天に召される事が出来ました! とか??
(モチ、上のは冗談ですよ! 最近、変な人おおいからー。)

昔、ある先進国の優能なる国会で、ラジュウム温泉は健康に良いから、
原発の放射線も健康に良いのだ! と言った議員さんがいたという話
を思い出してしまいました。

でも、マジで、ああいったやり方に何の疑問も感じないのかなー??
いろんな意味で!
                           JPS  !

#0004 sci2036  8905181317

訂正  

関連発言1の文中で ICPR とあるのは ICRP(International
Commission on Radiological Protection 国際放射線防護委員会)
ですので直してください。

ところでICRPの1987年コモ会議の声明のなかでラドン温泉につ
いて次のように述べています。 

             》》 以下抜粋 《《

「近年,ICRPは,温泉あるいは療養所の中のラドンに人々を意識
的にさらすという行為が広く行なわれていることを知らされた。そ
のような被曝は、そのやり方が患者にとって正味のの便益をもたら
すこと、及び,その被曝が有効であると判断される最低のレベルに
まで減らされていることに、国の当局と個々のノ当医が満足してい
るならば、そしてそのような場合にのみ、行なわれるべきである。
ラドン被曝をもっぱらリクリェ−ションの目的で利用するという報
告もある。委員会は,このような慣行は肺癌のリスクを増大させる
危険を持つということを、関係者に対し注意喚起したい。」

私の近所の町中に「ラドン温泉健康センタ−」(一種のヘルスセン
タ−でお湯につかって,飲んでカラオケ)がありますが常連のおじい
ちゃん,ばあちゃんの被曝量はかなり多いのではないかな。
しかし肺癌でなくなるリスクよりもストレスを解消して長生きする
というプラスの効果が大きいからこれでいいのかもしれない。

同じ温泉にいくのにもこれからは「ラドンの含まれていない温泉に
いこう」。こんなことをいったら温泉協会のえらいさんから営業ぼ
うがいといわれるかな。

基調発言からはずれましたがとりあえず参考まで。

               yie