Gen00364 「標準アジア人」検討会議

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 IAEAの放射線防護プロジェクトの一環として
  「標準アジア人」検討会議  Coordinated Research Program 
  "Compilation of Reference Asian Man"
  が、10月17−21日、水戸市で開催されます。
 IAEA主催で、アジア12ケ国(日本、中国、インド、インドネシア
 バングラデッシュ、スリランカ、タイ、ベトナムなど)の代表が参加し、
 放射線被曝時の生体への影響評価の基本となる、解剖学的、生物学的な
 データを、「アジア人」について考えるのが目的だそうです。
 報道があるか、注目しましょう。
−−−−−−−−−−(以下駄文)−−−−−−−−−−−−−−−−−
  人種によって生理学的な違いがあるのは、たとえば「平均として」
 欧米人がアルデヒドの代謝が早く、日本人は遅く、そこでアルコールの
 処理能力の差があるなんて例からも否定できません。
  でも一方で、個体差もきわめて大きいものです。
  放射線障害、とくに体内被曝量の評価には、生体の各種データが必要
 であるでしょうし、その点で上記会議について文句をいう筋合いはない
 んですが、しかし、「リファリンスとなるアジア男」とは...絶句。
  こうした「めやす」が、行政サイドにとっては「基準」となり、やがて
 「安全線量」というようなものに変化していったら、こわいなあ。
  個人差の幅を当然、各国の国民ごとにレンジ表示することになるので
 しょうが。さもなきゃ、標準以下は切捨て、という優生学でっせ。
                  標準練馬区民のムカシトカゲ