Gen00326 ふるさとで感じた原子力発電

#0000 匿名     8808191601

1988年8月19日(金)14時35分 横浜市の自宅から

先日、1年に1回のふるさと福岡へ帰省しました。
昨日(18日)横浜へ帰ってきたところです。
ふるさと福岡は、やはり何度来てもいいところだと感じました。
しかし、帰省中に、原子力発電の記事が新聞に出ていたので感じたことをかきます。

福岡では、九州電力が、佐賀県の玄海町に原子力発電所を持っています。
この原子力発電所は、1年ぐらい前に事故を起こし運転を中止した経過があります。
その後の点検で一応欠陥場所を修復し、臨界状態に入るための準備をし、最近発電再
開するということでした。
これに対して、地元住民や原子力発電反対派の抗議の内容がでていました。

何故抗議するかと言いますと、
玄海原子力発電所が事故を起こしたときに、九州電力は、何よりも先に地元の玄海町の住
民に事故のことを連絡しなければならないのに、地元に連絡がいったのは、事故発生から
何時間も経ってからと言うことでした。
また、今回の発電再開始の件についても、発電再開するときには、地元の玄海町に発電再
開の了承を得ることになっていたのを無視して勝手に発電再開の決定をしてしまったと言
うことです。 地元住民との約束を無視したためです。

九州電力は、九州では、最大の企業で九州の政界・財界に強大な力を持っています。
もちろん、中央との結び付きも強く、地元住民の意見・要望は、なかなか聞いてくれない
ように思われます。
この様な九州電力の高飛車的な態度が非常に問題となるわけです。

特に、人類の将来を左右するであろう原子力の利用については、住民の生活に大きな影響
を与えるものであり、企業エゴは許されないはずです。 処理についても、慎重しすぎる
ことは無いと思います。

現在、原子力発電所は、すべて、あまり人のいない辺ぴな場所にあります。
しかし、そのような場所にも人は生活しています。
都会の様に大勢の人はいないかもしれません。 しかし、たとえ小数の人でもそこでの生
活があるのです。 おなじ人がいるのです。
都会のまん中に原子力発電所を作ったら猛反対するでしょう。
危険だ。 放射線が出る。 水が汚染される。 人体に影響がある。 建設費が高くなる
。 等、色々反対のための文句が出てくるでしょう。 文句を言える人がおおいから。
こんなことは絶対に無いのですが、たとえ、もしも、建設できたとしたら、当事者は、住
民のためにいろいろと気を使い最新の注意を払うにちがいないでしょう。

原子力は広範囲の影響を及ぼすから、まず、お上に連絡しなければならないのは当然です
が、地元への連絡が一番後になっていいものではないはずです。 自分たちだけで勝手に
決めてしまっていいものではありません。

最近は、原子力発電関係でいろいろ問題が出ており、今まで、この様な事実が隠されてい
たとしか思えないところがあります。

原子力を扱う人は、扱っているものの影響力をよく考え、軽々しく取り扱わないようにし
てもらいたいものです。
原子力よりも人に優しい心が必要だと思います。

最後に、私は、原子力発電に絶対反対のものではありません。

sci1129 より