Fre00699 なぜ重力は伝わるの?

#0000 sci3850  9006061755

重力ってなぜ、伝わるのですか?

重力子が飛ぶとして、無秩序に全方向に飛ぶのなら重力子がすぐ無くなりそうだし、
対象物を見付けてから飛ぶのなら、どうやって対象物と判断するのか・・

わかるかたいましたら教えてくだせい。

                       質問ばかりの  うに

#0001 sci4920  9006061856

>うにさん,
 
プラス同士,マイナス同士の電荷が反発しあい,プラスとマイナスが引き合うのは
光子を交換しあって力を媒介している(交換力)と説明されています。
 
それと同じで,物質が引き合うのは重力子の交換によると言われているのですが,
さてどうやって説明しましょうか...
 
By Nori

#0002 sci3395  9006070347

地球と月が重力子交換して、地球と太陽だって交換してて、太陽は
オルトー雲やほかの恒星系とも交換しあって……

凄いよね。壮大なクリスマスパーティー(プレゼントの交換会)
を連想してしまった※MUTA※

#0003 sci3850  9006081810

えっと、重力子の交換で引き合うってのはイメージとして理解出来るのですけど

A.全方向に重力子を飛ばして無くならないのか?
B.交換出来る事を確認しないと交換しないのか?

と、悩んでます。

Bの「確認してからの重力子の交換」は別の粒子が闇雲に飛ぶ事に成って
説明にならないから、パスだと思う。

そーすると、重力子が尽きてしまうような・・

で、素人考えすると、

1.どんどんと重力子を放出して、軽くなって行く(ただし、重力子が
  ものすごく軽いので当分軽量できない)

2.重力子は、ある程度移動すると、180度反転して戻る。
  放出された重力子の反転する事により、距離の二乗で重力が減る

1.2.共に引き合う対象物が無かった時の事です。対象物があれば、
重力子の交換って事で説明になりますから。

(でも、なんで、交換すると引き合うのだろ?)

                                うに

#0004 sci4920  9006091931

>うにさん,

 552番の「光は重さあるの?」にかなり時間を使ったのでレスできませんでした。

 「交換力」の概念は「場の量子論」と一般に呼ばれる理論で使われるものです。も
ちろん,現実に(例えば)電子と陽子がお互いにねらいをつけて光子の“ICBM”
や重力子の“巡航ミサイル”を撃ち合っているわけではありません(物騒だよー)。
 
 場の量子論は素粒子に対する基礎理論となるものです。ここでは波動(電磁波や重
力波)は量子場というもので記述され,ある意味では波動の古典理論(量子論の帰結
を含まない理論。基調552ではちょっと混同して使ってしまいましたが,相対論に
対して相対論の帰結を含まない理論を非相対論と呼びます。ですから,相対論単独で
は古典的理論で,量子論単独では非相対的論です)を量子論的に一般化したものです。
 
 で,こんなものを延々と書いていたら今までにサイエンスネットで書かれた発言の
総量すら超えてしまうかもしれません(私もちゃんと書けません)ので,概念的な話
だけをします(実は概念的にしか話せない)。
 
By Nori (次に66行続く)

#0005 sci4920  9006091934

 一般的に2個(あるいは数個)の粒子間の相互作用をどうやって記述するかを考え
てみましょう。
 
 まず,古典物理学の枠内で話を進めます。
 非相対論では粒子の間に働く力を,その粒子のいる位置(座標)を変数とした関数
として導入します。ある粒子に働く力はその粒子自身の位置によるとともに,同時刻
における他の粒子の位置にもよります。ここでは力の作用は一瞬のうちに伝わるとし
ます(非相対論なので)。つまり,ある粒子の位置が急に変わったとすると,それに
対応する力の変化は一瞬のうちに他の粒子に伝わることになります。
 「自然の法則はすべて特殊相対論に従わなければならない」という立場からは,こ
のような相互作用のあり方は許されません。どんな信号も光速より速く伝わってはな
らないからです。この力の変化が伝わるための最小時間は光の信号が2つの粒子の間
を伝わる時間より短くなれません。
 これを解決するための一つの方法は(古典的な)「場」を導入することです。各粒
子は場の振動の発生源であって,この場の振動は空間を光速を超えない速度で伝わり,
他の粒子の運動に影響を与えます。このような相対論的古典理論では,粒子と場の両
方を考えなければなりません。このような理論の例としては電磁場を媒質とする荷電
粒子の相互作用があります。
 
 別の角度から考えると,非相対論的古典理論では,相互作用は同時刻に作用する力
で表わされ,数個の粒子からなる孤立系(他のものは存在しないと考えてよい系)の
ふるまいは,ある時刻の全粒子の位置と速度を与えれば一つに決ってしまいます。
 別の言い方では,N個の粒子が存在すると,各粒子が3次元の位置座標と3次元の
速度を持つので,6N個のパラメータ(変数)でこの系の運動状態が決ってしまうわ
けです。つまり,系は有限個の自由度(ある系を完全に記述するために必要なパラメ
ータの個数)を持っています。
 ところが,相対論的理論では,相互作用は場によって記述され,ある系のふるまい
を決めるためには,ある時刻における全粒子の位置と速度を決めただけでは十分では
なく,場の状態も決めなければならないのです。古典電磁気学(これは相対論的理論
です)を例にとると,電磁場はある時刻における全荷電粒子の位置と速度を決めただ
けでは一つに決まりません。その指定された時刻における初期条件として,空間のあ
らゆるところでの電磁場も指定しなければなりません。しかし,電磁場の状態を記述
するためには無限個(!)の自由度が必要なのです。そうなると,もうこの系は有限
個の自由度の系ではなくなったわけです。これは,相対論的理論と非相対論的理論の
大きな違いです。
 
 相対論的古典理論にはさらに特徴があります。どのような時刻にも全エネルギーの
一部分は場に存在する,ということです。これは,相互作用が場を通して伝えられる
理論では必然的に考えられます。
 3つの粒子A,B,Cがあって,AとBは相互作用し合っていてCは無関係に存在
していたとしましょう。ある時刻にAが突然Cに衝突したとすると,粒子Aの運動状
態は変化して場を乱します。時間が経つにつれてこの乱れは粒子Bの位置での場の変
化として現れます。そのため粒子Bの運動状態も変化し,特に運動エネルギーも変化
することになります。このように,場を媒介して粒子A・Bの間でエネルギーが交換
されます。
 ある瞬間における全エネルギーというものが意味を持ち,なおかつ孤立系の全エネ
ルギーが系内の運動状態によらない定数であるような原理が成り立つような理論を作
るためには,最終的にはBに与えられるエネルギーが,AとCが衝突した瞬間からB
に変化が生じるまでの間,どこかに存在しなければなりません。そうすると,このエ
ネルギーは場に存在する以外に方法がありません。具体的には基調552のαマトン
さんの仮想実験に当たります。
 この考えを押し進めてみましょう。AとCが衝突してAによる場が変化を受け,エ
ネルギーのある一定量が場に移されました。しかし,ここで粒子Bが存在しなかった
とするとどうなるでしょうか。粒子Aはエネルギーを受け取るはずのBが存在しない
ことを「知らない」ので,このエネルギーの大きさは前と同じはずです。さて,この
エネルギーはいったいどこへ行くのでしょうか? 一つの可能性は放射されることで
す。電磁気学の場合が実例となります。荷電粒子Aが(電気的に中性の)他の粒子C
と衝突すると,粒子Aは電磁波を放出します。このエネルギーを吸収する他の粒子が
存在しなければ,この電磁波はエネルギーを「無限の彼方」へ運び去ります。この放
射に関しては交流談話室基調1297「テレビから放射能」で私が書いています。
 このように,相互作用が場を介して行われるならば,この場は自由に伝わってエネ
ルギーを運ぶことのできる波動の形でも現れることが一般的に期待できます。
                        ^^^^^^
 次に量子論的にはどうなるかを書きます。
 
By Nori (次に54行続く)

#0006 sci4920  9006091935

 量子論では,各粒子は波動的な側面を持ち(2本以上のスリットを通った電子ビー
ムで見られる干渉縞など),逆に各波動は粒子的な側面を持ちます(光電効果など)。
量子論的波動は量子論的粒子と同じものだと言えます。この「粒子=波動」は「粒子
の式」と「波動の式」の合成では「ない」ので別々の式に分解されることはなく,統
一された一つのものとして表現されます。
 
 さて,前の関連の古典論では「粒子」と粒子間の相互作用を媒介する「場」の2種
類の異なる対象を考えました。量子論では「粒子」と波動である「場」を同じ立場で
取り扱うことによって二元論を避けることができます。と言うよりも,この2つが統
一されていなければ(近代的)量子論ではないのです(量子論は普通「前期量子論」
と「後期量子論」に時代的に分けられます)。「物質波」の伝わり方を記述する場の
理論を定式化すると,この場の理論は同時に波動間の相互作用も記述し,それによっ
て粒子間の力に相当するものも取り扱うことができます。
 場の理論(これは相対論的量子論です)では,それまでの理論とは異なり,力の存
在と性質は粒子の存在と密接に関連していて,粒子・波動・力が統一的に記述されま
す。量子電磁気学を例にとると,この理論は電磁場で媒介される電子同士の力が記述
でき,同時に,相互作用している電子から放出される電磁量子(光子)をも記述でき
ます。
 
 ここで「交換力」に話を戻します。
 
 場の量子論では「場」そのものが「量子化」されています。つまり,「場」は波動
であるとともに「粒子」の性質を持っています。「電磁場の量子は光子である」のよ
うに表現されます。
 電磁場の例では,「自由な光子の伝わり方を記述する波動方程式」そのものが「光
子によって媒介される力」をも記述するため,「2個の荷電粒子間の電磁気的相互作
用(クーロン相互作用)は光子の交換を通して起こる」と表現されるのです。
 同様に,重力場では「重力場の量子は重力子」であり,「質量を持つ2個の粒子間
の重力相互作用は重力子の交換を通して起こる」と言われることになります。
 
 この表現を使って,力の到達距離と交換される粒子の質量の現在わかっている関係
をこのように言い表します。
 
 「力の到達距離は交換される粒子の質量に反比例する」
 
 静止質量がゼロの光子と重力子では,力の到達距離は無限大となります(電磁相互
作用と重力相互作用)。また,強い相互作用(核力)を伝達する粒子はπ中間子(静
止質量は電子の静止質量の約200倍)で到達距離は10^(-15)mくらい,弱い相互作用
(原子核のβ崩壊などに関与する相互作用)を伝達する粒子は正負のW(+-が右肩に
つきます)粒子と中性のZ0粒子(0は右肩につきます)で,質量は(忘れましたが)
さらに大きく短距離の力です。
 
 では,本日はここまでと致しとう御座居まする。
 
By Nori (今ごろ off-line で集まっているんだなー)
 
p.s. 明日の早朝に出張中の彼女を成田まで迎えに行かないと殺されるので,
   今日は飲みには行けないんだよー。みんなー,盛り上がってるかーい!
 
   イェーイ!
 
   むなしい...

#0007 sci3850  9006110338

うーむ・・・むずい・・・

もういちど、読んでみます・・・

「光の重さ」「重力の伝わり」と、なんとなく思った質問でNoriさんの
時間を取ってしまってすいません。光があんな大変な物とは・・

重心から外に向かってエネルギーの交換がおこるって事はだんだんと
エレルギーが減って行くと思っていいのですか?

               うに(UNIでもある)

#0008 sci4920  9006190029

>うに(UNI)さん,
 
場と粒子の二元論に戻るようですが,場は一種の振動として書き表せます。
「振動←→粒子」という手が量子論の常套手段なので,「場を量子化」する
とその場の振動に対応した粒子像が見えてきます。
 
これは「放射」による粒子とは別に考えた方が理解しやすいでしょう。単に
両方とも同じ式で表現できるから「粒子を交換する」と言っているようなも
のですので。
 
By Nori (遅くなりました)

#0009 sci5139  9006240413

   連星(互いに相手の回りを公転している2つの恒星)からは重力波が放出
  されます。
   2つの恒星の質量を、M1及び、M2とし、2つの恒星間の距離をaとし
  ます。万有引力定数をG、真空中の光速度をcとします。軌道はだ円でなく
  、円であるとします。aはSchwarzschild 半径より十分大きいとします。単
  位時間に放出される重力波のエネルギーは、
          4   2   2        
      32×G ・M1 ・M2 ・(M1+M2)
      −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
               5  5        
            5×a ・c         

  となるそうです。
   連星は、重力波の放出によって次第にそのエネルギー(運動エネルギーと
  位置エネルギーの和)が減少していきます。重力波の放出によって質量エネ
  ルギー(静止質量で表わされるエネルギー)は減少しません。

                             αマトン

#0010 sci3850  9007150325

うーむ・・死んでいるなぁ・・

んと、このボード開いた理由は、「ほっておくと物体は消滅する?」
と思ったからなんです。

場の考えでなく、粒子の考えだと、
光を回りに出すときは自分から光子あるだけを出して自分を消耗しながら光る。
ならば、重力を回りに伝える時も自分から重力子をあるだけ出して消耗する?

と思ったからなんです。

光の場合は、素粒子の反応の時に光子を出して、文字通り「身を削って」輝く
って事ですよね?

ならば、同じ用に「身を削って」回りに重力を出しているとは考えられませんか?

作用する物体があるならば、重力子の交換と考えれば減りませんが、
「四方八方に相手がいようがいまいが重力子を出す」と考えると物体の重力子は
どんどんと減って行くはずです。

重力子はいまだに見付からないくらいに小さいのですから、電子の質量が総て
重力子として分散するまで宇宙の始まりから終わりまでかかるかもしれませんけど、
質量が減っているのは確実だと思います。

ところで、重力の伝わりかたとして、以下は2.が正しいと思います。

仮定  物質Aだけしかこの宇宙に無いとする
    しばらくしてから、急に物質BがAの重力作用範囲に出来る
    (思考実験だから見逃してね)
    Bは出来た途端にAに引かれるはず。
    では、Aはどうなる?

結果1.Bが出来た途端にAもBに引かれる(つまり重力子は速度無限)
結果2.Bから出た重力子がAに届いた時、初めてAがBに引かれる

2.が正しいなら、
    作用を起こす為に重力子が飛ぶ>
    つまり自分から重力子を調達す>
    いつかは物体は消滅する・・・

どんなに小さくても切れ目なく四方八方に重力子飛ばすのだから、かなりの量に
なると考えてるのですけど・・・

                               「思う」が多いと自分でも思う うに

#0011 sci3850  9007220447

うう・・だれも書いてくれない・・

本気で「物体は重力子を放出しながら消滅する」って思ってしまいそう・・
(自分でも今は疑問なんだけど・・)

あってるのかなぁ・・この考え・・・
                                                うに

#0012 sci1213  9007220944

ううっ、私には、ぜんぜんわからない
だから書けなかったのです。

間違ってる、仮説ならあるけど、

ゆうがん

#0013 sci3021  9007232340

 重力子を放出しつつも、周りの空間から同じだけの重力子を引き出しているとか。
                                                        D.D.C.

#0014 sci4920  9007232342

>うにさん,
 
お久しぶりです。いろいろと忙しいことがあって,「光の重さ」の方にも
そうそう書き込めない状態で,週末アクセスできないと未読がたまるし...
てなわけでした。
 
えぇっと,私の最後の書き込みは何を言いたかったかというと,放射と場
は同じ数式で表現できるけれど現象的には相当違うということです。
 
ただその場所でじっとしている物体は,重力場を形成していても重力子を
放射しているわけではないです(と私は理解していますが...)。関連
9でαマトンさんが書いたような状況が,重力子放射の起きる条件です。
電磁放射で言えば,電荷が振動していることに対応します。この時,重力
子は何らかのエネルギーから生成されるわけですが,これはその物体(複
数)の静止エネルギー(=質量)を消費してはいません。重力子生成に使
われるエネルギーは物体(複数)が持っている運動エネルギーや相互の配
置による位置エネルギーとなります。ニュートン力学では重力子放射は扱
いませんので,非相対論的角運動量保存などからは納得し難い点があるで
しょうが,とりあえず一般相対論の帰結です。
 
こう考えるといいかも知れません。
重力の源が質量であるのと同様に電磁気力の源は電荷である。電磁気力は
光子が伝達する。仮に,光子が発生するためにはその源である電荷を消費
しなければならないとすると,電子や陽子の持つ電荷は個々の履歴によっ
て異なる大きさにならなければならない。ところが,観測される限りでは
電荷の最小単位は不変である(量子化されている)。これは光子の発生に
際して電荷の消費が起こらない,つまり光子を生成するエネルギーは電荷
以外から供給されることの証拠となる。同様に,重力子を生成する際にも
重力の源である質量の消費は起こらない。
もっとも「電荷=エネルギー」という等式は現在ないので,この類推に対
する片手落ちの指摘は否めません。
 
こんなところでいかがでしょうか?
 
By 「光の重さ」が close してしまいそうだけれど,何か書き込めるほ
   どその後の発言を読み込む時間がない Nori

#0015 sci3850  9007240407

よかった、書き込みがある(うれしい)

んで、ゆうがんさんの仮説ってどんなのでしょうか?
興味あります。

D.D.C.さんのまわりからってのは・・・そーすると、
たしかに、広がって行くなぁ・・あ、待てよ・・・
そーすると、1単位後には、物質の回りに輪ができて、
その後半分戻り、半分進んで、(中心から見て)
1単位毎に伝わるエネルギーが半分になるのかな?

Noriさんおいそがしいところどーも。
光子の発生ってπ中間子の崩壊でなかったでしたっけ?
それから、重力子もなにかの崩壊の時にでるのかなぁ?と思ったのです。
今オンラインでその手の本探したけど、出てこない・・・

重力って一応仕事するから、エネルギー供給をどうにかしてるとおもうのだけど・・
総ての物が発重力してるって事は素粒子崩壊かなぁ?ともおもってます。

んで、あらたな疑問(悩み多い私)
重力子って回りの物を引っ張るのでしょうか?
引っ張るなら、ミニ重力子が必要で、ミニ重力子からミニミニ重力子が・・
それとも、重力子なんて無いのかな?
「場」はあるけど、「素粒子」では考えられない・・

うに

#0016 sci1213  9007240721

仮説ですが、考え付いた、やく数分後に、ぼつになってしまった
ものなので(あまりにもなさけない)、本気にしている訳では
ないので・・、本気にしないでかるーく流してください。

1。重力は、ぼうちょうだぁ
    ふうせんを、二つすこしはなしておいておきます。
    同時に、膨らまします。すると、二つの風船は、
    ぼうちょうしていって、くっつきます。
    もし、この映像を、風船のぼうちょうと同じ早さで
    縮小しながらみると、まるで風船は、
    重力にすいつけられるように見えます。
    (ちなみに、風船のふくらますスピードは、加速度
    をつけます)

しかし気がついてみると、衛生なんかの説明がつかない。
                        衛星

というわけでボツになったのです。

ゆうがん

ps.私は、こういう考えを空想するのがとても好きです。

#0017 ultra7   9007241836

 私のうろ覚えによりますと、重力放射が起こるのは、重力を持つ
物体の4重極子モーメントが変動する場合だったと思います。
 
 「こりは、一体なんだあ」と、言いますと、単なる丸い物体はい
わば「1重極子」に当たります。「2重極子」ってのは、磁石で言
えば、S極、N極のふたつがひと組で揺れる場合に当たります(い
わゆる双極子ですね)。
 
「4重極子」ってのは、なんか4つの凸凹が動いてるって感じでし
ょうか。だから、単に物体がある「1重極子」状態では、重力子は
放出されないと思います。
 
後、「光に重さはあるの」コーナーでもいえる事ですが、現代物理
の問題を、数学的基盤を投げ打って、「素朴な図形」的具体例のみ
で考えるのは、まず、間違いに落ち込みますので、やめた方がいい
と思います。

図形的に、モデル的に現代物理が考えられるというのは、単なる補
助的な手段に過ぎません。

 例えば、「力が粒子の入れ替えで起こる」っていうのは、一種の
「比喩」に過ぎず、正確には、量子力学で計算する際、外部からの
撹乱に当たる「摂動計算」を「ファインマンダイアグラム」によって展開して
図形化すると、なんとなくそう見える、解釈できるって、いうこと
にすぎないと、わらひは、解釈してますが・・・どうでしょう。
 
 その図形的解釈を生みだした元である「数学モデル」を素通りし
てしまい、いわば結果である「比喩」を、また日常感覚レベルの「
比喩」を使って話し合うというのは、どうも、危ない気がします。
いかがなものでしょうか。

 コンジン 

#0018 sci3021  9007252306

 う゛っ〜! こりゃムズイ・・・。

 ウン重極子モーメント・・・なんか、物理化学の講義でやったよーな? 分子の
自由度とか、赤外線吸収スペクトルとか、ナンとか、カンとか・・・。 キャー!

 うーん、コンジンさんのお話を聞いていると、フォワードの講義を受けているよ
うな不思議気分で良い気分、、/^ ララララ・・・。 ジュウリョクハ アンテナ トカ・・・。

 Noriさん、「光の重さ」ですけど、理解していないのは某S氏だけで、彼は
人の書き込みを読まないということがあるため、私は止めた方が良いのではないか
(はたして続ける意味があるのか)と判断したことがまずあります(「おひらき」
の呼び掛け)。

 それから、関連が付きすぎて遅くなり、また「光の重さ」とは全く違うテーマに
なっている事から、続けるのなら別の(「式の物理的意味」などのテーマの)基調
を開いた方が良いのではないかと考えました(「引っ越し」の呼び掛け)。

 「おひらき」の方は、もう続けたい人もいないのではないか、という私の勝手な
思い込みによるものですから、続けたい人がいる以上(Noriさんが続けたいと
おっしゃるのなら)こちらは撤回します。 ドウモ スイマセン。

 ただ、続ける場合は、やはり引っ越しした方が良いでせう。

                                                        D.D.C.

#0019 sci1213  9007262124

コンジンさん
たしかにそういう危険は、ありますね。
もっと、本とかよんで、ちゃんとした、知識を
身に付けなくては、反省^2

ゆうがん

#0020 sci3021  9007280114

 「図形的」で考えるのも、思わぬ落とし穴があって面白いですよ、コンジンさん。
「間違いも学習のうち」なんてね。

 相対論のパラドックスは、ほとんどこのタイプの間違いですよね。これがまた、
一層相対論を面白くしている訳でして、はい。

 なーんて考えは・・・駄目でしょうか?
                                                        D.D.C.

#0021 sci6609  9104072104


 古い書き込みですが、またぞろ霊の、いや例のお方が嘘っぱちを書いて
いらっしゃるので、訂正します。

 #17ですが、
 重力波放出と、重力子の交換による重力作用はまったく別の物理現象です。
 オンラインなので詳しい説明はまた次の機会にゆずりましょう。


#0022 sci6609  9104082128


>だから、単に物体がある「1重極子」状態では、重力子は
>放出されないと思います。

 バカだなあ、一つの物体が重力子を放出しないのなら、どうやって粒子は
万有引力で引き合うのですか?

 「電磁場は光子を媒介にして相互作用し」、「電磁波は電磁場の時間的、
空間的変動」であるように、 「重力場は重力子を媒介にして相互作用し」
「重力波は重力場の時間的、空間的変動」なのです。

 どうも、これを書いたお方は、「場」と「波動」の違いが全然わかって
いらっしゃらないようですね。

 なんにもわかっていないのに、「摂動」だとか「ファインマングラフ」
だとか書くと、みんなが「へえー」とか感心してくれますからね。

 素人はだませても、ちょっと物理をかじった人には、化けの皮がはがさ
れてしまいますよ。もうちょっとジャーナリストとして誇りをもって、
嘘っぱちを書くのはやめたらどうですか?


#0023 sci3850  9104102355

この世に物体が一つだけでも重力子は出るってことですか?>sci6609さん
てことだと・・・ほっとくと重力子の分だけ軽くなるって事?
それとも、「無の空間」と重力子の交換をするのかな?
もしくは、引力とは、重力子の交換って定説がおかしい?

あと考えられるのは「重力子は主さも大きさもないけど、他と作用する物」
って事でいくら出してもへらないって考えかな?

うに


#0024 sci6609  9104111544


 はい、重力子は重さがありません。

 電磁気の力も同じように、重さのない光子をやりとりすることによって、
力が働きます。

 だから、電磁場や重力場は、核の間に働く様な力とは違って、非常に遠く
まで伝わるのです。

 そうすると「光子や重力子がでていって、エネルギーが減るのでは?」と
言われそうですが、静止している物体のまわりに「場」としてエネルギーが
存在している、と考えるべきではないでしょうか?エネルギーは物体の外に
もありますが、エネルギーの出入りはありません。

 動いている(加速している)物体については、この限りではありませんが。
電磁波や重力波の形でエネルギーはでていきます。そしてそのうちに静止し
てしまうでしょう。


#0025 sci6609  9104111658


 書き込みをずっと見ていって、前の書き込みは、うにさんの疑問に十分
答えていないような気がしてきました。

 うにさんは「静止している1つの物体から、ピュンピュン重力子がでて
いくのなら、重力子っていくらあってもたりないのでは?」と考えておら
れるのですね。

 重力子は、「物体からでる」よりむしろ「物体がつくる場からでる」と
説明すれば納得していただけるでしょうか?

 つまり、

1 質量をもった物体が、その回りの空間に「場」という形でエネルギー
 をためこむ

2 次にその「場」をよくみてみると、ある1点で、無数の「重力子」が
 現れたり消えたりしている=これが「場」の正体であるとわかる
 
3 その「場」があるところに、他の物体がくると、その辺でうろうろし
 ている「重力子」が力をおよぼす

おおざっぱに言えばこんな感じではないでしょうか?

 ちなみに、力の相互作用を、粒子のやりとりとして考えるのは、単なる
比喩なんかではなくて、「場の量子論」という立派な物理の分野の基本で
す。このへんはNoriさんの前の書き込みにも書いてありますね。ただ
本当は、重力をこのように「量子」としてきちんと定式化をした人はまだ
いないのです。おなじみホーキングなどもがんばっていますが、どうなる
ことでしょうね。


#0026 sci3850  9104140119


「場から重力子がでる」って事だと今度は場の重力子は
なくならないのでしょーか?

どこかから補給するとしたら、そのエネルギーはどこからくるのか?

「重力子の交換」って考えはどーしても「何故無くならないの?」
って疑問がありまして・・

それから、「移動してるのがじきに停まる」って事は慣性の法則は
違っているのでしょーか?

うに


#0027 sci6609  9104141949


 うにさんの質問は鋭いですね。

>「場から重力子がでる」って事だと今度は場の重力子は
>なくならないのでしょーか?

 重力場がある限り、重力子はなくなりませんよ。なぜなら場が重力子なんです
から。

>それから、「移動してるのがじきに停まる」って事は慣性の法則は
>違っているのでしょーか?

 これは私の書き方が悪かったですね。正確には「加速度運動をしているものは
そのうちにエネルギーを放出して、等速運動するようになる」が正しいです。


#0028 sci3144  9104152243


     重力子って、仮想光子みたいに思っていいのかなぁ
     そしたら質量にも、有効電荷に対応するのってあるんでしょぉか?
     んー なさそうな気がする、わかんないや(笑)
                            しーにゅ。


#0029 sci3850  9104170250


場が重力子だから、いくらだしても減らないってなんででしょう?

自分を擦り減らしているわけでA重さも大きさもなくても、なんらかの影響を
与えるよーな物が無限にでるってのは・・・

減った重力子補給しないの?だしても、減らないの?

なんか解らない・・

うに


#0030 sci3996  9104190943


放送大学の特別講義(TV 16ch)で、『重力波』というのをやります。

        早川幸男・名古屋大学学長
        水島正喬・コロラド大学教授

        5/3, 7/25, 8/31, 9/23    ← 同じ内容

 その他にもゴールデンウィーク中は、ゆとりの期間と称して単発の特別講義を
40個ほど放送します。スクランブルはかかっていないのでどんどん見ましょう。

(例:化合物の名前・ニッポニウムの夢物語・生命の起源を探る・化学と天文学の
間で・集合の住まいを考える・熱帯多雨林の生態・魚とりの文化・イギリスと日本
文化・鉛で探る日本の青銅文化・生体防衛の秘密・分子間力・植物も動く・巨大植
物細胞の手術・流れとの対面・磁石の不思議・太陽エネルギーを利用する・etc)

                                                        Shinji


#0031 sci4920  9104272137

 
お久しぶりです。Noriです。
 
たまたま私の勤務する病院での患者さんの忘れものに
 
講談社ブルーバックス 相対論的量子論
 
がありまして,読んでみると電磁気力や重力の源となる「お化け」の話が
書いてあるぢゃあーりませんか。
 
と言うわけで,ちょっと古い本になりますが一読をお奨めします。ただし,
若干の数学の素地が必要かも知れません。
 
By 近々結婚するので忙しい Nori