Fre00655 『恐竜絶滅=隕石落下説』の【黒い地層】 #0000 sci1896 9003042349 『恐竜絶滅=隕石落下説』の黒い地層が、世界のあちこちで見つかった。 と、いう話を何年か前のテレビで見ましたが、その後、この地層の研究は、 どうなったのでしょうか? 『恐竜絶滅=隕石落下説』は、たしか、次のようなものだったと思います。 M5963 #0001 sci1896 9003042354 『恐竜絶滅=隕石落下説』は、たしか下の様なものでした。 1.白亜紀に、隕石(小惑星か彗星)が、ヨーロッパかアフリカ大陸(白亜 紀に有ったかなぁ?)に落下した。 2.落下した時に、大量の水が成層圏まで舞い上がった。また、近くの陸地 に大規模な火災が発生した。 3.大規模な火災が大量な灰や塵も、成層圏まで舞い上げたため、核の冬に 似た地球の寒冷化が起こり、寒さに弱い生物が絶滅した。 4.重たい灰や塵が地表に落下し、赤外線が地表に届くようになった。 5.大規模な火災で発生した大量の二酸化炭素と、隕石落下時に舞い上がっ た水蒸気が成層圏に残っているため、地球の温暖化現象が起こり、やは り大量の生物が絶滅した。 以上のような事が、どのくらいの期間続いたかおぼえていませんが、地表に 積もった灰や生物の死骸が黒い地層なのではないかという説でした。 M5963 #0002 sci1896 9003050000 また、どなたかくわしい方がいらっしゃいましたら、いろいろ教えて下さい。 M5963 #0003 sci3395 9003050340 ほとんど覚えてないんだけど、 その黒い地層って、イリジウムだかなんかのことじゃなかったではないでないナイ (ア、イカン、シンシンショウ ガ クチニキタ ) そんでもって、確か、大型彗星が海上(海岸だっけ?)に墜ちたとすると、 衝撃で海水が水蒸気の雲となって一時的に地球を覆い短期間の「核の冬」 状態を引き起こすとか起こさないとか…… あ、だめ 思い出せない オンラインMUTA しもうた、「彗星」→「隕石」の間違い #0004 sci2088 9003060041 ええと、「核の冬」が起きるのは隕石の衝突によって土砂が大気中に 舞い上がった場合だそうです。 水蒸気が発生した場合は逆に「温室効果」で高温世界が出来てしまう ようです。 このどちらもが数ある恐竜絶滅説の1つに過ぎませんが。 たぬき #0005 sci4993 9003061027 たねきさんのおっしゃるとおり、海洋地域に隕石が落ちた場合、酷暑化が起 こります。しかし、浅い海底の場合だと、水蒸気と土砂が舞い上がるため、一 時的な酷暑のあとは、寒冷化するはずです。(水蒸気は二酸化炭素と違って短 期間のうちに雨になりますからね) 地表部分にこの隕石のクレーターに相当するクレーターが見つからない事か ら、海洋地域に落ちたと考えるのが妥当じゃないでしょうか。 しかし、この説は大型は虫類(ワニ、カメなど)やサンゴ類が絶滅していな い事や、植物に中生代(恐竜時代)と新生代(ほ乳類時代)をくぎるような変 化がない事、新生代の地層から恐竜の化石が見つかっている事から、恐竜の絶 滅への拍車をかけてはいるだろうが直接の原因にはなっていないだろうと言う のが大方の見方のようです。 By 綾綺和海 アヤキ・カズミ #0006 sci1896 9003062249 へー、そうなんですか。 なぜ、ワニ,カメ,コモドドラゴンなどは、絶滅しなかったんでしょうか? 絶滅した爬虫類と、絶滅しなかった爬虫類は、どこが違ったんでしょうか? あと思いだしたんですけれど、黒い地層は、たしか北海道でも見つかったん じゃありませんでしたっけ? また、黒い地層は本当に隕石(彗星)落下によって出来たんでしょうか? M5963 #0007 sci4834 9003191835 各諸氏の疑問は、次の書物でかなりの部分が参考になると思います。 「恐龍はなぜ絶滅したか 進化史のミステリーに挑む」 M.アラビー/J.ラブロック 著 中沢宣也/萩原輝彦 訳 ブルーバックス 講談社 読んだ感想としては、恐龍絶滅の原因として「微惑星」の衝突を挙げてますが、 この衝突からのシュミレーションが細かくまた詳しく考察されているので抵抗なく 白亜期の世界に入っていけると思います。 sci4834 より #0008 sci6283 9011151923 天文コーナーに、関連した発言を書きましたので、採録します。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 議 題 : 天文・気象・地球科学(Sky.Sci) 発言番号 : 90 関連発言 : 10/14 題 名 : ミニブラックホールが見つかった!? [関連発言](レスポンス) 筆 者 : sci6283 作成日時 : 5:16 pm Oct 31, 1990 (前略) 次の例は、最も衝撃的な例として良く知られています。 約10年前に、ノーベル物理学賞授賞者として著名なアルバレツ教授(最近惜し くも亡くなる)のグループが、白亜紀末の恐竜などの大絶滅層で発見した大量の宇宙 起源物質(注:地球では、表面近くにはほとんど存在せず、核に濃集していると考え られているイリジウムなど)の発見から、小惑星あるいは彗星の衝突が、大絶滅の 引金になったと考えたことは極めて有名です。これにより、恐竜の絶滅の議論も、 SFや空想から科学に発展したのでした。この論文を見たとき、直感的にこれはすご い!!と思いました。本来なら、地球科学・惑星科学の専門家が発見してしかるべき ですが... ^_^;;やはり、天才は何をやってもすごい。!#$@¥*(パニック 発生) ;; (後略) Wings −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 関連発言 : 14/14 恐竜を絶滅させる引金になった、天体の衝突について補足します。 大隕石が衝突したなら、地球上に隕石孔が見つかってのいいはずです。しかしながら、 未だ持って見つかっていません。その原因としては、衝突したのは彗星であり、その前に完全にバラバラになり(ツングースのように)、大きな孔を残さなかった。あるいは、 プレ−ト運動に乗って、約6500万年の間に、マントルに潜ってしまった。 いやいや、これから海洋底で見つかるはずだ、などいろいろな説があります。 そこで、私か興味を持ったのは、インドのデカン高原説です。 デカン高原は、短期間に、2000m以上もの玄武岩が積もって出来たとされており、 余りの量に、その成因についても良く判っていませんでした。ところが、最近になって 精密な年代測定を行なったところ、白亜紀の終わり(即ち、恐竜の絶滅期)の年代に 極めて近いことが判ってきました。 ここで、天文ファンの皆さんはすぐにピンと来たはずです。そうです、月の円形の 海は、大クレーターに後で下から大量の玄武岩の溶岩が噴出して、埋められてできたもの です。それと、同じ考え方を地球の現象にも応用しようとした仮説です。 興味深いと思いませんか。この説は、今のところ広範な支持を受けるには至っていま せんが、要注目だと思います。 Wings −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 以上です。 判って頂けましたでしょうか。 なお、関連発言:8の著者の一人は、ガイア仮説で有名なラブロックさんです。 #0009 sci6283 9011151926 訂正:関連発言:7の間違いでした。 なお、その本は一般向けに分かりやすく、かつ正確に書いてあるので、私もお奨め します。 Wings #0010 sci6283 9012061819 今日の日経の朝刊に、恐竜絶滅の隕石孔がメキシコで見つかったと言う記事が 載っていました。本当でしょうか? Wings #0011 sci2919 9012062206 今月の「日経サイエンス」に”恐竜はなぜ絶滅したか”小惑星衝突説VS火山噴火説 の記事が載っていました。うーむ、またもや日経か・・・・ 因みに、小惑星衝突説と火山噴火説は原因は異なるが恐竜絶滅過程は全く同じのようで す。 それは暗黒、寒冷化、火災、酸性雨、温室効果だそうです。 火山の噴火でも惑星の場合と同じようにイリジウムは排出されるようです。原因となっ た火山はインドのデカン高原らしい。 また、デカントラップが小惑星の衝突現場という説は弱いそうです。衝突の痕跡がない ことと、巨大衝突が大規模の火山活動の引き金にはならないからだそうです。 カタストロフィックな火山活動は2億年毎に小規模なものは3000万年ごとにおこっ てるおり、このような短期間のカタストロフィーが生命の進化に重要ですって、まぁ、 われわれ人類が覇権を得たのもまったくの偶然に過ぎないようです。 それからネメシスも太陽の回りを3200万年周期でまわっているようです。 さて、どちらの説が正しいのでしょうか、まぁネメシスのほうが火山より回避し易いか な、まさしく、「ネメシス」?という映画のように核ミサイルでぶっとばせるけど、火 山はどうしようもないからねぇ。 藤治 #0012 sci6283 9012062332 地球の地殻やマントル(..嬢とは関係ありません. 当り前か。)には、イリジウムや白金族元素はほとんど含まれていないので、 大規模な、火山活動に大量に含まれているとはちょっと考え難いのですが。 私は、ノ−ベル賞のアルバレツ教授の説に賛成です。 ネメシスもSF的に夢が大きいのですが、残念ながら証拠はないみたいです。 Wings #0013 sci5367 9012070026 >われわれ人類が覇権を得たのもまったくの偶然 ... 同感です そして私が今生きているのも 悩んでいるのも つかのまの 刹那の まぼろし ... おぉ いかん 基調からはずれてしもた そうですか 火山が重要な役割をおっとるのですか ... ハズシタ ノハ #0014 sci6283 9012071205 ちょっと,長いです. 隕石説と火山説では,月のクレーターの原因について,アポロ以前に激論が戦われ, 隕石説の大勝,火山説の惨敗に終ったことは良く知られています.その後も,多くの太 陽系の天体は隕石クレーターで一杯でした.しかし,火星には,隕石孔だけでなく超ド 級の火山もあったし, 隕石の衝突により,地殻物質が溶けて飛び散った物質としては,テクタイトというも のがあちこちで見られています.形は偏平なものが多く,溶融したまま超高速で空中を 飛び,地上に落ちてベチャッとつぶれて出来たものと言うことは昔から判っていまして, 普通の火山活動では ところで,実際に月から飛んで来た隕石も,化学組成などの特徴から数個あることが 明らかになりました.月に隕石が当たれば,引力が小さいので容易に脱出速度を越え, 運が良ければ(?)地球に落下すると言う筋書きです.これに勢いを得て,別の特徴的 な隕石は火星からきた 話は変わりますが,氷期間氷期のサイクルは,昔,ミランコビッチと言う人が提唱し た,地球の軌道や地軸の傾きが一定周期で変動することにより決まっているとする説が, その後の調査により,今や定説になっています. まさに地球は宇宙の中の一員として,その運命が決められていることがより明らかに なりつつあります.まるで,占星術が蘇ったみたいですね(^_^). ところで,地球科学では,モホ面のモホロビッチといい,なぜかユーゴスラビアの学者 が出てきます. びっちびっち,ちゃっぷちゃっぷ,らんらんらん. Wings