Fre00605 氷でできた星が乾燥しないのはなぜ?

#0000 sci4356  8912011953

 コーヒーを飲みながら考えたのですが、宇宙空間に浮かんでいる
氷でできた天体から、水分が失われないのはなぜでしょう。
 インスタント・コーヒーの製法はは、フリーズドライ製法で作られ水分を抜かれます。
極低温の真空中にさらされるという点では、氷の天体もコーヒーも同じ
じゃないかなと思うのです。

#0001 sci4356  8912012007

ハンドルを書き忘れていました。
BASE NOTE発言者はソルでした。

#0002 sci3850  8912012354

       んーと、宇宙空間は寒いので蒸発に必要な温度じゃ無いことと
       あと、水蒸気同士で引っ張りあってるからでない?(表面張力かな?)

       UNI

#0003 sci3021  8912021421

 氷の天体というのは、彗星のことですね?(あと、どこぞの衛星にも氷があった
かな)

 UNIさんがおっしゃっているように、温度が低いからでしょう。

 宇宙空間では気圧が大変低いので、氷は水を経ることなく、直接気体になります。
いわゆる「昇華」ってヤツですね。

 んで、インスタントコーヒーなどでおなじみの「フリーズドライ製法」、これも
多分「昇華」だと思いますが、彗星なんかよりずっと高温ですから、容易に昇華す
るのではないでしょうか。

 ハレー彗星の場合なら、一番遠くにいった時(天王星辺りでしたっけ?)では、
おそらくマイナス百何十度となっているはずです。
                                                        D.D.C.

#0004 sci3241  8912021632

 今思い付いたのですが、水に限らずどんな物質でも、真空中に置かれると
絶対0度になるまで蒸発または昇華を続けるのではないでしょうか? 実際の
宇宙空間は完全な真空ではないので、絶対0度にはならないでしょうが、極低温
には違いないですよね。ここで重要なのは、物体が昇華熱に因って冷やされる
という事でしょう。確か、実際の宇宙空間の「気温」はかなり「高い」と
思ったけど。ということは、決して平衡状態にならない=昇華は止まらない?

                             KWMT

#0005 sci2993  8912021750

う、オンラインレスしてしまう..

彗星は太陽に近づくと蒸発して尾を引きますね。
で、周囲にガスが立ちこめてくるので、「真空中」とは
かなり条件に差が出るでしょうね。

また、天体の場合重力が物質を引き留めるのも無視できないのでは?
つまり、恒星間空間みたいなところでも蒸発した「がす」が重力
で引き留められて「飽和蒸気圧」を保つんじゃないでしょうか?

MAT

#0006 sci3241  8912022122

 宇宙空間の「気温」が「高い」場合、物体の「大気」に周りから熱が伝えられる
のではないかと考えたのですが、「上」の方が高温である訳だから対流も起こらない
ので、無視してよさそうですね。それよか、近くの星からの輻射の方が無視出来ない
かな?
                              KWMT

#0007 sci1089  8912022132

飽和蒸気圧が0にならないでしょうが、宇宙空間の圧力も0にはならないでしょう
から、どこかでバランスするのでは?
「真空」という言葉が、実は問題だったりして。

 なにしろ、10^ー9気圧くらいでも、「高真空」といいますが、これでも、
1cm^3あたり、10^10個くらいの気体分子が存在しますから。

 太陽系内の真空度はどのていどだったかな?
        マサ

#0008 sci3517  8912022301

 −100゜Cの氷の飽和蒸気圧は 1.37x10^−8です たむけん
お続けください あとで参加します

#0009 sci3021  8912031254

 そういえば、−140度になると、氷の結晶が変わるそうですね。
                                                        D.D.C.

#0010 sci1009  8912040022

どう変わるんですか?   狩野(かの)

#0011 sci3021  8912051521

 はて、どう変わるんでしょう。氷IIか、氷IIIになるのでしょうけど・・・。

                                                        D.D.C.

#0012 sci1009  8912052248

?? それってどういうものなんですか?      かの

#0013 sci3021  8912061323

 調べておきます。ちょっと待って。                      D.D.C.

#0014 sci1082  8912071109

氷の温度を下げたり、圧力を上げると、結晶構造が変わるというこ
とです。詳しくは前野紀一著「氷の科学」(北海道大学図書刊行会)
をご覧下さい。

 普通の氷Ih(六方晶系)の他に氷Ic(立方晶系)氷II(菱面体
晶系)氷III(正方晶系)など氷IXまであるそうです。そのほかに
アモルファス氷なんてのもあるようです。

  ちなみに、ボネガットが「ねこのゆりかご」を書いた頃には、氷VIII
までしか知られていなくて、「常温常圧で安定」という恐ろしい氷
に「氷IX」の名前をつけていました。

Notus

#0015 kimot    8912072304

そのボネガット氷IXでかきごおりを作ったら、宅配便でも
送れますね。でも、ガラスの破片を食うみたいな騒ぎにな
るんでしょうね、きっと。
 また、バカなことを書きました、すいません。 木元・拝

#0016 sci1082  8912081122

常温常圧で安定というところに御注目下さい。つまり、普通の水が
液体なのは仮の姿であって、「氷IX」があるとそれを核にして、水
−>氷IXに変わってしまうのです。こいつのひとかけらを海に投げ
込めば・・・あとは原作をご覧下さい。

Notus

#0017 sci1250  8912081416

おおっ!   でも,別に海に投げ込まなくても,空気中の水分も凝結する
           のですから…                                KEII-I

#0018 sci1009  8912081830

なるほど、氷の結晶構造ですか。
面白そうなので読んでみようと思います。
      かの

#0019 sci3021  8912081934

 あらあら、Notusさん、ありがとうございます。
                                                        D.D.C.

#0020 sci4461  8912102329

こんにちは 日本の鱒釣り です。

 えっと、星が乾燥しないのは、関連書込5にもあるように、
 一番支配的なファクタは、重力のような気がしますが。
 だって空間スケールで到達力が最も遠くまで及ぶのは重力でしょ。
 星くらいの規模の話しだと、重力が一番効きそうな気がするん
 だけどなあ。うーむ。

 なんか、説得力の無いフォローになってしまいましたね。

/* 日本の鱒釣り (Trout Fishing in Japan) */
/* sci4461@Science_Net                   */

#0021 sci4270  8912111705

T.F.J.発見。
yoi  sci4270@Science_Net