Fre00131 奇書BOOKレビュー

#0000 ultra    8809222248


 ごくごく一部の方から、楽しみに待たれていた奇書BOOKレビューが、
始まっただよーー。
 こんなコーナー読みたい人は、ごくごく少ないはずなので(人気がないの
を、こだわってたりして)、迷惑がかからないように、これで基調発言終わ
り、以下はレスポンスに続くのであった。(こんなの読みたくないやと言う
人は、星印を押してスキップして下さい。未読を読むLは、その後も使えま
すから)
 でも、きっと今まであなたの知らなかった世界が広がりますよ、きっと、
面白いですよーーと内心は、実は読んで欲しいウルトラ久保田であった。




#0001 ultra    8809222251


 今回は、「存在しなかった歴史」を語る幻の超古代文献のレビュー第一弾
です。現代の日本史では、その存在すら認められていない神武天皇から、ま
だ、数十代も溯って天皇、日本の歴史を伝えるという、古事記、日本書紀を
遥かに越える伝承を持つ、幻想の「超歴史」を語る奇書群です。
 私がなぜこんな変なものに興味をもってるかというと、なんたって内容が
ぶっとんでて、面白いのが第一だけど、どうも、一部は本当の歴史の片鱗が
紛れこんでいるのではないかという、気もしているのです。
 
 そして、これらを偽書として排除するなら、古事記、日本書紀は、本当に
「偽書」ではないと言い切れる保証があるのだろうか(特に古事記は危ない
気がしてます)などと、正当な歴史に対するカウター・カルチャーについ思
いを巡らせてしまう、きっかけとなりうるところ恐ろしく、また面白い。

 [竹内文書]
武内宿弥の孫の平群真鳥が編纂、現在茨城にある「皇祖皇太神宮」に伝わる、
極北の超歴史書。天皇は天之浮船(UFO?)に乗って、世界を飛び回る
は、270億年も生きてはしまうは、モーゼやキリストは日本に来るは、ム
ーやアトランチスは出てくるは、へたなSFより絶対面白い文献!(チャー
チ・ワードがムー大陸を発表するまで、この文献には出ていなかったムーや
アトランチス大陸に関する記述が、彼の発表後突如現れたという話があり、
私は「生きている古文献」と呼んでいる)
 戦時中、不敬とされて弾圧された上、元の文献は、関東大空襲で焼失した。
皇祖皇太神宮が、原本の復刻を開始し、今、予約受付中。新国民社と八幡
書店からも原典は出ている。

 [宮下文書]
富士山麓にあった大帝国、富士王朝の歴史を、中国から日本に渡った徐福が
書き残したといわれる文献。わりと、記述が科学的。アジア大陸から日本へ
と渡った王朝の記憶を伝える。最近八幡書店が、写真版で全文を復刻。原本
にかなり近いとされる「神皇記」は、新国民社、八幡書店から復刻。三浦一
族に伝わる別系統の伝承、岩間版「開闢神代暦代記」は、たまに古本屋で手
に入る。

 [上記(うえつふみ)]
豊後国守護の大友能直が残した神代の百科事典。歴史のほか、古代の医学、
天文学、民族学などに詳しい。全文復刻版もあるが、某TV局デイレクター
の田中勝也さんの「上記研究」(八幡書店)が、批判的に分析しており、内
容が科学的ですばらしい。サンカの歴史とも関係するという。

 [九鬼(くかみ)文書]
元子爵の九鬼家に伝わる、全30巻の歴史書。春日文字という、変わった文
字で書かれている。この文書は、出口王仁三郎が率いた大本教の謎につなが
る文献と言われている。研究書として、三浦一郎の「九鬼文書の研究」(八
幡書店復刻)がある。新国民社から原本らしき本が出ているが、原本は焼け
たとも言われていて、私には関係がよく分からない。(知ってる方、教えて)

 [東日流(つがる)外三郡誌]
江戸の寛政年間に、青森の秋田孝季と和田長三郎が本当の津軽の歴史を残そ
うと、全国行脚の末に書いた書。昭和46年に青森の市浦村教育委員会が「
市浦村史資料編」として出版して、公になった(よく教育委員会がこれを、
村の歴史と認めたなあ、偉い!)。まだ、日本海が開いていなかった氷河期
時代、大陸から津軽に歩いて渡って来たアソベ族やツボケ族の歴史や、彼ら
の謎の神のアラハバキ神のことなどを伝えている。実は内容に、戦後使われ
ている言葉がでてくる(モンゴロイドなんてすごい言葉や進化論なんかも出
て来る!)ことなどあって、偽書とされるが、最近、この文書に基づいて遺
跡も見付かり始め、将来楽しみな文献。(ここらの話は、なんと科学朝日に
も出てますよね、木元さん!)
原本は、市浦版のほか、北方新社から出ている。八幡書店も近くだす。
では、今日は一応ここまで・・、のウルトラ久保田であった。




#0002 sci1003  8809241325


これから超古代史の本を探索しに近所の図書館へいってきます.報告は後刻.
RUKAS




#0003 ultra    8809241830


 ひや、ひや、さすがレスポンスが少ないナア。(ほかのコーナーで楽しみ
にしてますなんて、ヨイショな話もあったけど、ブツブツ・・・)
 続いて秀真伝やカタカムナなどにいこうと思ってましたが、突然続々とこ
の関係の本が出版されたので、閑話休題。
 昨日私が楽しみにまっていた「GS<神国/日本>」がでた(本当は5月
にでるはずだった)と思ったら、今日は、歴史読本11月号「消された歴史
書古史古伝」がでた。皆さん気付かないと思いますが、何故か最近、この手
の出版が異常に増えてますね。
 「GS」は、あの浅田彰なんかが、編集してるポストモダンな難しい哲学
雑誌です。それが、なんで異端歴史学の特集何かするのか・・。でも、なん
となく、分かりますネ。記事は、大本教関係が多かった。(大本教ってなあ
にという人も多いとは思います。この夏、物好きな友人と大本教の聖地、綾
部、亀岡を訪ねたので、いずれ、このコーナーで詳しく紹介することもある
かも・・。実は、TOTOさんと昔遊んだ長野市松代にある皆神山ピラミッ
ドも、この教団の重要な聖地のひとつなのです)。
 「GS」は、面白いが、さすがだ、難しい。大石礙真素美や川面凡児、長
沢雄楯、本田親徳なんて秘教的神道学者の名前や言霊が飛び交っていて、こ
れがちゃんと分かる人がそういるとは思えない。
 歴史読本は、まだ簡単。この雑誌の「参考文献」を読めば、私のレビュー
なんか、読まなくてもずっとよく分かる。
 まともに数えたこともないけど「超古代史」なんて、どうでもいい本の蔵
書が二百冊を越えた、金ばっかり食って仕方がないとぼやきつつ、何故か今
日も手が出てしまう呪われた性格のウルトラ久保田であった。




#0004 ultra    8809242020


 [秀真伝]
ホツマツタエと読む。全文が五・七調の長歌体の叙事詩として綴られ、ホツ
マ文字という変わった神代文字で書かれている。太田田根子が編纂したとさ
れ、天保年間に京都の神官、小笠原通当が偶然に発見、戦後に松本善之助が
再発見し公にした。ホツマ文字は、数年前、東北の寺で印に使用さているの
が、見付かり、まったくの偽造の文字ではなさそう。多分、マイナーな結社
の間でのみ使われていた一種の暗号だったのであろう。私は、古神道と陰陽
道系の伝承が交じっている文献とみている。松本氏の著作が。なぜか毎日新
聞から上下巻で出ている(毎日、偉い!)。解説書も結構あるが、鳥井礼氏
の「言霊」(たま出版)がよく調べている。原点は例により、八幡書房と新
国民社から出ている。

 [カタカムナ]
歴史書ではなく、日本に栄えた古代の科学の書。丸いカタカムナ文字で、渦
巻き状に八十首の歌が書かれている。昭和二四年ごろ、楢崎皐月という変わ
った科学者が、六甲山の金鳥山付近で、平十字という謎の人物の持っていた
巻物を書き写したもの。原理運動や民族運動、右翼の活動などにも、この文
献の影響が見られる。(先日、確か毎日新聞の人欄に、イオンを使う農法を
やっている人が紹介されていた。これが実はカタカムナの「植物電位変動波
農法」なのだが、やってる本人が気付いていないらしかった。芦屋道満が書
き写したと書いてあり=文献が見付かったのも道満の墓の上=これも陰陽道
関係文書だろうか)。参考書は、阿基米得氏の「謎のカタカムナ文献」(こ
れは、面白い)と相似象研究会の機関誌「相似象」くらい。

 [物部文書]
存在は古くから知られていたが、昭和58年に初めてベールを脱いだ最も「
新しい」古史古伝。秋田県協和町の唐松神社に秘蔵される秋田物部氏の歴史
を伝える文書。死人をも生き帰らすという古神道の秘儀も出て来る。参考書
は無明舎の「秋田物部文書伝承」のみ。

 このほか、「契丹古伝」「桓壇古記」「但馬故事記」「甲斐古蹟考」「旧
事本紀大成教」「天書記」などと、まだ、色々ありますが、契丹古伝を除き
未だ未読のウルトラ久保田であった。




#0005 sci1012  8809250012


 試験でしばらくやすんでいる間に、いつのまにか Ultra & OMEGA の奇書紹介がはじ
まってしまったではないですか! うーん。あの世界からはいったん足を洗ったはず
だったのに。あんな立派な紹介をされると、こちらもむらむらと悪い虫が起き出して
しまうではないですか。
 そこで、昔のノートを引張り出してきて、超古代史についてなにか書こうと思った
のですが、何故か、”予言””超能力””宇宙人””超科学”しか見つからないので
す。これは、なにかの呪いに違いありません。そういえば、日本の古代ピラミッドに
かんする資料もどこかにいってしまった。相似象は、実家が六甲山系のふもとであっ
たので、比較的身近だったのですが、それもない。今度実家に帰ったら調べてみるこ
とにしましょう。
 ところで、どなたかあの”第3の選択”があの後どうなったのか知りませんか? 
Leslie Watkins の Alternative 3 (Sphere)(たしかたま出版から翻訳がでてます)
も、矢追純一氏による続編も、テレビも、その昔全部追っかけたのですが、あの後聞
きませんねえ。
 知らない人の為にすこし解説しておくと、イギリスのテレビ局が科学番組で頭脳流
出を取上げようとして、取材を始めたところ、実は流出した科学者たちは極秘に月面
基地に送り込まれていて、そこで温室効果による地球の破局から逃れる為に火星を居
住可能な惑星に変えようというプロジェクトに従事させられているということ、実は、
ボイジャーの映像は偽物で、本当は火星はもっと温暖で大気も濃いということ、等が
わかってしまうという話で、様々な妨害にもめげず、ドキュメンタリーとしてそれを
放映し、それが日本でも放映されたという奴です。
 この話自体の真偽はおいておいても、NASAの宇宙に関して公表しているデータ
が、すこし嘘っぽいという話はかなり説得力があると当時思った記憶があります。
 今日はこの辺で。                       OMEGA

PS いつのまにかこんなに増えていたとは。ところで、Ultraさん、じょふく
伝説と富士王朝の関係は何だったんでしょうね? なにか時代がえらくずれている
ような気がするのですが。




#0006 reader   8809250057


 ははあー  殿には 御機嫌うるわしく.........ないな
わあー まずいときに 顔出してしまった  どうしようかな 逃げ
ようかしら  だって  僕が知ってる本 全然 ないんだもん  
 「GS」ですか どんなノリの演奏する集団を扱っているのかな
えっ グループ サウンズじゃあないの  浅田彰 あの逃走論ので
すか うっ 面倒なカンジだな やはり 逃走しましょ
 「歴史読本」 ふーん 匿名氏が 悔い改めなさいの叔父さんが載っ
ていると言っていた本だな  たまには 雑誌をもって 風呂に入ろう
かしら
       またしても寝そびれて ネットに遊んで貰っている
       今月の電話代を見たくない
                    侍ニッポン  でした




#0007 sci1003  8809250207


うわっとお.半日アクセスしなかったら,こんなに増えてしまった.それもこの
奇書会議(「会議」という呼び方が気に入ってしまいました)だけではないので
すからねえ.私の脳みその処理能力を超えて,フリートーク全体が大いなる爆発
をしかけているのではないかと,恐ろしくもありうれしくもあり,です.
とにかく,図書館へいってきました.徳間書店の「謎の宮下文書」と,毎日新聞
社の「秘められた古代史ホツマツタエ」がありました.ウルトラさん,安心して
ください.どちらも多くの人に借り出された記録がありましたよ.(ひとりの人
物が何度も借りたのかもしれませんけれど.)この手の趣味の人は,少なからず
いるようです.
今日のところは「謎の宮下文書」を読んできたのですが,これを読むにあたって
大問題があることがわかりました.私は,正統派の日本の古代史をぜーんぜん知
らなかったのです.
コノハナサクヤ姫と,ニニギのミコトの関係がどうだとか,ナガスネヒコがこう
だとか書かれているのを見ても,ですからセンスオブワンダーをまったく感じな
いのです.それどころか,なるほど日本人は西アジアからツンドラ地帯を彷徨し
て新潟に上陸したのか,と納得してしまうだけ.
これは,まず「正統派」の古代史をちょっとかじっておかないとマズイ.という
わけで,超古代史へ行く前に,「日本神話の成立」などという本を読もうと決心
させられた今日の午後でした.
RUKAS




#0008 sci1017  8809250508


 早速、本屋に走り、「歴史読本」を手に入れてきました。このコーナー
も賑やかになってきたではありませんか。
 数年前のTVの正月番組で「宇宙人」の特集をしていました。そのとき
とりあげられたのが、OMEGAさんの発言のなかにあった「第三の選択
」です。訳者の梶野氏が自宅の書斎でインタビューに応じていました。梶
野氏とは学生時代に机をならべたことがあります。彼はたいへんな読書家
でした。あの本の背景を調べるためにいろいろ文献をあたったことが、あ
とがきからうかがえます。卒業後は、事情がありまして敷居が高くなって
います。知人が、たま出版に仕事の注文取りに行ったところ、担当者は代
表的な出版物として「第三の選択」を例にして会社説明をしたそうです。
                            こっぺい




#0009 ultra    8809281441


 [[文献学的・宮下文書批判]]
 「富士王朝と徐福」の時代のずれを疑問に思われているOMEGAさん、
ほとんど「何いってんだこのやろー、わかんねーぞ」の状態に近づいている
侍ニッポンさん、そして、RUKASさん、こっぺいさん、そのほかのこの
コーナーの残り少ない支持者の皆様(いや、こだわってますねえ)、私の残
り少ない蘊蓄を傾け「驚愕の真実」をお伝えしましょう。
 今まで「古史古伝」は、アカデミーからひたすら「バーーカ」と言われ続
けてきました。しかし、本当にアカデミーの人間で「古史古伝」を読んでみ
た人はほとんどいないでしょう。ただ、触ると危ないので「バーーカ」なの
です。(山田孝雄、狩野亨吉らごく少数を除いて・・)
 一方、「古史古伝」派の皆様は、このアカデミーの臆病な傾向をもってし
て「バーーカ」と言っております。それに、アカデミーがいくら「偽書」と
罵ったとしても、かれらの使える文献の上限が古事記ですから、それ以前の
歴史を伝える書を文献的に批判できる訳がない、という理論的強みもありま
す。
 ところが、本当に徐福がこの宮下文書を書いたものかどうか、確かめられ
る驚天動地の文献が昨年2月、中国から現れました。
 実に五千三百年、世界最古の家系を誇る「徐氏」の家系が発見されたので
す。(徐福七一代目なんて、人が生きてたんですよ!!、これが)
 この家系図と宮下文書の家系図を比べる作業は、多分これが、本邦初公開
でしょう。だってね、なんたって、私が作業を始めたのが昨日の夜からなの
ですから。
 さあ、続きが読みたくなったでしょ、盛り上がったところで、続きに行こ
うの、ウルトラ久保田であった。




#0010 ultra    8809281442


 [[徐福とは]]
 ご存じの方が、多いとは思いますが、話題になっている徐福とは、大体何
者なのか、一応書いておきたいと思います。
 時代は、下がること今から二千二百年前、中国は秦の始皇帝の時代。万里
の長城を作り、阿房宮に美女をはべらせ、この世の望みを総てかなえてしま
った始皇帝の最後の望みは、永遠の命を手に入れることだった。
 そこに名乗り出たのが、道教の方士だった徐福。徐福は「東に蓬莱山とい
う山があり、そこに不老長寿の薬がある。私に取りに行かせて下さい」と申
し出て、財宝と童男童女数千人を連れて東海に乗り出し、二度と再び帰って
来なかった、というのが徐福伝説です。これは、あの「史記」を始め、多数
の中国の書に見られます。しかし、今まで単なる伝説扱いの域をでませんで
した、82年に中国で徐福の伝説の里が発見されるまでは・・・・。




#0011 ultra    8809281443


 さて、まず宮下文書伝える所の「徐福傳」から行きましょう。
人皇第7代孝霊天皇74年(BC214年)6月20日、徐福ら中国出発。
                 同年10月25日、紀伊に上陸。
        富士山を探すこと3年3カ月、76年末、不二高天原到着
とあります。ですから、史記の徐福と年代的には合います。徐福は、この後、
高天が原に伝わっていた歴史を集め宮下文書を書きます。ですから、書い
てある内容の古さと、実際に書いた時代があんまし合わないのは、かまわな
いようです。
 次に、87年2月6日に発見された、「草坪(そうへい)・徐市宗譜」に
移りましょう。この家系図は、82年に徐福の故郷、江蘇省の徐阜村を発見
した、徐州師範学院が見つけました。どうせ、よくある中国の白髪三千丈の
はなしだろうと、思っていたら、どうもさにあらずでして・・・。
 このニュースが流れると、中国全土、果ては台湾までから、徐福の末裔が
続々と名乗りを上げ始め、最終的に集まった家系図が、56部。それが、ほ
とんど同じ歴史を伝えている、というこの驚き。我々は、徐福でさえ「へえ
、昔の話し」という気がするのに、家系図は、徐福より30代以上溯って祖
先を伝え、徐福71代目の徐発竜さん(62)、72代目の徐金山さん(4
4)なんて、人が、平気でペタペタ歩き回っているというのだから、本当に
「中国、恐るべし!!!!」です。




#0012 ultra    8809281444


 これら、中国の家系図の伝えるところを総合すると、以下のようになりま
す。
「徐福家の祖先は、黄帝(三皇五帝の黄帝ヨ)の孫のせんぎょく(エーー
ン、難しくて漢字がないよう)を開祖として、えい氏(えーーん、同じく)
を名乗り、堯、舜氏(せんぎょく、堯、舜は五帝ヨ)の時代は、伯益氏と名
乗った。その後、夏王から徐国に封じられた。伯益氏から、若木氏が生ま
れ、徐の偃王が楚に反乱を起こして打たれ、その二九代後が、徐福である」
では、宮下文書は、どう伝えるか。肝心なとこだけ書くと、
「軒轅氏より出る。第四代忠顕氏が開祖、軍功により周の武王から徐を賜
る。楚国の首長になり、一族から子路(孔子の高弟ヨ)が出て、徐福に至る」
さて、まず軒轅氏がなんだか分からない。調べたら実は、黄帝のことだと分
かった。両方の文書がいずれも、徐福は黄帝の子孫と、同じことを伝えてい
る!と喜んだのもつかの間、ほかはまるっきり違う。
 まず、中国側は、一族から子路がでたという、「重大な」ことをまったく
記していない。名の起こりと見られる時代が夏と周とかなりの開きがある。
それに、一方は楚に対し、反乱を起こして、他は、首長になっているなど記
述が完全に逆。
 以上のことから、宮下文書を書いた徐福は、「本当の徐福」ではないと言
わざるを得ない。本当の宮下文書の作者も、まさか、徐福家の家系が見付か
ることなどあるまい、などと高をくくっていたのではないだろうか。
 以上、私が昨夜急いで調べた宮下文書の顛末です。正直、古代中国史なん
て、なーーんにも分からないのでかなりいい加減です。博覧強記の方が多い、
このネットの皆様のご批判を待ちたいと思います。

[おまけ]では、宮下文書はまったくの偽書だろうか。この文書が伝えてい
る変わった言い伝えに、スサノオウは、本名を太加王といい、朝鮮からやっ
てきた、とあります。しかし、これとまったく同じ話が最近、兵庫県の「西
沢社家略歴」という文書にもあることが見付かりました。また、富士王朝は
、富士山の爆発で滅びたのですが、この文書にあるとおりの噴火後が見付か
ったという話もあります。
 ウーーん、歴史の謎は深い、今回は、文献学的にかなりまともな話をした
なあ、と自画自賛に陥ってるウルトラ久保田ですあった。




#0013 reader   8809290025


 僕の頭 どうにかならんかなと 今日は 「GS」を見学に行きました
なんじゃ この版組は 一昔前にあった エピステメー ではないか さ
て内容は ... ああ 手が震えてきた  目が霞んできた  通りが
かりの貴方 ここらに 美人看護婦がいる病院ありませんか
 意識朦朧としながら 定価を見た 3.8K  うーん ロッテリアに
10回行ける  えーい と目をつぶって 手に触った本を レジに持っ
ていった 「本朝幻想文学縁起」 荒俣 宏  工作舎 ¥2.8K こ
れ面白そうと思っていたんだよね .. ではなかった  僕は何を買い
に来たのだろう ...  うーむ と考えながら 家路に急いだのでし
た 
 ウルトラさま こんな僕を 哀れと思し召して 奇書クラブからの除名
は ひらに ひらに お許しを    「古史古伝」を狩野享吉は評価し
ていたのですか それなら 読まなければいけないな

     本に埋もれる ホンニ いい男でなく いいかげんな男
           侍ニッポン  でした




#0014 ultra    8810041637


 くっくっく。やっぱり受けなかった。幾ら待っても、侍殿の「平に、平に」
しかレスポンスがなーーーい。
 こんな、レスポンスの書きにくくて、受けないコーナー始めるんじゃなか
ったわ。わたしゃ、受けがないと生きては行けないのよ、グッスン。ミジメ
ー。

 でも、ウルトラ久保ちゃん、負けないわ。明日はきっと、明るいわ。

 追伸.お侍様、狩野亨吉は「古史古伝」を評価したのではなく、昭和11
年6月号の「思想」に、「天津教古文書の批判」という論文を書き、古史古
伝は「偽書」であると、引導を渡すほうの役割をはたしました。(天津教と
は、竹内文書を祭っていた教団のことです)。
 実は、この論文が出るまでは、竹内文書というのはほとんど無名な文書に
すぎず、かえって、批判論文の「紹介」で有名になってしまった、という皮
肉な運命を歩んだのでありました。
 追追伸.この手の本がどんどんでるなか、また出ましたヨ。佐治芳彦著「
古史古伝入門」(トクマブックス。720円)、ねっ、嘘じゃないでしょ。
 古史古伝関係を後一回くらいやって、新シリーズに移ります。(受けなく
たって!)まだまだ、不定期刊「奇書ブックレビュー」は続くのだ、のウル
トラ久保田であった。




#0015 sci1017  8810042311


 ウルトラさーん、頑張って。
 黄色くはないが、野太い声で声援を送る こっぺい でした。




#0016 ultra    8810052315


 ネットの少数派になってしまっても、まだまだ続くぞ奇書ブッ
クレビュー。(ヤケクソー!)
 前回までは「幻想の日本超古代史」を伝えた原本の紹介を行っ
たが、今回はそれらに関係した研究書の紹介をしたい。といって
も、実際は山ほどあるので、超古代史研究史に燦然と輝き、かつ
この世界でも異端派と見られる(異端の異端!)の皆様の書かれ
た「歴史的書物」に限ります。(まにあチャンの世界にはちゃん
と、超古代史研究史なんてものがあるのだ)

 さて、まずはアカデミー関連の皆様から。
[木村鷹太郎]
明治3年生まれ。詩人バイロンの研究者にして、日本で初めて「
プラトン全集」を刊行、高山樗牛や東大教授の井上哲次郎らと「
大日本協会」を旗揚げしたりと、ちゃんとした人(だった)。
 しかし明治44年に、日本人はギリシャ人であり、世界の地名
は日本の地名の焼き直しだとする「日本太古史」を発刊、「軌道
修正」してしまった。木村は、これらを「新史学」と呼んでいた。
 いかに彼がぶっとんでいたかを、ハムレットは東洋文学の猿ま
ねとする、彼の大正4年の書「ハムレットの東洋的材料」の記述
を元に説明する。彼に言わせると、
1。ハムレットの父の幽霊は、日本の謡曲「実盛」に出て来る斎
藤の別当の幽霊だ。
2。ノルウエーのフォーチンブラスは北陸の木曾義仲で、印度の
クリシュナでもある。
3。ハムレットの例の「To be to be・・」は、屈原
ト居の抄訳にすぎない。 
4。ハムレットの髑髏談は、楊朱、荘子、一休、地獄大夫、野曝
悟助の髑髏談義そのものである。
となるのだそうだ。
 また、「源平合戦」なんてものは実はなくて、「トロイ戦争」
が日本に伝わっただけのこと、などと言う話もどんどん出て来る
ので、彼のぶっとび具合が分かろうというものだ。
「日本太古史」は例によって、八幡書店が復刻してる。この本の
抄訳版といってよいものが、今はなき八切止夫さんのシェル出版
から出てたが、今はどうなってるのかな・・・。
まだまだ、続くだよ、のウルトラ久保田であった。




#0017 ultra    8810052316


 次は、私の好きな[石川三四郎]。
 幸徳秋水や大杉栄と並ぶ有名なアナーキストだが、この人が何
故か「古事記神話の新研究」なんて、またアナーキーな本を書い
ていて、古事記や日本民族のルーツを幻の鉄器民族ヒッタイトに
求めている。(彼によると天皇の祖先の正勝吾勝勝(カチカチ)
速日は、「我はカチカチ(=ヒッタイト)である」という意味だ
そうだ)
 その「危険思想」(アナーキストということ)ゆえ巣鴨の刑務
所に彼が入れらているときこの書を着想した。著述は世界を転々
と回りながら、一冊の古事記のみを手本に、日本語の参考書がま
ったくない状態でやられたもので、実に視野の広いダイナミック
で面白い本になっている。もしかしたら、日本で初めての比較神
話学者ではないだろうか。
例えば、いなばの白兎の神話のルーツは、マレーシア(確か)に
伝わる、兎や鹿が鰐の数を数える言って鰐を騙し、鰐の背中をピ
ョンピョンとはねて対岸に向けて飛び越えていった、という神話
にある、という指摘は驚いた。まったく同じ神話が向こうにある
んですね。その博覧強記な知識は、南方熊楠を彷彿とさせる。
 「こんなひまな研究は、金と時間がある学者がすればいいので、
わたしなど今日食べる米もない者が行うべきものではない。早
くやめたい」などと序文では、ぼやきつつも、一生異端的古事記
解釈にとりつかれ、抜けられずに終わる彼の姿は、どうも他人事
ではない?。
 「古事記神話の新研究」は彼の全集の一部として復刻されてい
る。しかし、さすがに出版社がすごい、なんたって「黒色戦線社」
だもんね。やっぱりアナーキストだ!!。




#0018 reader   8810062237


 天津教古文書の批判  読み返そうと思い 「狩野享吉遺文集」(岩波書店)
を 探したのですが 行方不明  パソコン通信を始めてから 読みたいなあと
思う本が増えたため  本の増殖スピードがアップして 僕は増えた本とニラメッ
コ ついでに 財布も アップ アップ
 でも 狩野さん 何処に行ったのかな  まさか モルモン教の聖書と同じ事
が 起きたのではないでしょうね  そういえば  遺文集が復刊される前に国
会図書館で コピーしたのもないな むむむ
 変則ブック レビュー は 正則ブック レビューと共に 僕の本棚の友そして
健全な家計の敵です   これからも 僕たち チミモウリョウ一族の為に頑張っ
て下さい
     風邪のため 狐式モールス信号で 咳援を送る
               侍ニッポン  でした




#0019 ultra    8810071430


 負けないぞー、負けないぞー。不人気なんかに負けないぞーと、自分で自
分を励ましつつ、奇書ブックレビューは続くのだ。
 今回は、昨日手に入れたばかりの奇書をご紹介したい。これは、本当の奇
書だぞ。
 題して「復活された古事記」(昭和17年刊。満州専門教育学校校長・前
波仲尾著=故人)。何故、本当の奇書かというと、印刷されたはいいが、今
まで世の中には一冊も出ていなかったからだ。
 この書は、古事記は日本語ではなく、シュメール語で書かれているとして、
全文をシュメール語で読み下そうと試みた壮大な本である。しかし、天皇
を先祖をシュメール人と見なそうとしたこの試みが、不敬に当たり、「世に
出れば必ずや、銃殺される」と、教え子の警視総監から前波が止められたた
め、一冊も世の中に流れなかったというのだ。
 では、「復活された古事記」に出ているホホデミ命とトヨタマ姫の歌を元
に、普通の古事記の読みと、シュメール語の読みを比べてみよう。

 <漢文調訳>;
「赤玉は 緒さへ光れど 白玉の 君が恋し 貴くありけり」

 <シュメール語訳>;
「aka dam,u sur gig rag. si lig dam
 kin gi u gush tab tuku ur,kil」

 <シュメール語の日本語訳>;
「私の愛した夫よ。宮中の僧侶は、あなたが病気だから祈祷をすると言って、
布施をせがみます。私の大君よ、もっと良く近況をお知らせ下さい。手紙
を戴くのを楽しみにお待ちしています」

となるそうだ。ウーーん、本当にこんなにうまく訳せるのかなあ。
 なんで、こんな奇書が私の手に入ったかというと、今年3月に遺族の手で
復刊されたからだ。勿論町の本屋には、出てはいない。

追伸。前波は、シュメール語のほかに、チュルク語によっても古事記の解読
を試みている。私は、以前トルコに行ったとき(勿論外国のトルコ!)、英
語もなにも通じず、仕方なく片言のトルコ語を話していたことがあるが、ト
ルコ語は、語順も何も日本語と一緒で、確かに日本人の覚え易い、日本語に
近い言葉だった。。実は、向こうで聞かされた、トルコ人が、広く信じてい
る伝説に「昔、中央アジアに一つの民族が発生して、二つに分かれた。一つ
は、東に一つは西に向かい、東の一族は日本人に、西の一族はトルコ人とな
った・・・・」
 彼らは、こんなことを信じているのです。「だから、あんたと私は兄弟」
といっていた・・・。トルコいいとこ一度はおいで、(注;勿論外国の!)
のウルトラ久保田であった。




#0020 匿名     8810071526


ウルトラさーん、読んでますよ。頑張ってねー。
と、エールを送るが、全然理解できない私って、正常過ぎる?
--Tokio




#0021 kepel    8810080135


これはやっぱり奇書だと思います。
「鼻行類 新しく発見された哺乳類の構造と生活」
      ハラルト・シュテュンプケ 日高敏隆他訳 思索社
荒俣宏先生の「理科系の文学誌」で読んで以来、本物がみたいと思って
いました。その邦訳がなんと出てしまったのです。それもあの、動物行
動学者で、ほんとは何をやっているかわからない日高先生の訳で。
帯封の背には「異才の動物学者の話題作第二弾」「第二次大戦直後、鼻
で歩く一群の哺乳類が南太平洋の島々で見つかった。ダーウィン研究所
のシュテュンプケ教授が解明した驚くべき動物群とその進化の様相。動
物学上、今世紀最大の発見−京都大学川那部浩哉教授」
どこに第一弾があるんだ!あるなら読みたい!
後書きもそれらしいし、第一この本は生物学関係の専門書の間にありま
す。(ほかに置くところも考えられないけれど)

 ☆お願い☆  この本の書評が載っているのを私はみたことがないの
ですけれど、もし知っていたら教えてください。

           本は多いけれど奇書は少ないケペル内村




#0022 sci1038  8810201110


ようやく出て来ましたねえ、こうした類の奇書が。(つまり、鼻行類の話)
まったく奇書というものが世の中にいっぱいあるもんだと思いましたが、これ
はなにも、超古代だとか、幻の何とか王朝に限るわけではないと思うわけ。
奇書と駄本とは違うと思います。 とにかく力作、大作でなくては奇書と呼ば
れる価値はないでしょう。 天下の愚著というのもありますねえ。

さて、ここで私が紹介したいと思うのは、(といったって今読んでいるわけじ
ゃないの、本の名前だけですがね) 土井不曇著″アインシュタイン相対性理
論の否定″という凄いやつ。 この方、民間の隠れた学者などといった人では
ありません。 物理学者で、れっきとした大学の先生だった。 真面目な本な
んだよ。 いや、なんだと思うよ。 はるか昔、読んだ記憶があって、家にあ
るかとおもったけれど、これは見つからない。 内容は勿論全然覚えていない
のです。 ひとつだけ覚えているのは、″相対性理論は、げに、美の観点から
否定されねばならないのである″という所だけです。 上で、げに とかきま
したがねえ、これ、うちまちがいじゃないんだよ。 本当にそうかいてあった
んだ。 げにげに、実に荘重にして美しいことばではないか。 

だいぶ変わった先生だったらしいです。 伝説によると、或る時、せんせい、
草野球をやったのだそうです。(まだ野球といわず、ベースボールといった時
代かもしれません) 先生の打ったボールは、ファウルになってしまった。当
然審判がファウルといったわけですよ。 そうしたら、先生それを納得しなか
った。つまり判定の否定にかかったのですねえ。 ボールがこういう角度で入
射してきて、それがバットと非弾性衝突をして、これだけのエネルギーロスが
あって、つまりコンプトン散乱でこういう向きにはねかえって、なんてことを
まくしたてて、つまるところ、ボールがファウルになることはありえないって
ことを証明しちゃったんですとさ。 どなたか、こういう話、聞いたことあり
ませんか?      本人は、まったく野球ができず、したがって奇書を
           書くこともできない(本当はかいてみたいんだ)
           オスギサンでした




#0023 reader   8810262349


 >#21 ケペルさんへ
今日 本屋で 鼻行類 を見ましたところ 帯には 第2弾 の文字は無く  替って
短いながらも 日経 朝日 朝日ジャーナルの書評が5行づつ位載っていました 本は
第6刷になっていました  買おうかな とした所 先輩にバッタリ そのまま 喫茶
店に行き 天皇制についてワイワイがやがや 帰りには購入することも忘れていました
うーーん  こんな情報 役に立つかな
        奇書コーナーの居候  侍ニッポン  でした




#0024 reader   8811012358


 えーと 鼻行類 についてですけど これは 本当に存在していたのです
か?  原住民は持ち込まれた風邪で全滅(かわいそうだなあ ゴホゴホ)
島は核実験で水没  集められた資料も失われ 当然 鼻行類も残っていな
い .. なんて 
 本を 友人に見せたのですが 彼が言うには これは 凄いジョークでは
ないのか と言うのです
 確かに ホニュウ類で 交尾の時だけ動く植物もどき 鼻で後ろにジャン
プして動くもの 木の上から釣りをするもの 数ミリの大きさのもの
耳を動かして飛ぶダンボ型 .. 読めば読むほど 眉にツバをつけたくな
るし  でも そうすると あの帯にかかれた 書評はなんだったのか
 えーい 分らん  誰か 生物学に詳しい人 助けてくださーーい
     木で鼻をくくる事が出来ない(でも どうやるのかな)
               侍ニッポン でした

#0025 sci1275  8812011036

面白い用語辞典が出ましたよ.
「コンピュ−タ虫辞林」,高橋亮一 編著,サイエンス社
短い真面目な解説とユ−モアたっぷりの解説が書いてあり,
余白がだいぶあり,落書きがいっぱいできる本です.
用語辞典にもかかわらず,大声で笑いながら最後まで全部読んでしまいました.
たとえば,「著作権者」の項では,
まじめ:著作物に独創性を与えた本人
ほんね:決して保護されず,バグが見つかった時だけ責任をとらされる善人
だって.
       ストレス解消になった  くすのき でした
追伸   880円です.
 

#0026 ultra7   8904101213

 死んだはずだよ、お富みさん、アホイのホイイ!!
 と、誰もがとっくに無くなってしまったと信じていた、奇書BOOKレビ
ューが今突然蘇る!!

 今回ご推薦の本は

 「日本イスラーム史」小村不二男著。発行所・日本イスラーム友好連盟、
88年4月10日発行。3800円。

 であります。どうです、この本は名前を見ただけで奇書でしょう!。なん
たって、仏教でも、道教でもなくイスラームでっせ。

 「イスラーム」なんて聞いても、せいぜい石油とホメイニさんと「悪魔の
詩」くらいしか思い出さないのが、平均的日本人(なさけなー)。それと、
大同小異の私も、始めてこの本を店頭で見たときの素直な感想は、日本にイ
スラームの歴史なんか存在するわけないだろう、ということであった。

 しかし、この本を読んで、イスラームに対する私の認識がいかに甘かった
か、そして、イスラームが日本の裏面史を形作ってきた、重要なファクター
のひとつであったことを知った。

 著者は、明治男でありながら、日本に例の無い親子二代のイスラーム聖職者という筋
金のムスリム。その語るイスラーム史は自らの歴史にもなっている。

 日本人とムスリムの始めての出会いは、天平勝宝5年(753年)唐にい
った遣唐使・大伴古麻呂と推定される。以後、シルクロード経由で結構日本
にムスリムが来ている。

 今から約600年前、南北両朝対立の真っ最中、京都の中京区御池烏丸付
近に、アラブ人がやって来て住み込み、日本女性と結婚、生まれた子供をム
スルと名付けたといった変わった話や、祇園祭りの鉾に掛けられるペルシャ
絨毯の由来など、楽しいエピソードがちりばめられている。

 また、こんな軽い話題ばかりでなく、国際勢力・イスラムを巡って繰り広
げられた大日本帝国の「陰謀」も書かれており、「マレーの虎」ことハリマ
オ(日本名・谷豊、実在の人物です!)の対英国戦とその裏で糸を引いた日
本陸軍・F機関の存在。

 そして、「大日本回教協会」の初代会長に、内閣総理大臣で、陸軍大将で
もあった林銑十郎が就任し、二代目会長には、陸軍中将であり「ユダヤ人世
界陰謀論」の日本最大のイデオローグであった四王天延孝がなっていた事実
など、日本軍部が想像以上に、イスラームを研究、自分の陣営に取り込もう
としていたことが分かる。
 
 今では、知る人もほとんどいなくなったが、日本軍部が、満州にユダヤ人
の帝国を作り上げようと進めていた極秘司令「フグ計画」などと並び、とに
かく、学校では、絶対に習えない「もうひとつの日本史」の資料といえる。

#0027 kepel    9011301757

だいじょうさい、に関する本なんてこのコーナーにはいるのではないかな

   kepel

#0028 ultra7   9012010125

 また、このコーナー初めていいって聞いてみたりする艮神であった。

#0029 sci5614  9012011745

 ぜひぜひ再開してください、艮神さま。

ところで「コンジン」ってどの漢字で書くのがただしいのでせう?

                                    sci5614  SAABE

#0030 sci6261  9012021636

 ぜひぜひお願いします再開を!
 艮神さま
          ぽんぽこりん