Fre00110 サイエンスBOOKレビュー

#0000 sci1003  8809031731


ダイナモ理論,資源物理学,芭蕉俳人説などなど,たいそう興味深げな説を述べ
た本がいろいろ紹介されるサイエンスネットではあります.

私は軽度の活字中毒で,常に手元に読むものがないと我慢できません.けれども
また極度の怠け者でもあるため,いい本を求めて書店巡りするのも面倒くさい.

そこへ降って湧いたるこの福音.皆さん推薦の本は,どれをとっても,なんて面
白そうなんでしょう.おかげで私の読書予定リストは長さを増し,読む本がなく
なったらどーしよう,という心配もやや遠ざかりました.

そこで味をしめまして,ここにブックレビューのコーナーを設けようと思う次第
です.あの本は良かった,この本を一人で読んでるのはもったいない,その本な
ら俺も読んだ,どの本がステキに面白い... そんな情報をお持ちの皆さま,
独り占めしてないで,どんどん公開してくださいな.     RUKAS




#0001 sci1003  8809031756


まず,ウルトラ久保田さん紹介の,

『資源物理学入門』 槌田 敦  著 (NHKブックス)

を読んだので感想など.これはなかなか刺激させられるものがありました.地球
は年間に1平方センチあたり41eu(エントロピーユニット)を宇宙へ拡散し
ている.というあたりを読んで,ふうむ,なら地球人口を50億として1人につ
きどれくらいのエントロピー増加が許されるのだろうか,などと考えたのですが,
エントロピーの増加ってのは,森羅万象の熱効率を知らないと計算できないので
ありますね.41euの大きさも,だからよく実感できません.もう一度電卓と
理科年表かなにかをそばにおいて読み返さなくっちゃと思ってます.

とにかく,著者のいっている「捨て場所の枯渇が問題なのである」という主張に
は,注目すべきだと思います.

RUKAS




#0002 ultra    8809032028


 BOOKレビュー!。おお、なんと夢のコーナー。いやあ、やりだしたら
無限に書いてしまいそうだ。

 全国フリートーク・コーナーのファンの変態良い子の皆様が、泣いて喜び
そう科学変態本、結構持ってるんです。いままで、書くのを控えてましたが、
私、実は、日本の異端科学本の収集家を目指してもいるのです。

 物体が引き合うのは引力の作用などでなく、熱いものと冷たいものが出会
うためと考え、午前中ハエが良く飛ぶことまで説明してしまう抱腹絶倒の奇
書「動因論」、赤血球の血液型性格占いなんてもう古い、白血球と性格の相
関を医者が(!)科学的に分析した「白血球と性格」、核磁気共鳴による電
子のチッターベーベングを使い、反重力を作り出す「超相対性理論」、一万
年前に日本に栄えていたといわれる直観物理学を伝える「カタカムナ文献」、
非線形電磁気学だけを使って、相対論、量子論を導いてしまう「統一場理
論」、強力な場を使うことでエントロピーを減少させ、永久機関を作る「デ
モン工学」・・・。

 ウーーン、まだまだあるな。でももったいないから、これらは、フリート
ークが脳死したときのカンフル剤用にでも取っておこうと思っているウルト
ラ久保田であった。




#0003 reader   8809040110


>RUKAS さん
 あっ こういうコーナー欲しかったんです  僕も
活字中毒症患者でして ...
 あの禁断症状 なにもすることがないのに 手元に
本がない の苦しみを解決するためには 女房子供を
売っ払っても(僕に 妻子がいないのは 売っ払って
しまったのだろうか?)と思ってしまいます
 先ず 一冊紹介します
 ローソン短編集 伊沢龍雄 編訳  岩波文庫  0.4K
 クロコダイル ダンディのひょうひょうとした感じにひかれ
ブッシュとは どんなものだろうか といった興味から読み始
めましたが  いやー面白かったです  爆弾犬や 飲み屋の
ワイフは 笑いを引き出してくれますし 心のこもった作り話
や帽子回し ジョウ ウイルソンの求婚などは しみじみとい
いナと思います  粗筋など書かないほうが良いと思いますの
でかきませんが まあ 読んでみて下さい  ブッシュに住む
人々のメイトシップが伝わってきます  そして こういう生
き方をしてみたいなあと考えてしまいます
 ローソンがブッシュで暮らしたのは55年の生涯の中で 最初
の16年間と 僅かな旅行だけで 大部分は都市で暮らしていま
す  そして 離婚をし アルコール中毒にかかり 孤独のうち
に亡くなっています   それを知ったうえで 作品を読んでい
くと また 別の面も浮かんできて 考えさせられます
    またしても 寝不足じゃ  と一人で騒いでいる
      お邪魔むし  侍ニッポンでした




#0004 reader   8809041708


 どうも 済みませんでした  慌て者の 侍ニッポンです
きちんと 議題を読んでおけばいいのに 活字中毒という単語
が目に入るや  わーーい 仲間がいた と書き込んでしまい
ました
 朝起きて logを整理していたら きちんと 議題には
サイエンスBOOKレビュー とあるではありませんか  そ
こに 文学書を紹介するなんて  なんて おっちょこちょい
な僕なんでしょう
 申しわけございませんでした
 でも 誰か 尋問科学(あれ! じんもんかがく と入力し
たら 変換はこれしか無い うーん これから暗い時代になっ
て行くのかな) でなくて 人文科学BOOKレビュー コー
ナーを作ってくれないかナ
 それにしても ウルトラさんのバックにある科学変態本はス
ゴイですね  時々 フリートークは脳死するようにしましょう
   最近 本を読んでいると 内容を読み取ることより
   珍説 奇説を探している 悲しいサガが身について
   しまった   慌てン坊  侍ニッポン  でした




#0005 sci1003  8809042054


侍ニッポンさん,なにおっしゃいますか.今朝あなたのレスポンスを見て,おっ
これはオイシソウな本だと思って,さっそく本屋さんに足を運んだのは私です.
そのスジ(どのスジ?)から横槍が入るまで,文学も含めて,気に入った本たち
をどしどしプッシュしようではありませんか.
それにしても,ウルトラ氏の本棚は,見事にすばらしい.あれらを引き出しても
らえるなら,2〜3日死んだふりしてもいいなと私も思ってしまいます.ここは
皆さん,考えどこですよ.そうだ,まてりあるさん推薦のアスリートとかいう飲
み物をみんなで一気にあおるというのはどうだろう.
書き込みをしたついでに,一冊紹介して帰ります.これは残念ながらサイエンス
っぽい本ですが.
『香辛料の民族学』 吉田よし子 著  中公新書
ハーブとスパイスに関する話題が満載されてます.古今東西の食の習慣に対する
著者の造詣と,実際に世界の香辛料を使って料理をし味わった経験の豊富さもす
ごいけれど,その中にちらちらと各種の香りの化学構造式がさりげなく出て来る
のが,なんかヘンで面白い.
物書きと化学者と主婦との最良の組み合せに行動力をつけ加えると,こういう人
になるのだろうなあ.
RUKAS




#0006 reader   8809052313


 >RUKASさん
 どうも そう言って戴けると助かります  なにしろ早飲み込みの
性分で 食事は早いし 特技はビールの一気飲み 女性が目にゴミが
入り涙を流すと あっ なんて僕は罪深いのだろうと反省する人です
から...
 それでは お言葉に甘えて ちょくちょくお邪魔しますので宜しく
お願いします
 『香辛料の民族学』 面白そうですネ 明日 本屋に行ってみます

      ネットのアワテンボウ(アバレンボウと2字違い)
      人畜無害の
          侍ニッポン でした

PS  アスリート脳死の日 決まりましたら教えて下さい  でも
   その前に 豆乳を飲まなければ  まてりある さんは カフェ
   オレ ラーメン 食べたかナ
      母の この子は一体どうしたのかしら という視線と
      電話の請求書の亡霊と戦ってアクセスする
        ネットの勇者!?   侍ニッポン  でした




#0007 sci1082  8809061650


サイエンスBOOKレビューに私からも
まずは私の提唱するクラウドウォッチング必携の書
  『改訂版流れの科学』 木村竜治 著 東海大学出版会 \1200
 昨年の暮れのことですが、我が愛読する朝日新聞の「ペエスケ」にこんな場面が載
りました。
   (皿回しをしているところ)パチパチパチ(拍手)
   「おいお前もなにかかくし芸やれよ」
   「ウンやっぱり理論通りだ」
   「なにやってんだ」
   「いやぼくちょっと地球物理学かじったもんだから…
    遠心力と重力の計算を」
   「ヘエー!!」(ソンケイ)
   「つまりー、台風のウズマキはいわゆる『コリオリのちから』がはたらいて…」
   (シーン)
 絵を載せられないのが残念ですが、地球物理をかじっていると、宴会で隠し芸を逃
れられるという、素晴らしい思想が込められた漫画なのであります。
 なんで、こんな漫画の話をするかというと、著者の木村竜治氏がどことなく、この
漫画の登場人物に似ているような気がしたからです。まあそれでなくても学者という
のは似たようなところがありますが。私がこの漫画を気に入って、研究室の前に貼っ
ておいたところ、翌日にはくだんの登場人物のところに、矢印と菊地の字が書き込ま
れていましたから。
 こんなことを書くと、内容も堅い本のように思うかもしれませんが、実験と空の雲
や海の渦巻を巧みに織りまぜて説明していて、分かりやすくなっています。ソラリス
の海なんてのもでてきますし、「バケツに水をいれ、サイフォンでホースの先から水
を出す。噴き出した水は、上に向けて、再びバケツに戻す。」という、永久機関は不
可能であると教えている先生方がびっくりするような写真が載っていたりして、著者
の遊び心が窺えます。
 この本は、ウルトラ久保田氏も、数少ない一般向け実験科学書の一つに挙げていま
したから、御存知の方も多いでしょうが、私なりに紹介してみました。(ちっともレ
ビューになってないけど)
                   菊地時夫




#0008 sci1082  8809061650


              桜花散りぬる風の名残りには
                水なき空に浪ぞ立ちける
                     ―― 紀貫之
 紀貫之の見た浪とは、「重力波」である。
 「流れの科学」が、実験と自然を結ぶ書であるとするなら、
    『地球をめぐる風』 廣田 勇 著 中公新書
は、自然と人間を結ぶ書であると言えそうだ。これは、木村氏が実験屋であるのにた
いして、廣田氏は理論屋であることに起因しているかもしれない。本の目的はもちろ
ん、地球をめぐっている風を紹介することにあるのだが、そこに語られるのは、自然
と文学の結びつきであったり、理論を進める人たちの表情であったりする。
 という感じで、なんとなくこの本を紹介するときは、あらたまってしなくてはなら
ないような気がするのは、この人の理論追求の鋭さを知っているせいかもしれない。
最近は講義のなかで、たとえ話をするのが趣味のようですが、タバコの量も増えてい
るみたいで、健康にはご注意下さい。あれ、何か著者への手紙みたいになってきてし
まった。まぁ、式はほとんど出てこないし、「風探求物語」として読むには、適当に
文学的でもあり、いい本だと思います。これで、風の事がよくわかった、となるかど
うかは分からないけど。これも、1983年の刊だから昔読んだという人も多いと思うけ
ど。
                       菊地時夫




#0009 sci1082  8809061651


 サイエンスBOOKレビューの場を悪用して、私が日頃お世話になっている先生方
の著書を紹介してしまおう。
 まずは、
    『地球からの発想』 樋口 敬二 著 新潮選書
 古い!なにしろ1972年の発行だから。地球は冷えつつあるなんてのが書いてある。
未来の極点基地なんてのがイラストにあるのだが、これは既にできあがって、最近、
耐用年数が近いので検査をした、という話が伝わってきている。でも、地球的思考の
すすめや、日本列島を原始化するという話のように、いまでも立派に通用する話もあ
るし、環境台帳の話など、あのころと今とでどう変わっただろうかと考えさせるよう
な話もある。樋口敬二氏は、NHKに出て司会もやったことがあるという、マルチタ
レントであるが、この本の発行がタレント業の出発点だったかも知れない。この頃は、
私に会うたびに「君は高知だったね。高知は寺田寅彦縁の地だから、一度行きたいと
思っているんだよ」と、言われるのですが。私にもう少し力があれば、お招きできる
のですが、すみません。
 続いて、
        『気象と災害』 中島 暢太郎 著 新潮選書
 地球からの…というと、なんとなく構えてしまうが、こちらはなんとなく、のらり
くらりという感じで実は鋭いという本。気象と災害なんて、どこにでもころがってい
るような題名をつけたところが、この人の性格を表わしているよう。京都大学の教授
であったが、一時期気象台に勤めていたこともあり、第二室戸台風を迎え撃つ話など
は、現場にいた人ならではの迫力がある。引退してもなお、中国崑崙山脈登山隊の総
隊長を勤めるひとでもある。高知には娘さんが嫁いでいて、ついでに大学に現われる
こともあり、「この頃は各県で古文書の集成が進んできよってな、それを全部見てい
ったら昔の台風がいつどこを通っていったか分かったりするのや」などとおっしゃり
まんねん。直弟子ではないという気安さから、「私ら、昔の言葉はわからしませんか
ら、こんぴゅーたに入れてもろて、でーたべーす作ってもろたらよろしな。」などと、
あほなことをゆうてると、内心は「しょうのないやっちゃ」と思いながらもニコニコ
している。そんな先生です。1985年退官記念の著。
 もひとつ、
    『氷河の科学』 若浜 五郎 著 NHKブックス
 サージ氷期起源説というのが少し紹介してあります。またの名をゴジラの陰謀とい
います。旧ネットに書いた事なので(反響もなかったし)お忘れと思いますのでぜひ
読んで下さい。と書いたら虫が良すぎるかな。氷河が本当に流れているというところ
の発見物語などはけっこう面白いですよ。日本にはない氷河に思いをはせて見るのも
秋の夜長には結構かと。1978年の発行ですから古いですけど。頼まれたらいやとは言
えないという、人の良さで書き上げたという本。
 こういう先生方の著書を紹介すると、なにか私も、山や氷河にしょっちゅう行って
いるみたいですが、実は出不精でして、3年程前に南極へ1年ちょっと、まとめて行
ってきたのが、いまのところ最初で最後です。
 ネットにいない人に胡麻をすってしまった。
                       菊地時夫




#0010 ultra    8809071428


 「寺田寅彦随筆集」(全5巻)岩波文庫
 これは、ウルトラ久保田の聖書であって、フリートークの永遠の教科書で
す。このネットでも、何回か寺田寅彦に言及したのですが、どうもレスポン
スがない。多分、余り読まれておらず、もしかしたら、寺田寅彦・WHO?
なんていう人も多いのかも知れません。もしそうだったら、サイエンスネッ
トにアクセスするのをしばらくやめてもいいから、是非この随筆集を一冊で
も手に取られることを勧めます。
 夏目漱石の高弟ですから、文章のうまさは保証付き。それよりも、彼の世
界、生活、科学をみつめる視点が実に素晴らしい。
 例えば、世界の火山の名前が数種類のパターンにまとめられてしまうこと
を発見する「火山の名前」(済みません、正式な題を忘れました)
 満員電車でも3、4台待てば必ず空くということを確率論を使って示し、
神保町の街角で懐中時計片手に市電を実測、証明した「電車の混雑について」
(荒俣宏の帝都物語では、このシーンが寺田寅彦と考現学者・今和次郎と
の出会いの場に使われていました。今和次郎も注目すべき変な人間です)
 百メートル以上の上空からなぜ、トンビが油揚げを狙えるのかを考察し、
匂いが拡散しない上昇気流があるのではと推理した「とんびと油揚げ」(彼
に因ると、とんびが空中150メートルにいて、地上のネズミを15センチ
、とんびの目の焦点距離を5ミリすると、網膜の画像は0・5ミクロンと黄
色光波程度の大きさとなって、いくらトンビの目が良くても判別不能である
と言います)
 以上、物理っぽい随筆をあげましたが、単純に読物として楽しめる話も満載です。




#0011 ultra    8809071429


 「寺田寅彦随筆集」の面白さは、幾らでもあげられますが、一つだけ、私
の最も愛する小編の紹介を・・。
 題して「化け物の進化」(題名だけで、むしゃぶり付きそうでしょ!)
 この随筆はこう始まります。
「人間文化の進歩の道程において発明され創作されたいろいろの作品のなか
でも「化け物」などは最もすぐれた傑作と言わねばなるまい。化け物もやは
り人間と自然の接触から生まれた正嫡子であって、その出入りする世界は一
面に宗教の世界であり、また一面には科学の世界である。同時に芸術の世界
でもある」
 そうだ、そうだと頷くうちに、
「もし昔の化物が実在でないとすれば今の電子や原子も実在ではなくて結局
一種の化け物であると思われる」とラジカルな意見が飛び出し、
「皮相科学教育が普及した結果として、あらゆる化け物どもは箱根はもちろ
ん日本の国境から追放された。あらゆる化け物に関する貴重な「事実」をす
べて迷信という言葉で抹殺することがすなわち科学の目的であり手柄でもあ
るかのような誤解を生ずるようになった。これこそ「科学に対する迷信」で
なくて何であろう。科学の目的は実に化け物を捜し出す事なのである。この
世界がいかに多くの化け物によって満たされているかを教えることである」
 そうだ!そうだ!そうだ!
 「化物がいないと思うのはかえってほんとうの迷信である。宇宙は怪異に
満ちている。あらゆる科学の書物は百鬼夜行絵巻物である。それをひもとい
てその怪異に戦慄する心持ちがなくなれば、もう科学は死んでしまうのであ
る」
 と、もう涙がでそうなくらいすばらしい。




#0012 ultra    8809071431


 絶対面白いから読んで下さい「寺田寅彦随筆集」!
万が一、読んで「全然面白くない」と思ってしまった、不幸な人生を送って
いるあなたには、彼の随筆「科学者とあたま」の結びの言葉を送りたい。
「この老科学者の世迷い事を読んで不快に感ずる人はきっとうらやむべきす
ぐれた頭の良い学者であろう。またこれを読んで会心の笑みをもたらす人は
、きっとうらやむべく頭の悪いりっぱな科学者であろう。これを読んで何事
をも考えない人はおそらく科学の世界に縁のない科学教育者か科学商人の類
であろうと思われる」
 これだけ書いても誰も読む気が起こらなければ、もうこのネットやめちゃ
おうかと、脅すウルトラ久保田であった。




#0013 sci1003  8809080849


菊地さんの紹介してくれた5冊の本が近くの5件の書店のどこにもありません.
日大商学部のお膝元に住んでるので,その方面の本は結構あったりするのを見る
につけ,住む場所の選択をあやまったと思う今日この頃.どこかの大学の理工系
の学部のそばに住めばよかったなあ.まあいいや.たまには古本屋巡りもしたい
ので,神田に足を伸ばしましょう.寺田寅彦も見つかるかもしれませんし.
『味覚極楽』 子母沢 寛 著 中公文庫
これは,『父子鷹』や『座頭市』を書いた子母沢寛が東京日々新聞の記者だった
ころに(今の毎日新聞の前身だったかな?),各界の著名人を訪ねて食い物に関
するインタビューをして回り,それを新聞記事にしたものをまとめたものらしい
です.
新聞記事になったのは昭和2年ですけど,なんと30年たってから,それに加筆
して,この味覚極楽になったとのこと.序で,「思えば三十年の昔,下っ端の一
記者としてほとんど無心でこの話を伝えた私は,これを,今にして,私の生涯の
いい仕事であったと,自認すべきではないかというような気持ちがする...」
と感慨が述べられているのですが,ウルトラ久保田さんは30年後にどんな言葉
を発しているでしょうねえ.「思えば三十年の昔,あのフリートークに関わった
ことが悔やまれてならぬ.一生の不覚であった.」などと,キーボードに打ち込
んでいたりして.
それにしても,60年前の人たちは,なんか,いいものを食べていたような気が
してならない.
RUKAS




#0014 reader   8809090139


 昨日 香辛料の民族学と地球からの発想を購入しました
そして 電車に置き忘れてしまいました グスン
 そこで 今日 再び香辛料の民族学 そして 地球をめ
ぐる風 を購入しました  今度は忘れませんでした
 でも ウルトラさんは 寺田寅彦 を読みなさい と
鬼々として(僕は 嬉々として だと思うけど)薦めている
し
 美味しそうなお華子を前に あれも食べたい これも食べ
たいと 見ているだけで おなかが一杯になるような気分で
すねえ
 そしたら 今度は 美味極楽ですか  うーーん ここは
グルメ コーナーだったのか
 
 子母沢 寛  時代劇  そういえば 三田村鳶魚 さんの
大衆文芸評判記(だったと思いますが..) 時代劇を見るに
は 絶体に座右に置いておく書です  確か文庫本にもなって
いたと思います   TVの時代劇(のばかばかしさ)が10
倍以上楽しめます
 ところで バタイユ全集(二見書房)は絶版なのでしょうか
本屋にはなかったナ  僕が読んでいるのは文庫本で出た2,3
冊と ジル ド レ位だから ウルトラさんとtotoさんの
話しについていけないの ヨヨヨ

   学生制時代の友人の久しぶりの長電話につき合わされ
     今夜も 寝そびれてしまった
        悲劇の人  侍ニッポンでした
 



#0015 sci1082  8809091409


 寺田寅彦の全集は藤沢の実家にあります.兄が買い揃えたもので,随筆のところは
高校時代によく読みました.そして,地球物理を目指したのですが,せっかく地球物
理学科のある大学に入ったと思ったら,同級生に「地球物理?何それ?」という顔を
された思い出があります.寺田寅彦ゆかりの高知に来たのも,何かの縁かも知れませ
ん.「孕のジャン」で有名な孕のあたりは,埋め立てられていたりするけど,随筆に
出ていた地名を見るだけで,嬉しくなってしまいます.高知城の北にある寺田寅彦の
家では,時々寺田寅彦読書会なるものを開いているようです.
 BOOKレビューに載った本を探しに生協へ行ったら,面白そうな本を見つけまし
た.
     『炭酸ガス』 長倉 功 著 (朝日新聞社)
 まだ,最初の所を読み始めた所なのですが,なんと天皇陛下のお命をお救い申し上
げたのが炭酸ガスなのですって.「生命は炭酸ガスに囲まれて誕生」とか,「いつま
でもあると思うな炭酸ガス」,「病気の療養に炭酸泉」,「日本の炭酸泉」...
太陽信仰も水信仰ももう古い,これからは炭酸ガス信仰でいかなくっちゃ.著者の長
倉さんは,朝日新聞の編集委員(科学部).記者だからできる情報収集の賜物かな.
やっぱり,水割りよりビールの方が体にいいのだ!.炭酸ガスは地球を救うのだ!
 ここに載せると,ない本でも真面目に探してくれるらしいので,前回の悪用ついで
にネットの悪用を重ねてしまおう.
     『くらしをつくる』 菊地 るみ子 著 (民衆社)
 著者の名前で分かって頂けたでしょうか.私の賢妻でごさいます(私は周知のとお
りの愚夫).内容的には,中学高校生向きに,住居を考えて見ようというものですが,
これから家を買いたいとか,模様替えをしたいとかいうむきには,ピッタリの本では
ないかと思います.多分,お近くの本屋にはないと思いますので,取り寄せてもらっ
て下さい.どうしても無かったら...その時は私あてにメール下されば,請求書付
きで送ってあげてもいいですが.(女房の書いた本を売って暮らす...それも悪く
ないな)
 久しぶりに他ネットのIDを載せておこう.
 PC-VAN: JGC14005, Nifty: MGG00151, Telenet(Mail): tkikuchi/AGU
                                         菊地時夫




#0016 sci1148  8809101210


わーい,うれしいなウルトラ久保田様,
私も熟読愛読しました寺田寅彦随筆集.
科学で味付けした夏目漱石といったところです.
私も1冊紹介しましょう.
    「ネオフィリア」  ライアル・ワトソン著
                   筑摩書房   ¥1300
ネオフィルとは新しもの好き.不思議なものに
惹かれ,求めてやまない人間たちへの賛歌.
人間とは何か,答えを求め続けている人に勧めます.
                      自称女の子
          (次から「番屋の丁稚」にします)




#0017 sci1012  8809111445


カタカムナ、ヒヒイロカネ、竹内文書。
超相対性理論、クライン巻のコイル、チタン酸バリウムの円盤。
真説古事記、ハイポロジクス。
虚の電価を導入して、ディラック方程式をマクスウェル方程式に強引に帰着させ
ようという訳のわからないほん。
みなみかたくまくすに、てらだとらひこ。
みんな読んでしまっている私は、やっぱりこのチミモウリョウねっとにむいてい
るんでしょうねえ。
10日ほど留守をしていたら、一気に進んでいて驚いているOMEGA.




#0018 sci1004  8809111930


 ここに登場される方は膨大な本のデータをお持ちのようなので、
すでに御存知かも知れませんし、一時話題になった本ですから、な
んだ、と言うことになると思いますが、一冊紹介してみます。
「新ウイルス物語」 日沼頼夫 著  中公新書(789)
特定の地域で発生する成人の白血病が、ウイルスの仕業ではないの
か?というところから話が始まり、エイズとの関連性、そして最後
には思わぬところに話が進みます。副題をみると一目瞭然なのでこ
こには書きませんが、医学から歴史学へのアプローチとしてサイエ
ンス好きかつ歴史好きにはこたえられないと思いますよ。中公新書
でこんなに早く読めた本はありませんでした。
 もしかしたら私がいちばん若輩なのではないかと恐れおののく
                         院生浪人




#0019 ultra    8809121350


 OMEGAさん、えーーっ!あの本を総て読んでいらっしゃる。はっきり、
いってあなたは偉い(し、かなり異常!)。もしかしたら、「ツガル外三
郡史」の北方新社版とか、三浦一郎の「九鬼文書の研究」とか、最近ベール
が剥がされた「物部文書」、カタカムナの研究の「相似象」(No1−9)、
国民新社版の「ホツマツタエ」(なぜか、毎日新聞も出版してる)や「神
皇記」、「神代の万国史」、国政記者会の「ウエツフミ」、なんかみーんな
読んでるのかなーーー。ついでに三角寛の「サンカ研究」も読んでたりして
・・(今、古本屋で買ったら、何万円するかわからん本です)。幻の雑誌「
地球ロマン」も全6巻揃ってたりして(最後の第6巻は、日本の各県に一冊
しかないと言われている。私もコピーバージョンしか、持っていない)
 さて、以上の本を見て、なんの寝言と思った方は、正常です。一冊でも、
分かったらあなたは十分異常。完璧なフリートーク人間。ハッハッハ、私の
本棚には、この関連の本が約200冊ある。また、分けわかんないこと書い
て悪かったな!!!とやけくそになるウルトラ久保田であった。




#0020 sci1012  8809122311


ツガル外三郡史、サンカ研究、地球ロマン以外はしっかり読んでたりする。
八幡書店なんていう病気の出版社や、酒井将軍。富士王朝というのもありましたね。
昔、高校生しているときに一生懸命読んだ記憶があります。(いまは、東京に出て
来るときに全部実家に置いてきたので、全然手元にありません) しかし、大学生
になったらああいったものから縁が切れるかと思っていたのですがねえ。
何故か、高校からの同級生はマハーヤーナスートラとかいうヨガに凝っていますし、
(先日など、”教祖様”を大学につれてきて講演させていた)、ネットではこんな
話題にさんかしているし。
 超古代史物以外にも、疑似科学方面は手広く読破していますので、今度はそっち
の話でもしましょう。
 たま出版の、ソ連圏の4次元科学とか、4次元科学百科なんてのは、えらくまじ
でおもしろかったですね。
 あのなつかしの千島学説に、区立図書館で再会してしまったOMEGAでした。




#0021 ultra    8809131403


 ひええええーー。「東日流三郡史」「地球ロマン」「サンカ研究」(これ
は、私のうろ覚えで正確な書名ではありません)以外は、読まれているです
と!!!私は、おろろきのあまり「ウッソオー」とつい女子大生をやってし
まった。
 しかし「相似象」なんて、原則として楢崎皐月の遺志を継ぐ、相似象研究
会の会員しか手に入らないはずの機関誌ですぞ。よく手に入れましたね。(
実は、一般人でもこれが手に入る本屋が都内に二か所ある)
 「いったい、なんの話ししてるの」と迷惑千万な皆様に一言解説いたしま
すと、前回アップしたのは、神武天皇以前に溯る「存在しなかった日本の超
古代史」(しかし、中には、記紀よりも史実に近いものもあると思ってはい
ます)を伝える幻想の史書なのです。大体が佐治芳彦という変わった歴史家
がポップにまとめ直し徳間書店から「謎の歴史シーズ」として、紹介されて
います。
 しかし、先日有る会合で彼にあったので、これらの歴史書を本人がどのく
らい信じて紹介しているのかをただしたら、どうも「商売、商売」といった
感じの答えでした。
 それに、物部文書が公開されたことは彼、知らなかったな。omegaさ
んもよく気が付きましたね。これは、秋田の地元出版社が「秋田物部文書伝
承」というマイナーな本を出しているのが唯一の公開例と思います。
 超古代史の各本の内容については、こっぺいさんからリクエストがあった
ので、ゆっくりアップでもしていきましょう。佐治氏の本は分かり易いです
が、かなり脚色もあるので、できるだけ原本に当たることをお薦めします。
 それから、これら珍本、奇本の類いは、このコーナーと独立させて、近く
「奇書bookレビュー」コーナーを作るつもりです。どう考えても盛り上
がらない趣味のコーナーになりそうだけど、珍本、奇本こそ魑魅魍魎の生き
がい、頑張りましょうネのウルトラ久保田であった。




#0022 sci1017  8809132336


 私もときおり雑誌で、超古代史物を読んだりしますし、佐治さんの「謎の
竹内文書」なども読んでいますので原本はどのようなものかと、興味を持っ
てリクエストした次第です。しかしながら、科学とは言えないようなものな
ので科学書のレビューには向かないのではと思っていました。やはり、わけ
るべきと、思います。
 − − − − − − − − − − − − − − − − −
 「お邪魔虫」で侍さんの協力をえて、あらかた紹介してしまいましたが、
本が戻ってきたのを記念してここで、例のネメシスの本を紹介します。
 「恐竜はネメシスを見たか」 Richard Muller著  集英社
               手塚治虫 監訳
 原題は”NEMESIS”です。
 副題が”WHO KILLED DINOSAURS?”
 2600万年毎に地球上に起こるカタストロフの原因として太陽の伴星
がオールトの彗星雲に摂動を与えるためと考えるに至った内幕レポート。
著者はまだ発見されていない伴星にネメシスと命名した。詳しい説明は「
お邪魔虫」を参照してください。興味がわいたら本書を読んでください。
一九八四年四月のネーチャーにも発表されたことのある説ですので、奇書
と混同されませんよう。
                           こっぺい




#0023 kimot    8809170202


東日流外三郡誌については、科学朝日88年8月号で、弘前大学
チームの津波研究との関連で取り上げています。
PR: Please Refer "Kagaku Asahi" '88 AUG




#0024 sci1003  8809200027


「ウルトラ・OMEGAの奇書レビュー」は,まだ発進しないのですか? 一日
千秋の思いで待ってます.
このコーナーで紹介されたからといって,紹介してくれた方に義理立てして,興
味の持てそうにない本にまで手を出そうなんて,そんな殊勝な気持ちは持ってい
ないのですが,さすがというか,なんというか,どの本もパラパラとめくってみ
ると面白そうで,つい書店のレジに運んでいってしまいます.
ふと気がつくと,机の上の本の山の成長するスピードが尋常ではなかったりする
のですが,まあ財布の中身がネガティブフィードバックをかけて,いまに落ちつ
くことでしょう.

ところで,昨日読んだばかりのSFですが,
『プロジェクト・ゼロ』 石川英輔 著  ハヤカワ文庫JA
は,なかなかエンジニアリングしていて興味深く読めました.簡単にいえば,セ
ックス用ロボットの開発を命じられた大手ロボットメーカーの技術者が,苦心の
末にそれを完成させるという,「巧の時代・セクサロイド編」みたいなおもむき
の話です.

ちょっと似た題材を扱った話では,石原藤夫さんの書いたSFで,遠隔セックス
マシン(要するに,電話線の向こうとこちらでナニをする機械.微妙な運動まで
伝送し,それを再現させるのが難しい.2400bpsでは無理?)を開発する
技術者の物語がありましたが,これは,すでにセックスは日常的な挨拶になって
いるという社会を背景にしていましたから,問題はもっぱらメカトロニクスとデ
ータ伝送技術のことの限られていました.

しかし,紹介の本は,いまとほとんど変わらない日本で,セクサロイドを売り出
そうというのですから,社会的な影響を考えるだけでおそろしい.それに,遠隔
セックスマシンなら,相手はやはり人間なわけですから,複雑な(うーむ)動作
も運用しだいでいくらでも可能なわけですが,コンピュータ制御のロボットが,
はたして人間のお相手をすることはできるのでしょうか.気持ちのふれあいとい
う微妙なものを,機械が表現できるのでしょうか.このあたりの問題を,主人公
がいったいどう解決していくのか,あるいは解決できないのか.
小説の中身を説明するのはレビューのマナーに反するので,詳しいことは書けま
せんが,まあ技術関係の職にある方なら面白く読めることと思います.
RUKAS




#0025 ultra    8809211948


 あやあ!、「奇書bookレビュー」ねえ。まだ、ちゃんと覚えて待って
る方がいらしたのね。ほんの弾みで「始めます」って書いては見たものの、
なんとなく大変そうで、やったってどうせ受けないのは目に見えているし、
仕事も忙しくなちゃったので、このまま黙ってれば忘れ去られるであろう、
なんて実は思ってたのでありました(我ながら、本当にいい加減だな)
 ええ、ええ、白けるのを覚悟のうえで始めますよ。もうちょっと、待っててね。
 これが蕎麦屋の出前にならなければ良いと思っているウルトラ久保田であった。




#0026 sci1003  8809220151


お邪魔むしコーナーで,こっぺいサンが奇書bookレビューのリクエストを
取り下げてしまいました.ああなんたること.こうなれば,私ひとりでしつこ
く要求していくしかないのでしょうか.
RUKAS




#0027 reader   8809230234


 奇書コーナー設立建白書に署名し 脳死同盟に加盟した僕としては
RUKASさんと共に 強く ウルトラさんに 要求ではなくて 要
請 えーと お願い お頼み うーん すがりつく 土下座する お
祈りする  ふー  所存でした  
 そこで 鬼神をも泣かす(この文章の下手さ加減はなんだい ワシャ
泣けてくるよ) 要求書 うーん 請求書(電話代いくらかナ) あー
嘆願書を書いたのです

 アップしょうとしたら わーい もう開設してあるではありません
か  これで ビールFANTA を飲まないで済ますことが ..
あれ まてりある さんがにらんでる
 そこで 折角 ここに来たのですから 本を一冊紹介します 割と
紹介されている本で 読んでいる人も多いいと思いますが
「チャリング クロス街84番地」 ヘレーン ハンフ著 江藤淳 訳
中公文庫  ¥0.36K
 1949年から1969年まで 英国の古本屋とアメリカの本好きな
女性との書簡集です 互いに会ったこともない同士が 手紙という手段
だけで 心を通い合わせる  なにか パソコン通信をしている上で参
考になりました  1−2時間で読み終えることが出来ます お風呂の
中での読書に最適です

 あまり人はやっていないみたいですが お風呂の中で本を読むのは最高
ですよ  僕は何時も 風呂の中で 何を読もうかと 裸で本を探し回る
ので 母から怒られています  面白く 又 お湯の中に落ちても惜しく
ない本 この条件を満たす本を探すのは 骨がおれまして ...

   本を持って 風呂に入り難いから 温泉旅行に行くのが嫌いな
               侍ニッポン  でした




#0028 sci1003  8809240221


レスポンス#3でレビューされたローソン短編集をいま読み終えたところです.
これはじつによかった! 久々に心の掃除ができたような気持ちです.サイエン
スに没頭して頭が疲れているそこのあなた,ぜひ読みなさい!
RUKAS




#0029 sci1003  8810262248


皆さんは「岩波ジュニア新書」なんて読みますか? 私は少し前まで,どうせ
子供向けのたいしたことないシリーズだろう,なんて思って手にとらなかった
のですが,これが実にあなどれないのです.いろいろ探してみると,面白くて
わかりやすいサイエンス本が,けっこう見つかったりします.
ここでは,その中から,

『単位の小事典』 高木 仁三郎 著  岩波ジュニア新書(No.90)
を紹介します.いろいろな単位の起源や,単位にまつわる雑学を知りたいひと
におすすめです.
たとえば,1メートルの長さを決めるのに,揺らすと向こう端からこっち端ま
で1秒で振れる振り子の長さにするか,それとも地球の周囲の4千万分の1に
しようか,という2つの案が検討されたなんてこと知ってましたか.
結局これは地球の大きさを基準にしようということになって,スペインのバル
セロナから,フランスのダンケルクまで,距離が精密に測量されたのでした.
それから,化学をやっている方は知ってると思いますが,ある時期1ミリリッ
トルと1立方センチメートルの容積に微妙なずれができてしまい,実験家たち
が大混乱したことがありました.なぜそんな事態になったのか.この本を読ん
で,理由がよくわかりました.
風呂の中でも楽しく読める本です.見かけたら,ぜひ手にとってみてください. 
RUKAS

ところで,ここの基調発言は長ったらしいので,このベースノートは閉鎖して,
新しいノートを開くことにします(いつ開くかは未定です).




#0030 reader   8811152130


 お邪魔むしコーナーをたたんで 流浪の旅に出るにあたり 温かいお言葉
有難うございました  ここは 居心地が良いので 時々 お邪魔させて頂
きますので宜しくね
 それでは 手土産の小噺  おっと違った  でも 僕の文は 完全な馬鹿
噺ですから 良書の紹介だと期待しませんように(そんなの 始めから 分っ
ていらい とは えらい)

 では 紹介しましょう  オマル ハイヤーム さん の ルバイヤート 
です
 人生に疲れた あなた 読みましょう
                ああ 全く 休み場所でもあったらいいに
                この長旅に終点があったらいいに
                千萬年をへたときに土の中から
                草のように芽をふくのぞみがあったらいいに

 教授に怒られた 可愛そうな学生諸君 読みましょう
                苦心して学徳をつみかさねた人たちは
                「世の燈明」と仰がれて光りかがやきながら
                闇の夜にぼそぼそお伽ばなしをしたばかりで
                夜も明けやらぬに早や燃えつきてしまった

 お酒が好きな あなた 読んじゃいましょう
                エデンの園が天女の顔でたのしいなら
                おれの心は葡萄の液でたのしいのだ
                現物をとれ あの世の約束に手を出すな
                遠くきく太鼓は すべて音がよいのだ

 もう ひとつ おまけ (僕は お酒が好きでして)
                おれは有と無の現象を知った
                またかぎりない変転の本質を知った
                しかもそのさかしさのすべてをさげすむ
                酔いの彼方にはそれ以上の境地があった

 ううっ この詩を読んでると お酒が飲みたくなるんですよね  どうしようかな
飲もうかな 飲むまいか  うーん 考えることはない 飲みましょう  それでは
(注 未成年の飲酒は 禁じられているそうです  ふーん)

       女に溺れないで お酒に溺れる 侍ニッポン でした

 あっ ごめんなさい この本は 岩波文庫 から出ています
 「ルバイヤート」 オマル ハイヤーム作 小川亮作 訳  岩波文庫
 えーと 値段は 僕が買ったときは  あら .. みなさんは書店で調べること
       冷蔵庫をあらしに行く  侍ニッポン でした




#0031 sci1003  8811170510


えへへ,私は侍さんに出会うと,なぜかお酒が飲みたくなったりします.
オンライン酒宴もまた楽しいものであります.
ところで,これから新しいBOOKレビューのベースノートを開きにいきま
す.サイエンスという言葉を冠すると,私には荷が重すぎるとわかったので,
こんどはちょっとタイトルを変えてみました.またよろしくお願いします.
RUKAS