Fre00094 病院の薬、第三者機関でチェックできないかな?

#0000 匿名     8808262323


病院でもらう薬についての疑問。

 パソコン通信に乗せるような話ではないかも知れませんが、
私は長いこと「痔主」でありました。ところが、ついこの7月
に原稿をかいていて、いつもの癖で酒とつきあいながらやって
いたら、いつになく痔が悪化して、1日中ものを考えることも
できず常備薬の軟膏をぬっては、痛みの引くのを待つ有様でし
た。そして、もうたまらんと手術を覚悟して入院と相成った次
第です。

 医者は手術は1日ですむし、食事も2日目からは常食でいい
と言うので、何はともあれ入院をしたのですが、結構な大手術
(?)となり、1週間も病院に閉じこめられました。入院など
とは無縁の健康体だったので、できるだけ早く退院したかった
のですが、医者はなかなかOKを出しません。そればかりか、
病院と言うところにはあきれかえるほど年寄りが多く、別に好
きで入院しているわけでもないのでしょうが、なぜ入院してい
るのかがよくわからない患者ばかりが目につきました。

 ここからが本文なのですが、私はいつか手術をしなければと
思っていたこともあって、痔については結構勉強をしており、
それなりの知識も持っていたつもりです。ですから医者に対し
ても、決して言いなりではなく、状況をちゃんと説明するよう
求めましたし、どうなれば退院してもいいのかと聞きました。

 医者を信頼しなければ、手術などは受けられないとは思いな
がら、あまりになんの説明もしないものだから、私もやや腹を
立てました。そうなると、看護婦をはじめ、入院患者が「連帯
して」(?)私の行動を監視するやら、手術の内容について本
人が直接確認できないのをいいことに、あたかも尿管をしばっ
てあるとか、内臓へ影響のあるような暫定処置をしてあるとか
といった話を匂わせて、恐怖感をあおろうとするのです。

 私は神経質な反面、あるところからはズボラになるというか
開き直るというか、結構線の太いところがあって、だからこそ
ノイローゼなどとは無縁だと思っていたのですが、こうした環
境に1週間も身をおいてみると、なかなか精神修養の場だと思
うようになりました。「痔」の手術で入院などとは会社の人間
にも言えませんから、外科とだけ伝言してあるのですが、もし
会社の中に悪意のある上司がいて、会社名で「本人が心身症の
恐れがあるので、内緒でチェックしてほしい」などと申し入れ
ていたなら、本人が内々に手術しようとしているのを逆手にと
って、本当にノイローゼ患者にしてしまうことだって不可能で
はないと思ったものです。

 そして、医者の治療そのものについては巧拙は素人なのでわ
からないとしか言いようがないのですが、術後の処置について
はなんの薬なのかも明記していないものを飲まされ、緩下剤だ
と告げられれば、そうなのかとしか思うほかなく、ただひたす
ら漠然とした不安の中で過ごしました。

 退院にあたって、「緩下剤」をまだ5日分残っているのに、
更に1週間分くれる有様で、それ以外に下剤、座薬もよこした
のです。本来、そんなに薬などいらないはずの病気でしょ。ま
た、術前の検査では心電図、血液検査、肺のレントゲン、尿検
査をやり、術後においても「コウセイ」剤の検査を行なってい
る。抗生物質ならわからないでもないが、人をノイローゼ扱い
しているとすれば、精神安定剤のことなのかも知れないが、と
もかくも「痔」の手術には無関係な検査が多すぎる。薬も多す
ぎる。そして説明が少なすぎるのである。

 かなり腹がたったから、もらっている薬の成分と効能を知り
たいと思って厚生省に尋ねたら、そうした機関はないとのこと。
変な話だ。どんな薬を使うかは治療の一環だから医者が全責任
を持つのだそうで、患者とすれば医者に聞く以外ないのだそう
である。その医者に不信の念を持たざるをえないから、中立的
な機関で薬の内容をチェックしたいと思ったのに、いまの日本
ではそれができないと知ったわけである。これはひどいと思い
ませんか。

  当初、病院の事務に2週間、場合によっては3週間入院した
らおよそいくらかかるのかと尋ねたら、2週間で4万程度と考
えればいいとのことだった。ところが1週間で清算してみると、
3万9千円強(ほぼ4万円)を払うこととなった。つまり、倍
額である。もちろん保険で支払っているから、実際の金額はず
っと多い。こうなると、検査の費用だって馬鹿にはならない。
しかも、その検査結果に関してきちんとした報告は受けていな
い。「痔」の手術にどうして肺のレントゲンが必要なのか。私
にはいまもってわからない。

 病院とはずっと縁がなかったからあまり気にもしなかったが、
これだけおかしなことが続くと、逐一チェックしてもらうこと
のできる公的な機関がほしいものだと思うようになった。医者
だって未熟なものもいるだろうし、また、本人の了解をえない
ままに勝手に(不要な)検査をして病院の収入を増やそうとす
るものもいるだろう。私みたいな健康体だと、病院の薬など帰
宅してからはほとんど飲まない。結局、無駄な出費だと思うの
だが、これだって押しつけられるままにもらってこなければ退
院とはならない。

 また、仮にの話だが、病院の私物化だってできない話ではな
い。例えば、「本人のためだから」といって精神分析を本人の
了解無しに行なうことや、本人に告げずに精神安定剤をのます
こともできる。よく使われる理由が(本人が独身なら)嫁さん
を世話しようと思うので、健康体かどうかチェックしてほしい
とか、逆に(マンションの管理組合としてノイローゼ患者は困
るので)精神状態をチェックしてほしいとか、要は入院費用は
別だてで支払うことさえもうしでれば、医者も人の子で、協力
しようということになる。こうしたことがあっても、「医者を
信頼しなさい」と言われる以上、なんのチェックもできないの
ではないか。小説のネタとしてはおもしろいが、現実の世界で
はあってほしくないことではある。それでも懸念は残る。

 サイエンスのテーマとしては不向きかも知れないが、初めて
入院などというものを経験した私としては、将来は徐々に病院
ともつきあって行かざるをえないわけだから、せめて第3者機
関の存在を期待したい。医者も人の子、金でころぶこともあれ
ば、間違いも起こす。

1988.8.26                         RYOさん(8)




#0001 匿名     8808271149


RYOさん、大変でしたね。

私は医療従事者なので、複雑な気持ちです。
確かに医療機関を監視する機関は有りますが、患者さんをフォ
ローする機関は公には無いですね。(東京の方にはボランティ
アで相談に乗ってくれるところが有ったと思いますが...)

 それにしても、その病院(医者)はちょっとひどいと思いま
す。患者の疑問には医者は答える義務があります。(しかし、
癌などは、今問題になっているところですが。)もし、納得が
いかないのなら、主治医にガンガン質問することです。それで
も、ちゃんと応対してくれない場合は、然るべき機関に訴える
べきです。そうでないと、いつまで立ってもその病院(医者)
は患者に対してそういう態度をとり続けるでしょう。もし、そ
ういうゴタゴタが嫌なら、もうその病院は使わないことです。
世の中には、親切な病院も沢山有りますからそちらに転院をな
された方がよろしいかと思います。

 悪徳医者や儲け主義の病院に対していいたいことは山ほど有
るのですが、ちょっと感情的になりそうだし、それに科学とは
かけはなれてしまうので、話題を変えてRYOさんの疑問に少
し医療常識の範囲内でお答えします。

 肺のレントゲンと心電図は、入院するときは必ず検査します。
肺や心臓にもし異常があった場合は治療方針、使用薬品等が
全然変わってくるからです。特に手術をするときは特に心臓、
肺に負担が行くわけですから、前もって異常の無いことを確か
める必要性があるわけです。でも、ちょっと前に他の病院で検
査をしたとか、検診をうけた場合はそれをもらってくれば二度
手間はしないですみます。

 入院患者に入院の必要なさそうな年寄りが多いのには社会的
要因があります。まずは、一人暮しの老人を受け入れる施設が
極端に少ないこと、退院許可が出ても家族が引き取りたがらな
いこと、家族のもとに帰りたがらない老人もいます。病院側は
そういう老人をむげに追い出す訳にも行かないのです。(それ
で、老人医療費が国家財政を圧迫していくのですが....)
それに、老人ばかりではなく、いい若いものが生活保証を受け
たくて病気にかこつけて退院したがらない人もいます。

 話が全然サイエンスしないのでこの辺でやめておきます。
薬については、薬についている番号だけで何の薬かわかる本が
有るのですが、市販はされてなくかなり特殊な人しか入手でき
ないので、結局調べようがないか....ごめんなさい。

     やっぱし関係者なので匿名にさせて下さい。

ps
  うーん、ゴミを作ったかな...反省




#0002 sci1012  8808272314


たしか、「医者で貰った薬がわかる本」とかいう題の本が市販されていたと思います。
                        omega




#0003 sci1089  8808290000


↑木村繁 著、白馬出版 1987年 1800円
「医者からもらった〜」
です。
手元にあります。    Martha




#0004 sci1089  8808290002


あれ、真夜中に書いたのに12:00amだって?変だ。