Fre00090 いわゆる音声タイプライターについて #0000 sci1301 8808232239 もう一つ、また教えてくださいですが、私は衆議院の事務局で議事録の作成 つまり速記の業務に従事しております。議事内容を速記符号に定着させ、それ をワープロ、パソコンをたたいて漢字仮名まじりの日本語に直す、あるいは手 書きで原稿にするということが一般的ですが、この一連の大きな労力を省く方 法、音声を直接機械で処理してしまう(漢字仮名まじり文に直す)ことが、現 在、どのくらいのレンジで見れば可能なのか。あるいは現在のところでは全く 考えられないのか。識者の方の御意見を伺いたいと思います。 現在非常に限られた条件、つまり特定話者がある程度機械に自分の声の特性 を覚えさせ、その上また離散言語(単語ごとに言葉を区切って発音する)で入 力した場合に、実用になると言えるのかどうかは別として、ある程度の成果は 上がっており、また商品になっているものもあります。 しかし、これはあくまでも非常に限られた条件下での話であり、我々が普通 にしゃべるような状態では、とても使いものにならない、といういうより話に なりません。これは相当大きなコンピューターを使うとしても、どの程度まで 待っていれば何とか実用化のめどがつくものなのでしょうか。 我々の部内でもOA化のプロジェクトなり勉強会が数多く持たれているので すが、ここまで事が大きくなると、素人の我々では何とも見通しが立てにくい のです。識者の方、どうぞ御協力のほどを・・・。 薄葉 威士 #0001 reader 8808251632 今月号(9月号)の「スペクトラム」誌に、日本電機の方が「音声の自動認識」 という記事を書いておられます。それによりますと、連続した言葉を機械で聞き とるのは、やはり難しいようで、「名詞+助詞のような文節を単位に」発音する のを認識することが、当面の目標のようです。 その技術が完成しても、言葉の意味の解析作業なども一筋縄ではいかないでしょ うし、実用的な音声自動認識システムが完成するのは、今世紀末から21世紀初 頭になるだろうとの予想です。少なくとも、あと10年はかかるわけですね。 ただ最近、人間の言葉のようなアイマイなデータを処理する技術として、ファジ ーコンピュータとニューロコンピュータの発達が目ざましいですし、その両者は 互いに先陣を争って競争していますから、いつどんな技術的ブレイクスルーがあ るかわかりません。10年も待つ必要はないのかもしれませんね。 TROJ