Fre00089 ソクタイプ入力による日本語処理

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 しばらくお休みしておりましたが、新しいIDをもらったのを機会に、また
少しおしゃべりをさせてもらおうと思いますので、どうぞよろしく。
 もし、以下のような試みについて御存じの方がおられましたら、ぜひ教えて
いただきたいのです。
 昔、と言っても昭和40年前後ですが、最高裁判所の事務局とNEC(当時
大倉技師が中心)がタイアップして、入力にソクタイプ(英語で言うステノタ
イプ)そしてNEAC2203型コンピューター(現在のACOS410型と
いうのがその流れを受けているそうですが)を用いて日本語処理をするという
研究をしていたことがありました。当時はまだ漢字処理は考えていなかったよ
うですが、とにかく一応の成果を上げてプロジェクトは数年で終了したようで
す。しかし、わざわざ一応という言葉をつけましたように、実用にまでは至ら
ないでお蔵入りになってしまったそうです。
 このプロジェクトの全容を知りたいと思うのですが、どなたか少しでも御存
じの方がおられましたら教えていただきたい。裁判所側へのコンタクトは何と
かできるのですが、何せお役所ということもあり、いろいろと面倒なことがあ
ります。また、NEC側にも一度問いかけたのですが、「担当の者に聞いて、
もし詳細を公表できるものなら返事をする」ということでした。しかし、その
後はナシのつぶてです。
 ソクタイプ→コンピューターでの日本語処理というのは、現在ではさほど難
しいことではないのではないかと素人ながら思うのですが、採算面から考えて
再び日の目を見ることがなかったのか、それとも何かほかの外からは見えない
ような理由があるのか。もう一度そのプロジェクトを復活させたらおもしろい
と思うのですが、もし関係者の方あるいはこの件に関して少しでも御存じの方
がおられましたら、よろしくお願いいたします。
 現にアメリカでは、バロンのCATシステムとか、その他幾つかの会社で、
IBM370などの汎用コンピューターを用いるとか、ミニコン、パソコン・
レベルで実用化して売り出されており、実際に法廷などで使っているというよ
うな話も聞いております。
                             薄葉 威士