Fre00074 小学生の理科 #0000 reader 8808190130 どこぞのボードでは、「スーパー新聞記者」の話がありましたが、、、。 ちょっと前の小学生なら、「そんなの簡単だよ。スーパー記者養成ギプスを作れば いいんだよ。」と答えそうです。 小学校の教員も、真剣に考えるとなかなか大変なんですよ。 例えば、理科。 小学校の理科では、今のところ以下のようなことを勉強します。 <目標>(全体) 観察・実験などを通して、自然を調べる能力と態度を育てるとともに自然の事物・ 現象についての理解を図り、自然を愛する豊かな心情を培う。 細かいことは、興味を持つ方がいれば書き込みますが、興味あります? 5年生の「物質とエネルギー」のなかに、「二酸化炭素は、空気よりも重く、石灰水 を白く濁らせること。」を学習の内容にしているものがあります。相手は子どもです 色々な疑問を持ちます。これだけだって問題は山積みです。どこが問題かわからない 方は、科学が得意な方、または、こどもの心を忘れてしまっている方かも知れません たとえば、普通の授業で、ボンベから二酸化炭素を取り出し石灰水を白濁させ、その 後で、子どもたちが発生させた二酸化炭素でやらせ、「ほうら、白くなったでしょ」 と言ったとします。 ある子どもは、「先生!白くなったけど、ブクブクやって白くなるのは二酸化炭素 だけなの?」と質問してくるかもしれません。これは、問題です。 「二酸化炭素だけなの」と聞かれて、答える裏付けが教師(私)にもない。 教師が知っていることでも、直接答えを教えず、考え方や、調べ方を教えることも あるのですが、何を調べればよいかもよくわからない。そんな時、 1)「なに言ってるの、決まっているじゃない」 2)「さぁて、つぎは、、、、、」 3)「あとで、、、」(後で、と、おばけは出たことない) 4)「自分で考えてごらんなさい。」 などなど、いろいろな言い方もあるのですが。私は「悪いけど先生にもわからないなぁ と正直に告白してしまいます。 このネットには、科学や化学に強い方がゾロゾロしていそうなので、教えて下さい。 「石灰水を白濁させるのは、二酸化炭素だけなんですか?」 「どうして、そういう事がわかるんですか?」 ちなみに、教師がこのように子どもの発言をあれこれ考えたり、調べたりすること を、私達の業界では「教材研究」といいます。 #0001 reader 8808190503 re:小学生の理科 そうそう私の場合も理科の化学は嫌いで(小学生の頃=および現在) その理由の一つがそう言った[証明]の類でした。酸性アルカリ性の テストに石灰水とかえーと何て言ったかな色の変る紙、あーいうのを 使うんだけれども、その原理が分からないのでちんぷんかんぷん。今 考えるとあれは算数の教えかたと一緒ですね。ところで[何故白濁す るか]ですが私も分かりません。先生は御存知ないんですか?あんな 答えでは子供の親に怒られませんか?心配です。解答例の中に5)と にかくこれを憶えないと学校生活うまくいきません。 というのがあ るんじゃないかな? しかし、そういう素朴な悩みをもつ先生ってい らっしゃるんですね。私の場合、理科とか工作の好きな先生はいい先 生が多かったように思います。頑張ってください。 --- kazuki --- #0002 sci1003 8808192157 「ブクブクやって白く濁るのは二酸化炭素だけなの?」と質問する子供さんは素晴 らしいと思います.私が小学生の時は先生のいうことを,そのまま受け入れるだけ だったなあ.なんにも自分で考えてなかった. それはともかく,その子への答は,こんなふうになると思います. 石灰水ってのは,カルシウムイオンを多量に含んでいます. いっぽう,二酸化炭素を水にブクブク吹き込むと,二酸化炭素と水が反応して,炭 酸イオンが水の中にたくさん作られます(これがいわゆる炭酸水). カルシウムイオンと炭酸イオンが一緒になると,とたんに水に溶けにくい炭酸カル シウムになってしまいます.これは白い粉になります. だから,石灰水に二酸化炭素を吹き込むと,白い炭酸カルシウムの粉末ができて, 水は白く濁ってしまいます. カルシウムイオンと反応して,水に溶けない物質を作るものは,炭酸イオン以外に もいろいろあるのですが(たとえばシュウ酸イオンや弗素イオン),目に見えない 気体を吹き込んで,それが反応するということになると,まず99%以上の確かさ で,それは二酸化炭素(から作られた炭酸イオン)に間違いありません. なぜなら,これまで多くの化学者によって,どんな物質がカルシウムイオンと反応 するかが詳しく調べられ,一覧表になっているからです.その中で,透明な気体は 二酸化炭素だけなのです. うーん,うまく説明できなかった.イオンなんて言葉がでてきちゃうし. 化学科中退のRUKAS