Fre00035 テレポート三たび

#0000 ultra    8808051854

 再び、というか三たびのテレポーテーション・シリーズです。転送による
テレポーテーションの自我と肉体の動きは、普通はこんなものでしょうか。

 @送信機側:自我と肉体 →→→→→→→→→→ 受信機:自我と肉体

 ところが、これが
                どっかから降臨
                   ↓
 A送信機側:自我と肉体 →→→┐  └→→→ 受信機:自我と肉体
                ↓
               消滅!
 となってても、誰にも分からないのです。勿論外からは、分からないし、
転送された本人も、「消滅!」のところで死んじゃって口なしだし、受信機
に現れた本人は、後で肉体に植え付けられた自我と記憶により、消滅以前の「
私」と同じと本気で思い込んでいるのですから。

 さて、もし本当に転送機が発明されたら、この機械は倫理的に使用を許さ
れるものなのでしょうか。それとも、Aなどという可能性が論理的には、在
り得る以上、どんなに便利ですばらしくても、人を殺している恐れの可能性
の除去できないテクノロジーは、許すべきではないのでしょうか。

 半分架空で、半分本当の話に苦悩するウルトラ久保田であった