Fre00004 植物電位変動波農法 #0000 ultra 8807270055 実は、今、新ネットが使えるようになるのを会社で待ちつつ、暇を潰して いるのでありますが、どうも時間が余って仕方ないので、もうひとつ、電気 と生物の不思議な話でも書いておきませうか。 昔、(といっても戦後)長野の山奥、飯田市を舞台に通称「右翼農法」と 「左翼農法」が争ったことがありました。この右翼農法こそ、電気を使って 植物の成長を制御する「植物電位変動波農法」であります。 (1)植物の種子に一千ボルトくらいの直流をかけて、スパンと電流を切 ると、種子の育ちが急激に良くなる。 (2)畑にアンテナを立てて、土中に陰イオンを取り込むと育ちが良くな る。 (3)土地には、元々地味の良いところと悪いところがある、良いところ は「イヤシロチ」、悪いところは「ケガレチ」といわれ、イオンの 流れが違う。 といったたぐいの、不思議なことをとく農法です。いいだしっぺは、今は 亡き楢崎皐月。彼は、1万年前(?)の日本に超古代の直観物理文明「カタ カムナ文明」があった、と説き出した男でもあります。(これも、なかなか 面白い「妄想」です) 対抗する「左翼農法」は、ソビエト直輸入の「ミチューリン農法」。秋蒔 きの種を、冷蔵することで春蒔き化(ヤロビザーチャ)するため、ヤロビ農 法とも呼ばれました。いわゆるルイセンコ学説の流れのひとつですね。 「右翼農法」が勝つか、いや「左翼農法」か・・・。あの大川周明まで登 場し、飯田市では大格闘があったと当時の雑誌「日本週報」は伝えています。 本当は何があったのか。私が4年ほど前に関係者に実際に当たり調べたとこ ろ、どうもたいした格闘はなかったようです。 では、どうなったのでしょうか? 両方とも近代の農薬漬け農法に負けてしまったのです。高度な思想合戦も デリカシーのない科学の前には敢え無く消え去った、というお粗末な話であ ったのウルトラ久保田であった。